ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/04/12
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テーマ: 京都。(6074)
カテゴリ: 講演会
2017年 4月12日(水)】

 今日は表題のセミナーに午前10時から12時まで出席しました。

 ガイド会の研修で京都の観光・文化についての講演会を聴く機会が増えましたが、それ以外にも、この2月から無料の公開講演会に3つ参加してきました(2つは家内同伴)。これからもできるだけ参加したいと思うのですが、前回の京都アスニーのセミナーで、有料ですが1回820円と比較的安価な古文書についてのセミナーがあることが分かりました。

 「古文書・古写本閑話」 と題する1回2時間で、都合4回(1ヵ月に1回)のセミナーです。以前から古文書を少しくらいは読めるようになりたいものだと思っていたので、今日そのセミナーの第1回に参加しました。本当は事前申し込みが必要だったようなのですが、先着順だと思いこんでいて飛び込みで出かけました。受付で受講料を払おうとしたら、「事前申し込みでない方は開講10分前から伺います。」ということで、しばらく待ったうえで、受講料820円と4回通しで使うテキストの料金300円、合計1,120円を払って入りました。定員50名ですが、ほぼ満席でした。今後はやはり事前に申し込む必要がありそうです。 

 講師は、 龍谷大学客員教授 藤本孝一氏 同大学 助教 非常勤講師 万波寿子氏 。お二人が分担で、別のテーマで各回とも半分ずつ担当されながら進められるようです。

 藤本氏は最初、 古筆切手鑑

 古筆切手鑑について、テキストから抜粋します。



 古筆切の筆者が誰であるかを鑑定する古筆鑑定家が生まれた。大村由己、鳳林承文章、烏丸光広らがそうである。古筆了佐は古筆鑑定を生業とした。古筆鑑定家は、筆者不詳の古筆切に、その書様に相応しい筆者(伝承筆者)を宛て、古筆の名称を付け、それを極札(きわめふだ)という小さな札に記した。そしてその極札に鑑定印を押し、古書切の横に貼り、一定の配列のもとに古書切を貼って手鑑の様式にした。





http://www.gotoh-museum.or.jp/collection/col_04/08001_001.html


 藤本氏は、古書切手鑑の例をプロジェクターで説明されたが、筆者鑑定には疑わしいものが多いとのことでした。


 続いて、シリーズで読んでいく 国宝藤原為家本「土佐日記」 について説明してくださいました。

 「為家本」は大阪青山歴史文学博物館蔵の国宝。為家は定家の息子。原本通りの仮名の字体で原本通りに本文を書き写したもの。長らく行方不明であったが、1984年に再発見されました。他の写本との近代における比較から、写本群のなかでは為家書写本系統が最善本という評価を与えられています。

 今回は第1回とはいえ、前シリーズを受講された方も多く、字の読み方の基本は理解されているものとの前提で、特に注意しなければいけないところに特化しての説明でした。ですので、私はほとんど付いていくことができませんでした。現代字体での読み下しもあるので、基本的な読み方は自習しておく必要がありそうです。


藤原為家本「土佐日記」の例 30丁目裏と31丁目表







 続いて万波氏が 「御文章之定」 について説明してくださいました。西本願寺の蔵書で、江戸時代のもの。西本願寺は本山として、聖教(御文・御文章)を出版し、檀家に売り、冥加金を得ていました。その流布や冥加金額についての規則を書いたものとのことです。


「御文章之定」の例




 こちらもある程度読めることが前提になっているようでしたので、付いていけませんでした。こちらも自習が必要です。









 アスニーを後にして、修学旅行の下見のため北野天満宮に移動しました。修学旅行の下見は別途投稿します( こちら )。




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最終更新日  2019/05/29 02:15:02 AM
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