東方見雲録

東方見雲録

2024.03.05
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カテゴリ: 文化









地蔵尊(在りし日の)


墓地


メェフラワァの帰り





鍬取りて

引用サイト:青空文庫   こちら

関連サイト:柳田国男と蘆花 こちら
柳田は「みみずのたはこと」を蘆花のひとつのことを観察し続けた態度、素朴な文章、自分が気が付かなかった人々の生活への関心を挙げて高く評価している。特に蘆花が人々の中に入って細かい点を記録した点を評価していると思われる。この「内部者による内部の観察(省察)」という方法は柳田の民俗学の中でも重要な方法のひとつになっていたので、柳田は蘆花の文章に共感したのだろう。

 『柳田國男全集 別巻1 年譜』(筑摩書房, 2019年)によると、柳田が成城の新居に移住して郊外での生活をはじめたのが1927年9月になるので、この文章は柳田の移住から約1年後に書かれた文章になる。今まで散策していた武蔵野を「つひの住家」とすることになった柳田は、自身の境遇を武蔵野に移住してそこに住む人々の生活を記録した先行者である蘆花に重ねていたのだろう。柳田の蘆花への敬意と郊外生活への期待が感じられる文章である。

関連日記:2024.03.03の日記 こちら






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Last updated  2024.03.05 12:00:06
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