☆ひとりぐらしの部屋へようこそ☆

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2022年11月12日
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井上さんが伊福部 昭とショスタコーヴィチを振るとのことで、
忘れないようにカレンダーに印を付けておきました。

NHK-FMの放送開始の18時に間に合うように帰宅しました!

解説を聞いてびっくりしたのは、「シンフォニア・タプカーラ」にアイヌの影響があるとのこと。

この日の午後、展示を観てきたばかりだったので、「このシンクロは何?!」と思いました。

聴き方が変わったのは言うまでもありません。素晴らしい曲でした!!




指揮
井上 道義

管弦楽
NHK交響楽団

解説
作曲家 吉松 隆

司会
金子 奈緒

~NHKホールから中継~




「シンフォニア・タプカーラ」
伊福部 昭:作曲
(指揮)井上 道義、(管弦楽)NHK交響楽団
(26分35秒)
~2022年11月12日 NHKホールから生放送~

「ピアノ組曲から 倭武多(ねぶた)」
伊福部 昭:作曲
(5分00秒)
<徳間ジャパン TMKT-1001>

「交響曲 第10番 ホ短調 作品93」
ショスタコーヴィチ:作曲
(指揮)井上 道義、(管弦楽)NHK交響楽団
(51分47秒)
~2022年11月12日 NHKホールから生放送~

「2台ピアノのためのコンチェルティーノ」
ショスタコーヴィチ:作曲
(ピアノ)マルタ・アルゲリッチ、リーリャ・ジルベルシテイン
(10分00秒)
<EMI CLASSICS TOCE-56018>

「弦楽四重奏のための2つの小品から エレジー」
ショスタコーヴィチ:作曲
(演奏)エマーソン弦楽四重奏団
(4分34秒)
<UNIVERSAL POCG-10280/4>




以下は、N響のサイトから。
第1968回 定期公演 Aプログラム

■特徴

「ショスタコーヴィチは自分だ」と豪語する井上。
その言葉をまざまざと証した2016年の《第12番》、2019年の《第11番》の迫真の名演を経て、
いよいよ最高傑作との呼び声も高い《第10番》は、井上がライフワークとしてきたショスタコーヴィチの集大成となるだろう。
他方、ショスタコーヴィチと伊福部の意外な組み合わせは、2020年12月のコンサートでその面白さを実証済みだ。
井上とN響の両者が納得のいく選曲での「完全燃焼」を期待したい。(千葉 潤)

■曲目

●伊福部 昭/シンフォニア・タプカーラ

「すべての芸術はその民族の特殊性を通過して共通の人間性に到達する」─これほど端的に伊福部昭(1914~2006)の芸術観を表す言葉はないだろう。
9歳からの3年間、北海道・音更(おとふけ)で接したアイヌの人々の歌と踊りが彼の音楽性の根本を形成したとすれば、
それを芸術へと練り上げるモデルとなったのは、ストラヴィンスキーやファリャなど、ヨーロッパ周辺出身の作曲家たちだった。
西欧的な主題展開を拒否したモザイク的な形式、息の長い旋律、執拗(しつよう)なオスティナートといった伊福部独特の音楽語法のエッセンスは、
アイヌの立ち踊りにちなんで名づけられた交響曲《シンフォニア・タプカーラ》に凝縮されている。

第1楽章 レント・モルト、ニ短調─アレグロ、8分の4+3拍子。堂々とした冒頭の旋律が次第にテンポを上げてアレグロ主部に成長する。やがて、独奏トランペットによる息の長い第2主題、どっしり足踏みするような第3主題と入れ替わりながら進み、ホルンとチェロのカデンツァを挟んで、アレグロで締めくくられる。
第2楽章 アダージョ、8分の6拍子。ハープが奏するオスティナートを軸に、伊福部ならではの茫洋(ぼうよう)とした旋律が歌われる。イングリッシュ・ホルンの独奏で始まる中間部では、随伴する短いオスティナート音型がやがて激しい感情の爆発を導き出す。
第3楽章 ヴィヴァーチェ、4分の4拍子。騒然とした序奏につづき、主部では4拍子の陽気な踊りと3拍子+2拍子の陰りのある踊りが交替しながら進む。中間部ではまず独奏オーボエが奏する新しい主題がカノンを織りなし、さらにいくつかのエピソードが不規則に交替しながら成長を遂げる。主部再現ののち、これまでのエピソードが畳みかけるように盛り上げる最後は圧巻である。

(千葉 潤)

演奏時間:約31分
作曲年代:1954年、《タプカーラ交響曲》として作曲。1979年に改訂、《シンフォニア・タプカーラ》に改題
初演:[初稿版]1955年1月26日、ファビアン・セヴィツキー指揮、インディアナポリス交響楽団、インディアナポリスにて [改訂版]1980年4月6日、芥川也寸志指揮、新交響楽団、東京にて

●ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93

1953年3月5日、奇(く)しくもプロコフィエフと同日にスターリンが死去する。
厳しい批判を浴びた前作から8年間の雌伏の時を経て、ドミートリ・ショスタコーヴィチ(1906~1975)が満を持して発表したのが《交響曲第10番》である。
同年末の初演は、長らく停滞したソ連作曲界の「雪どけ」に向けての決定的な一歩となり、《第5番》によって確立されたショスタコーヴィチの純器楽的な交響曲シリーズは、この曲で頂点を極めることになった。
楽章をまたいだ主題動機の回想や予告によって全体は幾重にも関連付けられており、魅力的な語り口とその意味の広がりは、浅薄な解釈を寄せ付けない。
こうした謎めいた音楽の在り方こそ、まさにスターリン体制との紆余曲折(うよきょくせつ)のなかでショスタコーヴィチが練り上げてきたものであり、これ以降、彼がこのような様式に戻ることはなかった。
抑圧的な体制の下で、時代と個人の真実を体現してきたショスタコーヴィチの交響曲だが、
「歴史は繰り返す」の言葉どおり、作曲者が生きた体制や時代を越えて、その響きはますます現代の聴衆の共感を呼んでいる。

第1楽章 モデラート、ホ短調、4分の3拍子。一貫して中庸なテンポによるソナタ形式。深く陰影に富んだ序奏、クラリネットが歌う叙情的な第1主題、拍子のずれたワルツのような第2主題の3つの主題が、長大な楽章を途切れることのない緊張の糸で貫徹する。展開部では、性格を極端に変容させた主題が重厚な対位法を織りなしながら、悲劇的クライマックスに向けて冷徹に歩みを進める。第1主題の再現かと思わせて第2主題に入れ替わる意味ありげな演出効果が絶妙だ。
第2楽章 アレグロ、変ロ短調、4分の2拍子。前楽章とは対照的に、疾風怒濤(しっぷうどとう)のように走り抜けるスケルツォ。冒頭の主題は、為政者の悲劇を描くムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》の序奏に類似しているが、クライマックスでトロンボーンが主題を再現する様は、むしろ《はげ山の一夜》を彷彿(ほうふつ)させる。引用やほのめかしを得意とするショスタコーヴィチならではの音楽である。
第3楽章 アレグレット、ハ短調、4分の3拍子、ロンド・ソナタ形式。舞曲風エピソードの動機はショスタコーヴィチの音名象徴(レミ♭ドシ)、中間部のホルン主題は、この時期に親密な関係にあった女性エリミーラの音名象徴(ミラミレラ)である(彼女宛ての手紙でショスタコーヴィチは、この主題が敬愛するマーラーの《交響曲「大地の歌」》の冒頭主題に類似していること、この主題が死や別離を意味する不幸の象徴であることを説明している)。中間部での第1楽章回想や第4楽章予告を経て、後半は2人の名前が織りなす激しい展開部となる。
第4楽章 アンダンテ、8分の6拍子、ロ短調─アレグロ、4分の2拍子、ニ長調、ソナタ形式。展開部のクライマックスで第2楽章の威嚇的な音楽が回帰するが、トゥッティによるショスタコーヴィチの音名象徴によって圧倒される。ユーモラスなファゴットの主題再現を経て、コーダでは、この音名象徴が勝ち誇るように何度も連呼される。

(千葉 潤)

演奏時間:約55分
作曲年代:主要な作曲時期は1953年6月から10月にかけて。第1楽章の完成は8月5日、第4楽章の完成は10月25日
初演:1953年12月17日、エフゲーニ・ムラヴィンスキー指揮、旧レニングラード・フィルハーモニー交響楽団、旧レニングラードにて





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最終更新日  2022年11月16日 08時20分06秒
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