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2007年08月31日
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カテゴリ: バレエ
--第2部-- <マリインスキー>

「ばらの精」
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー
イリーナ・ゴールプ、イーゴリ・コールプ


ゴールプ、日焼けしましたね?アイシャドウはブルー。左右に高く結んだ縦巻きロール、白地にブルーのライン(リボン?)が入った清楚な衣装にもかかわらず、とても「少女」には見えない。

ばらの精(ピンクの精と言うべきか…)、コールプ登場!待ってました~。
背中が日焼けしたばらの精なんて、コールプだから許す。(甘い)
出だしの回転でよろめいたので思わず目の錯覚かと。
しっかし、どうしてそう、妖しいんでしょう。少女を売り飛ばそうとしてるでしょう、その目つき。(やっぱり奴隷商人がばらの精の着ぐるみを着てるとしか思えない)
頭にばらのついたネット?をかぶる時、コールプはきっと嬉しそうなんだろうなーとか、この衣装ごっつい気に入ってんだろうなーとか。余計なことをちょっと考えてしまいました。

それにしても、女性以上にしなやかな動きはどうよ?腕といい背中といい、描く曲線がやわらかいこと。不穏な光を忍ばせる瞳と、マイナス30度の冷気を吐いてそうな半開きの口元を除けば、美しすぎるばらの精じゃありませんか。

美しいだけじゃ物足りない、と思わせるコールプの妙技にドはまりすると、その相反する個性(踊りの美しさと変態さ)にぞくぞくしてしまう。
少女はこのあとどうなってしまうのでしょう?(売られていく…?)

「サタネラ」パ・ド・ドゥ(ヴェニスの謝肉祭)
振付:マリウス・プティパ
音楽:チェザーレ・プーニ
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、ウラジーミル・シクリャローフ


妖しいおじさんのあとは、初々しいふたり!
シクリャローフのキラキラなかわいさはなんでしょ。瞳にお星様。
サポートが危なっかしいのが難点ですけどねー。オブラスツォーワが斜めったり、「必死!」に腰にあてる手が「あのー、丸太を回してるんじゃないんで…」と突っ込みを入れたくなる。ラストでオブラスツォーワにしがみつきすぎてパートナーがぐらーり。それこそ必死で支えてました。ヒヤヒヤ。ソロはいいのにね…。

オブラスツォーワはフェッテ(ピルエット?)で「あ、後傾」と思ったら失敗。転倒しなくてよかった。最後まで笑顔で頑張ったのはえらい。

「3つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・フォン・マネン
音楽:エリック・サティ
ウリヤーナ・ロパートキナ、イワン・コズロフ


ロパートキナの美しい肢体にただただ見入る作品でした。
彼女の腕や脚は空間を舞うだけで、なにかを感じさせるんですね。それが叙情性なのかなんなのか、よくわからないけど、スピリチュアルなものかもしれないし、ただ目に映る美しさを焼き付けていればよいのかもしれない。

「エスメラルダ」ディアナとアクテオンのパ・ド・ドゥ
振付:アグリッピーナ・ワガーノワ
音楽:リッカルド・ドリゴ
エカテリーナ・オスモールキナ、ミハイル・ロブーヒン


オスモールキナがえんじ色の衣装で出てきたとき、エッセンシャル・バレエのレジュニナとそっくりで、次いで条件反射でルジのアクテオンを思い出し、さてロブーヒンの衣装は?と思ったら……ターザンでした。いかにも野生そのまますぎるぞ。

ロブーヒンはヴァリで出だしから「いろいろ省略?」な感じがして、間違えたのかなぁ?
それともそういう振付にしたのかなぁ?なんか見せ場をすっ飛ばしちゃったみたいで、間の抜けた感が否めず。
オスモールキナは途中不安定だったけど、あの振り難しそうだよなー。ぐらついてんのか、流れ的にあれでいいのか、分からないときがあるけど、そこだけちょっと危なっかしかった。

「グラン・パ・クラシック」
振付:ヴィクトール・グゾフスキー
音楽:ダニエル・フランソワ・オーベール
ヴィクトリア・テリョーシキナ、アントン・コールサコフ

待ってました!西の横綱、テリョーシキナ!(注:バレエダンサーです。女性です。)
アレクサンドロワに対抗して出馬するは、テリョーシキナ姐さん。
姐さんのグラン・パ・クラシックが見たかったのよー。ううう。(←うれし泣き)

顔が多少個性的だろうと、どうです、この見事なキラキラ感。頼もしいー!いや、かっこいいーー!
この微動だにしない安定感。貫禄まで身につけた堂々ぶり。
腕が軽やかで、ポワントで立つ姿がキレイすぎじゃなかろうか。

コールサコフは顔がデカイことを除けば、このテリョーシキナのパートナーを務めるに十分の安心サポートとテクニックの持ち主。なんかすごいマネージュしてたような。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリーナ・ソーモワ、アンドリアン・ファジェーエフ


ソーモワが、個人的には??でした。
脚がすごーい上がる柔軟さはわかる。でもきれいに感じない。習いたてのダンサーがやわらかいと褒められてガンガン上げちゃう感じ?すごーい、と言われて、ますます上げちゃうような。ポーズの合間が雑というか、汚いというか。姿勢かバランスが悪い?顎を突き出して踊るのも気になる…。
テリョーシキナの後だから余計そう感じるのかも。
どの場面だったかなぁ、「これ、チャイ・パ・ドだよね?」と思ってしまいまして…。席が正面じゃなかったからそう見えるのかしらん。コーダのフェッテは見るに耐えず。
音楽を紡ぐように踊るって難しいのだわ。
チャイ・パ・ドだから特にそう感じるのかな?

ファジェーエフは顔には気合いが入り、しかしながら踊りはきれいにまとまる。
拍手はファジェーエフに沢山したつもり。

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ


観られてありがとう、なプログラム。
死を覚悟して厳かに臨む、気高い白鳥でした。
この作品で腕うねうねのやりすぎが苦手なのですが、ロパートキナは「あなた、白鳥の気持ちがわかるのねぇ」というか、「傷ついた白鳥の消えてゆく命って、きっとこうなのよねぇ」、と感嘆する自然さなのですよね。
胸いっぱいに息を吸ってももはや立ち上がれず、広げる羽根すらももう重く、がくっと折れてしまう。しかし最期にはきちんと羽根をたたんで、小さく息をつく。
こういうの見せられると、やっぱりまた全幕でオデットが観たいと思うのでした。

「ドン・キホーテ」第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:アレクサンドル・ゴールスキー
音楽:ルードヴィヒ・ミンクス
オレシア・ノーヴィコワ、レオニード・サラファーノフ


サラファーノフ、初め調子悪かったよなぁ。あれ?と思ったけどなんだったか忘れてしまった。途中も、ん?となるところがあって、軸がぶれてたみたい。

髪型はあんまり短いとおサルの子供みたいだから、もう少し長いとよろしいかと。
キミのバジルは嫌いじゃないんだけど、見得きりするには顔が子供すぎるから、髪染めてみるとか眉毛太くしてみるとかするといいかも~。

ノーヴィコワのキトリ、観たかったんですよね。うーん、なんて愛らしい。
キトリのヴァリエーションの細かい動きは、つま先まできれいだった。
おっとりして見えるのに意外と笑顔の裏で男を振り回してそうな感じ。とりあえず「ハトコ
」で子分のバジルを付き添いに選んでみました。(イトコにもしてあげなくてごめんよ、サラファーノフ。しかも付き添い扱いでゴメン)



指揮:パーヴェル・ソローキン、アレウサンドル・ボリャニチコ
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団
ピアノ:アレクサンドラ・ジーリナ(3つのグノシエンヌ)





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最終更新日  2007年08月31日 23時19分14秒
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