ねこまんまねこの日記

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2021.07.22
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カテゴリ: バブル世代考




五反田で用事を済ませて、日頃の運動不足解消のために家まで30分歩こうと意を決して歩き出した。

途中で、行ったことの無い床屋があったので急に髪の毛でも切ろうかなと入ってみた。

これまでは水道橋と神保町の間にひっそりと存在する阪神ファンが集う床屋があり、そこに行って店主と延々と今期のタイガースの話しをするのが楽しみだったのだが、10月以来行けていない。

この床屋の主人?は私と同年代ぐらい。
どのぐらい切りますか。5ミリぐらい詰めて下さいと答えた。

ようやく陽が沈みましたね、今日は暑かったから。と言った。
私に言ったのか独り言なのかわからなかった。1830時でまだ明るいし本当に陽が沈んだのかも分からなかった。

私に言ったのか定かではないし、ようやく陽が沈んだことと、今日は暑かったから、との関連性も今ひとつ理解出来なかったので同意するでもしないでもなく私は曖昧に頷いただけだった。

店主は静かに私の髪の毛を切り始めた。



もしかすると、暑い中外を歩いていて店に入って来た私のために今日は暑かったから陽が沈んで良かったですねと言っているのかなとも理解したのは5分ぐらい経ってからだった。

日本語とは独り言だか人に問いかけているのかわからないような曖昧な表現を可能にする言語なんだなと思った。





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最終更新日  2021.07.22 10:32:49 コメントを書く
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