青い空の向こうに〜8歳の娘を交通事故で亡くした母のブログ

2015年08月16日
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カテゴリ: 自分らしさ

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黍の花ゆれる-植松-三十里



西郷隆盛の流刑先、奄美大島での島妻・愛加那の生涯が描かれている。

一人の女の一生を一冊の本で表現するには少なすぎる。
もっともっと言いたいことがたくさんあっただろうに。と、切なくなってしまう。
同じ女として、妻として、母として。たとえば、彼女は島妻としての立場をわきまえて、
西郷が薩摩に戻るときも、決してついていこうとしなかった。
たとえ愛した人だろうとも、そこには自分の幸せがないと分かっていたから。

この表現に行き着くまでに、どれだけ悩んだことだろう。
そして、結論を出してからも、どれだけ「やっぱり行きたい」と願ったことだろう。


父を失い、足を失い、自暴自棄になった息子を見守るしかなかった愛加那。
下手に手を出すと、彼の気持ちがなえてしまう。彼がやる気になるまで、
ただただ、見守るしかできない。

私も、妻として、母親として、そんな風におもうことが多々ある。
主人と私とは、グリーフの方法が違い、進み方も違う。
彼は、ずっと同じ場所にいて、ずっと同じ苦しみを味わい続けたいと思っている。
たとえ世界に取り残されようとも。自分の痛みが和らぐとき、彼女の存在が自分の中で消えてしまうんじゃないかと
思っている。
そして、自分は不幸であり、世界は不公平である。だれにも、自分の気持ちはわかりっこない。と思っている。

一方のわたしは、たくさんの人に支えられ、その助けを受け入れられたことが、今でも、社会の中で
生きていられる一因だと思う。そして、夫のために、残された息子のために毎日頑張れていられるし、もう一人


そんな違いに毎日やきもきしながらも、彼が準備ができるまでは、待ってあげないとと思うし、
無理やり背中を押しても彼の気持ちが離れてしまうだけだと感じる。
もしかしたら、一生立ち直れないかも。とか、子供が産まれても、父親としての自覚を持てないかもしれない。と
不安になることもある。
それでも、今は、彼を信じて見守ってあげよう。







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最終更新日  2015年08月16日 10時31分00秒
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