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2023/08/07
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広島では、数多くの特別番組が組まれ、極端に言えば、朝から晩まで「原爆・平和」をテーマにした映像が流れています。
朝の8時10分頃には、「8時15分から、サイレンを鳴らすので、一分間の黙とうを」をいった
放送がありました。
8時15分。黙とう。
今年の原爆の日が日曜日であったこともあり、お盆休みに帰省してくる子供たち家族のモノを用意したりしていましたが、つけっぱなしのテレビから流れる「特集」に目を止める場面も多くありました。
原爆投下から78年。
原爆投下三日後に、廃墟となった広島を広島電鉄の路面電車が走ったというのは、結構有名な話なのですが、その一番電車の車掌を務めていたのは、なんと、14才の少女でした。
その笹口さんもすでに92才。

そこで勉強しつつ、路面電車の運転や車掌も多くの若い女性が行っていました。
14才と言えば、中学二年生です。
島根県の太田市から出てきて、数カ月で被爆し、そして、廃墟の中を走る一番電車の車掌を務めた笹口さんの目にしたものは、想像するだけで恐ろしいです。

笹口さんの印象的な言葉。(私の印象なので、正確ではありませんので、ご容赦)
アナウンサーが、「今の平和な日本をどう思いますか?」
「今の世の中は平和過ぎて、好きじゃあない」
アナウンサーも一瞬、えっといった表情。
「そのころはみんな、国のために戦争に勝つためにみんな頑張っとった。今の時代は平和でいいけども、平和過ぎて緊張感がない。何事も、過ぎたらだめじゃね」
と、そんな内容だったと思います。

おそらく、笹口さんの目には、緊張感なく、平和を当然のことのように享受している日本人が、頼りなく、さもしく見えているのでしょう。
14才で地獄と化した町を走る車掌を務めた笹口さんの言葉は、とても重いと思いました。

確かに、そうですね。





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Last updated  2023/08/07 02:41:08 PM
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