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昔はどこの家でも年末になると餅つきが行われたものだが、この頃個人の家ですることはなくなった。せいぜい餅つき機だろうが、これもブームが去って久しい。今に、もちを丸める文化なんか無くなりそうだが、わが家では「まだ」やっている。
5時半に起きて用意をし、6時ごろから釜に水を張って湯を沸かし、米を蒸篭で蒸し上げる。女房も結婚した頃は何が何やら状態だったが、もう手慣れたもの。外で蒸し上げるのは、実はゴミ焼きを兼ねている。もちろん由緒正しいゴミで、畑やアゼに生えた枯れ草やら、切り詰めた杏や柿の枝だ。塩化ビニールとかはない。それでも、野焼きが禁止なのでこういう時に始末する。
この火を見ていると、省エネとか、二酸化炭素とかは無縁。固定した炭素をまた戻しているだけ。雑草だって二酸化炭素を固定している。雑草を焚きつけにして、(焚きつけと言う言葉も死語か)やがて湯気が上がってくると、蒸篭を積んで臼にあけ、ぺったんこ。
関東では丸もちが珍しいそうだが、もちを丸めるのはなぜか家族で私が一番うまい。この通り、ずらりとならぶ。もち箱は私が生まれるよりも前に出来たもの。つき上がったら早く丸めないと、みるみる固まってしまう。家族総出の作業だ。つきてももはや長男の方が力が上。こっちは腰が痛くなり、早々と引退だった。
こういう文化もいずれ無くなるのかも。
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