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2009.05.26
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カテゴリ: 翼の男
炎天下の夏の甲子園。

初出場の生徒が激減のために来年は廃校となる高校の野球部。

現在三年生しかいない。野球部員も九人しかいなかった。

次の試合のことなど考えてなかった。

「ここまで俺たちよく来たな。」

「ああ、思い残すことはないよ。」

「あと一球でラストだ。」

彼らはもう勝ってるのか負けてるのかそれさえもわからなかった。

いや勝ち負けはどうでもよかったのかもしれない。



スタンドはその高校のOBや現役の学校の生徒や引退した先生、辞めていた生徒も応援に来ていた。

ピッチャーは、振りかぶった。

はじめは一人だった野球部員が、一人ずつ集まってきて九人になったのは彼らが一年生のときだった。その時に生徒の減少に学校の経営がなりたたくなり三年後の廃校が決まったのだ。誰も欠けることなくずっと三年間、彼は練習をした。何かを残すためなのか自分の存在を証明するためなのか。あるいはただ寂しかったのかもしれない。一人と言う存在であることが・・・。

(もう腕が悲鳴をあげてる。あと一球でいいからもってくれ。)

ピッチャーの手からボールが離れる瞬間、ピッチャーの手の指の爪が剥がれた。

(あかんもう・・・・。)

ボールは見たこともない軌道を描いて・・・・・。

そして・・・・。

彼らはみんな笑っていた。もうそれでいいと。ファーストもセカンドもサードもショートもキャッチャーもレフトやライトもセンターも・・・・。



彼らの夏はこれで終わりをむかえたのかも知れないし

あるいは続いたのかもしれない。







ただ空から九つの白い羽根が彼らの上に降ってきたのは気になることなのだが・・・。笑










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Last updated  2009.05.26 17:26:36
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