ロシア生活2004-2012

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koshka0467

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2006/08/15
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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 地方観光
クリミア旅行のハイライトは、

シンフェローポリ発サンクトペテルブルク行き。
へぇ、そんな列車あるのか、
便利だなぁ、行きは飛行機でけっこう高かったけど
列車だと半額だし切符買ってみるか。
7日夕方6時発で9日早朝4時半着。
夕方出て朝着くのね。

…ん?ちょっと待て。

7日 9日 早朝4時半着。

つまり

8日は丸一日列車の中ってことですか!?

そう、広大なロシア・ウクライナの大地を
南から北へ向けて駆けるこの便は、
出発から到着まで約 35時間 かかったのです。

乗り込むと…暑い!
エアコンがありません。 しかしクリミアは灼熱なのであります。
うだるような4人車室。同室になった海水浴帰りに親子連れは
「エカテリンブルク(シベリアの入口)から来たのよ。
 だからこんな暑さ経験したことなくて死にそう…」


と、途中駅でホームに メロン売り が。
そういえばクリミアはメロンとか果物がおいしいわよ、
と大家さんが薦めていたっけ。
ホテルのご飯が野菜果物ナシの オール乳化生活
すっかり忘れていたよ。
しかし降りて買いにいく元気なし…
と、寝台でぐてっとしていたら、いつの間に降りたのやら
エカテリンブルクのママさんが
両手に袋を抱えて戻ってくる。
中にはメロン、メロン、メロン…(たぶん6つくらい)
そして私に「 一つあげる
わぁ、なんていい人なんでしょう。

列車はクリミア半島に別れを告げ、
ウクライナ東部の平野 を駆け抜けます。
どこまでも広がる畑、夕焼け空、ところどころに湖。
人の生活って、想像できないくらいいろんなところに
いろんな形で存在してるんだなぁと思います。

日が暮れる頃、急に風がぐっと涼しくなりました。
ところが風はママさんと子供の寝台を直撃して
今度は寒くなってしまったらしい。
窓を閉めるママさん。これでもとの灼熱に逆戻り…

未明に ハリコフ
ウクライナの女性出国審査官が乗り込んできて
居丈高にあれ出せこれ出せと命令して去り、
1時間くらいしてロシアの入国審査官が
同じようなことをしていくと、
もう朝で、そこはロシア。
曇り空で、寒い…!

丸一日列車の中のこの日は寝台に横になったまま、
本を読み、お腹がすいたらちょっと食べ、
眠くなったら眠り、目が覚めたらまた本を読み…
という 猫のような生活 でした。
(猫は本を読みませんが。)
ちなみに 食堂車 はどこかにあるはずなのですが
周囲の乗客は全く行こうとせず、
持ち込んだ食料を消費しています。
それから、 シャワー がないのがだんだんつらくなってくる。
シベリア鉄道もやっぱりシャワーないんでしょうか?
そうすると全線乗車の人は1週間近く
フロなし生活なのか…?

手持ち食料と飲料が底をつくかと不安になった頃、
もう一夜を越して、ペテルブルクに到着しました。
横になったままでも腰が痛くなることを知りました。
ペテルブルクは寒く、用心のために持って行ったけれども
旅行中一度も着なかったフリースを羽織って、
朝の街を家路についたのでした…

〔まとめ〕ロシア研究やってる身なので、
     ロシア縦断できてよかったです。
     でも、 一生に一度でいいです。





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Last updated  2006/08/17 02:09:17 AM


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