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先週末の3月14日はJR全体でダイヤ改正が行われ、北陸新幹線の開業や定期寝台特急の運行廃止などが全国的な話題をさらっていましたが、首都圏では『上野東京ライン開通』という重要トピックもありました。これまで高崎線や宇都宮線(東北本線)の上野方面行きの列車は、基本的に上野駅止まり。ところが通勤客の勤務地は、上野から先の東京駅やら新橋駅やら、最近は品川も重要なオフィス拠点となっていて、そこまで足を伸ばす人たちがほとんど。ということは、上野駅で列車を降りた通勤客の大きな流れは、山手線や京浜東北線に流れていきます。高崎線や宇都宮線は、首都圏の一大ベッドタウンである埼玉県を縦貫していて、すべての駅から都心部に多くの人を運んでいます。半分は湘南新宿ライン経由で池袋・新宿・渋谷という副都心へ乗客を運んでいきますが、もう半分は上野行きになっていて、上野駅のホームに吐き出される乗客の数はハンパない。この一群がそのまま山手線や京浜東北線へ流れ、ですから上野からは両線とも激混みになっていたんですね。乗り換える手間も、階段を下りたり上ったりで、10分近いロスタイム。たかが10分ですが、朝の10分は大きいもの。それが、まったく乗り換えることなく、そのまま勤務地最寄り駅まで運んでくれるわけです。それも『通勤』という毎日の行動のことですから、インパクトは大きいわけです。利用者からは「乗り換えの手間がなくなった」「時間が短縮できた」と、概ね大歓迎のコメント。で、僕も開通後数日経過した昨日の夕刻、ようやく試し乗りしてみました。乗った電車は高崎線で、大宮方面から東海道線の小田原まで向かう列車。上野東京ラインの列車に初乗車 posted by (C)まさやん6312秋葉原-神田-東京の間は、東北新幹線の上に新たに作られた高架橋を通過していきます。工事中のときから見上げていましたが、ビルの高さにして10階建て分はあるでしょうか。ただし防音壁が邪魔をして、車内からの景色はイマイチでした(^_^;)新規開通区間中、神田界隈の風景 posted by (C)まさやん6312東京駅に到着すると、ホームは東海道線を下る勤め帰りの人たちの長蛇の列。ここで下車し、しばらくホーム上でウォッチングを敢行。今回の上野東京ラインの開通は、高崎線・宇都宮線のほかに同じく上野止まりだった常磐線も品川まで片乗り入れするようになりました。千葉・茨城方面からの通勤客もハンパなく多く、彼等も従来は上野で乗り換えを強いられていましたが、今回の改正で特急列車までもが品川から発着するようになりました。常磐線の特急列車も東京駅に乗り入れ posted by (C)まさやん6312東京駅から発車する、品川始発の常磐線特急『ひたち』 posted by (C)まさやん6312時代は変わったものです。常磐線には元々、我孫子という駅から成田線に入って成田へ行く列車があるのですが、それも品川発の列車ができました。ということは、東京駅から成田へ向かうには、従来の地下駅から出ている総武快速線に加えて、2系統のルートができたことになります。常磐線快速電車も東京駅に出入り 我孫子から成田線経由の成田行き posted by (C)まさやん6312いやあ便利になったものです。ただ、ものごとには必ず作用と反作用がありまして、今回の話もすべてが手放しで喜べないこともあります。列車が東京駅や上野駅をスルーして直通する利便性は高いものの、大半の列車の始発が東京駅や上野駅ではなくなったため、たとえば混雑する時間帯でも、今までは1列車見送れば、ほぼ確実に座れていました。ところが、始発列車がなくなり、駅に到着した列車は既に席が埋まっているため、確実に座れる可能性が薄まりました。毎日通勤している人にとっては、辛い話です。しかも、今までなら寝過ごしても確実に東京や上野で起こされていましたが、それも期待できません。ウチの勤務先でも湘南新宿ラインで通勤する神奈川県下にする社員が、本当は新宿で降りないといけないのに、朝っぱらから寝過ごしてしまい、埼玉県の奥まで運ばれてしまった、ということもありました。同じような“事件”が『上野東京ライン』でも起きそうな…(大汗)まぁ、悲喜こもごものできごとではあります。鉄道完全解明2014-【電子書籍】価格:900円
2015年03月19日
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先週末、宇都宮へ出張に行った際、僕の乗った電車が到着したホームの反対側に、話題の電車が発車待ちをしていました。蓄電池車両ACCUM(アキュム) posted by (C)まさやん6312昨年春から、JR東日本の烏山(からすやま)線という路線で走り始めた、『ACCUM(アキュム)』という電車です。単純な電車ではなく、車両に蓄電池を搭載。ということは、つまり、電気を供給する架線が無くても、車輪のモーターを回すことができるわけです。ということはどういうことかというと、電車を走らせるための地上設備を大幅にカットできる、ということです。一般的に、電車は架線から供給される電気を車両の屋根に取り付けられたパンタグラフから集電し、走らせています。そして架線に電気を供給するために、一定の距離を置いて変電所を設置しています。電力会社から供給される電気は超高圧なので、電車に電気を供給するためには、これを低圧に落とす変電設備が必須なんですよね。電化されていない路線に電車を走らせるとなると、これら架線や変電施設の設置が必須なので、数百億円の投資額が必要。勢い、費用対効果の話となり、どの非電化路線も電化工事をするわけにはいかないんです。ところが、電化していない区間を走る列車は、軽油を燃料とするディーゼルカー。石油価格は経済的、政治的な理由で乱高下しますし、環境的にもよろしくないので、できれば電車を走らせたいところなのですが、前述の事情もあって、なかなか電車化が進まない状況があります。それを打開するのが、この『ACCUM』なんですね。この車両にもパンタグラフがあるので、架線が張られた区間はパンタグラフを上げて電力供給を受けますが、非電化区間に入るとパンタグラフをたたみ、内蔵の蓄電池で走ります。終点の駅には、一部区間に架線が張ってあり、折り返し時間の最中にパンタグラフを上げて充電を行います。こういう運用にしておけば、架線をほとんど張らなくて済みますし、変電施設の設置も最小限で済むため、電車を導入しやすくなるんですね。まだまだ実験的な要素もあるので、比較的距離が短いJR烏山線に導入されたわけですが、これが一定の成果を出すと、他の非電化路線でも導入されていくのだと思います。特に地方のローカル私鉄にとっては、今のままだと運行経費が圧迫され、路線廃止もあり得るので、この蓄電池車両 の運行による利便性向上と経費の節減は、またとないトピック。あと、架線がないことから、線路の上空がスッキリし、景観が良くなる効果もあります。都市部の路面電車で採用されれば、街中の景観もはるかに良くなります。そのうち、全国の至るところで走り出すのかもしれませんね。LRT 次世代型路面電車とまちづくり価格:1,944円(税込、送料別)
2015年02月23日
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仕事でしばしば栃木へ行きます。今日は県庁所在地の宇都宮へ。いつもなら新幹線に乗るところ、今日は少し余裕があるので在来線でグリーン車に乗ることにしました。電車に乗るにも最近は電子マネーでが当たり前になりましたが、グリーン車も今どきは紙のチケットではなく、電子マネーで決済します。僕は、スマホに『モバイルSuica』のアプリを入れているので、手元で操作しグリーン券を確保。モバイルSuicaでグリーン券を調達 posted by (C)まさやん6312ちなみに首都圏の近郊電車のグリーン車は、利用者が比較的多いので、二階建てなんですね。首都圏近郊電車のグリーン車は二階建て posted by (C)まさやん6312いつもなら見晴らしの良い階上席を選ぶのですが、今日は静かに過ごしたいので、あまり人気のない階下席へ。えらく線路が近くに見え、駅に着くと、窓越しにホーム面が僕の視線と同じ位置になります。グリーン車階下席はホーム面が目線と同じ位置 posted by (C)まさやん6312で、自分が座りたい座席の天井に、Suicaをタッチする面があり、ここにグリーン兼情報の入ったスマホをかざすと、赤色LEDが緑色に変わって、検札完了。グリーン車の座席上にあるSuicaタッチパネル posted by (C)まさやん6312実にスマートな利用法です。
2015年02月20日
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毎年巨額の赤字を計上し、実質的に破綻状態だった国鉄の時代であっても、大阪市内を一周している大阪環状線は数少ない黒字路線の1つでした。にもかかわらず、大阪環状線を走っている電車は、未だに国鉄時代のお古です。他の路線ではJRになってからどんどん新しい車両が竣工し走り出しているのですが、なぜかJR西日本を代表する大阪環状線はパッとしない路線に成り下がっていました。ところがここにきてようやくリニューアルの話が。駅をリモデルするとともに、いよいよ大阪環状線専用の新車が再来年に登場するそうです。323系という新形式の車両は、鉄ちゃんにしてみれば「えっ?」という外観。何が驚きなのか、というと、側面の乗降扉が1両に付き片側3箇所に留まってしまうんですよね。通勤用の車両は、一般的にJRも私鉄も4枚扉が標準です。なぜなら、混雑する時間帯に乗客に早く乗り降りしてもらうためには、扉の枚数が多ければ多いほどスムーズだからです。それが、大阪の中心部を走る路線であるにもかかわらず、4枚扉から3枚扉へ減るわけですから、にわかにそういう発想が出てくること自体、驚きの話なんですよ。これには事情があって、同じ大阪環状線を走っている、奈良方面へ向かう大和路快速や、関空・和歌山方面へ向かう関空快速・紀州路快速の車両が3枚扉でなんですね。プレーンな大阪環状線の車両が4枚扉だと、乗客がホーム上のどの位置で次の列車を待てば良いのかわからず、それが混乱やマナー違反を助長する原因になっていました。国鉄時代からの話ですが、都市間を結ぶ快速列車は昔から3枚扉が主流で、いわゆる短距離の電車区間を走る列車は、4枚扉が主流。大阪環状線はこのような都市間快速と電車区間のローカル電車を同じ線路を使って運行中なんです。だからホーム上では電車を待つ行列の位置に一喜一憂することになるんです。それが、今回の新車投入で、大阪環状線はほぼすべての列車が3枚扉となり、乗客は列車によって並び位置を変える必要がなくなります。それにしても側扉が1枚減って、ラッシュ時間帯の乗り降りはスムーズになるのか?まぁ少子高齢化ということもありますし、意外に乗客数は減るだろう、という予測なんでしょうかね。そこいくと、東のJR東日本はというと、首都圏の人口が半端なく、しかも人々はより外縁部に居住する傾向があることから、こちらはむしろ快速列車用の車両が通勤電車と同じく片側4枚扉になっているんです。同じ郊外を結ぶ快速電車なのに、東と西でその背景や設計思想が大きく異なってきたんですね。ということで、東西のJR車両の仕様対決でした。【Bトレインショーティー Bトレイン Bトレ バンダイ BANDAI JR西日本 ジェイアール 225系 新快...価格:1,944円(税込、送料別)
2014年12月09日
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最近、駅の発車メロディーに、地元ゆかりの曲が採用される例が多くなってきました。特に関東ではそれが顕著です。元々はJR東日本が、蒲田駅で『蒲田行進曲』、恵比寿駅で、ヱビスビールのCMでおなじみの『第三の男』、高田馬場駅で『鉄腕アトム』(ストーリーで、鉄腕アトムは高田馬場で誕生したことになっている)などを採用したのがはしりだと思いますが、最近は私鉄の駅でも展開されていて、特に京急や西武鉄道は熱心なようです。最近の話題として、小田急電鉄が、神奈川県の秦野市内の駅のメロディーをZARDの『負けないで』『揺れる想い』に変更。これはボーカルの故・坂井和泉さんが、同地の出身だったことから、秦野市の市制60周年の記念事業として企画されたのだそう。そして、わが西武鉄道もやってくれました。僕も毎日お世話になっている西武新宿線沿線の東村山駅で、あの志村けんのコントネタとしてすっかりおなじみの『東村山音頭』に今月から変更されています。だんだん駅のメロディも面白くなってきましたね。ちなみに東村山音頭の駅メロ、東村山市のホームページで試聴できます。【楽天ブックスならいつでも送料無料】駅メロ!THE BEST [ 塩塚博 ]価格:2,268円(税込、送料込)
2014年12月03日
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栃木へ日帰り出張に行ってきました。小山(おやま)というところで同行の社員と合流し、レンタカーを駆って営業に回る行程。小山までは大宮から在来線でも約1時間の距離なので、元々は在来線でアプローチする予定だったのが、出発時間を読み間違えており、自宅最寄り駅を1列車遅らせてしまいました。そうなると、約束の時間に着くには、大宮から東北新幹線に乗らねば間に合いません。しょうがない。自腹覚悟で、モバイルSuicaを使って、スマホで自由席特急券を購入。手元で特急券の購入手続きができ、わざわざ引き替えることなく、スマホをかざすだけで改札を出入りできるので、とっても便利です。で、やってきた列車は各駅停車の『なすの』にもかかわらず、車両は『はやぶさ』用のE5系。E5系を初体験 posted by (C)まさやん6312デビューしてから数年経ちますが、僕にとってはようやく初乗りです。といっても、大宮の次が小山なので、わずか1駅だけのミニ体験でした。いつかは新青森まで行ってみたいなぁ。ひょっとしたらその頃には北海道まで新幹線が開通しているかも(^^ゞ【送料無料】 E5系はやぶさ3D BOOK 3D PHOTO & PAPER CRAFT ORANGE PAGE MOOK 【ムック】価格:1,028円(税込、送料込)
2014年11月17日
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今朝の新聞。一片の訃報記事に目が行きました。種村直樹さんの訃報記事 posted by (C)まさやん6312種村直樹氏。『レイルウェイ・ライター』と称する、鉄ちゃんの間では言わずと知れた鉄道ルポライターです。今でこそ、『鉄道ファン』が市民権を得ていますが、10年ほど前までは、いわゆる『オタク系』に分類されるような、なかなか理解されない世界でした。だから僕も含めて、なるべく周囲には自分が鉄道好きとは思われたくない、いわゆる『隠れ鉄ちゃん』がわんさかといたことです。今は、『女子鉄』『ママ鉄』の言葉があるように、女性もフランクに鉄道に慣れ親しむ風潮が出てきて、隔世の感がありますね。それに呼応するかのように、鉄道をテーマにコラムを書いたり、ルポルタージュを著す、いわゆる『鉄道ライター』なる職業が成立しているわけですが、そのはしりを演じたのが、この種村直樹さんなんです。鉄道を趣味とする人たちがまだまだ特殊な目で見られていた昭和40年代に、それまで勤務していた新聞社を辞し、フリーの鉄道ライターとして独立。「鉄道を題材にした記事だけで食えるはずがない」誰もその道を歩んだことのない未知の世界へ進もうとする種村氏を関係者は冷たい目で見下したそうですが、しかしその大冒険に強く背中を押したのが、僕も毎月愛読している『鉄道ジャーナル』という雑誌でした。同誌の発起人である当時の編集長が種村氏の文章に惚れ込み、「あなたの書いた記事をすべて当誌に採用する」ことで、同誌とほぼ専属契約というスキームを提案。それが同氏をして独立の大きなきっかけだったと言います。僕が鉄道ジャーナル誌を読み始めた40年ほど前。既に種村さんは同誌の花形ライターとして活躍されており、その軽妙な筆致とわかりやすい描写に、僕も文章を書く際の大きな手本とさせていただきました。10年ほど前から若手のライターに道を譲るように、徐々に同氏の紙面スペースが小さくなっていき、数年前の編集長交代がきっかけで引退されたよう。その後、病気療養中との噂も耳にしていましたが、やはりがんに冒されていたようです。今年78歳、ということは、僕の父親と同い年。父も今、胃がんに冒されて闘病中の身。僕のものを書く際の師匠でもあった人が同じがんで斃れたことで、妙なシンクロを感じたことです。--合掌【中古】 鉄道を書く(4) 種村直樹自選作品集-1975‐77 種村直樹自選作品集4(1975−1977)/種...価格:1,131円(税込、送料別)
2014年11月09日
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巷でニュースになっているように、今日は東海道新幹線が開通してちょうど50年。先進各国の鉄道高速化の嚆矢となったことで、世界的にも著名な鉄道です。しかも年間を通じてほぼ定時運転。時には雪や大雨、地震等で運転抑止になったり、大幅にダイヤが乱れたりもしますが、1年間で平均すると遅延時間は1分にも満たないとか。しかも最近は、東京駅での折り返し間合いにシステマティックに動く清掃員の仕事ぶりもマスコミを通じて紹介され、世界中から驚嘆されているそうです。10月1日の鉄道ネタはそれだけで十分すぎますが、実は細かいところでも動きがあります。JR茅ヶ崎駅の発車メロディが、今日からご当地が産んだ超人気バンド、サザンオールスターズの「希望の轍」に変わりました。上りホームではイントロ、下りホームではサビの部分が流れるそうです。そしてわが自宅の最寄り駅である、西武新宿線・新狭山駅。朝5時過ぎの新狭山駅 posted by (C)まさやん6312なにげにこちらも今日から発車メロディが変わりました。上りホームがロッテの人気菓子「コアラのマーチ」で流されるCMソング、そして下りホームが同じくロッテの人気ガム「Fit's」のCMソング。ここ新狭山は工業団地が近くにあって、一番大きな工場は本田技研の埼玉工場ですが、ロッテもとても大きな工場を構えていて、コアラのマーチ等のスナック菓子やガム全般を生産しています。おそらくロッテがスポンサーとなって、発車メロディが切り替えられたんだと思います。関東の鉄道では、ご当地ゆかりの音楽が発車メロディに採用される例がけっこうあり、古くはJR蒲田駅の「蒲田行進曲」、JR高田馬場駅の「鉄腕アトム」(鉄腕アトムの生誕地は高田馬場とされているから)、京急横浜駅の「ブルーライト・ヨコハマ」、そして西武線も、上井草駅の「ガンダム」(ガンダムを産んだアニメスタジオ、サンライズ社の最寄り駅)、大泉学園の「銀河鉄道999」(松本零士氏の居住地)、西武高田馬場駅の「マルコメのCMソング」(マルコメ味噌の東京支社が高田馬場にあるから)等々、多くの事例がありますが、わが新狭山駅もその仲間に入ることができて、ちょっとステータスを感じます。西武鉄道 駅メロディ−オリジナル−価格:1,331円(税込、送料別)
2014年10月01日
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今さらの話。電車に乗っていると、車内放送がつきものです。最近は女声のテープ放送が多くなってきましたが、合間に車掌さんによる肉声の案内もありますよね。で、この肉声の車内アナウンスにも、関東と関西の違いを微妙に感じることがあります。関西は合理的な感じで、関東はほんのり温かさを感じるようなアナウンス。たとえば、発車間際のドア閉めのとき。関西ではどの鉄道会社でも「ドアが閉まりまーす!」と言いますよね。ところが関東では、すべての車掌さんがそうではありませんが、「ドアを閉めまーす」と言ったりします。「閉まります」と「閉めます」。意味としては同じですが、受け取る側のニュアンスは何となく違う気がします。「閉まります」というと、機械が自動的に閉めている感じがして、聞く人にとって少し冷たい印象が感じられるんですよね。「慌てて飛び乗って、挟まれても知りませんよ」というセリフが言外にありそうな感じ。そこへいくと、「閉めます」と言われると、車掌さんご本人自らが「私が閉めるんです」宣言をしているわけで、しかもそれは本当のことですし、「慌てて飛び乗って、挟まれちゃったらごめんなさいね」というセリフが出てきそうなんですよね。ちょっと温かい感じがするんですよ。こんな感覚を持つの、僕だけでしょうかねぇ。あと、たとえば急行が途中から各駅停車になるとき。僕が大阪時代にお世話になっていた南海高野線だと、区間急行は北野田という駅から各停になるんですね。そのときのアナウンスは「北野田から先は、“各駅に停まります”」なんですよね。で、僕が今お世話になっている西武新宿線の急行は、田無という駅から各停になるんですが、そのときのアナウンスは、これも車掌さんによってですけど「田無から先は、“どの駅にも停まります”」と案内するケースがあるんですよ。これも何だか後者の方が“ほっこり”しますよね。ちょっとした言い回しで、印象が温かくなる車内アナウンス。関東でも少数派ではありますけど、こういうアナウンスが少しでも多くなれば良いな、と思っています。【送料無料】 車掌の仕事 / 田中和夫 【単行本】価格:1,620円(税込、送料込)
2014年09月22日
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ほぼ毎日、アシとしてお世話になっている西武線。基本的には通勤電車が行き交う郊外電車です。で、他の鉄道会社の通勤車両と同じく無難で機能的な、ともすれば無機質なデザインの車両ばかり。ところが、ここ7~8年前から走り出している、30000系という新しい車両がありまして、徐々に勢力を伸ばしてきています。愛称名は『スマイルトレイン』。ヘッドライトを“目”と見立てると、口元に当たる切り欠き部が笑っているように見えますよね。わざとそういうデザインにしたらしいです。遊び心満載。で、その遊び心は車内の至るところにも見受けられます。つり革の輪っかが、真円ではなくて卵形。連結部のガラス戸には、ガラスに気づかずに衝突するのを防ぐために模様入りのシールが貼ってあるのですが、その模様が単なる卵形の楕円の羅列ではなく、卵と見立てて、卵から孵ったヒヨコをかたどっている部分もあるんですよね。西武『スマイルトレイン』は遊び心いっぱい posted by (C)まさやん6312これらインテリアデザインは、西武鉄道社内の女性社員ばかりで検討委員会が編成され、彼女たちのアイデアが形になったものらしいです。ちなみに彼女たちのアイデアは、単にお遊びのところだけではなく、たとえばステンレス製のつかみ棒は、ツルツルだと指紋が付いたりして、女性にとってはすこぶる悪評なのですが、この車両のステンレスパイプは、すべてが梨地仕上げと言って光沢のない、ざらざら感のある仕上がりで、指紋が目立ちません。こういう、女性にとって気になるところやこだわりたいところがキチンと形になっていて、とても好ましいんです。鉄道会社というとお堅いイメージがありますが、最近は女性車掌や女性運転士が一般的になりつつあるし、ずいぶんとソフトになってきました。【GREENMAX 鉄道模型 西武30000系 池袋線 Nゲージ 鉄道 模型 4549 38112編成 8両 編成セット 動...価格:21,060円(税込、送料別)
2014年06月03日
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消費税が8%となる明日から、世の中のさまざまなモノやサービスの値段が上がります。電車の運賃も連動して全国的に上がります。ただその上がり方が関東圏だけ異なります。他の地域は従来と同じく10円単位の運賃なのですが、関東圏は消費増税に合わせて、ICカードでの乗車に限り、1円単位の運賃が制定されます。自動券売機を1円単位に調整するのはコストが膨大になるため見送られ、なのでキップを買って乗る場合は従来どおり10円単位となります。ということは、ICカードで乗車する場合とキップで乗車する場合で、同じ区間で運賃が異なることになるんですよね。いわゆる『二重運賃』というヤツです。今日の関東圏の朝刊は、JR東日本の全面広告で明日からの運賃システムについて告知がなされています。JR東日本の運賃改定広告 posted by (C)まさやん6312ICカードの場合、売り買いの際に現金が動くわけではなく、たとえば電車に乗るときは、改札機にタッチすると、残高記録が磁気的に書き換えられるだけ。すべてがデータの世界で処理されるので、カード情報を読み書きするためのプログラムを一斉にセットするだけで、実行可能なわけですね。このIC運賃、1円単位でほぼ忠実に税込分を反映させることができます。通常のキップだと10円単位で四捨五入するため、税金分を超えて徴収しすぎの嫌いがあります。なので、利用者にとっては優しい運賃体系になります。で、首都圏はICカードの普及率が8割を超えているので実行に移せたわけですが、他の地域では大阪圏でさえ3割程度。圧倒的にキップで乗車する人が多いので、割高感を感じる人が圧倒的多数に及ぶため、今回は実施を見送り。つまり関東圏でしか見られない制度となりました。ちなみにわが西武鉄道もJR東日本と同様に、IC運賃と通常の運賃の二重制度になります。西武鉄道の運賃改定パンフ posted by (C)まさやん63121円単位と10円単位に posted by (C)まさやん6312ただしこのIC運賃。すべての区間においてキップを買うよりは安くつくと思いきや、そうは問屋がおろしません。JR東日本には「電車特定区間」と「幹線区間」が存在し、それぞれ運賃計算の基準が異なります。相対的に前者が割安で後者が割高。この計算基準が異なることで、IC運賃がキップの運賃より高くなってしまう逆転現象が生じ、区間境の駅ではややこしいことが起こります。たとえば埼玉の代表駅である大宮駅。この駅を境に南側は電車特定区間、西北東側は幹線区間となります。この大宮駅からキップでは140円区間の駅まで、ICカードで乗車した場合、電車特定区間に乗車すると133円で7円お得なのに対し、幹線区間だと144円と、ICカード乗車の方が4円多く取られます。キップを買うために券売機の前で並ぶ、そういう無駄な行為をしなくても良い、というのがICカードを使う利点なのに、こういうケースだと、券売機に並んでキップを買うという手段を選択する人も出てくるわけで、すこぶる手離れが悪い。ICカード利用へ誘導する作戦が裏目に出るわけで、こういう本末転倒な話が実態としてあるんですね。ところが首都圏ではこういう逆転現象に対し、異を唱える人が圧倒的に少ないんです。これが関西だったら大問題になっているんでしょうけど…。さてどういうことになりますか。明日からいよいよ二重運賃制度の始まりです。【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】ICカード ...価格:1,223円(税5%込、送料別)
2014年03月31日
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鉄道ネタです。超ローカルな話ですが、大阪府下の大規模な郊外住宅地である、泉北ニュータウンを縦断している鉄道、『泉北高速鉄道』が身売りをしている話がありました。経営している『大阪府都市開発』という会社は、大阪府が出資している半官半民のいわゆる第三セクター。大阪維新の会の橋下代表が、まだ大阪府知事だった頃に、府行政の改革の一つとして、この大阪府都市開発の解散と、事業の身売りが俎上に上がったのでした。泉北高速鉄道は、僕が大阪時代に毎日乗っていた南海高野線と相互乗り入れしており、しかもヨメさんの実家は泉北ニュータウンだったこともあって、僕にとっては身近な存在。で、どこが身請けするのかと問われれば、元々列車の運行で切っても切れぬ関係にある南海電鉄をおいて他にないと思われ、実際に同社が名乗りを上げていたことから、「やっと泉北高速線が南海の一支線という、本来の姿になるんだ」と安心していました。ところが蓋を開けてみれば、『ローンスター』という米国の投資ファンドが落札した、というニュースが伝わってきました。「目先の損得勘定でしかものごとを判断しない外資系ファンドが、公共性の強い交通機関をうまく運営できるはずがない」ということで、年初に大きな問題になった西武鉄道の話がありましたが、こっちはあっさりとその方向性が決まったのです。どうなるんでしょうかね。どちらかと言えば保守的な、南海電鉄とうまくやっていけるのかしらん。その混乱の尻拭いを利用者がカバーさせられるのであれば、たまったもんじゃありません。地元の堺市議会は、今回の決定を白紙に戻すよう、決議案を採択したそうですが、百戦錬磨の米国ファンドですから、ちょっとやそっとでは「はいそうですか」と応じるわけでもないでしょう。果たしてどうなるか。東の地より、ちょっと落ち着かない心境で様子をうかがっています。
2013年12月04日
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鉄道ではしばしば「人身事故」が発生しますが、その中でも顕著なのが駅のプラットホームからの転落。首都圏では、もう10年前になりますが、JR山手線の新大久保駅で、酔い客が誤ってホームから線路に転落し、助けようとした韓国人学生と日本人写真家が線路に降りたとたん、電車がホームに進入し、3人とも即死するという痛ましいできごとがありました。近年も、同じ山手線の目白駅で、目の不自由な乗客が誤ってホームから転落、入線してきた電車に轢かれて亡くなる事故が起きています。この、ホームからの転落を防ぐ有効な方策が「ホームドア」と呼ばれるもの。電車がいないときはドアが閉まっており、電車到着時には車両のドアと連動して開閉する仕組みなので、ホームに転落することがありません。都内では地下鉄駅を中心に、徐々に普及しだしており、JR東日本も、まずは山手線の全駅に設置するという方針で、徐々に工事が進められています。ところが、JRの他の路線や私鉄ではなかなか普及していません。普及を阻む要因には、コストがかかることが挙げられますが、実はそれ以上のテクニカル的な難関が待ち受けています。それは、車両によって側面のドア数やドア位置が異なることです。現在、普及しているホームドアは、どの列車もまったく同じ位置に同じ数のドアが存在していることが前提です。山手線は同じ形式の車両しか走っていませんので、自ずとこの条件をクリアできます。地下鉄については、たとえば東京メトロの副都心線は、私鉄の東武・西武・東急などと相互乗り入れしていて、各社の車両が行き交っているものの、どの会社の車両もドアの数や位置をそろえていることで、ホームドアが実現できています。ところが、たとえば僕が毎日利用している西武新宿線は、特急車両はドア数が1つか2つですし、一般車両も4つドアの車両と3つドアの車両が混在して運用されていて、それぞれドアの位置も異なるため、今、普及しているホームドアを設置できないんですね。ところが技術の進展はすごいもので、ドアの数や位置にこだわらずに運用できるホームドアが開発されていってます。で、そんなホームドアを開発したメーカーが、試験的に本番と同様の運用をすることを期間限定で行っていまして、わが西武新宿線の新所沢という駅に、1両分だけ、その新型ホームドアを設置しているんですね。試験中の戸袋移動型ホームドア posted by (C)まさやん6312ホームドア実証試験中の告知板 posted by (C)まさやん6312この装置、電車の到着時に、その車両のドア数や位置に合わせてホームドアが左右に移動する仕掛けになっているんだそうです。こういう優れものの装置が、安価に出るようになると、駅のホームドア設置数は劇的に増えるようになるでしょう。早く、どこの駅も安全なホームになってほしいものです。【1000円以上送料無料】輸送の安全からみた鉄道史/江崎昭価格:3,150円(税込、送料込)
2013年10月24日
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鉄道が単なる移動手段から、移動そのもののシーンを楽しむ、というツールとしてももてはやされるようになってから、四半世紀ほど経ちました。これまでの国内トップクラスの列車は、大阪と函館を、青函トンネルを介して結ぶ『トワイライト・エクスプレス』でしたが、かなりハイレベルな列車が九州にお目見え、今日から運行を開始しました。クルーズトレイン『ななつ星』数年前に発表されてから、鉄道ファンの間でも話題になり、今日の出発が待ち遠しい向きがありましたが、乗車料金が1人数十万円もし、しかも抽選は数十倍の確率。めちゃくちゃ高嶺の花で、人生の花道を飾った熟年向けの列車です。いつかは乗ってみたいなぁ、と思う次第。【送料無料】今こそ乗りたい寝台列車の旅価格:1,680円(税込、送料込)
2013年10月15日
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東京駅といえば、昨年竣工した、創建時に復原された丸の内駅舎が話題を呼んでいますが、反対側の東海道新幹線ホームに隣接した八重洲口も10年近く前から再開発工事が進んでいます。ちょうど5年前にこのブログでこんな記事を書いています。東京駅八重洲口当時、八重洲口の真正面にそびえていた駅ビルは、その後解体され、最近になって空中回廊の建設工事が竣工。今日、久しぶりに東京駅を訪れたので、写真をパチリ。東京駅八重洲口『グランルーフ』 posted by (C)まさやん6312高いビルは跡形もなく消え、変わりに瀟洒なつくりの屋根に覆われた回廊が姿を見せていました。名づけて『グランルーフ』というそうです。首都の玄関にふさわしい、とってもシンボリックな意匠です。【送料無料】るるぶ東京駅価格:840円(税込、送料込)
2013年10月07日
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2005年4月に発生したJR西日本・福知山線脱線事故で、事故現場の急カーブ設置推進やATS整備を怠った責任を求める裁判が今日判決を迎え、訴えられていた元トップの被告3名がともに無罪となりました。遺族や被害者にとっては無念の判決でしょう。僕が関係者だったとしても、やはり同じ思いに包まれると思います。ただ客観的に見ると、妥当な判決だったとも思えます。当時の状況的には、経営者が事故を予見できたかどうかは疑わしく、仮に本件を有罪と認定してしまうと、他の事件・事故も同等の見直しが必要となり、たぶんに現実的ではありません。それよりも、この事故を契機に、より安全な鉄道へ進化していくことが、不幸にもこの事故に巻き込まれて亡くなった方たちへのせめてもの供養になるのではないか、と思います。考えてみれば、今から50年前、当時は国鉄だった常磐線の三河島駅付近で発生した、列車の三重衝突事故。これは犠牲者160名、負傷者約300名という鉄道事故史上最大の惨事となりましたが、この事故を契機にATS(自動列車停止装置)が全国に整備され、また、列車が線路上で立ち往生した際、むやみに乗客が線路上に降りないで、係員の指示に従うようルールが改められました。それが、その後は三河島事故と同様の事故が起きていない、いわば保障になっていると思います。時代の移り変わりで、三河島事故当時では考えられなかった要素が加わった結果、福知山線の脱線事故につながっています。ですから、今はこの事故を契機に、同様の事故が二度と起きぬような体制を構築していくことが求められます。惜しむらくは、しかしその後のJR西日本では、社員の不祥事がしばしば起こっていたり、ここ最近では、JR北海道の安全軽視の実態が明らかになったり……。この状況を何とかしないと、犠牲者は浮かばれません。【送料無料】なぜ福知山線脱線事故は起こったのか [ 川島令三 ]価格:1,365円(税込、送料込)
2013年09月27日
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JR北海道の整備不良にまつわる事件。日本の鉄道の信頼性を損なう意味では、JR西日本で起きた福知山線脱線事故に匹敵するものではないか、と個人的には思っています。なぜこういう事態になったのか。諸説ありますけど、僕が思うに、現場とオフィスとの空気感がまったく一致してないんだろうなぁ、と。本社の采配が、現場ではムチャ振りと取られ、しかも「それはムチャ振りです」と正面切って言えない雰囲気。「どうせ言ってもムダだろ」という厭世的な空気。そういった士気の低下が、現場には蔓延しているように感じました。思えば、昨年でしたか。当時の社長が自殺を図りました。当時は異常な事態と思っていましたが、ことここに至って、JR北海道内部の統制がまったく取れていないことが白日の下になったことで、自殺した社長の苦悩が伝わってくるように思います。僕が北海道の鉄道を利用したのは、この10数年の間という、割と最近のことですが、厳しい冬の北海道を、きちんと時刻どおりに列車を走らせている様がとても頼もしく、安心して利用していた記憶があります。まさかその足元で、レールの幅が管理されていなかった、なんて思いもしませんでしたが…。組織の病巣は思った以上に重そうです。改革にはずいぶんと時間がかかるでしょうし、相応の出血も覚悟しなければならないかもしれません。しかし鉄道ファンの一人として、「頼もしく思える鉄道会社」に復活することを信じています。【送料無料】JR北海道全路線完乗記 [ 南慶一 ]価格:1,365円(税込、送料込)
2013年09月25日
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リニア新幹線。今日のJR東海が発表したところによると、2027年に品川-名古屋間を先行開業が正式に決定。所要は現在の東海道新幹線『のぞみ』の1時間半を2分の1以上も下回る、わずか40分。1時間に最大5本の列車を走らせ、料金は現在の『のぞみ』より700円プラス、という現実的なお値段。がぜん、リアルになってきました。僕の小学生の頃から、つまり国鉄時代から実験を重ねてきたリニアモーターカーですが、当時は子どもながらでも国鉄の巨額赤字を理解していましたし、数十兆円もかかろうか、という事業費を耳にしたときは、もはや「実現性に乏しい、はかない夢プラン」と決め付けていました。それが、遅きに失したとはいえ、ようやく実現の運びになったわけで、感慨深いものがあります。リニアモーターカーは、超伝導磁石が埋め込まれたコンクリート製軌道を若干車体を浮かせて走行するもので、鉄製の線路などは軌道上に存在せず、ですから厳密に言えば『鉄道』とは言えない交通システム。僕の鉄道観は、「鉄の線路を走るのが大前提」であるため、当然、リニア新幹線は僕の趣味の埒外。学生時分は、高速で駆け抜け、景色を十分に味わえず、しかも画一的で面白みがない新幹線も、趣味の範囲外に置いていましたので、リニア新幹線なんて何をかいわんや、です。しかし、今日の発表のように、両端のターミナルは東海道新幹線の直下に掘った大深度地下に構築する、とか、12両編成で運行とか、中間駅は4駅とか、そういう個別具体的なプランに聞き及ぶと、にわかにリアル感に包まれて、開通の暁にはぜひとも試乗してみたい、と思います。2027年と言えば僕は60歳代半ば。ふつうに過ごせられれば、試乗するには全然OKですね。ただし大阪までの延伸がかなうのは2045年とのこと。計算すると、僕の年齢は80歳を超えています。東京-大阪間の試乗が実現するかどうかは、ちょいとビミョーです。【送料無料】徹底詳解リニア中央新幹線のすべて [ 川島令三 ]価格:1,575円(税込、送料込)
2013年09月18日
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日々、通勤時に使用している定期券は、PASMO定期券。PASMOやSuicaなど、いわゆるICカードは使い回しを前提としています。以前の磁気カード定期券は継続購入すると、前回の磁気カードはスクラップとなり、カード自体が新しく発行されました。ところが、ICカードは券面の印字が何度も書き換えることができるため、基本的に継続購入のときも直前まで使っていたカードがそのまま上書きされます。ところが、これも限界があり、何度も使い回すと、印字面が不鮮明になってきます。僕のPASMO定期券も、最近はこんな状態になっていました。以前のPASMO定期券 posted by (C)まさやん6312ほとんど、何が書いてあるかわかりません。カード内のICにはきちんと情報が記録されているので、改札はスムーズに通過できるのですが…。ちなみに記名式PASMOやPASMO定期券は、印字が鮮明でないといけない、というルールがあるようで、これだとそのルールに抵触してしまいます。とはいえ、今年の春に、「不鮮明なので再発行して欲しい」と駅の案内書に申し出ると、係員は「そう簡単に再発行はできない」という旨の話をし、元々の定期券を何度か発行機に通して、すこーしだけ鮮明になったので、「しばらく使い続けて」と言われて今に至ってました。しかし、いよいよ不鮮明さが極みになってきたので、再度、別の駅の窓口で訴えると、女性の係員が「あ、これはまずいですね。すぐに対応します!」と、あっけなく再発行してくれました。再発行後のPASMO定期券 posted by (C)まさやん6312新品のカードに取り替えてもらって、何だか自分の気分も一新しました。【送料無料】図解電子マネー業界ハンドブック [ 岩田昭男 ]価格:1,680円(税込、送料込)
2013年08月24日
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Suicaをはじめとする交通系ICカードが、今年3月から全国で相互利用可能となりました。つまり、首都圏のSuicaやPASMOを使って、関西の私鉄にも乗ることができるようになったのです。先週、大阪へ帰省した折、電車移動でさっそくモバイルSuicaで乗車を試みました。モバイルSuicaアプリ画面 posted by (C)まさやん6312ケータイにSuica機能を搭載させるモバイルSuica。残高が不足すると、ケータイ上のアプリからネット接続し、1,000円単位でチャージが可能。月締めで元々紐付けしてあるクレジットカードから後日引き落とされるようになっています。このチャージには、もっと優れた機能が設定できまして、それが『オートチャージ』というもの。あらかじめ「○○円以下になったら、○○円をチャージする」という具合に設定できます。僕の場合は、「1,000円以下になったら、3,000円をチャージする」設定を施していて、改札を通るときに1,000円以下になると、その場で改札機から自動的に3,000円がチャージされるので、チャージの操作が不要で実に手離れが良いんです。オートチャージ設定画面 posted by (C)まさやん6312最近は、街中のコンビニや飲食店でも交通系ICカードで支払いができる店が多くなってきたので、もし財布を忘れて外出しても、僕の場合、ケータイさえ持っていれば、何でも事足りることになり、とても便利なんですね。で、このオートチャージ機能も乗り入れ先の関西でも効くのかなぁ、と楽しみにしていました。ところが……。さすがにオートチャージ機能は働きませんでした。チャージされていないことに気づかず、次に改札を出場するときに残高不足で改札扉が閉まってしまったのです。モバイルSuicaの利用履歴 posted by (C)まさやん6312上の写真は、ここ最近の利用履歴です。8月15日に大阪地下鉄の難波駅を出場したときに、残高は1,000円を切って770円でしたが、チャージはなされていません。(青矢印)で、その後、同じ8月15日に南海橋本駅で出場しようとした際に、残高不足であえなく改札扉が閉まったため、このときは大慌てでネット上から取り急ぎ1,000円を手動チャージしました。(緑矢印)そして埼玉へ戻った後の8月18日、再び残高が1,000円を切っていましたが、西武本川越駅の改札から入場する際には自動的にオートチャージがなされています。(赤矢印)ということで、オートチャージ機能は、どうやら首都圏でしか機能しないようですね。僕はもうひとつ、ふだんの定期券が首都圏私鉄用のPASMOであり、これにもオートチャージ機能を付けているので、今度大阪へ行った際は、PASMOのオートチャージも機能しないのかどうか、確かめたいと思います。【中古】 Suica、Edy、ICOCA電子マネー・ビジネスのしくみ /竹内一正【著】 【中古】afb価格:105円(税込、送料別)
2013年08月20日
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昼食タイムを1時間とって、旅の再開。12:33発の快速・大垣行きに乗車。豊橋から快速大垣行きに乗車 posted by (C)まさやん6312車内はガラガラで、久しぶりに座席にありつけました。関西の快速列車も速いのですが、名古屋圏の快速列車も相当なスピード。並行する名鉄電車と比べると圧倒的な速さです。快適な道中を堪能しつつ、列車は大垣に到着。ここからはJR東海エリア最後の区間である米原まで、普通列車に乗り継ぎます。大垣駅から普通列車米原行きに乗車 posted by (C)まさやん6312またまた快速から多くの人が編成の短い普通列車に乗り継いだため、車内は通勤電車並みになってしまい、また立ちん坊です。ただ今回は運転席かぶりつきの場所をゲットできたため、米原までの約30分、前面展望を楽しむことができました。そして、米原に到着。米原駅。ようやく関西圏に突入 posted by (C)まさやん6312米原駅は、JR西日本管轄の駅。したがって駅サイン等のデザインもJR西日本のものです。これらの案内サインを見て、ようやく関西圏に突入したことを実感。新幹線のりばからは、折りしも東京からの『ひかり』が到着したらしく、乗り換え客で改札前はごった返していました。ここからは北陸方面へ向かう特急に乗り継ぐ人が格段に多いんですね。米原に停車する『ひかり』は限られていますが、その停車列車には必ず名古屋からやってくる北陸方面行きの特急『しらさぎ』が接続するようになっています。名古屋から北陸方面を結ぶ特急『しらさぎ』 posted by (C)まさやん6312新幹線を降りた多くの人たちが重い荷物を抱えて、『しらさぎ』に乗り換えていました。さて僕はというと、ここから大阪方面行きの新快速に乗り換えると、2時間足らずで大阪駅に到達するのですが、それでは面白くない。数年前、湖北の集落で北陸本線と湖西線の分岐駅である近江塩津駅で、北陸本線-湖西線が乗り継ぎしやすくなるダイヤ改正が行われており、それを体感すべく、大阪とは反対方向、北陸本線の普通列車に乗り込みました。約30分で終点の近江塩津駅に到着。湖西線とのジャンクション、近江塩津駅 posted by (C)まさやん6312びっくりしたのは、ここから湖西線に乗り継ごうという人がことのほか多かったこと。自分的にはマイナーなルートだと思っていたんですが、試す人が他にもたくさんいるんですね。5分の接続待ちで、敦賀方面から目指す新快速・姫路行きが到着。今回の旅のラストランナーです。近江塩津から今回のラストランナー、新快速姫路行きに乗車 posted by (C)まさやん6312この列車、途中の近江今津から前に8両つないで12両編成になるものの、近江塩津発車時点ではわずか4両編成。既に敦賀からの乗客で車内は賑わっており、近江塩津からの乗り換え客も多いので、僕は何とか座席を確保しましたが、立ち客も少なからず出ました。列車は線形が良い湖西線をすべるように走ります。途中で琵琶湖が目の前に広がる区間がありましたが、真夏の陽光が水面にキラキラ映え、白砂の遊泳場と相まって、どこか海辺のリゾート地を思わせるような光景でした。夏の琵琶湖はまるで海沿いのリゾート地 posted by (C)まさやん6312駅に着くたびに乗車する人の方が多く、車内は立ち客でいっぱいに。京都で多くの降車があったものの、それを上回る乗車があり、混雑のまま、17:28に大阪駅に到着。およそ12時間かけて大阪駅に到着! posted by (C)まさやん6312埼玉の自宅を出てからまる12時間。半日をかけた大阪までの道程でした。今回の旅で体感したのは、どの区間も多くの乗客で賑わっていたこと。人口の多い東海道線沿線はともかく、湖北を走る北陸本線や湖西線もかなりの入りで、マイカーでの行楽が当たり前になった現代ではあるものの、こういう盛況ぶりを見ると、心強いものがありました。
2013年08月15日
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仕事のため、週の前半は僕だけ埼玉に戻っていましたが、再度、家族と合流するため、大阪へ向かいました。こういうときは鉄ちゃんの血が騒ぎ出し、新幹線で道中を軽く済ませるには惜しく、久しぶりに鈍行の旅を楽しむことに。朝5時過ぎに最寄りの新狭山駅へ。世間的にはお盆なのでいつもより駅に向かう人も少なめです。朝5時過ぎの新狭山駅 posted by (C)まさやん63125時19分発の急行・西武新宿行きに乗車。新狭山から西武新宿行きの急行に乗車 posted by (C)まさやん6312道中は通勤ルートなので慣れた行路。1時間かけて高田馬場駅に。高田馬場からは山手線内回り電車で品川へ向かいます。高田馬場駅から山手線に乗車 posted by (C)まさやん6312意外と車内は混んでいて、品川まで立ちん坊でした。品川からいよいよ西へ向けて踏み出します。まずは東海道線の普通列車・沼津行き。品川駅から東海道線の沼津行きに乗車 posted by (C)まさやん6312少しゼイタクをしようということで、グリーン車を奮発しました。沼津行きはグリーン車を奮発 posted by (C)まさやん6312JR東日本の首都圏内を走る普通列車のグリーン車は、利用区間が50kmまでと51キロ以上で料金を違える二段階のシンプルな料金体系。普通列車のグリーン料金はシンプルな二段階 posted by (C)まさやん6312とはいえ、平日と休日では料金が異なり、休日のほうが安くなります。これは平日の通勤利用のほうが利用者が圧倒的に多く、休日は利用客が伸び悩む傾向にあるため、と言います。さらに事前にSuica等で購入するのと、車内で購入するのも料金が異なり、事前購入のほうが安い。これも車内での精算事務をできるだけ省略するための工夫です。ところでグリーン車は、車両自体が特別扱い。なので、ドア際のデッキに立っているだけで料金が発生するとか。デッキに立ってるだけでもグリーン料金が必要 posted by (C)まさやん6312うーむ、ちょっとやり過ぎ? の感もなくもないですが、静粛性が売り物の座席だけに、デッキに立たれて足音を響かせられるとこれは静粛性が損なわれることから、そういったお金を払っていない人を排除するための方策なのでしょう。沼津行きのグリーン車車内 posted by (C)まさやん6312朝6時台の平日下り列車にもかかわらず、グリーン車はほぼ満席。横浜からはさらに乗り込みがあり、完全に満席になりました。大半が伊豆や箱根方面への行楽客なのでしょう、小田原、熱海、三島と、伊豆箱根の玄関駅に着くたびに徐々に降車があり、終点の沼津近くまで来ると、上の写真のように、ようやく空いてきました。ところで、僕の乗った車両の1席が、遮光カーテンが壊れて無残な姿に。日除けカーテンが壊れたグリーン席 posted by (C)まさやん6312海側の座席だったので、途中で海を眺めようと思いたち、空いていた席に移動したら、このザマ。空いていたはずです(苦笑)もっとも、鉄道会社側も壊れているのは分かっているらしく、よくよく見上げると、こんなシールが貼られていました。お盆で修理が間に合わなかった? posted by (C)まさやん6312カーテンくらい、すぐに取り替えられるだろうとは思うのですが、世間はお盆休み。資材の調達が間に合わなかったんでしょうかね。このシールが貼られたのが8月13日のようなので、少なくとも2日間はこの状態で運行されているようです。さて、東海道線のうち、JR東日本の管轄は熱海まで。熱海から西はJR東海のエリアになります。ですから通常は東京発の東海道線は熱海までの運転で、必ず熱海で乗り換えが発生するのですが、日に何本かはJR東日本の車両がJR東海エリアに乗り入れており、僕が今回乗った列車もJR東海の沼津までの運転でした。沼津からは正真正銘、JR東海所属の車両で仕立てられた列車で、さらに西へ向かいます。乗車したのは普通列車・浜松行き。沼津からは普通列車の浜松行きに乗車 posted by (C)まさやん63126両編成の列車は既に満員で、僕と同じ列車に乗っていた人の多くが、僕と同じようにこの列車に乗り継いだので、車内は通勤列車さながらの混みよう。僕もドア際に立つ羽目になりました。しかも途中の静岡で後ろ3両を切り離したので、浜松へ向かうのは僕の乗った車両を含む前3両のみ。東海道線とはいえ、JR東海エリアはただでさえ短い編成の列車ばかりなのに、休み期間中は『青春18きっぷ』で移動する人も多いらしく、普通列車に旅人が殺到します。勢い、座席はあっという間に埋まり、立ち客であふれることとなるんですね。結局、浜松までの2時間あまりを立って過ごしました。11時前に浜松到着 posted by (C)まさやん6312浜松からは、普通列車・豊橋行きの人に。浜松からは普通列車の豊橋行きに乗車 posted by (C)まさやん6312先の浜松行きに乗っていた人の大半が、やはりこの列車に乗り継ぐべく殺到したので、この列車も立ちん坊を決めざるを得ませんでした。一番後ろの乗務員室脇に立っていると、まだ研修中と思しき車掌の見習いが、先輩社員の添乗の元、乗務していました。まるで高校生のような初々しいいでたち。すべての動作に指差し確認を行い、また合間に車内放送もしなければならず、とっても忙しそう。ガラス越しなので声は聞こえないものの、先輩社員が次から次へとできてないところを指摘しているようで、そのつど、見習い車掌君は必死でメモを取り、それでもそのうち次の駅が近づいてくるので、指差し確認や車内放送に追い立てられ、かなりテンパっている様子でした。それが証拠に、豊橋駅到着直前の車内アナウンスで、「この列車は豊橋到着後、車庫に入ります」というところを、「この列車は豊橋到着後、車内に入ります」と。案の定、先輩氏に指摘され、少し間を置いて言い直していました。豊橋に到着したのが11:30過ぎ。ここで昼食タイムとすることに。途中下車をして、今、話題の『豊橋カレーラーメン』を賞味してきました。詳しくは後日。ここで楽天日記1話分の文字数制限が引っかかるため、続きは続編にて。
2013年08月15日
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昨日、散々な目をしつつようやく大阪の実家へたどり着いたわけですが、月曜日からの通常勤務に備え、家族を実家に残したまま、こちらは埼玉へトンボ帰りです。実家最寄りの南海高野線・金剛駅までヨメさんに車で送ってもらい、そのまま高野線の人に。JR大阪環状線との乗り換え駅、新今宮に着くと、南海本線を空港特急『ラピート』が停車中。通称『鉄仮面』に久しぶりに対面しました。南海空港特急『ラピート』 posted by (C)まさやん6312新今宮駅のJR側切符売り場で、指定券自動券売機から東京行きの『のぞみ』のチケットを購入。窓口にわざわざ並ばなくとも、券売機のディスプレイにタッチしていくことで、列車ごとの指定席の有無が確認でき、指定席が残っていれば、禁煙・喫煙、窓側・通路側を選択して乗車券ともども購入できる。便利な世の中になったもんです。新今宮からJR大阪環状線で大阪駅へ向かいました。大阪駅からはJR京都線に乗り換えて1駅先の新大阪へ向かいます。大阪駅の特徴あるドーム屋根の下で仰ぐと、もともとホームを覆っていた屋根は取り払われていますが、屋根を支える柱は残っており、照明の支柱に再利用されていました。JR大阪駅のドーム屋根と旧屋根の骨組み posted by (C)まさやん6312洗練された近代的なドーム屋根と、無骨なリベットだらけの旧ホーム屋根の支柱とのコントラストがすばらしい。JR西日本は粋なことをやりますね。新大阪に着くと、僕の乗る『のぞみ』まで10分ほど待ち時間があったため、20番線ホームへ行ってみました。この20番線ホームは山陽新幹線下り線ホームで、九州新幹線への直通列車も発車します。折りしも、JR九州と共同開発した、N700系7000代が停車中。九州新幹線乗り入れ用N700系『さくら』 posted by (C)まさやん6312新大阪で『鹿児島中央』と、鹿児島の地名がふつうに見られるとは。時代も変わりました。大阪で行き先が鹿児島中央の妙 posted by (C)まさやん6312この時間帯の20番線は下写真のように『さくら』が満開。新大阪駅20番線は『さくら』が満開 posted by (C)まさやん6312さて、僕の乗る『のぞみ』は、20番線から一番遠い、最も北側にある27番線から発車します。この27番線、昨年から新設工事が進められていた一番新しいホーム。最近完成した新大阪駅27番線から発車 posted by (C)まさやん6312このホームから13時前の『のぞみ』に乗り、3時半にはもう東京駅の人となっていました。2時間半後には東京駅に到着 posted by (C)まさやん6312いやぁ、やっぱり『のぞみ』は速い!それにしても、東京も暑い!全線開業に先駆け新幹線N700系R編成がモチーフ☆チョロQ 新幹線N700系さくら 【記念グッズ】価格:1,800円(税込、送料別)
2013年08月11日
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月に一度、定期的に利用するJR川越線の川越-大宮間は、都内方面から大宮へ向けて走っているJR埼京線と一体となって列車ダイヤが編成されています。この路線は、東北新幹線が埼玉県内に建設される際、ルート上の沿線では騒音や日当たりが悪くなる等の理由で建設に猛反対する運動が巻き起こり、当時の国鉄が建設の見返りに、鉄道希薄地帯だった沿線に新たな在来線を併設することを提案、それが現在の埼京線です。折りしも全線非電化だった川越線のうち、大宮と川越の間を往来する利用者が増えてきたため、スピードアップを図るために電化が計画されました。その2路線が一体運用することを前提に新設・改良工事が行われ、晴れて営業開始したのが1985年。実に30年近い年月が経ちました。この間、路線は新しいながらも、各列車に使用される車両は、山手線など他の路線で使われていた中古車両ばかり。それがこのほど、ようやく埼京・川越線専用に新製された車両がデビューすることになり、6月から走り始めました。既にJR中央線や京浜東北線で走っている車両と同型なのですが、従来車のお古とは違い、今回は埼京・川越線のために作られた、れっきとした新製車両です。そして今日、大宮へ行く折に、川越駅のホームで待っていると、ラッキーなことに入線してきた列車は、その新車両でした。埼京・川越線で営業開始したE331系 posted by (C)まさやん6312けっこう浸透しているんだ、と思いきや、この後、すれ違う列車は従来車両ばかり。調べてみたところ、年度内にすべての車両が新車両に置き換わるそうですが、現時点ではまだ数編成しかリリースされておらず、なかなか出会うチャンスはないそうです。まだまだ希少価値のある車両なんですね。かなりトクした気分を味わいました。【送料無料】 首都圏新系列車両PROFILE 209 / E231 / E233系グループの全貌 イカロスMOOK 【ム...価格:2,200円(税込、送料込)
2013年07月21日
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マニアックなフォントの話。今年の3月から、全国の各交通事業者が運営しているICカードの相互乗り入れが始まりました。これによってたとえば首都圏私鉄のPASMOで、関西のJRや私鉄も利用できるようになったのですが、その告知ポスターが、マニアにとっては何ともイカしてるんです。交通系ICカード全国展開ポスター posted by (C)まさやん6312「日本を、一枚で。」「首都圏から日本へ。」キャッチコピーのセンスではありません。書体なんです。何の変哲もないゴシック体ですが、鉄ちゃんなら「んっ!?」と反応してしまう書体なんですよね。これ、俗に『スミ丸ゴシック体』と言って、その昔、JRが国鉄だった頃、駅の案内板や列車の行き先表示で使われていた書体なんです。↓実際に使われていた事例はこちらhttp://www2.tok2.com/home/amefuri/rail/sumimaru.htm上の写真のポスターを見たとたん、「ん? この書体、どっかで見たことある!」と感じたのですが、その嗅覚は間違っていなかったようです(笑)興味のない人にとっては「は?」という反応でしょうけど……。【国鉄・JR/N】 青梅線・五日市線汎用字幕 行先表示シール (前面) (鉄道模型)★ジオマトリック...価格:840円(税込、送料別)
2013年07月08日
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銀座・数寄屋橋交差点から南へ少し下ると、東京高速とJRに挟まれた一角に出くわします。新幹線で東京駅を発つと、列車は、各ホームに分岐していた線路を収束していくいくつもの分岐器を渡り、やがて、上り1線下り1線の2本のレールにまとまったあたりが、この地点に当たります。有楽町界隈の東海道新幹線 posted by (C)まさやん6312その地点の高架下は、延々と飲み屋街が続いています。鉄道技術の最先端を誇る新幹線と猥雑な飲み屋街。このコントラストがなかなか面白いですね。そういや、もうここ1年、新幹線には乗ってないなぁ。★7/8am9:59迄P3倍★7/8am1:59迄Facebookいいね+エントリーでP5倍★[鉄道模型]【Joshinは平成...価格:8,820円(税込、送料込)
2013年07月06日
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2週間ほど前、埼玉チャプターの月例のセミナーに参加した帰り、帰る方向が同じのマイコーチと大宮からJR川越線に乗車しました。JR川越線は、路線の大半が単線。ただし大宮から川越までは、どの駅も駅構内は複線になっていて上り列車と下り列車がすれ違うことができます。僕たちの乗った電車も途中駅で上り列車と交換。その際に、車掌さんが「上り列車と行き違いますので、○分停まります」とアナウンスしました。ここでマイコーチが『行き違い』という言葉に食いつきました。用法がおかしいのではないか、というのです。確かに『行き違い』とは、「お互いの意見や考え方が異なっていて結論が出ないさま」を言い表すようです。単線区間で上下列車がすれ違う、とはにわかに解釈できない言葉です。ところが、鉄道用語では『行き違い』を「上下の列車がすれ違う」意として定義されているんですよね。鉄ちゃんの僕としては違和感は感じないんです。でも、ふつうの人たちは違和感に感じるんでしょうかね。この話を会社でもしたところ、すかさず鉄道に詳しい社員が、「僕は『行き違い』とは聞いたことないですね。どちらかというと『待ち合わせ』が多いです」とコメントしてくれました。「反対方向の列車と待ち合わせますので、○分停まります」こういう感じですね。うん、確かにそれが一般的かもしれません。僕らが乗った電車に乗務していた車掌さんは、よほど社内の専門用語が世間にも認知されている、と思い込んでいるんでしょうかね。【送料無料】鉄道用語の不思議 [ 梅原淳 ]価格:800円(税込、送料込)
2013年06月28日
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西武鉄道の特急券、今月からチケットレス・サービスが始まりました。スマホやタブレット、PCからインターネットに接続し、希望出発日時の列車を選択してカード決済。乗車時は、自分のアカウントでログインすると、乗車列車と号車・席番号が画面に表示されるので、この画面がチケット代わりになります。先週、さっそく利用してみました。西武レッドアローのチケットレスサービス posted by (C)まさやん6312上の写真はiPadで表示させた状態です。今までもインターネットの予約サービスがあって、それをいつも利用していたのですが、事前に駅で必ず特急券に換えなければならず、これが意外に面倒。発車10分前までに引き換えておかないと、自動的にキャンセル扱いになってしまうんです。だから予約完了しても、余裕を持って引き換えておかないとならないので、気が気じゃありませんでした。チケットレスサービスだと、予約が完了した瞬間にチケット情報が登録されるので、手離れがずいぶん良くなりました。このサービス、僕の記憶が確かなら、小田急電鉄がロマンスカーで実施しだしたのが最初。おそらくもう10数年になります。「そのうち西武レッドアロー号もチケットレスになるんだろうなぁ」と思っていたのですが、それから約10年もの月日が流れました。今回、西武もチケットレスサービスが始まって周囲を見渡せば、首都圏では東武鉄道も既に実施済み。関西も有料特急を走らせている近鉄・南海ともチケットレスサービスは始まっています。ということで、東京・大阪の大手私鉄では西武が最も遅い実現となりました。やぁ、ずいぶん待たされました。西武鉄道完全データDVD BOOK 特製トールケース付きDVD120分!ニューレッドアロー運転室展望映像...価格:1,800円(税込、送料別)
2013年06月25日
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祝! 富士山の世界遺産登録!関係者の皆さんの喜びはひとしおでしょう。日本人善太としても、日本の象徴の1つである富士山が世界遺産に登録されたというのは、願ってもない話だと思います。さてこの富士山の世界遺産登録を機に、鉄ちゃんにとっても、非常に気になるニュースが舞い込んできました。数日前の日経新聞によると、山梨県側の富士山の麓を走る富士急行が、富士山新五合目をめざして登山線の建設を計画している、というのです。富士急行といえば、絶叫マシンやお化け屋敷で全国的に知られている『富士急ハイランド』の運営会社。その影に隠れてしまいがちな本業の鉄道は、しかし古くから起点の大月を接点にJR線と線路がつながっていて、今は最盛期に比べると細々ではあるものの、それでも東京からの快速電車が1日数本、行楽時期には臨時の快速電車がこれまた1日数本、乗り入れてきます。その富士急行が計画しているのが、富士吉田市内の本線から分岐し、途中、有料道路の富士スバルラインを線路敷きとして活用。そのまま新五合目まで向かうというもの。JRとの乗り入れ関係にあることから、東京は言うに及ばず、はるか成田空港にも直通電車を走らせることができ、成田経由で入国した多くの外国人客をダイレクトに富士山へ案内することができます。かなり意欲的なプランですが、実現にはさまざまなハードルがあるそうで、まだまだ決定には時間がかかりそうです。そもそも富士スバルラインは、僕もかつてバスに乗ってで走ったことがありますが、新五合目に近づくにつれかなりの勾配と急カーブの連続であり、そんなルートをJRの電車がふつうに走れるくらいの水準で線路が敷けるのかどうか。富士急行は「大丈夫」という見解ですが、にわかには信じられず。箱根登山電車ほどの急坂ではないにせよ、特別に機関車の後押しが必要なのではないか、と思うと、運行に手間ひまがかかり、これまた現実的ではありません。しかし、もし現実のものとなれば、鉄ちゃんとしても興奮もの。日本の、世界に誇れる鉄道路線の一つになるでしょう。[Nゲージ] KATO 富士急行2000系フジサン特急価格:15,280円(税込、送料別)
2013年06月22日
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鉄ちゃんであるがゆえに本のタイトルに惹かれて手に取りました。【送料無料】ロスト・トレイン [ 中村弦 ]価格:1,470円(税込、送料込)主人公は、ふだんはサラリーマンで廃墟マニアの牧村という青年。彼が奥多摩の廃線跡を訪れたときに、自分と父子ほども歳の差のある老紳士・平間(ひらま)と出会ったところから話が始まります。平間老人は既に定年を迎え、かつ独身の身で今は趣味の『乗り鉄』で悠々自適の生活。偶然にも牧村青年と同じ吉祥寺に住んでおり、すっかり意気投合。平間老人は吉祥寺駅のホームが俯瞰できる『ぷらっと・ほーむ』というパブレストランがお気に入りのお店で、しかしめったに人には教えないものの、心を許した牧村青年にはこっそり教えてくれ、彼らはたびたびその店で食事と会話を楽しむことに。ところがある日のこと、平間老人は何も言わずに忽然と姿を消してしまいます。彼の住んでいたアパートの部屋には、荷物は残っていたものの、電気・ガス・水道などはすべて解約済み。途方にくれた牧村青年は、以前、平間老人から「旅行するときにはずいぶん彼女にお世話になっている。あなたも旅行プランを立てるときに役立てて」と名刺だけもらっていた、倉持菜月という旅行代理店勤務の女性にアクセス。平間老人の失踪に驚いた菜月。牧村は、彼女とともに平間老人を探すことに。紆余曲折を経て分かったことは、どうやら平間老人は東北地方のとある鉱山跡が終点の鉄道廃線跡を探索しに行ったのではないか、というもの。その廃線跡を歩きとおして終着駅に着いたとき、とても不思議なことが起こるらしい。そこで彼らはゴールデン・ウイークを利用して人知れず打ち捨てられたその廃線跡の探索と平間老人の捜索に向かった。その廃線跡で彼らの身に起こったことは……。いわゆる『ファンタジー』な世界の物語で、もちろんその廃線跡は架空のものですが、しかし奥多摩の廃線跡といい、吉祥寺という地名といい、物語のディティール部分は現実に存在している場所だったり本当にあったイベントだったりして、とてもリアル感があります。実はその廃線跡というのも実在するのでは…?と思わせるほど。さわやかな読後感を味わいました。
2013年06月16日
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今年春に、長年の懸案だった交通系ICカードの全国的な相互乗り入れが開始されました。従来だと、たとえばJR東日本のSuicaを使って関西のJR西日本・ICOCAエリアを乗り降りできましたが、関東私鉄のPASMOでJR西日本は乗れませんでしたし、Suicaで関西の私鉄も利用できませんでした。ところが現在は、どちらも利用可ですし、逆に関西の人がICOCAやPiTaPaを持って首都圏のSuicaやPASMOエリアを利用できます。僕もこれまでは、大阪に帰省するとSuicaやPASMOが使えないため、ICOCAを購入して使い分けていたのですが、次回の帰省時からはそのような面倒はなくなります。これでようやく日本の鉄道のICカードに全国統一の運用を図ることができたなぁ、と感慨深く思っていたら、2ヵ月後の今、別方面でややこしい話が巻き起こりました。関東のJR東日本と東京メトロが、運賃を1円刻みにする、という話です。話の発端は、来年の消費税増税です。過去の消費税導入時(3%)と5%への増税時は、運賃に消費税を転嫁する方法として、1円単位で四捨五入し、10円刻みにする方法がとられていました。もともと鉄道運賃は、全国どこの鉄道会社も10円刻みで設定しており、自動券売機も10円以上の硬貨や札しか扱えないようになっています。本来なら300円区間の運賃は、309円とか315円になるわけですが、自動券売機が1円刻みに対応していない以上いかんともしがたく、調整をして10円単位になっていました。しかしこれだと、ふだん僕たちは意識していませんが、本来の運賃より安くなる区間もあれば、高く取られている区間もいっぱい出てきます。同じ利用者として、利用区間によってトクする人、損する人が混在していて、これはこれで悩ましい。折りしも、交通系ICカードが普及し、今や首都圏のエリア内では8割以上の人がIC乗車券で鉄道を利用しています。そしてIC乗車券は、街中のコンビニ等でも使えるように、1円単位でも瞬時に計算してくれるわけですから、鉄道運賃だけ10円刻み、という理由がなくなります。そこで、今度の消費税増税実施を機に、IC乗車券利用者に限り、運賃を1円単位に刻みなおす、というプラン。カードを持っておらず、駅でキップを購入する人は、引き続き10円単位でくくった運賃が適用されるので、少し不公平感もありますが、嫌であればIC乗車券を所持すれば良いだけ。「二重運賃は利用者を混乱させる」という向きもありますが、たとえば都市高速道路でも、ETC所持者は距離別料金、ETCカードを持っていない車は、最大区間の料金を徴収する、ということでれっきとした「二重料金」。しかし既に実施されてから、さほど混乱は起きてません。そういうわけで、「運賃体系がきめ細かくなり、利用者にとっても不公平感が薄くなる等のメリットは大きい」として、JR東日本と東京メトロは導入に前向きなのですが、どうもここで鉄道会社による考え方の違いが出てきました。すなわち、首都圏以外の、たとえばJR西日本とJR東海は導入に消極的だ、というのです。同地では首都圏よりはIC乗車券の普及が進んでおらず、1円単位に刻んでまで二重運賃を設定する必要性に乏しい、とのこと。まぁ、理由としてわからなくもないですが、逆に1円刻み運賃を制定することで、IC乗車券の普及率がアップすると思うんですが…。IC乗車券の普及率アップによる、コストダウンのメリットは大きいです。なにせその分、駅の券売機の台数を減らせますし、自動改札機もキップを通さないことから、更新時には機構が簡単で廉価な機種を導入できますし。ですから他の鉄道会社でも取り入れない理由はないと思うのですが…。結果、関東だけが見切り発車してしまい、首都圏は1円刻み、他の地域は10円刻み、という複雑な運賃体系になると、逆に利用する僕たちが混乱しそうです。何とか前向きに考えて欲しいものです。【送料無料】Suicaが世界を変える [ 椎橋章夫 ]価格:1,200円(税込、送料込)
2013年05月16日
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最近の鉄道駅は、昭和の頃に比べてずいぶんと様変わりしました。JR東日本がはしりの、駅構内をデパ地下のような雰囲気で店舗開発する、いわゆる『エキナカ』業態がその際たるものですが、最近は、公共スペースとしての駅のあり方を模索する動きも見られます。わが西武鉄道の主要ジャンクションである所沢駅。西武鉄道の本社が隣接し、メインラインの池袋線と新宿線が交差する同駅は、東急の電車が乗り入れてくることもあって、数年前から大改良工事が行われていました。駅の上に人工地盤を作り、そこに駅施設をすべて移した上で、本格的なエキナカショップも開発。所沢の玄関駅として、また西武鉄道のお膝元として面目躍如の変わりようとなりました。まだ残工事が各所で残っているのですが、ゴールデン・ウイーク直前に駅の屋上に庭園ができた、というので、ゴールデン・ウイーク中、たまたま所沢に用事があったこともあり、少し立ち寄ってみました。新装なった改札口の脇に、屋上庭園への入り口があります。階段を上がり、案内に従って回廊を進むと、ホントに小さなスペースですが屋上庭園に行き着きました。使用済みのレールを使った軌道敷きなんかもあり、駅の施設であることを彷彿とさせます。お立ち台もあって、ここから下を俯瞰すると、池袋線と新宿線の2路線の線路が入り混じっており、ちょうど池袋線の上り電車と下り電車が行き交うところでした。さてこの所沢駅の駅上は、屋上庭園と同じレベルにテラスもしつらえられています。その名も『とこてらす』。電車に乗って所沢駅に到着した、あるいはこれから電車に乗る、そういう人たちが一服できるようなスペース。巨大ディスプレーもあって、西武ライオンズのゲームがあるときは、ここで中継もするそうです。このテラスからは、階下に広がるコンコースも望めます。なかなか立体的な駅になりました。《送料無料》日本名庭園紀行 心のやすらぎを求めて価格:2,940円(税込、送料込)
2013年05月11日
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鉄道に詳しい人なら大体知っている事実ですが、西武鉄道の中興の祖・堤康二郎と、東急電鉄の事実上の創業者・五島慶太は両者存命の頃、すこぶる仲が悪かったとのことです。きっかけは箱根の観光開発だという説が有力です。軽井沢の不動産・観光開発で大成功を収めた西武の堤は、次の開発舞台として箱根をターゲットに置きました。このとき、東急の祖・五島も箱根開発に関心を持ち、しばらくは両者とも良きライバルとして切磋琢磨していたそうです。ところがひょんなことからボタンの賭け違いが生じ、あっという間に犬猿の仲になってしまったのだとか。ちなみに五島慶太は、もともと東急の傘下に収めていた小田急電鉄をだしにして、小田急に箱根開発を委嘱、西武との代理戦争を演じました。これは後に「箱根山戦争」と称されるようになります。両者の争いは箱根にとどまらず、伊豆の観光開発でも火花を散らします。伊豆半島の東海岸を走る伊豆急行の路線建設については、事業主体をどちらにするかで大揉めに揉め、結局は東急に軍配が上がりました。伊豆急行は東急電鉄の子会社です。ちなみに伊豆半島西側の伊豆箱根鉄道は、逆に西武が手中に収めました。結果、伊豆半島の中央にそびえる山地を境に、東側は東急エリア、西側は西武エリアになっています。またこの争いは、北海道をはじめ各地方にも波及し、両人が鬼籍に入ってからも、なおも両社の対立はくすぶり続けました。ところが元号が平成になり、バブルがはじけるとともに、飛行機や車といった交通機関に利用者が流れる事態となって、鉄道会社同士でいがみ合う時代ではなくなりました。2000年代に入ると、箱根では小田急と西武が長年の確執に終止符を打って和解。相互の傘下の路線バスが、お互いの宿泊施設や観光施設に立ち寄るようになりました。また、利用者向けの企画切符でも両社が相互乗り入れ。たとえば西武鉄道が発売する箱根向けのクーポンで、小田急のロマンスカーが乗れるようになったんです。利用者からしてみれば、当然のようなサービスですが、ひところの両社の確執から考えれば、信じられないできごとでした。そして今年はさらにエポックメイキングなことが起きています。先月16日から、東急東横線が地下鉄副都心線とドッキングし、相互乗り入れを開始。もともと地下鉄副都心線は東武東上線や西武池袋線と乗り入れしていたため、東急東横線と東武東上線・西武池袋線との乗り入れも実現したのです。ということは、東急東横線を西武の車両が走り、逆に西武池袋線を東急の車両が走るわけです。▼西武所沢駅に東急東横線の車両▼東急横浜駅に西武池袋線の車両上述の事情を知る人間からすれば、こんなアンビリーバブルなことはありません。でも、事実は小説より奇なり。堤康二郎と五島慶太のご両人は、草葉の陰からこの様子をどういう面持ちで見ていることでしょうね。【中古】 西武VS東急戦国史(下) / 小堺 昭三 [文庫]【あす楽対応】価格:500円(税込、送料別)
2013年04月22日
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先日の日記で書いたように、久方ぶりにクレジットカードを紛失しました。大慌てで紛失届けを出したところ、次の週には新しいカードが再発行され、郵送されてきました。今回紛失したカードは、僕が所持しているPASMO定期券と連動する、オートチャージの契約をしています。通常は、定期券区間外を乗車する際は、あらかじめPASMOにいくばくかの金額をチャージしておき、乗車後に改札を通ると所定の運賃が差し引かれるわけですが、残高が不足すると、いちいち券売機や精算機でチャージをしなければならず、手離れが少々悪くなります。そこいくと、クレジットカードと連動したオートチャージ契約をしている場合、残高が設定した任意の金額を割り込むと、改札通過時に任意設定した金額が自動的に追加チャージされ、翌月、クレジット会社からその金額が請求される、という流れになり、とても手離れが良くなります。(その分、どれだけチャージされたかを意識しておかないと、後でクレジット会社からの請求書が来たときに驚愕することになりますが)ところが、クレジットカードを紛失して再発行した場合、カード番号が変わることから、一時、オートチャージ契約が停止されます。1週間待っても一向にオートチャージが復旧しないので、駅の事務所に行って確認すると、PASMOとクレジットカードとのひも付けは完了していましたが、オートチャージのモードは『一時停止』のステータスから変更できない状態でした。改めてカード会社に問い合わせると、「4月19日の始発からオートチャージ機能が復帰する」とのこと。クレジットカードが再発行されたのは3月末ごろだったので、復帰するまで20日ほどかかる、ということですね。この間、どんな手続きがカード会社とPASMOとの間で待っているのか、よくわかりませんが、紛失したほうが悪いとはいえ、もう少し復帰まで時間短縮して欲しいところです。【送料無料】クレジットカード&電子マネーポイント活用ガイド価格:780円(税込、送料込)
2013年04月08日
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東京や大阪の鉄道路線は、路線ごとにそれぞれテーマカラーが決まっていて、乗り慣れない人も、色を頼りに自分の乗る電車が判るよう配慮されています。で、そのカラーは、その路線を走っていた電車のボディカラーとリンクしています。だいたいは、先にカラーが決まっていて、後から電車のボディカラーを路線カラーにペイントする、というケースなのですが、首都圏のJR中央線やJR山手線などは、それまでの国鉄車両が(SLの煤煙が付着してもあまり目立たないように)チョコレート色一色というくすんだ色のイメージを払拭するために、明るいカラーをまとわせたことが話題となり、たまたま中央線の車両にはオレンジ色を塗ったので、ラインカラーはオレンジに、山手線のそれはウグイス色を塗ったので、ラインカラーもウグイスに制定された経緯があります。その後、時代は移って車両のボディー材質が鉄からステンレスやアルミに替わって、銀色ボディーむき出しの車両ばかりになりましたが、窓下にワンポイントカラーとしてラインカラーを入れることが標準になって、今に至っています。で、それまで茶色い電車しか走っていなかった山手線に、カラフルなウグイス色の電車が走り始めたのは1963年。つまり、今から50年前のこと。ということは、山手線の路線カラーが決定づけられて今年はちょうど半世紀ということになります。それを記念して、今の銀色車両の全面にウグイス色のカラーフィルムをラッピングした「みどりの山手線ラッピング電車」の編成が一本、今年から期間限定で走り始めました。山手線の車両、およそ50編成のうちの1編成なので、出会う確率は低く、しかも僕の場合、内勤になってからは日中、ほとんど電車に乗ることもないため、ついぞ間近で見たことはありませんでしたが、先日、たまたま出かける用事があって、高田馬場駅で内回り電車を待っていたら、反対の外回り線に到着した電車が、まさにその「みどりの山手線ラッピング」の電車でした。ボディーの至るところに、サントリーの緑茶『伊右衛門』のロゴが散りばめられています。つまり、サントリーがスポンサーとなっているんですね。4年前、山手線開通100周年の記念すべき年には、ウグイス色の電車が登場する前に山手線を走っていた旧型国電を再現するため、チョコレート色のラッピング電車が期間限定で走ったことがありましたが、そのときもちゃんとスポンサーがいて、それは明治製菓でした。で、ボディーには明治チョコレートの宣伝が散りばめられていたことです。↓スポンサーあってのラッピングですが、しかし、同じ広告電車でもこれだけしゃれていると話題性は十分ですね。【鉄道模型 Nゲージ 車両セット】KATO(カトー) [N]103系ATC車 山手線色 10両セット価格:14,280円(税込、送料別)
2013年03月17日
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3日前に「見納め」と称して訪れた東急東横線の渋谷駅ですが、地上駅最終日の15日に、たまたま仕事で横浜へ行くことになり、最後の地上駅を訪れました。まだ朝だというのに、ホームには地上駅最後の姿をカメラに納める人がいっぱい。横浜駅でも駅名板や案内サインが一新し、明日の相互直通運転開始に準備万端といったところ。本当の見ものは、渋谷から1駅先の代官山駅。駅の構内で、地下へのアプローチ部分と地上の線路とを連結する作業が、終電から明日の初電までのわずか4時間で行われ、地下駅へつながる線路に切り換えられるのです。ギャラリーの1人として立ち会いたいところですが、実は今日は月に一度の神楽坂飲み会の日でもありました。今日の焼酎は米!スッキリとした味わい。たまには米焼酎も良いですね。新潟銘酒として名高い「八海山」が造る日本酒蔵ならではの越後米焼酎「 よろしく千萬あるべし ...価格:2,415円(税込、送料別)
2013年03月15日
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夕刻のラッシュ時、東急東横線渋谷駅の駅頭に立ちました。東横線の始発駅で、戦前の開通当初から長年にわたって山手線の隣に構えていましたが、今週金曜日で最後の日を迎えます。よって、今日は見納めに訪れました。翌土曜日からこの線は、次駅の代官山駅から地下に潜り、既に開通している地下鉄副都心線に接続することになっています。地下鉄副都心線には、池袋方向から東武東上線と西武池袋線が既に乗り入れており、こちらも既に横浜高速鉄道と相互乗り入れしている東急東横線が乗り入れることによって、5つの鉄道会社が1本の線路を共有することになります。そして、わが地元の所沢から横浜の中華街まで乗り換えなしで行けるようになります。反面、これまではターミナルだった東横線渋谷駅が、単なる通過駅となるため、大半の電車が池袋・新宿方面から直通してくることになり、座席にありつける確率が低くなる、というデメリットも。ほぼ毎週、仕事で横浜へ行く身にとっては、少々気になるところです。何はともあれ、東横線渋谷駅の歴史が大転換を迎える今週末です。【1000円以上送料無料】東急東横線・みなとみらい線 渋谷〜横浜〜元町・中華街 往復(Blu−ra...価格:5,460円(税込、送料込)
2013年03月12日
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駅名に番号をふる、という習わしが一般的になりつつあります。海外の地下鉄等では以前から実施されていた施策でしたが、駅名がにわかに分からなくとも、番号さえ覚えておけば、文字が読めなくても目的の駅に到達できる、ということで、特に外国人の旅行者には重宝できる仕組みです。日本では確か横浜の市営地下鉄が嚆矢だったように思います。その後、東京の地下鉄が本格採用したところで全国的に火がつき、今や北は北海道札幌から沖縄の那覇に至るまで、主要な都市の鉄道に広く採用されるようになりました。北海道や四国ではJRも採用されています。私鉄の動きは鈍かったのですが、首都圏では羽田空港の国際線ターミナル開業に併せてターミナルに乗り入れている京急線と、その京急線と直通運転をしている京成線に駅ナンバリングが採用され、最近では東武鉄道も東京スカイツリー開業とともに外国人旅客を当て込んで駅ナンバリングを開始。そして来月半ばからわが西武鉄道も駅ナンバリングを実施することになりました。現在、急ピッチで各駅の駅名板に路線略称と駅番号を表記したシールが貼られつつあります。僕の最寄り駅である新狭山駅も既に貼付されました。来月16日に東急東横線が渋谷で地下鉄副都心線とドッキングし、直通運転を開始。既に副都心線と直通運転している西武池袋線と東武東上線が、副都心線を介して東急東横線に乗り入れ、さらに東急東横線はみなとみらい線に既に乗り入れていることから、終点の元町・中華街まで西武や東武の車両が乗り入れることになる予定です。この広範囲の直通運転開始を機に、西武・東武・東急等が一斉に駅ナンバリングを実施するもの。駅ナンバリング。今後の鉄道案内サインで、「あるのがふつう」になりつつあります。西武鉄道 駅メロディ -オリジナル- 【CD】価格:1,351円(税込、送料別)
2013年02月20日
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もう関東に15年以上住んでいるので慣れましたが、こちらの電車は、関西に比べてJRにしろ私鉄にしろ編成両数が多い。昼間でも1列車10両編成が当たり前で、JRでは山手線が11両編成、混雑する東海道線や常磐線、総武線、湘南新宿ラインは15両だったりします。そんな列車が、朝ラッシュのピーク時には2~3分おきに走り、しかもどの車両も満員なわけです。首都圏は圧倒的に人口が多いゆえんです。わが西武線は最大で10両編成で、朝の優等列車はほぼすべてが10両編成。それでもピーク時間帯は、僕の自宅最寄り駅は都心から1時間離れているにもかかわらず、まず座れません。この混雑が、早朝時差出勤を行うきっかけになっています。朝は始発から10両編成の列車が続くのですが、たった1列車だけ、6時19分発の急行が8両編成。これが、週の初めだと乗車する人が多く、座れるかどうかが微妙。年を追うごとに乗客数が増えてきており、ダイヤ改正ごとに、編成両数が増えないかなぁ、今度こそ増えるだろう、と思いつつも、その都度裏切られ、今に至っています。1つ前の5時59分発の急行だと余裕で座れます。しかし、20分早く自宅を出なければなりません。誰しもそうですが、朝の20分はあまりにも大きい差。最初はかなり躊躇しましたが、しかし早朝ウォーキングを始めたこともあって、今は5時59分発の急行に乗車することが習慣化されました。ところが、3月半ばに西武線のダイヤが変更されることになり、先ごろ発表された概要を読むと、6時19分発の急行がようやく10両編成になる、と書かれてありました。これだとたぶん、余裕で座れます。でも……。もう5時59分に慣れてしまった自分にとっては、「今さら10両編成になる、と言われてもなぁ」と、かえって戸惑ってしまいました。【送料無料】西武鉄道のひみつ [ PHP研究所 ]価格:1,600円(税込、送料込)
2013年01月28日
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鉄道ネタです。先月の日記にも書きましたが、来春、3月16日に東急東横線渋谷駅が地下にある東京メトロ副都心線の渋谷駅に移転し、同日から副都心線に乗り入れます。副都心線は、既に東武東上線・西武池袋線と相互乗り入れしていることから、東武・西武・東京メトロ・東急、それに東急東横線と既に相互乗り入れしている横浜高速鉄道と併せ、5社の鉄道会社が相互乗り入れすることになっています。今日はその日まであと123日。東横線渋谷駅改札前のボードでカウントダウンの表示が光っておりました。上写真の下に写り込んでいるのは、東急の新しいマスコット。いわゆる「ゆるキャラ」というやつです。この夏、愛称を募集していましたが、まだ決定した内容は公表されていません。3月16日に併せて発表されるのでしょうか。【送料無料】大手私鉄比較探見(東日本編) [ 広岡友紀 ]価格:1,890円(税込、送料別)
2012年11月13日
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近年、駅のホームで電車の発車間際に鳴る音がメロディになっているケースがよくあります。以前は「ジリリリリ……」といったベル音や、「プルルルルル…」といったような無機質な電子音が定番でした。そんな中、関西を走る京阪電車では30年以上も前から特急や急行の、ターミナル駅での発車チャイムがメロディになっていて、その時代は他の鉄道会社の大半がベルや電子音だったのでけっこう違和感を感じたものです。時代が下って、国鉄が民営化されてJRになったとき、JR東日本が新宿駅ホームの発車チャイムを琴の音色にしたことが話題になりました。それを機に、JR東日本ではそれぞれの駅の発車チャイムをメロディー化しはじめました。駅によってはその駅にゆかりのある音楽を音源にしたものもあります。たとえば蒲田駅は映画「蒲田行進曲」のテーマを、恵比寿駅はヱビスビールのCMで使われている映画「第三の男」のテーマ、そして高田馬場駅はこの地が鉄腕アトムの生まれ故郷ということで「鉄腕アトム」の主題歌を、といった具合。そうすると私鉄も負けじと駅のチャイムをメロディ化。わが西武鉄道も、ガンダムを生んだアニメ会社「サンライズ」の最寄り駅ということで、上井草駅が「ガンダム」のテーマ曲、近隣に漫画家・松本零士氏が住まわれているという大泉学園駅が「銀河鉄道999」のテーマ曲。本川越駅は、数年前のNHK連ドラ「つばさ」の舞台になった記念でアンジェラ・アキの歌うテーマ曲の一節と、いろいろとゆかりのあるメロディーが採用されていますが、西武高田馬場駅も今月になってメロディーが新しい曲に変わりました。それが何と味噌の「マルコメ」のCM曲なのです。「♪マルコメ、マルコメ、マルコメ、マルコメ、マルコーメみそ♪」というやつ。あ、ちなみに歌はなくてインストロメンタルですが。そもそもマルコメ味噌は長野に本社のある会社ですし、高田馬場とは縁もゆかりもないはずなのですが……。なぜゆえに…? といった疑問が湧いてきました。何だか奥深い事情がありそうですが、その答えはまた後日。西武鉄道 駅メロディ -オリジナル- 【CD】価格:1,351円(税込、送料別)
2012年10月30日
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関西の鉄道と違って、首都圏の鉄道は他社との相互乗り入れが盛んです。最近は関西でも、数年前に阪神と近鉄の線路がつながって、神戸と奈良の間を直通電車が走り出していますが、首都圏では、たとえば都営浅草線を仲介として京成電鉄と京浜急行が相互乗り入れし、横浜と千葉の間で直通運転を開始したのは今から50年前であり、年季が入っています。これは、関西の各私鉄が大阪市内の中心部に大きなターミナル駅を設けることができたのに対し、首都圏の場合は山手線に隣接したところに小さなターミナルを開設することしか叶わず、都心の丸の内や日本橋に乗り入れることができなかったことに端を発しています。当時の東京市(現在の東京23区)は、市内の交通は東京市営でまかなうことを原則とし、他の鉄道会社の市中心部への乗り入れをかたくなに拒否っていました。ですので、結局は市の外縁部を走る山手線までしか線路を敷くことができなかったのです。しかし幸か不幸か、その政策が、新宿や渋谷、池袋といった副都心の発展につながっているのですから、皮肉といえば皮肉です。さて、そんな東京市の目論見の影響で、戦後も私鉄は都心部への乗り入れが実現しなかったのですが、高度成長と相まって、各ターミナルは爆発的に増えた利用客をさばけきれなくなり、郊外からの私鉄電車を都心へ直通させることが焦眉の急となってきました。時を同じくして都内の交通は、路面電車から地下鉄へシフトすることになり、そこで出てきた発想が、「地下鉄へ私鉄の電車を乗り入れる」というものです。都営浅草線に始まり、日比谷線は東武と東急東横線、東西線は国鉄(現在のJR)と東葉高速鉄道、千代田線は小田急と国鉄(現在のJR)、都営新宿線は京王、半蔵門線は東急田園都市線と東武、南北線は東急目黒線と埼玉高速鉄道、有楽町線と副都心線は西武池袋線と東武東上線、といったように、昭和30年代以降に建設された地下鉄路線は、なにがしかの郊外からの鉄道路線と相互乗り入れすることになったわけです。特に半蔵門線を仲介とした東急田園都市線と東武伊勢崎線との乗り入れは、直通電車の走行距離が100km近くに及ぶなど、その乗り入れ規模のボリュームで話題になりました。そして満を持して来年3月に、東急東横線の渋谷駅が地下化され、東京メトロ・副都心線に乗り入れることになりました。既に副都心線には西武池袋線と東武東上線が乗り入れているので、埼玉から横浜にかけて直通電車が走り出すのです。東急東横線は横浜市内でみなとみらい線に乗り入れているので、合計5社の鉄道会社が相互に列車を走らせることになります。開業まで半年を切り、関連する鉄道会社の施設では告知ポスターも目立つようになってきました。僕が利用している西武新宿線は、今回の相互乗り入れに直接関係しませんが、池袋線との乗換駅である所沢からは横浜中華街までの直通電車が走ることになり、今まで都心部で最低2回の乗り換えが必要だった道中が、乗り換えなしで済むようになります。便利になったものです。ただしこれだけネットワークが1つになるとデメリットもあります。それは何らかのトラブルでダイヤが乱れた場合。直通を維持するとそのダイヤ乱れが全体に波及するのです。それを防ぐために、関係する鉄道路線のどこかでトラブルがあった場合は、即座に直通運転を取りやめ、折り返し運転をせざるを得ません。首都圏の鉄道は何かとトラブル発生率が高いので、このダイヤ乱れがネックではあります。各社の相互乗り入れ政策は、今回の5社相互乗り入れで一応の大団円を迎えそうですが、実は横浜界隈だけで輸送が完結していた相模鉄道が、JRや東急に乗り入れて東京都心まで直通するというプランが進行中で、数年後には一部が実現する予定。首都圏の鉄道の成長ぶりには、目を見張らされます。【送料無料】首都圏のりもの情報(2012年度版) [ ぱる出版 ]価格:690円(税込、送料別)
2012年10月24日
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今日から10月。台風一過の関東は雲一つない快晴で、日差しが夏のよう。気温も30℃はあったでしょうか。秋とは思えない気候でした。そして今日は鉄道ファンには待ち遠しい、東京駅・丸の内駅舎の復原竣工です。残念ながら台風のために準備が滞り、記念式典は中止になったそうですが、5年という時間と500億円という費用をかけた復原工事は無事に完了しました。僕はというと一昨日の夜に、こけら落とし間近の丸の内駅舎を訪れました。北口・南口ドームの情報には、4方向に巨大なデジタル・サイネージのディスプレイが掲げられ、アニメーションとともに、復原工事完工を知らせていました。工事中は仮囲いが目立ち、殺風景だったドーム内もスッキリ。ところが肝心のドーム上方にあるレリーフは、覆いが邪魔で見ることができず。これはグランド・オープンまでお預けのようです。外へ出てみると、夜のとばりの中にライトアップされた駅舎がとてもきれい。駅舎の正面。ここだけ切り取って見れば、ヨーロッパの景色と見まごうほどですね。オープンに合わせて、ステーションホテルも営業再開。こちらが正面玄関です。南口ドーム方面を見ると、右手に、こちらも先ごろ竣工したJPタワーが。元の東京中央郵便局で、検見川送信所と同じ吉田鉄郎氏の設計になるもの。残念ながら大半が壊されてしまい、近代的なタワービルが立ち上がってしまいました。東京駅の設計者は、日本銀行本店も設計した辰野金吾氏。レンガや石積みなど、華美な建築物は人目も惹き、保存にドライブがかかりますが、反面、東京中央郵便局はシンプル過ぎて、現代人にはなかなかその価値が伝わりませんでした。同じ場所で、建物保存の陰と陽が同居している東京駅前です。【送料無料】東京駅誕生 [ 島秀雄 ]価格:2,625円(税込、送料別)
2012年10月01日
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毎日通勤に利用している西武鉄道。今年は最初の区間である国分寺-本川越間が開通して100年なんだそうです。このルート、自宅最寄りである新狭山駅も含む区間。新狭山駅自体はホンダ技研・埼玉工場が開設された昭和39年の開駅なので歴史はまだ浅いですが、線路は明治の頃から敷かれていたんですね。そういうわけで、今年の西武鉄道は100周年を記念したさまざまな取り組みが行われていて、特急電車の特別な運行も話題になっています。【33%OFF!!】 Nゲージダイキャストモデル No.81 西武ニューレッドアロー トレーンNゲージダ...価格:703円(税込、送料別)ふだん特急が走っていない路線に走らせたり、ふだんは通過する駅に臨時停車させたり。そういうわけで今週1週間は、ふだんは通過する東村山駅に19~20時台の特急を停車させています。この駅、3路線が交わっていてそれなりに乗り換え客も多いので、特急が停車しても不思議ではないのですが、いつもは先行する急行や各停を待避させて通過していきます。今回の取り組みがきっかけになって、将来は特急停車駅に格上げされるかもしれませんね。さらに遠方の駅を利用している僕にとっては、あまり歓迎する話ではありませんが(汗)
2012年09月27日
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今や『タブレット』と言うと、iPadやギャラクシー・タブといった高機能デバイスを指しますが、鉄ちゃんの僕は、単線鉄道の運行に使う「通票」を想像します。ウィキペディアより上の写真で、駅員さんが運転席に向かって掲げている輪っか状のアイテムが『タブレット』。これを運転士が受け取って出発し、次の駅でそのタブレットを駅員に渡すと同時に、次々駅との間で有効なタブレットを受け取って出発します。昔は上り列車も下り列車も同じ線路を走る、いわゆる単線鉄道が一般的でした。列車の交換は、主に駅や信号場で行われ、駅(信号場)間の線路は1本しかありません。なので、何の対策もなしに列車を運行させると、列車同士の正面衝突が起きかねません。そこで考えられたのがこの『タブレット』を利用した、『閉塞運転』という方式です。これは、駅(信号場)と駅(信号場)の間には、1本の列車しか通さない、という原理原則を徹底する方式で、『タブレット』を持たないと、列車はいつまでも出発できない、というルールです。たとえばA駅に停車中の上り列車の運転士が、A駅の駅員からタブレットを受け取り、B駅まで運転します。B駅では所持していたタブレットを引き渡す。するとB駅の駅員は、B駅で列車交換待ちだった下り列車の運転士にそのタブレットを渡すことで、今度は下り列車にA駅-B駅間を走る権利が移ります。下り列車の運転士はタブレットを所持して運転し、A駅に着くとそのタブレットをA駅に引き渡す。1つのタブレットを2つの駅間で往復させることで、駅間に2列車以上を走らせない、という工夫です。鉄道黎明期からこの方式で列車運行が行われていたのですが、その後、都会では上り下りを別線にする複線化が行われ、さらに時代が下って、単線鉄道にコンピュータによる運行管理システムが取り入れられるに及び、人手のかかるタブレット方式はどんどん減少していきました。日本では既に壊滅していたかと思っていたのですが、唯一、福島県を走るJR只見線の一部で、未だタブレット方式が生きていたようです。ところがこれも昨日22日を最後に終了し、今日からはコンピュータ制御による運行管理に移行。タブレット方式は日本の鉄道から完全に無くなりました。僕が子どもだった頃からタブレット方式はどんどん廃れていましたから、あまり記憶にはありませんが、それでも旅行で立ち寄った山間の小駅で、駅事務所内に鎮座しているタブレットを見たことがありますし、駅員さんが鉄道電話を使って隣駅の駅員と列車の運行状況を確認し合っている光景を見たこともあります。何とものどかな風景でした。今のスピード時代には到底追いつかない、アナログなやりとりなので、廃れていくのは当然ではありますが、今回のタブレット方式全廃の報に接して、何だか古き良き時代が無くなってしまう、一抹の寂しさを感じました。【送料無料】さよなら腕木式信号機&タブレット [ 君島靖彦 ]価格:3,990円(税込、送料別)
2012年09月23日
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今日の退勤時、帰りの西武線に揺られていると、どうも前を走っている電車があまりの混雑で時刻どおりに運転できなかったと見え、こちらもあおりを食らって遅れが出始めました。その遅れ時間は3~4分。そこから始まりました、この車内放送。「お客様に西武新宿線の運転状況についてご案内いたします。前を走っております列車が、夕間混雑のため列車の運転に遅れが出ています。その影響でご乗車の列車も定刻より4分ほど遅れて運転しております。お急ぎのところ列車遅れまして誠に申し訳ございません。深くお詫び申しあげます。」これが駅を発車するたびにスピーカーから聞こえてくるんです。その駅から乗ってきた人にとっては初めての放送なので新鮮でしょうが、ずーっと乗っている身になれば、駅ごとに聞かされるわけで、何だか耳障り。しかも遅れの幅は4分です。ゼロが1つ多ければわかりますが、たった4分(^^ゞこれで「深くお詫び」されてもねぇ…( ;^^)ヘ..つくづく首都圏の鉄道の車内放送は、バカ丁寧やなぁ、と思ったことです。【送料無料】 車掌の仕事 / 田中和夫 【単行本】価格:1,575円(税込、送料込)
2012年08月22日
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さらに昨日の続き。実際は日曜日のできごとです。調布駅前へ戻り、いよいよ新装なった地下駅へ潜ることにしました。昨日までの地上駅は閉鎖され、橋上駅舎への階段もフェンスが張られて通行止めになっています。そしてこちらが地下中央口への階段。昨日までは階段を上っていたのが、今日からは下って改札へ向かいます。で、中央改札口はこんな感じで大勢の人が行き交ってました。こちらは地下東口への階段。何とこの階段、昨日まで列車が走っていた線路の直下に築かれてました。夜中のうちに線路をはがしてしつらえたのです。毎日この路線を利用する人たちにしてみればビックリだったことでしょう。こちらは中央改札とは違って閑散としていました。ホーム階へ下りてみます。着いたところは下り線ホーム。地下の調布駅は2層構造になっていて、地下2階が下り線、さらにその下、地下3階が上り線です。新宿方面の列車に乗るには、改札からいったん下り線ホームに下り、そして再びエスカレータで下るという行程。もちろん、地下3階と改札のある地下1階とを直接結ぶエスカレータも完備。今回開業した調布地下駅は、同じく地下化された国領(こくりょう)駅・布田(ふだ)駅ともども京王電鉄初のホームドアが完備されたのですが、調布駅では開業日時点では未稼働でした。布田駅も未稼働で、国領駅のみが稼働していました。電車はホームドアの開口部に合うよう、ゆっくりゆっくりとブレーキング。いつもより2倍くらいの時間をかけて停車していたようです。ホームドアのない駅ではふつうのブレーキングで停車していたので、まだまだ運転士さんはおっかなビックリなのでしょうか。この調布は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏の住む街で、2010年のNHK連ドラ『ゲゲゲの女房』にちなんで、同番組の主題歌だった「いきものがかり」の「ありがとう」が発車メロディに採用されたということですが、やはりこれも開業日時点では使われておらず、ホーム上の係員の肉声放送で乗降をうながしていました。そんなこんなで3日間にわたって記した、京王電鉄調布駅周辺立体交差化完成の記録でした。【8/23am9:59迄プラチナ3倍ゴールド2倍】[鉄道模型]【Joshin webはネット通販1位(アフターサ...価格:18,190円(税込、送料込)
2012年08月21日
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昨日の続きです。炎天下の中、京王線調布駅から西へ向けて数百メートル歩くと、建て込んだ民家同士の隙間から地上5階分くらいはあろうかという巨大な鉄骨組みが見えてきました。ここが地上線路と地下線路との切り替え部分です。通常、鉄道を立体交差する際は、線路横の土地を収用し、そちらに仮の線路を敷いて、いったんその仮線に列車を走らせつつ、本来の線路を剥がして高架橋を造るなり、トンネルを掘るなりするのですが、調布周辺は住宅が線路際まで建て込んでおり、仮線を敷く余裕は元々ありません。そこでどうしたかというと、地上の線路の真下にトンネルを掘ったのです。深いところは「シールドマシン」という大きな装置を使い、モグラの要領で掘り進み、駅の部分や地上へのアプローチ部分は地下深くに埋め込んだ鉄骨で線路を支えながら、列車の走らない深夜帯を利用して少しずつ掘り進んでいくという、かなり手間ひまのかかる工法です。そして地下線への切り替え日には、アプローチ部分の地上線路を剥がすと、すぐ真下に地下線への線路が表れ、その新しい線路と接続すると、晴れて地下線へのアプローチが完成するという趣向。このアプローチ部分の切り替え工事には相応の時間がかかるため、前日土曜の終電後から日曜日の始発までの4時間では到底間に合わず、日曜日の午前10時まで運休して時間を捻出したということです。アプローチ部分に近づくと、工事用の資材置き場に、前の晩に重機によって引きはがされた古い線路が無造作に積み上げられていました。その古い線路が敷かれていた部分は、今はその痕跡もわからないほど、きれいに地下へのアプローチが成っています。(下の写真で、左側の砂利敷きが地上線、コンクリート土台が地下線へのアプローチ部分)一応の開通を見たこの時間でも、大勢の保線員が線路の微調整作業を行っていました。鉄骨造りのアプローチ部分の構造物を見上げると、ここにも線路が吊り上げられているのが見えました。古い線路を引きはがすのは、地上線と地下線の接続部分に限っていて、それよりトンネルに向かっては、線路を吊り上げる方法で作業を合理化する作戦。そのための巨大な鉄骨造りの構造物だったんですね。あれこれと観察している間も、間断なく上り下りの列車が通過していきます。乗客も今日から地下線に切り替えられたのは承知の人がほとんどのはず。興味津々で外の景色を眺めているのが、こちらからもうかがえました。【送料無料】京王電鉄まるごと探見 [ 村松功 ]価格:1,995円(税込、送料別)
2012年08月20日
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僕の住んでいる西武沿線ではさほど話題にもなってませんが、おそらく京王沿線では今年最大のトピックであろうできごとが昨日から今日にかけて展開されたため、その現場に行ってきました。京王調布駅です。同駅は新宿から来た線路が、八王子方面の京王線と多摩ニュータウンを経由して相模原市方面へ向かう相模原線が離合・合流するジャンクション駅。これまでは地上で、しかも京王線と相模原線は平面交差だったため、ひっきりなしに発着する列車をさばくのに神業的なオペレーションが要求されるのと、踏切は開かずの状態で、大きな交通のネックとなっていました。東京都と京王電鉄が都市計画で地下化を進めることになり、ここ数年、工事を行ってきましたが、いよいよ地下駅が開業する運びとなり、昨夜の終電後に線路の付け替え工事を開始、今朝は始発から10時頃まで運休して数時間で線路の付け替えを行いました。その工事が完了した直後に調布駅周辺を訪れました。上の写真は駅の西側、京王線と相模原線の分岐部です。真ん中の直進の線路は京王線上り線、そして左側へ分岐している線路は相模原線の上り線。左隣の京王線下り線と相模原線の上り線が平面交差しているので、ここが輸送の隘路となっていました。昨日までは間断なく列車が往来していましたが、この時間は既に地下へ移行。遠くに見える黄色いパーテーションは踏切だったところです。下写真がその踏切跡。線路が地下に移された瞬間、電車が走らなくなったことを表すために、線路側に工事用パーテーションが立てられました。昨日までの地上駅は夜中のうちに重機が入り込み、地下駅を開業させるための最小限の取り崩しを行ったようです。上写真は分岐した相模原線の地上線跡。新宿方向を向いて撮影。線路は右へ急カーブしていて、左手からの京王線と合流し、調布駅に入線していました。昨日まで数分おきに列車が行き交う区間で、しかしその線路にもう二度と列車が走らないことを思うと、何だか不思議です。カーブに設けられた踏切跡は、道路側の段差を軽くするためか、アスファルトで線路が埋められていました。こちらは京王線の付け替え区間。こちらも昨日までは数分おきに列車が行き交っていましたが、もうこれからは二度と走ることもなく、数ヶ月後には線路もはがされてしまうのでしょう。京王線をしばらく八王子方向へ歩いていくと、線路と立体交差している道路が見えてきました。今日から地上に列車は走らなくなったので、立体交差の意味がなくなりました。何とももったいない話……と思っていたら、橋脚の造作を見ると、どうやら高架橋自体が仮設のよう。こちらも今後数ヶ月のうちに撤去されるのでしょう。炎天下の中をさらに西の八王子方向へ線路沿いに歩き、地上から地下へのアプローチ部を訪問することにしました。続きはまた明日。【鉄道 キーホルダー】調布(ちょうふ)京王線KEIO駅名キーホルダー京王電鉄【鉄道グッズ/鉄道雑...価格:735円(税込、送料別)
2012年08月19日
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先週、大阪へ出張したときのこと。電車を待つべくホームで並んでいたのですが、「この列、やけに女性が多いなぁ」と思っていたら、何と女性専用車両の位置でした。そりゃ女性ばかりで当然です。そんなところに並んでいたなんて恥ずかしいやら何やら…。気をつけてホーム上の掲示をチェックしていれば、そこが女性専用車両が到着する場所だ、と分かるわけですが、なぜそこまで意識していなかったかというと、ふだん利用している関東の鉄道とは女性専用車両の連結位置がまったく違うからです。関東は、ごく一部の鉄道を除いて、ほぼすべての鉄道会社が編成の最前部か最後尾を女性専用車両と設定しています。それに反して関西では、JRも私鉄も地下鉄も、すべて編成の真ん中に女性専用車両が連結。関東在住の僕は、女性専用車両は「端っこ」と頭も身体も覚えているため、編成の真ん中は「通常の車両である」と無意識のうちにとらえているのです。だから何の気なしに、女性専用車両の位置に堂々と並んでいたわけで。どういう経緯で、西と東で女性専用車両連結位置がこうも違ってしまったのかはわかりかねますが、僕はここで東西の男尊女卑度の違いをかいま見たような気がしました。編成の最前部や最後尾は、一般的に駅の階段やエスカレータ、エレベータからは離れています。乗りにくいし、降りにくい。それに対して編成の中程は階段等にも近く、便利な位置。不便な位置に女性専用車両を持ってくる関東はより男尊女卑が際だち、便利な位置に女性専用車両を設定する関西は、より女性への気遣いを表明している。まるで対照的な関東と関西ですが、男尊女卑度もかなり対照的なのかもしれません。【送料無料】 女性専用車両の社会学 / 堀井光俊 【単行本】価格:1,470円(税込、送料込)
2012年08月01日
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