ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2019.01.21
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カテゴリ: 政治・経済
地域振興の夢と現実
 地域振興と言えばスポーツ、文化芸術と言えば地域活性化というくらい、地域の問題と活性化テーマは関係している。太平洋戦争後の歴史の中で、戦後復興を経て、臨海工業地帯形成と電源開発、内陸工業団地造成と高速交通体系の整備を中心とした列島改造、日米貿易不均衡を背景として内需拡大策を狙いとしたテクノポリス計画、これが一段落したと思いきや、今度はテニスとスキー場とリゾートホテルを三点セットにした金太郎アメ式のリゾート計画。そして戦略特区へと、地域の側は、中央諸官庁の思惑と政治家と官庁を得意先とするコンサルたちの誘惑によって、地域が翻弄されてきたのが地域振興の歴史だと言ってよい。そしてまたまた、ふるさと納税やら観光のインバウンドやら中央の発想による「地域振興」の夢がばらまかれている。地域は疲弊し、地域の進行で頑張っていると思えば、それは地域外からの移住(実は一時的な居候)組による地域振興の草刈り場となっているのが、地域振興の現実である。地方自治体は、こういう「芸人」たちの誘惑に弱い。そういう遺伝型を持っているのが「公務員」だ。

 疲弊する地域 
 クラウド・ファンディング活用も悪くはないが、「右向け右、左向け左、回れ右」と言う式の地域振興の方式は、日本の中央からの発想の常套手段ということを肝に命じておいた方がよい。号令一つで動く地域政策は、大東亜共栄圏づくりを進めてきたお上の意志の忖度構造を引きずっている。野口悠紀男が定式化した「1940年体制」は今も生きている。
 大分県の「一村一品運動」や中国山地の「過疎を逆手に取る会」のように、地域からの発想による地域振興もあるにはあったが、中央の資金と人材に依存せざるを得ない地域活性化は、地域が主体になって進めるとはいっても、どだい長続きはしないし、発想が土着的になって人を呼び込めない。よそから来たコンサルは、地域に夢をばらまくことを仕事としており、出来上がった色彩豊かなパンフレットを見て自己満足する担当公務員の笑顔は、地域住民のためというよりも役場の中での自分の生き残りを映すそれに過ぎない。補助金で美術館を建てて、これが地域振興だと自慢している自治体もある。そのような美術館にはただ閑古鳥が鳴くばかり。若者の流出は止まらない。

 止まらない「一億総白痴化」
 全国総合開発計画、新全国総合開発計画、列島改造、リゾート、戦略特区、ふるさと納税、すべてがそうだった。地元の人たちよりも外の人たちがワーワー言っているにすぎない。結果、地方は都市側にいいようにされて衰退する一方。本当に地域をよくしようと思ったら、一度このような外から聞こえてくる雑音から耳を塞ぐことが必要だ。須崎みたいなゆるキャラの失態は、見ていて情けないを通り越して、馬鹿馬鹿しくもあり、それこそが地域のこれ以上落ちる先のない現状だろうと思う。
 こういうことを平気でやる公務員しかいなくなった。地方自治体の現場は、政務活動費の問題、首長・幹部のセクハラなど失態続き。大学PRにも「ゆるキャラ」の時代が来た。学生が自主的に作成したもの、広報サイドの公式なもの、いろいろあるようだが、はてさて教える教師のPR用のゆるキャラなんてないのかなと思うくらい、活性化の漫画化・ゆるキャラ化・低俗化が進んでいる。昔、確か大宅壮一氏や松本清張氏などがこのような現象を「一億総白痴化」といったが、白痴化減少は今も進行しているのだろう。
(2019.1.21)





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最終更新日  2019.08.02 11:51:55


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