東方見雲録

東方見雲録

2026.02.12
XML
カテゴリ: 環境



環境省が9日、東京都内でトキ野生復帰検討会(10人)を開き、国の特別天然記念物トキの出雲市での初回放鳥を2027年初夏に行うと決めた。最大20羽で、市は同年6月上旬ごろに稗原地区での実施を目指す。放鳥は新潟県佐渡市、26年5月に予定する石川県能登地域に次いで国内3カ所目で、西日本では初めてとなる。

 有識者による検討会には、飯塚俊之市長が出席。稗原地区は、餌となる生物が放鳥開始時の佐渡島(新潟県)と同程度に確認されたとの調査結果を報告した。放鳥後のモニタリング調査体制なども説明し、委員から大きな異論は出なかった。

 放鳥時期の決定を受け、飯塚市長は「多くの方の協力のおかげで決定に至った。環境保全、教育、産業振興につながる取り組みにしていきたい」と喜んだ。

 市とトキの関係は、1991年にはじまった野生のトキが生息する中国陝西省の漢中地区(現漢中市)との交流がきっかけ。96年に同市と友好都市協定を結んだ。2004年に環境省が佐渡島以外で分散飼育の検討を始めたのを受け、市が名乗りを上げた。

 市で11年に始まった分散飼育では、これまでに75羽がふ化し、育てた幼鳥67羽を佐渡市の佐渡トキ保護センターに送り、多くの野生復帰につなげた。22年8月に環境省が出雲市を「トキの野生復帰を目指す里地」(放鳥候補地)に選定してからは、市内の適地を選び、冬季の餌資源の量などを調査してきた。

 市役所であった報告会には、関係者約100人が出席。飯塚市長がオンラインで吉報を伝えると、出席者が万歳三唱で祝った。

 トキは警戒心が強く、定着には市民の理解が不可欠となる。元日本野鳥の会理事長兼副会長で、市トキ野生復帰アドバイザーの佐藤仁志さん(76)は「適切な距離をとって見守るという姿勢が必要。啓発もこれから大切になってくる」と話した。

 (佐野卓矢)
引用サイト: こちら



 トキ10羽を飼育し、うち3ペアが繁殖する出雲市トキ分散飼育センター(出雲市西新町2丁目)で、約20年にわたって関わってきたのが統括主任トキ飼育員の伊藤豊洋さん(46)。飼育や繁殖で試行錯誤を重ねてきた末に決まった放鳥に「ようやくスタートラインに立った」と目を細めた。

 千葉県出身で、サッカー少年だった伊藤さんは高校卒業後、プロサッカー選手を目指すも、けがで夢を諦めた。就職活動の中で、当時交際中だった妻の地元、出雲でトキの分散飼育を目指していることを知った。全くの未経験だったが、一度絶滅した生き物を復活させることに興味を持った。

 上野動物園(東京都)や多摩動物公園(同)などで大型鳥類の飼育研修を積み、2006年からは出雲市のトキ近似種飼育施設で約5年間、飼育や自然繁殖、人工繁殖の技術を学んだ。最初の2年ほどは全く繁殖せず「本当に出雲にトキが来るのだろうか」と心配することもあった。

それでも、試行錯誤を繰り返し3年目以降、人工繁殖に成功。取り組みが評価され、11年からトキの分散飼育が始まった。「自然におじゃまする」を心情に、トキが自ら生きていけるよう、サポートすることを心がける。

 育てたトキは毎年10月ごろに放鳥に向け新潟県佐渡市へ移送する。これまで送ったのは67羽。移送のために捕獲する際、目の前でばっと翼を広げた瞬間の、ピンクがかったトキ色が印象的という。成鳥は翼を広げると140センチにもなり、自然界では警戒心から人間が近づくとすぐに飛び立ってしまう。「こんなに近い距離で見られるのは飼育員だけ」と特権に感じる。

 準備段階から携わり「放鳥の時は感動するかも」と伊藤さん。「野生のトキの体にトラブルがあったら助けられるよう、見守っていきたい」と意気込んだ。
引用サイト: こちら



冬でも水が張った田んぼで空を眺め、トキが羽ばたく様子を想像する柿本栄代表理事=出雲市野尻町
 2027年初夏、出雲市稗原地区で、国の特別天然記念物トキが放鳥されることが決まった。出雲の空にトキが羽ばたく夢が現実になり、環境整備に取り組んできた地元関係者は感極まった。中山間地域にある地区の人口は少子高齢化により、10年前から2割以上減少。放鳥は「地区の希望」となり、郷土への誇りや定住にもつながると期待に胸を膨らませる。

 「大きな夢の実現に近づいた」。稗原地区の野尻町で酒米やコメを栽培する農事組合法人野尻の郷(64人)の柿本栄代表理事(76)は9日、市役所であった報告会で、関係者と放鳥決定の一報に触れ、満面の笑みを見せた。

 農地4ヘクタールを管理する組合では約20年前から、山間部の恵まれた土壌を生かして減農薬減化学肥料に取り組んできた。トキを意識するようになったのは、2022年に出雲市が放鳥候補地になったことが契機。「いつかは野尻にも飛んでくるかもしれない」と休耕地の一部で、自主的にビオトープを整備。田んぼの周辺にはコンクリート造りでなく、土を掘って水路をつくり、多くのドジョウがすみ着いた。


引用サイト: こちら





関連日記:2024.09.01の日記 能登か出雲市 2026   こちら
関連日記:2024.10.10の日記 2003年10月10日、日本のトキ 絶滅   こちら

関連サイト:石川県で本州側初めてのトキ放鳥 5月31日に実施する方針が示される 放鳥予定個体は20羽 こちら
NST新潟総合テレビ



2月9日、環境省が開いたトキ野生復帰検討会で石川県は本州側初の放鳥を5月31日に実施する方針を報告。

放鳥はトキを放鳥場所まで運び箱から飛び立たせるハードリリース方式と放鳥場所に慣れさせたあとにケージの扉を開けトキが自ら飛び立つのを待つソフトリリース方式を併用するということです。

ハードリリースは羽咋市で行われ式典も予定されています。放鳥予定個体は20羽で佐渡市で訓練を受けたトキが移送されることになります。

また、9日の会合では石川県で秋にも放鳥を行う方針が示されたほか、島根県出雲市で2027年度上半期中をめどに放鳥を行う計画が了承されました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.02.12 19:59:43
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: