東方見雲録

東方見雲録

2025.05.06
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カテゴリ: 政経
「日本の動き注視し続ける必要」と中国専門家


石破首相のベトナム入りは中国の習近平国家主席の訪問の約2週間後だった。ベトナムは南シナ海の領有権をめぐり、中国とあつれきを抱える。

ベトナムのチン首相との首脳会談では米国の関税措置による世界経済への影響などについて議論するとともに、安全保障分野での協力を進展させるため、外務・防衛当局間の次官級協議を新たに設けることで一致。中国が海洋進出を強める東シナ海や南シナ海の情勢に関しては法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、協力していくことを確認した。

フィリピン訪問はより中国を意識したものになった。石破首相はマルコス大統領との首脳会談で、中国への対応を念頭に、日本とフィリピンの安全保障面での協力を一層強化する方針で一致した。
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中国網によると、今回の訪問について、遼寧大学米国・東アジア研究院の呂超院長は中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の取材に「米国が全世界を対象に関税戦争を仕掛ける中、日本はASEAN諸国を訪問し関係を強化し、新規市場の基礎を固め開拓しようとしている。このような行動は外交的には非難すべき点はない」とした。


その一方で呂氏は「日本は相次いで与党重役を中国に派遣しながら、周辺諸国を『中国への対応』に抱き込んでいる。一連の動きは日本の複雑な心理を反映している」と説明した。


さらに「注意すべきは日本は関税問題で米国とこう着状態になってはいるが、米国のいわゆる『インド太平洋戦略』への協力では米国側についている」と言及。「フィリピンが対中関係で挑発を続ける中、これを利用し米国との溝を埋めようとする可能性を否定できない。日本の今後のベトナムおよびフィリピンでの具体的な動きを注視し続ける必要がある」との見方を示した。

引用サイト: こちら

東南アジア外交 重要性を増す日本の役割


 日本がASEANを重視していることにほかならない。米中対立の影響を強く受ける東南アジアの平和と安定、自由貿易の堅持に積極的な貢献をすべきだ。

 準同盟国と位置づけるフィリピンではマルコス大統領と会談し、安全保障分野の協力拡大を確認した。

 機密情報の交換を可能にする情報保護協定の締結に向けて議論を始める。自衛隊とフィリピン軍が水や食料などを融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の交渉開始に合意した。

 ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談でも、外務・防衛当局の次官級協議(2プラス2)を創設するなど安保で成果を上げた。

 日本が同志国軍に防衛装備品を供与する政府安全保障能力強化支援(OSA)については、ベトナム側の要請を踏まえて検討することで一致している。

 両国との首脳会談で、もう一つの主要テーマとなったのは米国のトランプ政権が打ち出す高関税措置だ。多国間の自由貿易体制を維持し、強化する方針を確認できた意義は小さくない。

 石破氏がトランプ関税で打撃を受けるアジアの新興・途上国と連携する姿勢を明確にしたことは評価できる。米国との関税交渉でも、アジアの国々を代表して自由貿易の利益を訴え続けてほしい。
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日本に期待される役割は、ASEAN加盟国と協力し、東南アジアが米中双方と安定した関係を保てるように働きかけることである。バランスの取れた外交が肝要だ。

 石破氏のベトナム、フィリピン訪問では両国との安保協力に重点が置かれた。覇権的な動きを強める中国をけん制する必要性は理解できる。

 同時に中国との意思疎通を図っておかなければ、中国を刺激し、軍事的緊張を招く恐れがある。




日本海新聞 0502





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Last updated  2025.05.06 07:00:15
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