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2016/03/24
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印象派と言えば、19世紀後半に起こった芸術活動で、モネの「印象・日の出」に由来します。
それまでの絵画というのは、パトロンがついて、宗教絵画とか、貴族の肖像画などを描くことが主流でしたが、もっと外に出て、自然な風景や風俗を描くという活動が始まって、それが印象派と呼ばれたようです。
1960年代から70年代活躍したのが、モネ、マネ、セザンヌあたりで、名前は聞いたことがあると思います。
ゴッホとか、ゴーギャンはポスト印象派と言われる、1980年代から活躍したグループで、さらに自由に表現方法もバリエーションが出てきます。

ということで、ここまでは「印象派」ということでかなり脚光を浴びているのですが、今回の「最後の印象派展」というのは、主に19世紀に入って活躍した画家を中心とした展示でした。
初期の印象派からすると、2世代くらいあとになるので、第一世代の人たちが高齢になって、亡くなっていく時代ということになります。

くわしくは、こちらをご参照ください。
ひろしま美術館「最後の印象派」展

私も時々美術館には行きますが、特別芸術に造詣が深いというわけでもありません。


印象派が起こった1860年頃といえば、日本では1860年「桜田門外の変で、井伊直弼暗殺」が発生し、まさしく幕末の混沌とした時代から、1868年の明治維新。
アメリカでは、南北戦争がはじまり、中国では、さらなる植民地化が進行。
マルクスが「資本論」を書いたのが、1867年。

18世紀半ばから始まった産業革命によって、19世紀半ばには印象派の舞台となったフランスにも鉄道網が整備され、パリからノルマンディー地方まで容易に移動できるようになったことで、絵画の世界も創作の幅が広がったということらしい。
印象派の創作の舞台となった、ノルマンディー地方というのは、当時のリゾート地であったらしい。
産業革命がもたらした豊かさとか、レジャーの発達、自由な気風が、それまでの殻を破る印象派の原動力でもあったんでしょうね。

印象派の話の中に、しばしば浮世絵の影響を受けたといった話が出てきますが、幕末から明治初期にかけて、日本にやってきた欧米人がこぞって美術品を持ち帰った結果ですね。
日本そのものが混沌としていたことで、日本の芸術品が大量に流出しやすかったのでしょう。

さて、この「最後の印象派」ですが、正直、名前もあまり聞いたことのないような画家が多いのですが、絵そのものの技法も進歩しているように思いますし、印象派から次の時代への橋渡しとして、とても重要であったように思います。

とまあ、私ごときが偉そうに書く必要もないのですが、この「最後の印象派」展も、広島では3月27日(日)までのようです。
興味のある方は、この週末にどうぞ。


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Last updated  2016/03/25 08:12:03 AM
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