東方見雲録

東方見雲録

2023.12.21
XML
カテゴリ: ランドスケープ




 鳥取市徳尾の大野見宿禰命(おおのみのすくねのみこと)神社で先月、天然記念物に指定されている社叢(しゃそう)(林)の枝が一部大胆に切り詰められ、「どうして」と驚く声が本紙に寄せられた。現地を確認すると、確かに以前とは大きく変わった光景が目に飛び込んできた。

 同神社は相撲の祖と言われる野見宿禰を祭り、市民に親しまれている。周辺に広がる社叢は、鳥取平野に残された典型的な照葉樹林として学術的価値があり、1934年に「大野見宿禰命神社社叢」として国の天然記念物に指定された。

 記者が12月13日、現地を訪れると、道路に面した木々はうっそうと茂っていたこずえを失い、地面があらわになっていた。所管する鳥取市教委文化財課に聞くと、経緯が判明した。

予定範囲での作業
 社叢は氏子や地元住民が守ってきたが、近年は建物や道路に隣接する木の倒木や落枝の危険性が増大。昨年3月には大風で杉が倒れ、あわや社殿を壊す事態に陥ったという。

 これを機に、氏子や地元で話し合い、危険な枝を整理することを決めた。市や県を通じて国へ申請した上で「枝払い」が実施され、委託を受けた業者が11月中に作業を終えた。

 しかし、作業直後から鳥取市などには「天然記念物の社叢が大変なことになっている」という声が寄せられるようになった。

 市教委文化財課が現状確認とともに地元に聞き取りを行ったところ、積雪時を想定して周辺に張り出した枝とともに幹も切り詰めた▽低木や下草が少なかったため、枝を払うと林床の土が露出した▽作業は事前に予定した範囲内で実施した-などを確認。手続きも含めて何も問題はなかった。

事情理解を


 一方、鳥取市は、申請自体に問題がなかったとはいえ過度な伐採など許可を逸脱した現状変更には罰則規定もあることから「幹の切り詰めなどが枝払いとして許可を受けた作業から逸脱していなかったかどうか慎重に判断したい」といい、「現場に立ち会って一本ずつ確認しながら作業を進めることができれば最善だった」と反省も口にした。

 春以降は徐々に枝が伸びて緑を取り戻すと思われる。来年は竹の駆除も計画されており、担当者は「切り詰めた常緑樹の回復をしっかり見守り、今回の経験を今後の適切な維持管理に生かしたい」とした。(真田透)
引用サイト:日本海新聞 2023.12.20   こちら

大野見宿禰命神社社叢

大野見宿禰命神社は千代川左岸の独立丘陵上に立地する。社叢は「徳尾の森」とも呼ばれ、スダジイ、モチノキ、タブノキ等からなる。このうち、モチノキが全体の3分の2を占め、比較的大きなものだけでも500本に達する。モチノキが多い社叢はあまり例がない上、鳥取平野に残された典型的な照葉樹林として学術的な価値が高い。
引用サイト:鳥取県  こちら

関連サイト:大野見宿禰命神社   こちら

関連サイト:大野見宿禰命神社   こちら

関連サイト:野見宿禰   こちら

関連日記:2023.06.18の日記  「相撲の神様」野見宿禰 ゆかりの地   こちら

個人庭と天然記念物林では管理方法は違うと思いますが、隣接地との修景処理にはこんな方法も考えられます。(式年更新による持続的景観管理)
関連日記:2022.12.13の日記 こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.12.22 06:32:43
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: