東方見雲録

東方見雲録

2025.07.20
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カテゴリ: 文化




引用サイト:平田一式飾り   こちら

ネット拾い読み:松岡正剛 日本へ移す 江戸の見立て尽くし
「見立て」は、「比喩」の働きのひとつで
「そこに使われた「喩」によって
近似的に連想できるようなものをよびさます表現作用」であり
「メタファー」(隠喩)
「メトニミー」(換喩)
「シネクドキ」(提喩)
という三つに大別されるが


「Aのわかりにくい特徴をBの具体性に富んだ
わかりやすい類似性によって比喩する」という
「メタファー」である
・・・・
日本文化にはこうした見立てを
集中的に駆使したジャンルがあるが
「まずなんといっても「庭」が見立ての宝庫」である

もともと日本には「神庭(こうにわ)」
「斎庭(いつきのにわ)」「市庭(いちば)」
という三つの庭があり
「日本そのものの社会経済構造の出発点ともなっていた」


「「国」というものが、
そもそも「庭」の見立てであったのかもしれ」ない

その他「茶の湯」や「歌舞伎」「浮世絵」といったものも
見立てに満ちている
・・・・


 もともと日本には三つの庭がありました。これを「神庭(こうにわ)」「斎庭(いつきのにわ)」「市庭(いちば)」というふうに見ておきます。

 神庭は神が降りてくる庭で、そこに結界が生じ、そこで祭祀がおこなわれます。たいていは常緑の一本の木(依代)が立っている。そうすると、そこに神が降りてくる。(・・・)ちなみにこの神庭の構造をモデル化したもの、それがヒモロギ(神籬)です。

 次の斎庭は、そこで清めたり、籠もったり、神聖な裁きを待つところです。「斎く」とか「斎む」というのはいささか難しい古代語で、基本的には清浄にして神との交流を求めることなのですが、そこから転じて大事を守るとか、大事に仕えるとか、そのために穢れを遠ざける。あるいは禁忌をたてるという意味にもなって、さらに転じていわゆる〝お白洲〟のような場所をも示します。この斎庭のモデルは能舞台にも生きています。

 市庭は、これこそが日本のマーケットの原型で、そこでこそ売買や取引がされた。いま「市場」といわれているものにほかなりません。かつては虹が立つところに市が立つというしきたりもあったので、そのため藤原氏は自分の屋敷の庭まで提供したことがあったものです。」

「「庭」は日本そのものの社会経済構造の出発点ともなっていたところです。なぜこれらを庭とよんだのか、それははっきりしたことはわからないのですが、おそらくは日本列島そのものが海に浮かぶ島であり、海の中の小さな庭であったからではないかと思われます。地質学者たちが日本のことを花綵(かさい)列島とも言います。それならきっと「国」というものが、そもそも「庭」の見立てであったのかもしれません。」
・・・・
「私は見立ては単なる表現の手法にとどまるものではないと考えています。(・・・)見立てにはワールドモデルの設定といった狙いもあったともいうべきです。これが(・・・)「村立て」や「国の見立てとしての庭」にまつわる話になってくる。われわれは、いまでも「電離立国」とか「情報立国」という言い方をしていますが、見立てにはそういう「立て」の意図すら含まれます。
引用サイト: こちら

松岡正剛
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Last updated  2025.07.20 17:35:25
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