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2010.11.11
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誉田哲也の女子高生剣道物語〈武士道3部作〉の第2作目を読んだ。

○ストーリー
東松高校の1年生で剣道部の仲間だった早苗と香織は,早苗の福岡への引越しで別れ別れとなる。2人が再会したのは,夏のインターハイの会場で,しかも敵対するライバル校のメンバーとしてだった。一方2人はそれぞれ,剣道のあり方,武士道のあり方について試練を迎える。

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第1作目のラストで,高校2年の夏まで描かれてしまったので,どうなることかと思ったが,ちゃんと春休みまで話が戻り,きちんと早苗と香織の高校2年,つまり17才の1年間が描かれる。

第1作目と同様に,物語は早苗と香織の視点の章が交互に語られる。春休みまで時間が戻るのも律儀だと思ったが,同じ場面を早苗と香織でそれぞれの章でも描くのは,やや冗長のような気がした。

まあ誉田哲也の真面目さが現れているのだと思うことにする。

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東松中学から高校へ進学した早苗に対して,香織はスポーツ枠で東松高校に入学してきた。だから当初の香織は,「ここは敵陣だ」とピリピリしていた。



仲間に囲まれた香織,たった一人で”敵陣”にいるような早苗,と2人は1年前と逆転した状況の中で17才を過ごすことになる。

第1作目が面白かったので,続編でガッカリしないかと余計な心配をしたが,「こう来るか?」と,ワクワクしながら読んだ。

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第1作目では,動の香織と静の早苗で,2種類の異なる剣道を描いていたが,2人はそれぞれさらに進化をする。香織は無駄な動きが減り,相手をよく見るようになり,早苗は打ち込むべき「機」が分かるようになる。

また2人はそれぞれ大きな試練を迎える。香織は友人を金づるとしてたかり続ける不良と対峙するために,早苗は剣道をスポーツ競技としてシステム化する部活の方針への疑問を解決するために,2人は「武士道」について深く考えることになる。

戦士と武士の差は何なのか?スポーツ競技と剣道の差は何なのか?フツーの女子高生の生活の裏に,そうしたテーマが流れているのも面白い。

さらには2人は,武士道についての結論にいたるために,それぞれ野試合を行う。相手は誰なのか?どうしてそうなったのか?そしてその決着は?・・・なかなか納得の行く,心憎い展開となっている。

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やはりお互いが大事で,気を使いあう2人。2人の剣道の決着は,どうやら第3作目で果たされるようだ。楽しみでしょうがない。







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Last updated  2010.11.13 14:25:19
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