狂躁的非日常と日常

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2007年10月23日
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カテゴリ: 小説関係


先日某大学で講演会がございまして、そのあと関係者と飲みに行ったのですがそのときご一緒させていただいたのが佳多山大地さんと鶴田武志さん&うちのセンセイとそのお兄様でした。まあセンセイ関係は置いておくとして、鶴田さんは名大大学院の方。佳多山さんはミステリ系の評論家さんです。いた方全員博識でおばかさんのワタクシは話についていけないのをごまかすのに必死でしたw。まあ、そこらへんは得意なんでね。

と、そこで佳多山さんに「なんか業界で話題になっている作品ありません??」と聞いたところ教えてくれたのが 佐々木穣「警官の血」 。その場でケータイ使って購入しましたが、業界で話題ってことで玄人ウケするようなのだったらイヤだなーとか思って&重くって(単行本だから)いままで敬遠してました。けど、さすがに読み物がなくなってきたので重いくせに今回の静岡行きの電車のお供になったわけです。

あらすじはめんどくさいので転載させていただきます。

上巻のあらすじ
帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。

下巻のあらすじ
過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。折にふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。迷宮入りになった二つの事件。遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッスル。真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる…。殉職、二階級特進。そして、三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受ける。疑惑の剛腕刑事加賀谷との緊迫した捜査、追込み、取引、裏切り、摘発。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは―。

まー、面白かったです。ミステリとしての謎部分もあるんですが、普通に警察関係の戦後史的な流れが見えて世相とのからみが新鮮でした。また、登場人物たちがなんだかんだと関係しあっていて、昔一瞬出てきた子供が事件の当事者になっていたりとかで、大河小説ならではな関係作りも楽しいところ。

ちょこっとついていきにくかったのは時系列で進んでいきますが、いきなり5年くらい飛んでしまうので、半ページ読んで「あれ?これって何年後かの話だな??」とか思ってしまうのが何箇所かありました。けど、まあそりゃしょうがないかな?

社会派ミステリ好きな方にはもちろん。普通に小説好きな方にも楽しめると思います。





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最終更新日  2007年10月23日 07時48分38秒 コメント(4) | コメントを書く


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