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私はサムイ島を愛している-。サムイに行ったら私は何もしないのであります。チャウエンとかラマイとかのメインビーチではない、静かなビーチで一日中ボケーッとしているのです。 私は普段なかなか起きませんが、こういう所では朝6時に目が覚めるから不思議なのであります。人気のない早朝のビーチをランニングします。潮風が実に気持ちいい。マイナスイオンであります。ところが、ビーチのはずれの方に来ると一転、そこらに巣食う野良犬20匹に追い回される事になります。これに噛まれたら狂犬病になって大変な事になるので、そこらに落ちている流木や石ころを投げて応戦します。 汗だくになって帰ってきますと、そのまま海パン一丁になり海に飛び込みます。私はここでなぜだか全裸になりたくなり、海パンも脱いでしまった。能天気に照りつける太陽と無防備な下半身。なにやら得体の知れない魚が来てパクッとやられてしまうのではないか・・・恍惚と不安の板ばさみになっていると、便意をもよおしてきます。それは大きい方でしたが、気にせずそのまま脱力すると、予想に反してその物体はポッカリと水面に顔を出したのです。 それはちょうどシンハービールの小瓶くらいある立派なものでしたが、どういう訳か私の周りをプカプカ浮かんで離れない。平泳ぎで逃げる私の後をプカプカ浮かんでついてくるのです。鳥の雛は産まれてはじめて見たものを親だと思うといいます。仕方がないので潜水してやりすごすと、私を見失ったシンハーくんは、そのままプカプカ流れていきますが、その先には朝っぱらから抱き合ってイチャついている外人カップルの姿が・・・
2006/12/28
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トラックの荷台で揺られながら私は、「オレはこれから売られに行くのかな」と思いました。熱帯のタイランドは、夜になってもねっとりとまとわりつくような暑さですが、今夜は特に暑く感じられるのでした。「このまま地獄の一丁目まで行くのかな」 私は不安と緊張で胸がいっぱいになり、「ああ、早く日本に帰りたい」と思ったのでした-。 「お前、今日は練習しなくていいよ。明日、試合だから」と言われたのは、タイに来て3ヶ月たった頃でした。タイでは毎日いたる所で試合が行われており、子供や若い選手は、この草試合で経験を積むのです。心の準備もへったくれもありません。気がつけば私は、試合場へ向かうトラックの荷台で揺られていたのでした(タイではトラックの荷台にみんなで乗せられて試合場まで行きます)。 試合は、始めに喰らったケリのあまりの強さに面喰ってしまい、後はあまり覚えていないのでした。途中、ハイキックを喰らって満天の星空(試合は屋外でした)がぐるぐると回ったのでした。試合後、私が受け取ったファイトマネーは、200バーツ(当時1バーツ約4円)でありました。
2006/12/13
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