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2024年07月31日
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カテゴリ: 江戸後期




(てんぐとうのらん)は、 元治 元年( 1864 )に 筑波山 で挙兵した 水戸藩 内外の 尊王攘夷 派(天狗党)によって起こされた一連の争乱。 元治甲子の乱 (げんじかっしのらん)ともいう。


尊王攘夷 (そんのうじょうい)、 尊皇攘夷 (そんのうじょうい)とは、 君主 を尊び、 外敵 を斥けようとする思想である。 江戸時代 末期( 幕末 )の 水戸学 国学 に影響を受け、 維新期 に昂揚した政治 スローガン を指している。


国家存在の根拠としての尊王思想と、 侵掠 者に対抗する攘夷思想が結びついたものである。「王を尊び、夷を攘う(はらう)」の意。 古代 中国 春秋時代 において、 王朝の 天子 を尊び、 内へ侵入する 夷狄 中華思想 における 異民族 。ここでは南方の を指す。)を打ち払うという意味で、 覇者 が用いた標語を 国学 者が輸入して流用したものである。


桓公 は周室への を失せず、諸侯を一致団結させ、楚に代表される夷狄を討伐した。その後、尊王攘夷を主に唱えたのは、 宋学 儒学者 たちであった。周の天子を「王」のモデルとしていたことから、元々「尊王」と書いた。


日本でも 鎌倉時代 室町時代 天皇 と称する用例も珍しくなかったが、江戸時代における 名分論 の徹底により、幕末には「 尊皇 」に置き換えて用いることが多くなった。


なお 幕末 期における「尊王攘夷」という言葉の用例は、水戸藩の藩校 弘道館 の教育理念を示した 徳川斉昭 の弘道館記によるものがもっとも早く、少なくとも幕末に流布した「 尊王攘夷 」の出典はここに求められる


弘道館記の実質的な起草者は、 藤田東湖 であり、東湖の「弘道館記述義」によって弘道館記の解説がなされている。幕末尊王攘夷論は、 水戸学 による影響が大きい。


尊王論


江戸幕府が、オランダや朝鮮を除いて鎖国政策を続け、その鎖国下で封建ファシズム的な支配を続けていた約250年の間に、 欧州 米国 は各種の根本的な革命を成し遂げていた。


1638 清教徒革命 (広義では 1638 の主教戦争から 1660 の王政復古まで) 1688 権利の章典 および 名誉革命 1688 1689 1776 アメリカ独立宣言 1789 アメリカ権利章典 1789 フランス革命 1793 フランス人権宣言(人間と市民の権利の宣言)


また、 は、 大航海時代 以降、世界各地に進出し、支配領域を拡大し、更に 帝国主義 の波に乗って アフリカ アジア に進出し、 植民地 化を行った。欧米列強は 東アジア 各国にとって脅威となっていた。


1840 天保 11年)、 清国 イギリス 戦争 アヘン戦争 )となり、 香港島 を奪われた( 1997 平成 9年)返還)。


日本でも、 北海道 ゴローニン事件 九州 フェートン号事件 といった摩擦が起こり始め、これらの事態に対応するために、外来者を打ち払って日本を欧米 列強 から防衛すべしという思想が広まることとなった。こういう侵略拒否・植民地化拒否を目的とする思想が 攘夷論 である。


また、国内では 平田篤胤 などによる 国学 の普及にともなって 民族意識 がとみに高まっていた時代でもあった。


1853 嘉永 6年)、米国の 東インド艦隊 司令長官 マシュー・ペリー 黒船で来航 した際には、「泰平の眠りを覚ます上喜撰たつた四杯で夜も眠れず」という 狂歌 が詠まれた。


このペリーの黒船来航による外圧にどう対応すべきであるかという問題を江戸幕府( 老中 阿部正弘 )が諸藩に諮問した事から日本各地で幕末の尊王攘夷運動が本格的に発生し始める。


1854 嘉永 7年)、それまでの 異国船無二念打払令 (1825年)に取って代わり、 下田 箱館 を開港地とする 日米和親条約 などの和親条約が米英露と締結される。この和親条約により、日本は諸外国に薪水、食料、石炭、その他の便宜を与えることとなる。






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最終更新日  2024年07月31日 05時52分27秒
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