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城戸ワイナリー プライベート・リザーブ・メルロー 2005 CP89
先日飲んであまりの美味しさに吃驚した城戸ワイナリーの上級キュべです。
残念ながらこの05年の4500円のワインより06年の3000円のワインの方が美味しいです。違いは4500円は自家農園、3000円は買い葡萄だそうです。味の違いは酸と香りにあると思います。日本のワインには稀な力のあるワインではあります。
元々自家農園は「プロジェクトK」と言う10000円のワインを作る為にあるようですが、05年は仕込みや熟成に失敗して10000円では売れないので4500円にしたようです。これは賢明な判断です。このワインを1万で売っていたら買った人は可哀想です。
作ったご本人も分かっている様ですが、酸が弱く、タールが強いと言う事です。気合いの入り過ぎでしょうか。ヴィンテージ的には05年の長野は概ね良いメルローが取れた年だと思います。力が余って濃いワインになり過ぎて凡庸になってしまったのでしょう。
2001年に苗を植えて2003年に初めて収穫されワインになったのです。05年はまだ3回目の仕込みです。これからが楽しみです。毎年買って飲んで行きたいと思います。何時か大化けするでしょう。
生産本数679本、新樽100%、
城戸のホームページを見ると、下記の記述があります。「ワイン造りの教科書にはブドウの木の樹齢が10年を超えないといいものが出来てこないと言われていますが、それは間違いだと思います。ブドウの木を植えてから3年目の初収穫やその次の年には大変すばらしいブドウが収穫できます。これは今、日本の熱意ある若い栽培家たちが口をそろえて言う事実なのです。」
と書かれていますが、どうでしょうか? 初成りは良いと言う事は確かに聞きますが・・・・
多くのヴィエイユ・ヴィーニュを飲んで思うのですが、深みとか滋味が違う事を経験しています。ドメーヌとしてワイン作ってまだ10年にもならない人が言っても意味のない言葉に聞こえます。40年以上やってから言って欲しい言葉ですね。
フランスはワイン作って数百年です。どの土地にどの葡萄が適するかを試行錯誤して300年以上になる国です。テロワールの違いを描き出すのに多くの多年にわたる苦労があるのです。今だテロワールの違いも表現出来ていない、日本のワインで、ましてや日本のメルローがどんなものかもまだ分からない状況で、糖度の高い、ワインになる葡萄が出来たからと言って、3年で良い葡萄が取れるとは、言っている事が早いと思います。
垣根式で30年経った葡萄もまだ無いのですから、比べてみないで何を言っているのかと思います。確かに3年でもワインの原料には使えると思います。ワインになればよいと言うレベルの仕事では1万のワインは偶然にしか作れませんよ。
何故多くのボルドーの特級シャトーが若い木から取れた葡萄をセカンドに回したりしているのか、何故ヴィエイユ・ヴィーニュとラベルに書くドメーヌが多いのか、よく考えてほしいです。自分たちが作って来た葡萄の中では3年・4年が良いものだと思っている事自体まだまだ、葡萄の見方が浅いと言う事だと思います。それとも日本の土地は肥えているから3年目は美味しいが10年経ったら不味くなるのでしょうか?これも違うと思いますよ。
人を感動させる仕事とはもっと奥が深い物です。少量生産のワインが完売しているからと言って思いあがってはいけません。本気で3・4年が良いと思っているなら、古木は全部植え替えた方が良さそうですね。やってみたら如何でしょうか・・・
2003年の1万円のプロジェクトKは私は飲んでいませんが、1万のワインなら15年以上の熟成に耐える力が必要です。まだ10年も寝かせた経験が無いのに何を言っているのか・・・ですね。
チョイと厳し過ぎましたかね。しかし今後も応援したい作り手です。
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