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2005 CP85
何時も良いワインを紹介している「ウメムラ」さんの絶賛コメントで買って、寝かせて飲んでみました。下位ランクは飲んでいますが、このキュヴェは初めてです。
残念ながらがっかりです。南アで一万円のワインです。当然ウメムラのコメントの様に特級クラス、それも一流ドメーヌ物と互角に戦えるワインだと思って飲みました。
フレデリック・エスナモンのシャンベルタンとなら戦えますが、一流ドメーヌの村名以下ですね。DRCのロマネ・サンヴィヴァンなどとんでもない話ですし、ボンヌ・マール・・・こんな濃密さの無いボンヌ・マールって誰か作っていたっけ・・と言うレベルです。3,980なら買っても良いかな、でも買わないかもと言うレヴェルです。
はっきり言ってこのワインにしか無い、個性的な魅力が無いのです。ニューワールド臭さはありませんが、 如何飲んでも偽物と言うか、どっちつかずと言うか、まあ南アでも頑張れば此処までのピノが出来るのかと言う事では感心しますが、それまでです。
下位クラスも飲んでいますが、似たような感じです。
不味くは無いし、飲んで吹き出す事はありませんが、人に勧めるワインではありません。
酸が強く、既にタンニンがヘタッテいます。保存はSTフォルスター13度でで2年です。
04の濃いめのオーコートドニュイかコートドニュイヴィラージュクラスですね。
販売店資料より
「漫画 ソムリエール」にてボンヌ・マールと間違えられたワインです。
前回は2005年ヴィンテージでした。2006年ヴィンテージのテート・ド・キュヴェは造られませんでした。すべて格落ちさせてガルピン・ピークになりました。
今回2007VTがやっと入荷してきます。
お願い:2月3日に僅か120本のみ入荷してきます。
発送は2月3日からとなります。
申し訳ないのですが、お一人様3本まででお願いします。
蔵元にも在庫は無く、追加の入荷は一切ございません。
下記コメントは2005VTのものです。
14℃前後で抜栓し状態を見てみた。物凄いポテンシャルに予想していたこととは言え、
少し戸惑っている。当然、若く硬い。1時間半くらい置き、ゆっくりと開かせてから、リーデル・ソムリエ・ブルゴーニュ・グラン・クリュのグラス2個に半々に全部注いだ。
そして15分くらい置いてから飲み始めた。
鮮やかな紫がかった濃いガーネット色、深紅の薔薇、ハイビスカス、カサブランカ、菫、
プラム、グリオット、ブラックベリー、イチゴ、ラズベリー、カシス、柘榴、桃、フサスグリ、
赤身肉、レザー、鞣革、黒胡椒、香菜、丁字、杜松の実、甘草、オレガノ、タイム、ナツメグ、
メース、ローズマリー、バニラビーンズ、ナッツ、チョコレート、武夷岩茶、シガー、トリュフ、
腐葉土、ヨード、森の下草、枯葉、湿った土、黒い土、ミネラル、鮮やかで濃く、深み
のある色合いを呈している。最初の香りは少し大人しめだが、グラスをスワリングする
と俄然、正体を現しだした。ガルピン・ピークに比べ、スタートは大人しく上品だが、
薔薇を中心とした鮮やかな花と黒と赤のたわわに実ったフルーツの甘く凝縮されたもの
が絡み合いながら、爆発するかのように一気に広がってくる。頭の中に黒と赤の衝撃
が走り、少し目眩を起こしそうになるほど幻惑されている自分がいた。ただこれの持つ
ポテンシャルはここからの変化が物凄かった。ガルピン・ピークは出方がストレートで
分かり易く本当に美味しいが、これは時間を掛けてとんでもない姿に変わっていく。
通り一辺倒のことを書くのが辛い。貧弱なボキャブラリーと文章では正確に伝えられ
そうにない。その為、出た要素の説明ではなく、感じたことの変化を追っていく。それ
と、気温の所為もあるだろうが、開きだしてから素直に開かない。途中二回程、香りが
立たない時があった。氷で少し(1~2℃程)冷やしてからグラスを掌で包んでもう一度
スワリングし10分程置くとまた開き出す。そうこう繰り返す内にやっと綺麗に開きだし
た。物凄い濃度と凝縮感を持ち、考え得る限り最上のコク・ボディを持っている。複雑
さ、奥行き共に、信じがたいがすべての物を包みながら、力強く軽やかに伸び広がって
いく見事なバランスに言葉を失っている。花とフルーツがこれほど瑞々しく、肉・革系
のニュアンスがこれほど深く力強く、ハーブ、土・ミネラル系のニュアンスがこれほど
暗く複雑で深遠な若いワインに出会ったことは、これまでに幾度も無かったような気が
する。30年以上飲んできているが、おそらく両手も無かっただろう。そしてどうしても
納得できないのが、このワインがブルゴーニュではなく南アフリカ産だと云うことだ。
どう考えてもこのレヴェルは可笑しいとしか言いようがないし、一般的にどれだけ話し
ても理解してもらえないかもしれない。このワインについて一緒に飲んだ仲間達から、
強さ・濃さ・土のニュアンスの出方を考えるとクロ・ド・ラ・ロッシュかグリオット・シャンベルタン
という意見が出た。そういわれても全く不思議でないレヴェルだ。人によっては当然、
感じ方が違い、想定するワインが違うだろう。笑われるかもしれないが、僕の頭に思い
浮かんだものは、ドメーヌ・ルロワ ロマネ・サン・ヴィヴァン。このレヴェルのワイ
ンが南アに存在することの怖さと、このワインの奥の深さとこのワインを造りだした
造り手の努力に敬意を払いたい。 H19.07.24
なおこのワインをテイスティングした時期は今年の7月、その為に冬場に飲まれる場合は、温度の調整と抜栓のタイミングは少し異なる事だけは理解して頂きたい。H19.11.30
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