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2015.04.22
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カテゴリ: 映画90点台

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『〜・・〜或いは〜・・〜』、というのは絵画作品によくある題名なので、この映画は芸術作品として見て欲しいのかな?とかしたり顔気味に考えたりする。
この映画はブラック・コメディーという分類だそう。アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞を4部門獲得。
最近の話題作、イミテーション・ゲーム や アメリカン・スナイパー、では、昔の映画との類似点が目立ち閉口したが、この映画はとても斬新だった。
映画ツウが好みそうな劇中劇的な形式、撮り方、配役、ドラムが鳴り響く不安感、とてもハラハラ緊張した、、面白い! しかし評価は分かれそうな映画だ。
90点かな??

以下は少しムカつく解説ですし、しかもネタバレ気味てすから、フェイバリットでない読者はここで退去して下さい。

この映画の舞台は、ニューヨークに実在するセント・ジェームズ劇場。劇場内とほぼその辺りを主人公がウロウロしているだけ。。
ブロードウェイという象徴的場所の歴史ある劇場の内部空間や、舞台に命を懸けている演者、プロデューサーなどの想いが切実に出ていて、演劇好きにはかなり興味深いのだ。

主人公が成功させようと必死になっている、まだプレビュー公演中の舞台作品と、大成功ロングラン公演中のオペラ座の怪人をそれとなく映画の中で対比させているのだ。
また、これらの劇場は確かに向かい合わせに存在するのだが、タイムズスクエアからは歩いて五分以上離れている。しかし映画の中ではタイムズスクエアのすぐ脇に存在するかの様な場面がある。これは位置的に全くおかしい。
田舎もんや外国人にはどうせ分からないだろうという魂胆が見え隠れする。
まっしかし、日本の映画やドラマでも、渋谷を歩いていて急にお台場へ、東京タワーへ、という妙な場所展開もよくある。それに比べたらマシか。。

アレッハンドロ、イニャリトゥ監督の作品ではBUITIFULというマドリード舞台の不思議な映画を観た。面白い作品だが、死んだ人間は、天井に張り付いて苦しそうにしている、主人公にはそれが見えてしまうそんな映画であった。死んだら霊魂が幽体離脱すると何となく思っている日本人にはある意味飲み込める面と気味悪い面が同居していた。
この映画でも主人公は統合失調症気味にバードマンの声が聞こえ、バードマンの姿がだんだん見えて来てしまう。主人公は超能力があり、空を飛ぶ、がそれは幻覚であり、主人公は精神に異常をきたしているのだ。
しかし最初の方で舞台装置が落ちて男優が大怪我し、降板したのは、主人公が超能力でやったのだったな??あれは何だったのか??

主人公は最後自分の頭を打ち抜いていたことは間違いない。何故なら、鼻を打ち抜いたら観客席は大パニックになるが、頭なら演出と思うから大拍手を受けるのは不思議でないからだ。
では最後の病院のシーンは何か?
これは亡くなったバードマンの理想的な夢なのではないか?ついにバードマンになったのではないか? そう思うことにした。。

この映画は極めて真面目に作られた、不思議な、しかしツウ好みの面白い作品となった。ナオミ・ワッツなど脇を固める役者も素晴らしい。見終わって何日も印象に残る作品はワインの後味の長さと同じで良い出来なのだ。





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最終更新日  2015.04.24 00:22:56 コメントを書く


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