東方見雲録

東方見雲録

2026.05.09
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カテゴリ: 郷土
麒麟のまち「日本海の風が生んだ絶景と秘境」





STORY
日本海から吹きつける季節風が創り上げた日本最大級の鳥取砂丘。
目に見えぬ風の姿がさざ波模様の風紋に映し出され、海岸を進むと風が起こす荒波に削り出された奇岩が連なる。
鳥取砂丘の砂を生み出す中国山地へと急流を辿ると、風がもたらす豪雪に育まれた杉林を背に豪邸が佇む。
さらに源流へと分け入ると岩窟の中に古堂が姿を現す。
これらは日本海の風が生んだ絶景と秘境である。
人々は、厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に、
古来より幸せを呼ぶ麒麟獅子を舞い続け、麒麟に出会う旅人にも幸せを分け与えている。

風の季節での無事と感謝を胸に舞われる「麒麟獅子舞」
この地では一角をもつ黄金の頭に緋色の衣装を纏った「麒麟獅子舞」が、約180の村々に継承され、舞われている。

麒麟は他の生き物を傷つけない泰平の世の象徴とされた中国に伝わる霊獣で、約370年前に初代鳥取藩主・池田光仲が偉大な曾祖父・徳川家康を祀るために創建した神社の祭礼で、麒麟の顔を持つ獅子舞として初めて姿を現した。きらびやかなその姿を見た人々は、幸せを呼ぶ存在として、自分たちの村の祭りにも取り入れたいと強く願った。麒麟獅子はその顔や舞の作法など、村ごとに異なる個性と形態を生みながら、この地に広がり受け継がれていった。

風は砂・波・雪の賜物を人々に与えた一方で、飛砂や荒波、豪雪などの厳しい自然に対峙する暮らしを人々に課してきた。これから迎える厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に、人々は古来より幸せを呼ぶ麒麟獅子を舞い続け、麒麟に出会う旅人にも幸せを分け与えている。

因幡・但馬は、日本海から吹きつける風と人の共生の地であり、麒麟獅子を心のよりどころに、砂・波・雪の厳しい自然を受け入れ、風とともに生きる人々の知恵と逞しく生き抜いてきた歴史が息づいている。

左:港町の祭礼で舞う麒麟獅子舞/右:神社の祭礼で舞う麒麟獅子

引用サイト: こちら

関連サイト:構成文化財   こちら



関連日記:2026.05.07の日記  ズームアップとっとり 日本遺産 日本海新聞   こちら
関連日記:2025.09.07の日記  とっとり日本遺産フォーラム   こちら





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Last updated  2026.05.09 08:00:09
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