ロシア生活2004-2012

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koshka0467

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2005/05/28
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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 観劇記
久々にオペレッタ劇場へ(チケット150ルーブリ=600円)。

『マイ・フェア・レディー』といえば
オードリー・ヘップバーンの映画が有名ですが、
あれは舞台作品を映画化したもの。
ですから舞台の方が「もと」だとも言えます。

ご存知の通りこれは、
ロンドンの場末の娘イライザの下町言葉に
言語学者ヒギンズ教授が矯正教育を施していくうちに、

ガチガチの独身主義者だった教授が恋に落ちてしまうというお話。
"The rain in Spain stays mainly in the plain"というフレーズ、
これをイライザは訛りたっぷりに
「ライン」「スパイン」「マインリー」「プライン」と発音する、
というのが映画では話の味噌だったけれども、
ロシア語だとどうするのかなぁと思っていたら、
「カルル・ウクラール・フチラー…」なんたらかんたらという、
巻き舌Rだらけの早口言葉に変更されていました。

そういうふうにあちこち翻案はされつつも、
一幕はロンドンの空気が漂っていました。
ダンスはここの劇場のどの作品よりも

ヒギンズ教授はイギリス貴族のわがまま坊ちゃんという風で
品のいい中年だけどとってもキュート。
そして何よりイライザ。
競馬場のシーンで周りの怪訝な目にも気づかず
「チャーシカ・チャヤ(紅茶のカップ)」と、

一人で何度も繰り返しているところは
ものすごく可愛かったです。

問題は二幕。
だいたい一幕でほとんどの山場が終わっていた時点で
アヤシかったのです。
いったいあと、何の話が残っているのだろう、と。
幕が開いてみたわかりました、これは
ここのスター役者それぞれに見せ場を作るための
ダラダラとしたセリフ劇…
そしてダンスは一幕とは大きく異なり、
スパンコールとヒラヒラのついた
パステルカラーのドレスのお姉さんたちと
タキシードのお兄さんたちが
メルヘンチックに踊ります。(宝塚のレビューに近い。)
もうこうなるとオペレッタ劇場の劇!ロシアのオペレッタ!
その服装はこの劇場の衣裳部の趣味!!
イギリスはどこに行ったんだ!!!

まぁでも、ロシア人のお客さんは、
むしろそれを観たくて来ているんだろうからいいけど。

ちなみに私の好きなボリセンコ様は完全に三枚目役。
早く彼が若手の域を脱して、
主役級をあてられることを希望。





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Last updated  2005/05/31 04:47:26 PM
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