東方見雲録

東方見雲録

2025.04.24
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カテゴリ: まちづくり





「そこにある強さ感じて」―建築家の永山祐子さん

万博は理想と現実のはざまだ。既存の法規制では難しいようなことも、半年の短期間イベントだからこそ挑戦できる。新しかったり、浸透していなかったりする考え方や技術を面白がって実験し、社会へのメッセージとなれば、将来的に実装されるかもしれない。
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現地での体験こそが、何よりも意味を持つ。街と同様、いろいろな人がいろいろな思いやコンセプトを込めて設計した「エキスポシティ」が広がっている。足を運び「そこにあるということの強さ」を感じてほしい。

 そして日常生活で建築を見る目が変わったり、「自分にも造れるのではないか」と建築家になるきっかけになったり。特に子どもや次世代が感じて、明るい未来を見据えて前向きに進んでくれたらいい。

消費1兆円、ホテルが鍵―りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員

課題は急増するホテル需要への対応だ。大阪では新型コロナウイルス禍後に観光業が回復し、人手不足で満室稼働が難しい施設も少なくない。万博は来場者だけでなく警備関係者ら運営側も多数宿泊する。供給不足に陥った場合、訪日客を中心に観光が難しくなる。

 対策として稼働率が比較的低い近隣県のホテルを活用するほか、民泊にも期待がかかる。民泊の供給状況をコロナ前と比べると、南関東は1・5倍に増えたが、関西は今も下回っている。訪日客の利用も比較的少なく、大阪の民泊を活用できれば半年間で36万人程度の受け皿になり得る。

「空白」生まない警備を―大阪府警本部長の岩下剛さん

長期間を、少数の指揮官で乗り切ることは不可能。万が一、テロなどが発生した場合、誰が指揮官になっても適切に初動対応できるようにしなければならない。そのためには想定できる脅威を事前に抽出し、具体的な対処方法をあらかじめ考え、警備訓練などを通して警察組織や関係機関と共有していく必要がある。

 また警備に充てられる人員、いわゆる「リソース」を根拠として態勢を組んでしまうと、警備の隙間が生じる可能性がある。他にどのような任務があったとしても、リスクを個別に丁寧に検討し、それを防ぐための警備計画を、その都度、考えていくことが重要だ。

将来の課題、前倒しで挑む―淡中泰雄万博協会交通部長

円滑な移動の妨げとなる大型スーツケースなどの対策として、預かり・配送サービスを導入する。鉄道や道路の混雑回避には、時差出勤や配送ルートの変更などを呼びかける「交通需要マネジメント(TDM)」を取り入れる。



「ゆらぎ」ある遊び場に―数学研究者中島さち子さん
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の頭文字から取ったSTEAM教育を推奨している。異なる分野を統合的に学び、新たな解決策を導くことが求められている。

 正しいことを学ぶのが勉強だと思われがちだが、学問とは答えがあるようでないもの。マニュアル通りではなく、模索する中で自分なりの答えを創造していくのがSTEAMの考え方だ。

 私が手がけたパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」は、答えのない状況で生まれてくる何かを尊重するような「ゆらぎ」のある遊びを提供する場にしたい。クラゲはゆらぎの象徴だ。創造の多様性を引き出し、STEAM教育を実践する機会になるだろう。
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参加して「世の中が変わったな」「何かやってみようかな」と感じた人が増えれば、それはきっと万博の効果だ。業績評価だけを求めるのであれば万博なんてやる意味がない。時代が動く、社会が動くという高揚感が会場内にあふれれば、それがレガシーになるはず。日本の鬱屈(うっくつ)している部分が変わるきっかけになってほしい。
引用サイト: こちら





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Last updated  2025.04.24 07:00:13
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