東方見雲録

東方見雲録

2026.05.16
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カテゴリ: まちづくり



琴浦町八橋の海岸沿いに残る廃虚をアートスタジオに生まれ変わらせるプロジェクトが進んでいる。あえて用途は限定せず、撮影や作品発表、滞在そのものを楽しむなど多目的な空間を構想。仕掛け人で鳥取市のデザイン会社「ネオアンティコス」代表、田村篤史さん(48)は「廃虚は使い方次第で最高のキャンバス。アートの力でその魅力に焦点を当て、壊す以外の選択肢を示したい」と意気込む。7月中の開業を目指す。(伊垢離真奈)

 廃虚は、かつて近くの江原酒造が酒の配達に使う馬や馬車を管理していたという小屋。いわば地域の〝産業遺産〟だ。

 昨夏、仕事で同町を訪れていた田村さんが小屋を通りがかったところ、海に面し、心地よい波の音や潮風に包まれた環境に魅了された。「この心が洗われる感覚を共有したい」とスタジオとしての再生を考え、近隣住民づてに所有者を探して活用に至った。

 スタジオの名称は「スタジヲフウカ」。風化していく建物の美しさと、潮風に当たり自分も風と化すような感覚をイメージして命名した。海側の壁面には、額縁に見立てた縦約2・1メートル、横約3・8メートルの開口部を設け、磨き上げた床に日本海が反射する幻想的な空間を演出する。廊下や階段には酒だるのふた、壁面には古材を活用し当時の面影を随所に残す。

 改修工事は4月末から始まっており、現在、費用調達をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募っている。寄付額は3千円から50万円まで、スタジオ利用体験や施設内への名前掲載などのリターンを用意している。30日まで。

 田村さんは「単なるリフォームでなく、場所の持つ記憶や価値を守り伝える取り組み。地球の裏側からも人が来るような、魅力ある場所にしたい」と話している。
引用サイト:日本海新聞   こちら





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Last updated  2026.05.16 08:00:05
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