武蔵野航海記

武蔵野航海記

2007年01月28日
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盟主であるからには、配下の国々を守る義務があります。

18世紀までの平和な時代には、とりたてて現実の世界に影響を及ぼす思想ではありませんでした。

しかし1840年にアヘン戦争が起こり、支那がイギリスに惨敗するという事件が起きて日本でも国防の大問題となった時点から現実への影響を持ち始めます。

やはり支那などには東アジアを任しておけず、アジアの盟主たる日本が頑張って東アジア全体を防衛しなければならないという考えが起きてきたのです。

吉田松陰、勝海舟などの志士たちの考えも概ねこれです。

また薩摩藩主で江戸時代一の名君だと評判だった島津斉彬もこの考えを積極的に主張しました。

ロシア領のカムチャッカとスペイン領フィリピンを奪い、満州に軍事拠点を設けて、日本が盟主となって支那・朝鮮と同盟して攘夷を行うべしと考えたのです。

幕末に水戸藩から起きた「水戸学」という尊皇攘夷思想が大流行しましたが、島津斉彬はこの水戸学の重要なメンバーで、日本中の大名や志士に大きな影響を与えた人物です。

この路線は、明治維新後も日本人の外交の基本になっていきます。

なにしろ明治維新は日本の独立を全うするためになされたものですから、日本が東アジアの盟主となって欧米の侵略に対抗するというのが基本だったのも当然です。

特に日清・日露戦争によって強大な国になり、日本はますますこの戦略の有効性を疑るものはいなくなっていきます。

日本が積極的に推進した「大東亜共栄圏」も幕末の志士の考え通りのもので、日本が盟主となってアジアの安全を守るというのが基本的な発想なのです。





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最終更新日  2007年01月29日 10時18分36秒
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