狂躁的非日常と日常

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2013年04月28日
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カテゴリ: 小説関係

ライトノベルは好きですか? ようこそ!ラノベ研究会 [ 大橋崇行 ]

うっとこの大学もそうですけどライトノベルやらアニメやらで卒論とかが書けるってすごい世の中ですね。指導教官さまのご苦労がしのばれます。

あきらっくが大学生だったころはまだ現代文学をやるのも微妙なラインで、明治から戦前くらいが安全パイで、平安だとかの古典文学のゼミ生も多かったころです。それでも師匠のおかげで現役作家さん(当時)を題材にして卒論を書かせていただきました。

現代作家さんはまとまった資料が少ないので大学3回生で「国会図書館」「大宅壮一文庫」「近代文学館」行くようになって、4回生の頃は親に「就職活動」と嘘ついて通いました。だって発表雑誌を漁らないと資料がないんだもん。他の論文や評論があれば参考にもなりやすいんですけどそういう比較資料がないというのは学生レベルではつらいんじゃないかなと思ったりしました。

とまあ、20年くらい前の話だから自分自身のトシの取り方に悲しみを覚える今日この頃。



さてさて、そんなうちの師匠のからみでリアルでお会いしたことはないんですけどお知り合いをさせていただいている某先生の研究会がらみで本が出るということで購入させていただきました。読まさせていただきました。


だいぶ面白かったです。
あきらっくの場合は「児童文学」→「少女小説」(姉貴の影響)→「大衆小説」「SF関係」→「ライトノベル」と流れているので、新井素子さんやら氷室冴子さんも通過しています。BLはよーわかりませんけどね。
そういや、いいトシしてライトノベルに入るきっかけはコバルトの某作品だったですねお姉さま。


作品中でライトノベルの定義をいくつか書かれていて、こういうジャンル論争って楽しいけどきりないのよねってSFをくぐっていたあきらっくは思うわけなのです。


じゃあ、レーベルに書かれているものがすべてライトノベルだとすると西尾維新とかはどうなるの?っていうのは作品中にも書かれていましたね。

そう考えていくと一番しっくりくるのは書かれていましたが 「中高生を対象とした小説」 かなーって思います。

そこから派生して 「主人公もしくは主要登場人物が中高生」 で必然的に 「学園もの」 などが多くなるという感じかな?

昔はジュブナイル小説というジャンルがそこにあたっていたように思いましたが、どこ行ったんだ??なんとなくジュブナイルというコトバ自体が衰退している前提で、ジュブナイルの対象年齢が低年齢化して、そこの穴埋めをライトノベルがしているような…。


そう考えると、この作品『 ライトノベルは好きですか? ようこそ!ラノベ研究会 』は青春小説ではあってもライトノベルじゃないってなりますね。主要登場人物が大学生で、しかも4回生とか大学院生とかだしw。けど、そこを外すと作品が成り立たないからしょうがないか。ってライトノベルとして書いてないからいいんですよね。



これを読んでいて思ったのですが、ライトノベルの成立において、どこからがルーツなのか知りたいとか思いました。作品的なルーツではなくてジャンル成立的なルーツなんですけど…。


ライトノベルって基本的に「書き下ろし」メインで雑誌発表はほとんどありません。あってもメインのお話ではなくて、派生する短編とかです。よくまあそれであれだけ売れるなぁって思うのですが、なぜにそうなったかのルーツとそれでも売れるための戦略戦術が知りたいかな。





ちなみに今の深夜アニメも似たような構造ですね。1本2000万円くらいかかるアニメを地上波やBSで無料放送すると単純に1クールで2億6000万円。それをDVDなどのパッケージで回収しています。13話を+1話して7巻くらいで発売して、5000円で売ると1シリーズ35,000円。1万本売れるとヒットといわれますが、1シリーズ1万本売れれば3億5000万円の売り上げになります。
ってまあ、そんなに単純ではないですけど。

これは戦前より続いている小説の販売方法といっしょです。
雑誌をベースに発表機会を作って→本を販売して回収する。

ジャンルができて→雑誌が売れて→単行本が売れて→そのうち雑誌が売れなくなる→ジャンル自体が衰退する

こんなサイクルが純文学→大衆文学→マンガ文化→アニメ文化が踏襲しているようなかんじです。



どちらかというと、広告宣伝としてはメディアミックスとして同一ジャンルのライトノベルの世界から引っ張るのではなく、マンガやアニメを利用してユーザーを引っ張ってきているともいえますが、あくまでスタートは単行本なのです。単行本が売れないとアニメ化もマンガ化もされないもんね。(例外ありますけど)

雑誌自体にパワーがなくなっているのでというのもあるんですけど、ここらへんのビジネスモデルを行うこと自体のリスクってあるはずなんですよね。しかも出版社さんは小説で成功事例を持っている。これを利用していない(もしくは利用したけどやめちゃった)理由や経緯は知りたいところです。


少女小説もたしか基本は書き下ろしだったような気がするので、そこらへんの影響かなーって思うのですが、それだけではないビジネスモデルがライトノベルにはあるなぁって思います。というか、少女小説があれだけ売れたのってなんで??って今になって思うわ。
どうやってみんな情報を得てたんだろ。雑誌のコバルト一択か?


というわけで、いろいろ考えさせられて面白かったですー。
どうしても流して読むのが多いけどこういうのもたまにはいいなぁ。





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最終更新日  2013年05月01日 10時11分29秒
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