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さて、6月に行ったインド・ラダックの旅ネタ、前回からの続きです。どうしても書いておきたいことがあったので!それは、「高山病」のこと。ラダックの旅は、レーという町から始まりますが、この地点ですでに標高3600メートル。インドのデリーで国内線に乗り換え、レーの空港に到着するわけですが、問題は、いきなり、そんな高いところへ飛行機でひょいっと着いてしまうため、程度の差こそあれ、みんな普通に高山病になります。なので、とりあえず、対策としては、・走ったりせず・ゆっくり深呼吸する・お風呂など身体に負担がかかるため、なるべくささっとシャワーはすます、または身体を濡れたタオルで拭くにとどめるぐらいですが、それを守ったにも関わらず、朝にレーの空港に着いて、夕方ぐらいから、ああ、これが高山病かな、という兆候が現われました。「頭が痛い」「だるい」「しかも、うっすら吐き気」「空気が吸っても吸っても、肺にいっぱいにならなくて、息苦しい&息切れ」夜は早くベッドに入ったものの、なんだかこう、ぐったり...翌朝、ホテルのフロントのスタッフさんに相談したところ、「大丈夫です。高山病用の薬があります。または、酸素バーが近くにありますよ」と言う。症状を言ったところ、「あなたの症状は、完全に、普通みんながかかる症状です。たぶん、薬は飲まなくてもいいでしょう。ちなみに、鼻血が止まらなかったりした?(そしたら、薬が必要なので)」なんて、コワいことを聞かれたので、あっ、そんなレベルになってから薬を飲むのか、と逆に安心し、むしろ、できるなら薬など飲まないで済ませたかったので、この症状はじょじょに慣れていくということだし、それとうまくお付き合いしていく作戦に変更しました。とはいえ、旅行期間中には、レーよりさらに高い標高の場所へ移動し、車でとはいえ、標高5300メートルの峠を越えたりしたので、ふと、その高山病の症状がきつくなる時があり、ついに自分でなんとかする方法を編み出しました!気づいたのは、空腹と高山病の程度がなんらかの関係があるということ。(注:あくまでも私の場合)なぜかお腹が空くと、その気持ち悪さや吐き気、頭痛に、だるさが、どーんと身体を支配し始めるのです。一番の症状は、お腹が空く → 吐き気。しかも、ちょっと早く歩くと息切れだったり、疲れるし、これは、妊娠???(したことないけど!)なので、その空腹になりそうだな、と思った時点で何かお腹に入れとくと、その症状を避けることができることに気づいたのです。しかも、パンみたいなものは食べる気がせず、クッキーなんてのも、のどを通らず、瞬時に食べれて、保管が便利で、すぐエネルギーになるもので、手に入りやすいモノ=バナナしかない!なので、バナナを買いこみ、早朝のベッドの中、移動中の車の中、はては、夜中の1時、暗闇の中、手さぐりで、バナナの皮をむき、食べる私。(友人を起こさないように電気をつけなかったんだが、逆に友人に見つかり、コワがらせた。すまん!)ということで、私が一番足しげく通った店が↓ココ。(ホテルの真ん前。窓から手を振るとおじちゃんも降り返してくれる!)毎回大量にバナナを買いこむので、すぐ覚えられ、なんかやかんやおしゃべりしだし、(おじちゃん、話が長い~)途中から「今日もいつ来るかな?と君を待ってたんだよ、おまけね!」と1本、サービスしてくれるようになり、最終日に「明日、帰るの」と言うと、「お別れに」と、さらに2本、バナナをもらい、かなりぎゅーっとハグされながら、「帰りの旅も気をつけるんだよ。危ない人についていったらいけないよ。」とものすごーく心配された...のですが、彼はインド系のおじちゃん、日本人の年があんまりわからないらしく、たぶん、私のことをものすごーく若く思っていたふしがあり、毎回のおしゃべりで、わが娘みたいに可愛がってくれてたんだが、私も、親愛をこめて「おじちゃん」なんて書いたが、たぶん、がっつり同い年、っていうか、下手したら、年下...というわけで、高山病の縁で?知り合ったおじちゃんの話になってしまいましたが、ま、これは私のケース。もちろんすべての人に当てはまるわけではありません。ただ、この先、標高の高いところに行く人になんらかのアイデアになれば、と思ったので、旅行から、3か月以上たったにも関わらず、書いてみたわけです。あれから、日本でバナナを食べるたびに、あのタメ年のおじちゃんを思いだします。
September 22, 2019
さて、北京の合宿で通訳兼コーディネーターの中国人Jさんに出会った話を書きましたが、帰国してからも、wechat(中国版FBのようなもの)上で、連絡を取りあっています。Jさんって、超いい人で面白い(&ド天然)ので、私が今一番、日常的にしゃべっている相手ではないだろうか?で、最近、このJさんとのやり取りで、図らずとも私の中国語に巨大なメリットがあることに気づきました。(もちろん、私は純粋に楽しいので、メリットがあるから連絡をとっているわけでは全くない)というのも、私もJさん以外に中国語を使う相手はいますが、彼らは武術の老師だったり、中国語の先生だったり、仲良くさせてはもらっているけれど、それでも、老師だったら気を使ったり、先生だったら、まあ、基本レッスンだし、日本人の自分の親友のように中国語を話す相手ではないということ。それが、Jさんとは、気を遣わず、日常的に友人として接しているので、「ああ、Jさんと話すようになって、こういうフレーズが使えるようになったな。」と気づくことがありました。例えば、「可以打电话吗?(電話していい?)「下车了告诉我。(電車降りたら、教えて)」「如果不方便,就明天再联系。(都合が悪いなら、じゃあ明日また連絡するね。)」↑こういう普段のぱっと言うフレーズ系のもの。老師たちには、「電車降りたら、しゃべりたいから教えて~。」とは言わないですし。ま、普通の長い会話になると、Jさんの日本語の方が、私の中国語より格段に上なので(だって通訳レベル)、普通に日本語で話すことになりますが、彼は、基本思いやり&頭のいい人なので、私がわかりそうな部分は中国語で言ってくれたり、それは、こういう言い方が友達の間ではいいよ、と教えてくれたり、また、自分でも苦労して第二言語を習得した人なので、まだ初期段階で語学を学んでいる私を、うまーくナビゲートしてくれて、なんというか、痒いところに手が届く?、なかなか快適な状況。しかも、まじめな話をしていても、なんかオチるというか、ド天然天使なので、彼と話した後は、けっこう思いだし笑いをしてしまい、なんか私、最近、さらに楽しいわ!&話題も「今時の中国」を知れることがあり、中国の結婚から、LGBTの話、電子マネーの話にもなったり、話題は幅広く...かと思えば、この前は、スピリチュアル?哲学?みたいなことを言いだしてた!いきなり、何の話題からだったか、「私は、この宇宙・世界の中心です。」なんてことを言うので、興味深く聞いていると、「だって、今、この私の目の前のテレビ、エアコン、時計、テーブル、携帯、カバン、水がめ、そして、吉野さんさえも、私が死んだら、私の世界には存在しません。消えてしまいます。だから、私は、この宇宙の中心なのです。」なんて、いきなりものすごーく深いことを言いだし、おお、Jさんの哲学面白そう!と思ったものの、でも、ちょっと待って!その前に、「... 携帯、カバン、水がめ...」ってさらっと言ったけど、水がめ!?家に水がめがある??それとも、ウォーターサーバーのこと?(← たぶん、こっちが正解)って、そっちに気をとられて、せっかくJさんがいい話をしていたのに、全然、彼の話は入ってこなかったナ~。まあ、こんな感じですが、私の中国語の勉強に新たな助っ人が現れ、ますます、楽しみながら、勉強して行こうと思います。
September 16, 2019
いや~、しかし、合宿は楽しかったですね。厳しい練習すら楽しいのは、やはり老師の存在。静まり返った体育館の中に、老師の号令だけが響き、私たちがざざっとその技に動くその瞬間が好きで、ああ、このまま終わらなければいいのに...と思うものの、やはり、合宿の最終日がやってきました。その日は、練習後、恒例の先生方と一緒に夜の食事会。すごいゲストの先生もいらっしゃるんだけど、(今回は、とある有名な規定套路を作った老師がいらっしゃっててびっくりしました、ええ?あなたが、あれをお作りになられたんですか!?みたいな)でも、一番のうれしいことは、老師と一緒にお酒を飲みながらおしゃべりできること!!私たちのテーブルには、私のS老師と、別のL老師がいらっしゃり、お話させていただきました。L老師、実は、武術関連の俳優もされている&物静かにお話になるジェントルマンなお方で、かっこいい~☆しかも、日常にも中医学の考えが浸透してらして、(けっこう、武術系の人、そういう人が多い)みんなで乾杯する時も、冷たいビールしかないとわかると、「冷えた飲み物は身体に悪いから。」と、1人だけ紹興酒をついで(常温なので)それで乾杯されたり、書道が趣味とのことで、(これも、けっこう武術の人に多い)1人ずつに、その人を表す単語を書いていただけることになりました。例えば、素敵な動きをされる先輩には「優雅」とか、緻密な正確な動きの先輩には、「聡明」とか...やっぱり、よく見てらっしゃるんだナ~。それがけっこうおもしろくて、「老師、私もお願いします。」「老師、私も~。」なんて、L老師の前に人が並び始め、ふふ、なんだか、「老師占い」を待つ人の列みたいになってて笑った~!ただ私は、L老師には直接稽古はつけていただいていないので、遠慮して、遠くの方から見ていたら、L老師が「Kangzi(私のこと。私の名前の中国語読み)来なさい。君にも書きます。」と言われ、行くと、さらさらと書かれ、はい、と渡された紙を見ると、「 正直 」うーん...みんな爆笑~。なんか、私もその優雅、とか、そういう系がよかったんだけどナ~。そして、その一部始終を見ていた私のS老師のところに行って、「こんなん言われました~。」と紙を見せるに、S老師が、「私はあなたの性格が好きですよ。あなたの性格は、正直と言うより、むしろ...「簡単」です。英語で言うところの、”Simple”です。」これまた、う~ん...何度も言うけど、もっと優雅とか、そういう系のは...ないのかな...ちなみに、L老師、私に対する「正直」がウケたからか、Kangziには、詩を書いてあげよう~、と、L老師はちょっとロマンチックな方なのかな?私を見ながら、漢詩を書いていただきました。いちおう、老師に「私も優雅とか、お花とか蝶とか、そういう系のイメージでお願いします。」と、言ってみたのですが、できあがった詩が、「君には心配する必要なんてない。今も、そして君の目の前の未来にはたくさんの友がいる。世界中の人々が君の人柄を知ってるのだから。」みたいなやつ...「優雅とか、お花とか蝶とか」は、全く関係なかったね。しかも、人々が君の人柄を知っている、って、その、またさっきの「正直な」人柄アゲイン的な?ちなみに通訳さんのJさんによると、「これは、有名な漢詩を少しもじって、書かれてますよ。」と、そのもじり方も、同じ読み方の私の名前の漢字をうまく意味が通るように当てはめて書かれたものらしく、「L老師はすごく教養のある方ですね。」とのこと。でも、ま、いっか!数年前の合宿で、私=「ラフ(粗い)」って言われたことを思えば、私も進化したよね!&S老師が私の性格が好きだと言ってくださったし!!まさかの両想い?(といい風に考えるところが、「簡単」なのでしょうか?)
September 10, 2019

さて、今回の旅は、再会もあれば、新しい出会いもあったんでした。それは、コーディネーター兼通訳の中国人Jさん。↓本当に本当に彼には笑わされた~!!一言で言うと、「ド天然」。例えば、移動中のバスの中で、通常、こういうコーディネーターの人って、観光名所や、それにまつわる歴史、習慣などの話をしますよね。それが、Jさんの場合、全くもって自分の個人の話!例えば、幼稚園時代モテた話だったり、自分の入院体験だったり。中国も北京も全く関係ないじゃん!そして、それが、もう本気で超面白かった~。Jさんは、ちっとも笑わせようと思ってないんだけど、(たぶん、それも面白い原因の1つ)彼のキャラクターと素の感じがあいまって、その入院話でバスの中が爆笑に包まれる中、有名な競技場(北京オリンピックで使われた、通称「鳥の巣」)の前をバスが通りかかった瞬間、ふと、自分の職務を思いだしたらしく、その話の途中で、いきなり「左をごらんください。これが有名な鳥の巣です。」と言い、その直後そのまま、5秒前までの自分の入院話の続きがそのまま続けられ、そのとってつけたような薄~い観光案内にみんな大笑い。そして、また、その鳥の巣は左じゃなくて、右にあり、(Jさんは、私たちの方を向いてしゃべっていたので、自分の左=みんなの右)結局、誰も鳥の巣を見れてない...みたいな。かと思えば、自分の結婚の話をしだし、もう結婚して14年たつというので、先輩の誰かに「じゃあ、倦怠期?」とつっこまれ、倦怠期の意味がわからず、その場で調べるJさん。Jさん「あー、意味がわかりました。でも、私は、倦怠期じゃないです。」先輩「じゃあ、何期なの?」Jさん「更年期です。」(また、これをすました顔でひょうひょうと言う彼。)ん~、「倦怠期」はそういう意味の「期」でもない...他にも、みんなで夕食に行くバスの中でも、「これから行くレストランは、すごくおいしいってわけではありません。でも、すごくまずいってわけでもないです。」なんて言ったり、そんな紹介ある!?デパ地下に寄ってくれた時も、「そこでは中国茶を売っていますが、あまりおいしくないので、お友達へのお土産にするとよいでしょう。」(おいしくないから、自分用には買わない方がいいという意味らしい)とはいえ、気遣いの人で、例えば、みんなで公園に行った時、私が蚊に刺されまくってたのを見て、ひょいと「コレ、塗って。」と自分のカバンから、クリームの瓶を出して渡してくれたり、「え? Jさん、やさしい~」と、うれしく塗って、そのクリームの瓶をよく見たら、全然かゆみどめとは関係なかったという... オチつき。(Jさんといると、いろいろ最後の最後まで気がぬけないのよね。)などなど、日本語の問題と言うよりも、Jさんのド天然が原因のような、すべてがこんな調子!Jさん、Jさんとみんなが周りに集まり、人気者でした。そして、中でも、私が一番年齢が近かったせいか、笑いのツボが似てたのか、一緒にいろいろ話して、たくさん笑って、私もすっかり仲良くなりました。日本に帰ってきてからも、仕事終わりのJさんからwechatで、夜、電話がきてしゃべったかと思うと、翌朝「おはよう~、今日は何するの?」なんてメッセージが入り、もう、彼氏か?ってぐらい、毎日しゃべってます。(もちろん、違うけど)やっぱり、Jさんと話してると楽しいのよね。ということで、北京での面白い出会いでした。
September 8, 2019
さて、今回は武術の他にもいろんなことがあり、その中でも、東欧出身のDくんに再会できたのがうれしかったナ!彼とは、香港で1度会っただけですが、(彼との出会いの詳細については過去のブログ記事参照)武術の趣味がすごく似ていて、意気投合したものの、彼は、中国の南のほうに住んでるし、私がたぶん訪ねることはなさそうな地方だしで、二度と会えないのかな?と思ってたのですが、私が北京入りする3日前に、「来週、北京に滞在してるよ。」というwechatのメッセージを見つけ、「私も北京なの!」と連絡したところ、会うことになったのです。ただ、私も合宿中なので、スケジュールがびっしりであんまり自由な時間がない。「ゴメン!昼休みぐらいしか時間がないんだけど。」と言うと、練習会場にまで来てくれるとのこと。協会の理事長に「どこか、お昼ごはんによさそうなところを知りませんか?」と聞いたところ、「彼も一緒にみんなとごはんを食べていいよ。」と言う。じゃあ、待ち合わせているので、後からDくんを連れてみんなの昼ごはんの場所に行きます、となったのです。さて、Dくんと「わー、2年ぶりだね~。」と無事再会でき、昼食会場に行くと...用意されていた席が、老師たちと一緒のテーブル!通常、私たち生徒は、昼ごはんを食べる時に、3つぐらいの大きな円卓のテーブルに分かれるのですが、それとは別に、老師たちだけが1つのテーブルに別れて座るその席だった!(先輩たちと一緒のテーブルでみんなとワイワイしゃべりながら食べるんだと思ってたので)とりあえず、Dくんを一人一人の老師に、「彼は、形意拳を練習していて...」と紹介し、この老師は、〇〇の伝統拳のグランドマスターで、そして、この老師は、△△のグランドマスターで、と彼に紹介するも、Dくん、へたに武術を知っているだけに、あまりの大物老師たちのたくさんの登場に、ぶっちゃけ引いてた...軽~く、私と会ってごはんと思ってたのが、そうそうたる面々の老師たちがいて、心の準備ができてなかったらしい。ごめん!Dくん、っていうか、私も予想外だったから!ということで、老師たちと一緒にテーブルを囲んで、緊張のあまり、野菜のいためものを一切れ!と、サツマイモのあげたのを1かけしか、まじで食べてなかったDくん、気の毒~。(でも、グランドマスターたちに会えた!と喜んではいたんですけどね。)< 追記・その1 >実は、この昼ごはんが不完全燃焼だったので、Dくんは、翌日も昼休みに来てくれ、(昨日と違って)リラックスしたいから、2人だけでごはんを食べに行こう、となり、”今日は、食べれるね!”と言うので、笑った~。しかも、私の都合に合わせて来てくれたのに、ご馳走までしてくれ、いろいろ話せて楽しかったな。D君「君とは3回しか会ってないけど(香港で1回、今回の北京で2回)、本当に大事な友人です。」私も、そう思ったよ。やっぱり、趣味が同じ人って、一瞬で親しくなるね。< 追記・その2 >Dくん、俳優をしているだけあって、きれいな顔立ちの男の子、しかも、武術をしているので、身体もソフトマッチョでかっこいいのですが、彼が帰った後、さすが、目が早い武術の先輩女子たち、ふらっと私のところに来て、「さっきのあの男子は誰?」と聞きに来るんだけど、それが見事に1人ずつ聞いてくるので、笑った~。中国の言葉で「美女は英雄を愛する」だっけ?うちの協会では、「英雄は(うちの先輩女子、剛の者たちなので)、美男を愛する」らしい...
September 8, 2019
さて、毎年8月に訪れている北京武術合宿の旅も、今回は6度目。大好きなS老師に稽古をつけていただくために、日本で練習していると言っても過言ではなく、自分の中では、なんだか、七夕?みたいなイベントになりつつ...。(1年に1回だけ会える的な)しかし、今年の練習は、毎年以上に驚きました。というのも、(私のいつも受けているS老師のコースは、一番下のレベルのコース)S老師は、受講者の顔を見まわしながら、「毎年、来てくれている懐かしい顔ぶれを見ると、みなさんは、全くの初心者のレベルではありませんね。なので、今年はこれをします。」と、用意された練習内容は驚きのもの。というのも、たった3つの動きを、毎日4時間×5日間、ずーっと、そればかりやらされたから!!!体育館で、横一列に並ばされ、はい、スタート、と、AならAの動きばかり、左右1つずつを、一歩一歩進みながらやるのです。1つのAの動きを、細かく4つに分け、老師の「準備、いーち、にー、さーん、しー、」の掛け声に合わせ、ひたすら、ひたすら、ひたすら、汗だくになりながら、そればかりをやりました。それを毎日4時間だよ!?途中、止められて、詳しい説明が入ったりする時はあるものの、基本、ずっと行進のように、同じ動きで進み続け、そして、老師がまた根気強く、一人一人を直してくださり、最後のほうなんか、ミリ単位で角度や手の向きや形を直されてたし...(ミリ単位でも、間違いを見抜く先生の目の正しさよ)そして、今回、この何百回も繰り返した同じ動きで一番大きく学んだものは、「重心の動かし方」又は、「軸の取り方、使い方」だったのでした。はじめの1日は、歩形や手の形にこだわり、2~3日は、全体の形、4日目は、呼吸や、視線の大切さ、目のやり方に注意していきましたが、最終日になってわかったのは、「ああ、老師は、そんなこまごまとしたことより、何より、この重心と軸のことを身体に覚えこませたくて、この反復練習を私たちにさせてるんだ!」と気づいたのでした。しかも、こういうのって、もちろん、頭ではわかっていて、重心を10:0にしろって言われていても、自分ではやってるつもりでも、実際は、9:1だったり、8:2だったり。そして、その重心が中途半端なまま、次の動きに行こうとするので、だから、身体がブレるのですね。それを、身体で理解するには、やっぱり、何百回も繰り返すしかなくて、しかも、この重心とか軸のことって、武術でも一番といってもいいぐらい大切なこと。実は、この北京合宿から帰って、一人の先輩と一人の先生に、「あっ、吉野、なんか変わったね!」と言われたのと、とある先輩を見て、「あれ? うまいと思っていたけど、軸がブレてる?!」と、なんだか「幽霊の正体見たり枯れ尾花」(←ちょっと違うか?)な気分になったのでした。動きはたくさん知ってらっしゃるので、うまいと思ってだまされてたけど基礎がちょっとできてなかったとわかった(先輩、ごめん!)ということがありました。これって、語学にもあてはまるよー。イントネーションがあったり、決まり文句でそれっぽく話していて上手だな~と思っていた人が、実際、自分がきっちり、例えば、未来形の文法ば~っかり5日間毎日繰り返し繰り返し練習して、いざ、その人のしゃべっているのを改めて聞いてみたら、「あれ? 時制めちゃめちゃで、実は文章にもなってないな~?」と気づいた、みたいな。私は、これ、実際に中国語で経験しました。いや~、毎回言うが、やっぱり基礎!!それが、語学だろうが、武術だろうが、スポーツだろうが、なんでも。自分ではわかってるつもりだと思っていても、自分の認識はウソをつく!(私で実証済み)なので、もう一度、何回も何回も基礎をやるべし!!それにしても、それを言わずに、練習を通して、私に自分で気づかせてくれる老師はやっぱりかっこいいナ~。やっぱり、このまま、S老師ラブで生きていく!と、こんな大きな気づきがあったのでした。
September 3, 2019
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