東方見雲録

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2024.02.13
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カテゴリ: 生命


© 毎日新聞 提供

 絶滅したと考えられていた中国原産の「チュウゴクオオサンショウウオ」の一種が、日本国内で2匹飼育されていることを確認したと、西川完途・京都大教授らの研究チームが発表した。日本では、野生化したチュウゴクオオサンショウウオと、日本の在来種との交雑が問題になっている。西川教授は「日本では厄介者扱いの外来種だが、今回確認した個体は野生絶滅した種の復活のための救世主になる可能性がある」と話す。

 チュウゴクオオサンショウウオは、近年の研究で少なくとも四つの種に分類されることが分かっているが、いずれも食用や薬用に乱獲され個体数が激減している。このうち中国南部に生息していたとされる「スライゴオオサンショウウオ」は標本しか確認されておらず、絶滅したとされてきた。

 研究チームは国内での交雑の状況を把握するため、鴨川(京都市)で捕獲したオオサンショウウオの仲間と、国内の動物園や水族館で飼育中の個体、標本など計73匹分のDNAを調べた。その結果、73匹中28匹が外来種のチュウゴクオオサンショウウオで、このうち4匹がスライゴオオサンショウウオであることが分かった。現在もサンシャイン水族館(東京都豊島区)と広島市安佐動物公園でオス1匹ずつが飼育されているという。
 生きている個体はオスだけだが、メスの細胞組織が京都大で冷凍保存されており、チームは今後クローンの作製や人工繁殖なども計画している。また、国際自然保護連合(IUCN)などの「両生類の箱舟プロジェクト」は世界の動物園や水族館で飼育されているチュウゴクオオサンショウウオを英国の動物園に集めて人工繁殖させ、将来的に原産地で野生復帰させることも検討中だという。

 日本では、固有種で国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」が外来種や交雑個体に駆逐されるなどして、保全に悪影響が出ている。このため、環境省は外来種と交雑個体を外来生物法の「特定外来生物」に指定する方向で検討している。

 西川教授は「日本のオオサンショウウオを保全するために、外来種対策は喫緊の課題だが、一方で原産地では絶滅したり激減したりしている実態がある。人間の行動の結果でもある外来種問題を考えるきっかけにしてほしい」と話す。

引用サイト:  毎日新聞   こちら

関連サイト:三重の“アイドル”オオサンショウウオを後世へ 生態調査し保護活動 こちら

関連日記:2024.02.01の日記 こちら





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Last updated  2024.02.13 07:00:12
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