ロシア生活2004-2012

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koshka0467

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2004/12/02
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カテゴリ: 観劇記
この日私はマールイ劇場へ、

ところが劇場の入口まで来て見ると、
“『知恵の悲しみ』に替えて、オストロフスキー『狼と羊』を上演します”
との貼り紙が・・・
“替えて”って・・・そんなこともあるのかこの国は。
払い戻しもできましたが、もういいやと思ってオストロフスキーを観ました。

この作品は喜劇で、19世紀ロシアを舞台に
大変お金持ちだけれどもあまり頭がよくなく、でも天真爛漫な未亡人の所領を

修道女である姪をスパイ目的で送り込みます。
ところが甥も頭がすっからかんの男で、未亡人に小遣いだけせびってどこかに行ってしまい、
姪は叔母の監視がなくなったのをいい幸いに、黒い修道衣など脱ぎ捨てて、
未亡人とパーティーに繰り出して大騒ぎ。
しまいには未亡人、姪ともに結婚相手をつかまえて、
「ペテルブルクで暮らしましょう!いえそれよりパリがいいわ!」
と気炎を吐いて終わる、というなんとも陽気なお話でした。
(ただし頼みの綱のパンフにあらすじが書かれておらず、
観ただけでの要約なので、間違っているところがあるかも。)

オストロフスキーは大変有名な古典作家で、
マールイの前にいかめしい顔をして座り込んだ銅像があるのですが、

熟練の俳優が安定した技量で展開するコメディは、
とても贅沢な気分で楽しめました。

ただ、時代劇のようなおっとりしたコメディを大劇場にかけて、
その客席には、急速に変貌する今風のロシアの若い人たちがたくさん、
という光景にはちょっと違和感を覚えました。

幾分空席も目立ったし。
(それは急な演目変更のせい?)

それにしても観たいものがなかなか観られないのは残念。





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Last updated  2004/12/05 08:44:22 PM
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