東方見雲録

東方見雲録

2025.08.04
XML
カテゴリ: 建築
買取申し入れに香川県教委応じず 丹下健三設計の「船の体育館」解体手続き進む こちら  0811


旧香川県立体育館は耐震改修工事の不落が続き、2014年に閉館した。県教育委員会は、今年8月にも解体工事の事業者を選定する一般競争入札の公告を行う準備を進めている。これに対し再生委員会は、民間の事業として建物と敷地を買い取るか借りるなどして全額自己資金で耐震補強や改修を行い、ホテルを核とする観光交流拠点として再生させる計画を提案している。一方、会見の前日22日には、香川県の池田知事が予定通り解体を進める考えを示しており、今後の民意の高まりが計画を左右することになりそうだ。。
・・・・
「旧香川県立体育館再生に向けた検討素案」(旧香川県立体育館再生委員会、2025/7/23)
案1





案2







引用サイト: こちら

関連サイト:解体計画がすすむ旧香川県立体育館の魅力を探る こちら

この2つの施設はともに1961年から設計が開始され1964年に竣工している。丹下研究室が意匠を担当した体育施設というだけでなく、共に吊り構造を採用。また、二枚のスタンドを跳ね上げ完結した形を崩すなど共通点が多いが意匠は全く異なったものとなっている。

オリンピック開催に向けた時期であること。また、構造的な形態から香川県立体育館は、代々木競技場の設計を中心に進めていた中で、同じ原型を基にしてそれぞれの特性を考慮して設計されたとも考えられている。そのため、香川県立体育館は代々木競技場と双子の建物と言われている。
・・・・
香川県立体育館は1300席収容。当初はインガルスリンクと同じように体育館全体を地面に半分沈めた案としていたが、丹下氏は香川県知事らとの対話の中で、颯爽とした印象となるとして水に浮かぶ舟のように体育館を空中に持ち上げることを提案し四本柱に支えられ宙に浮いた力強い造形となっていった。

香川県立体育館は塩田跡地であり地盤がゆるいため、重いコンクリート製の建物を建てるには大規模な地盤改良が必要であった。そこで、敷地中央に構造要素を集中させ、地盤改良を最小限に抑え体育館全体を浮かせることで、一階レベルを可能な限り開放的にした。また、立地面では駅など公共交通機関からの距離がややあること。また、周辺には主要な施設もなかったことより、当施設が象徴的な施設となることが求められた。

二枚の笹の葉が対象形を作ったまま和船を想起させる縁梁(側梁+妻梁)を巨大なP.S造パーツでくみ上げた。跳ね上げたスタンドは4本の柱脚で施設全体が持ち上がり、スタンドの跳ね出しを大きくすることで、ダイナミックな外観としている。
・・・・







丹下健三氏から信頼が厚かった山本忠司氏とイサム・ノグチの共同制作者和泉正敏氏によって作庭されたものである。自然石の一部に手を入れた石を設置することで、香川県庁舎南庭と同様に力強い縄文的な作風となっている。

関連サイト:ハーバード大学大学院から嘆願書 こちら

関連サイト:解体危機の丹下建築「船の体育館」 有志が公費負担なし活用案 こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.08.11 10:59:42コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: