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無数の砂の刺が乾ききった心に一粒ずつ明瞭に射し込んでいたあの日。全身の細胞が浮き立ち苦しく喘ぎ、途切れることなく続く日常の意識。そんな嘆きや悲しみの繭にくるまれてずっと独り漂っていた。瞳の奥底に熱っぽい疼きに似た感覚が押し込められ、そして透明に白い輝きを放ち始める。。。私は今、青く濡れた緑の微光の中でほんの小さな片隅に存在する。柔らかな空気が充満し透明な風に彩られた優しい香りが瑞々しく息づいている。鳥達のさえずりが甘美なゆらめきとなり木霊し時を止めて新たな鼓動を感じる。私は深淵に引きずり込まれ、そして次々に記憶が再生されていくのだ。。。あたりの風景が半透明に色を失い、突然ゆらゆらと揺れだし自覚のないまま意識の一部が宙をさまよっていた。 温かくてやわらかい思いが満ち溢れ、同時にひっそりとした悲哀をもしかしたら感じていたのかもしれない・・・
2002年06月29日
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