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2012/08/30
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テレビでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いでしょう。

人間、60歳を過ぎれば、死に方を考えなさい、ということで、その中で、ガンくらい人間らしい死に方ができるものはないらしい。
ガンといえば、末期に大変苦しむという印象がありますが、著者いわく、「治療しなければぜんぜん苦しまない」のだそうです。

ガンを宣告されて、死ぬまでには一定の期間がありますので、その間に自分の考えをまとめ、家族に伝えたいこともまとめ、人間らしく死んでいくことができる。
末期がんで見つかるのは幸せだとか。

特別養護老人ホームで、高齢者の幾多の死を見送ってきた著者の言葉というのは、重みがあります。

無理やり胃に穴を開けて直接栄養を入れるようなことをするのは、患者にとっては拷問以外の何者でもない。
身体はすでに死にたいといっているのに、家族のエゴや医者の都合で無理やりに生かされてしまう。


高齢化社会で、社会福祉にお金がかかるから、若い人からどんどんお金を集めなければならなくなっています。
そもそも、元気で老後を暮らすことに意味があるのであって、寝たきりの老人ばかりの高齢化社会ではやりきれない。

「死ぬなら、子どもたちに迷惑をかけないように、自分のことができなくなったら、ぽっくり死にたい」というのが大半の人の願いでしょう。

自分の「死」のあり方を自分で決めるようにしようというのも、この著者の提言です。
生きているうちに棺おけに入ってみて、自分の人生を振り返ってみる、なんて集会もされているようです。

医療が発達し、人間が自分の「死期」を自分で選べなくなった現代。
自分が望むような死に方をする、というのは、大きなテーマですね。
人生の締めくくりですから。

まだ、私自身が「死」をそれほど身近に感じることはありませんが、両親も高齢ですし、それは順番にやってくることですから、少なくとも、心の準備はしておかないと、と思った次第です。

本日もご訪問ありがとうございます。





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Last updated  2020/09/11 11:45:11 AM
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