全165件 (165件中 1-50件目)
■しゃらの木名物 お や き 別名「七転お八起き」と呼ばれているおやきです。タカナ、フキなどを餡にして焼いたおやき。不思議に懐かしい気持ちになります。店内でお茶を飲みながらご賞味下さい。もちろんお持ち帰ってお土産にしても結構!■おやきの具とエネルギーと蛋白質(売り切れの具もあります) ・栗 225Kcal 蛋白質3.2g ・かぼちゃ 228Kcal 蛋白質2.8g ・たかな 150Kcal 蛋白質3.3g ・ごぼう 164Kcal 蛋白質3.3g ・人参 164Kcal 蛋白質3.3g ・ひじき 164Kcal 蛋白質3.3g ・なすび 153Kcal 蛋白質3.0g ・さつま芋 218Kcal 蛋白質3.0g ・りんご 218Kcal 蛋白質3.0g ・レーズン 218Kcal 蛋白質3.0g ・あずき 調査中 ・柚子 調査中■自然を生かした焼き物 耶馬溪焼き 耶馬溪の風土が育んだ耶馬溪焼き。 田舎らしい素朴さを漂わせながら自然の味わいを感じさせる。日々の生活の中で使っても楽しいしプレゼントにすると喜ばれること間違いなし。耶馬溪らしい器と言ったらいいのでしょうかね。使っても良し、眺めても良し、飾っても良しお客様のご自由にどうぞ!■耶馬溪名物 しいたけからし漬け 耶馬溪を訪れた方がお土産に買われる名物です。田舎らしい素朴な味が好まれてます。ご飯のおともに、お酒の肴に家庭でのお食事がよりおいしくなります。耶馬溪のしいたけからし漬けを食していただきながら耶馬溪の風景を想い出して下さいな。
2008.04.06
コメント(108)
■昭和の子どもたち おしくらまんじゅう おしくらまんじゅう。昔の子どもたちの冬の遊びです。「おしくらまんじゅう、押されて泣くな」そのかけ声で、みんなで押し合ったものです。この人形を見て、「ウソッ!可愛い」と叫んだ若い娘さんがいました。この人形を見て、「ウソッ!懐かしい」と微笑んだ女性がいました。「この人形はどちらの方がつくられているのですか?」そう尋ねられた方に「ハイッ、山国の宇曽にお住まいの方です」ウソのように可愛くて、ウソのように懐かしく、宇曽の方が造られている。だから、私はこの人形たちを「宇曽人形」とこっそりと呼んでいます。■昭和の子どもたち おおててつないで 学校の帰り道、遊んでの帰り道昔の子どもたちは手をつないで唄って帰ったものです。「おててつないで 野道をゆけば……」田舎の畦道に子どもたちの歌声が溢れていました。歌を唄っている宇曽人形たちの顔には幸せがいっぱいです。■昭和の子どもたち 何がおかしいの? 昔のこどもたちはよく笑ったものです。ちっちゃなことでも声をあげて笑ったものです。原っぱや川原にはこどもたちの笑い声があふれていました。この宇曽人形は何がおかしくて笑っているのでしょうか。 ■田舎の良い品 掘り出し物 田舎の蔵や倉庫にはいろいろなものが大切に保管されています。大正、昭和につくられたものもあります。古いものは時が培った温かさがあります。それはすぐにはできない時の積み重ねの中で育まれたものです。あなたのお気に入りの「掘り出し物」をそれこそ掘り出してくださいな。古いものも、みなさんに使われることを待っています。器は使われて、その役目をはじめて果たすのです。新しいものでは感じられないものを感じてくださいな。
2008.04.06
コメント(1)
インド、仏教に、三大聖木という木があるらしいのです。無憂樹、菩提樹、沙羅双樹……ふむふむ、むずかしい漢字で書かれています。無憂樹と書いて「むゆうじゅ」と呼びます。憂いの無い樹木、ふむふむ、私しゃあ憧れてしまいます。なんでもお釈迦さまの誕生花だそうです。インド語で「アショーカ」と言われているそうです。お釈迦様のお母さんがお産する時に近くの花園に咲いていた花がアショーカの花だそうです。お母さんが苦しみの中でアショーカの花をつかんでいたそうです。そのためか、お母さんは何の心配もなくお釈迦様を安らかに出産しました。そこで、アショーカの花に「無憂樹」という名前がつけられそうです。 菩提樹はお釈迦さまの「お悟りの木」であると知られています。お釈迦様がブッダガヤで悟りを開かれた時に座った木が菩提樹なのです。 そして……沙羅双樹です。「さらそうじゅ」と呼ばれています。お釈迦さまが亡くなられたのが沙羅双樹の樹の下なのです。お釈迦様が沙羅双樹の樹の下で最後の説法をされ涅槃に入ったらしいのです。説法を行うお釈迦様に、沙羅双樹は満開の花をつけ、花びらをひらひらと降りかけたそうです。お釈迦様が亡くなられた瞬間、沙羅双樹は枯れはて、その白い花が白鶴が群れをなして留まっているように見えたらしいのです。それはまさしく天国の光景のようだったらしいのです。里の茶屋「しゃらの木」は天国ではありませんが「しゃらの木」でお茶を飲みながらおやきを食べると気持ちがやさしくなって落ち着き、少し幸せになってもっと元気になります。今年も、しもげの「しゃらの木」をよろしくお願いします。
2008.01.26
コメント(10)
フク爺「サチ婆さんや、このブログもマンネリしたと思わんかえ」サチ婆「そうやな、ふたりの会話っちたかしれているもんな」フク爺「そうやっち、なんか変える必要があるっち」サチ婆「あるっちたってどう変えるんや」フク爺「バカ~ン、ドカ~ンっち変えるんや」サチ婆「変えるんやっち、誰が変えるんや」フク爺「もちろんこのフク爺様よ」サチ婆「プフッ」フク爺「おっ笑ったな」サチ婆「フク爺さんのホラ話が始まったと思いました」フク爺「ふふふ、ホラと思ったらホラと思ってもいいっち」サチ婆「ふむふむ」フク爺「そういう訳で、ふたつき程休止する」サチ婆「エッ、ふたつきも?」フク爺「それくらい考えんとものごとはいけんっち」サチ婆「そうやな正月も来るしな」フク爺「そういう琴で、みなさま、また再会の日をお楽しみに」サチ婆「お楽しみかどうかわからんけど、皆様、風邪には気をつけてな」フク爺「そうじゃ、健康が第一じゃ、そしてワシは勉強じゃ」サチ婆「ハイハイ、それでは皆様、またの日を……」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.12.09
コメント(3)
フク爺「サチ婆さんや、こんタクアンおいしいな」サチ婆「ふふふ、褒めてくれてありがとう」フク爺「うんにゃ、別にお世辞じゃねえけんどおいしいな」サチ婆「フク爺さんが二度も言うと嘘じみてくるわい」フク爺「嘘じみて……とんでもねえ……おいしいっち」サチ婆「今年の大根はおいしいよな」フク爺「夏がアチイかったからかな」サチ婆「そうかもしれんな」フク爺「大根が細くて甘味があるもんな」サチ婆「そうそう、水炊きにしてもおいしいな」フク爺「それにしても、こんタンアンおいしいな」サチ婆「そんなにポリポリ音をたてて……ふふふ」フク爺「ポリポリ、喰う音もおいしく聞こえるやろう」サチ婆「ふふふ」フク爺「タクアンがおいしければ、お茶もおいしくなるっち」サチ婆「タクアンがおいしい、お茶もおいしい、幸せじゃな」フク爺「虫歯もねえけん、ポリポリ喰えるっち」サチ婆「フク爺さんは本当に虫歯がないもんな」フク爺「喰うもんに甘えもんがねえからな」サチ婆「フク爺さんは砂利も食べていたから歯が丈夫だという噂なんよ」フク爺「昔は喧嘩をして砂利に顔をつけられたけんな。 しかし、そいつの顔を倍以上も砂利に押しつけてやったわい」サチ婆「ふふふ、昔のことでしたよね。 タクアンを思い切り食べてくださいな」フク爺「うん、ポリポリ、ああ今年も、もうすぐ終わるな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.12.05
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、耶馬溪の夕焼けがきれいじゃな」サチ婆「フク爺さんや、本当にきれいじゃな」フク爺「サチ婆さんの顔が茜色に染まっちょるぜ」サチ婆「ふふふ、フク爺さんもですよ」フク爺「昔は、遊んでは夕焼けに染まって帰ったもんじゃ」サチ婆「ふふふ、それは男の子だけですよ」フク爺「そうかな、うん、そういえばな、そうかな」サチ婆「女の子は家の仕事がありましたよ」フク爺「そういえば、女の子は夕ご飯の手伝いをしよったな」サチ婆「そうですよ。昔の食事の支度っていろいろあったわさ」フク爺「そうだよな、中学に入ると、女の子が急に大人に見えちきよったもんな」サチ婆「男ん子の手伝いといったら風呂を沸かすことかな」フク爺「ふふふ、薪割りもあったな」サチ婆「フク爺さんの得意の薪割りじゃんね」フク爺「そうじゃ、薪割りだけんはいつまでやっていてん疲れんかった」サチ婆「キイロウ爺様も言っていた。フク爺さんの薪割りは迫力があったよとね」フク爺「ふふふ、一発で割るのがコツや、それで割れんと痛いのなんの」サチ婆「ふふふ、フク爺さんも痛いっち言うことがあったんやな」フク爺「あったもなんも、最近は痛いことだらけや、ああ腰が痛えっち」サチ婆「ふふふ、歳をとったということでしょうね」フク爺「そうだよな。ああ、夕焼けがきれいじゃ」サチ婆「そうですね。綺麗すぎて涙が出そうじゃわ」フク爺「おっととと、サチ婆さんに泣かれちゃ、困るっち、ハハハハ」サチ婆「泣きませんよ。ただ、生きているのが、嬉しいんだわ」フク爺「それが一番だわさ、ハハハハ、そう一番さ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.12.03
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、ほれっ」サチ婆「オッ、ギンナンやな」フク爺「ふふふ、炒りたてや、まだ熱いっち」サチ婆「アアアッチ!!」フク爺「熱いっち言うたやろうが」サチ婆「言うのが遅いわ」フク爺「そうやな手渡す前に言わんといけんかったちっ」サチ婆「フク爺さんは、昔から早とちりをしていたんよな」フク爺「ふふふ、またあん時のことを言うんかい」サチ婆「ふふふ、役場の村長室に入ってキイロウ爺さんをぶっ倒したことか」フク爺「それや、あれはワシの勘違いやったんや」サチ婆「勘違いも何もなかったやろう」フク爺「うん、ワシんひとり相撲やったんや」サチ婆「キイロウ爺さんはフク爺さんの腕力に感心しよったわい」フク爺「昔からキイロウ爺にはかなわかったけれど、あれからなおさら……」サチ婆「ふふふ、それじゃないんじゃ」フク爺「エッ、じゃ何かい?」サチ婆「オキヨ婆さんとの話じゃ」フク爺「エッ、オキヨとの話、何じゃろう」サチ婆「お見合いの話があっただけなのに、結婚できると思って……」フク爺「ああ、あれか、あれは早とちりやったな」サチ婆「お見合いの話を聞いて、オキヨ婆さんに言ったんやろう。 子供が五人欲しいとな、オキヨ婆さん、戸惑ったらしいよ」フク爺「ああ、恥ずかしい、ああ、ギンナン、食べちくりいっ」サチ婆「ああ、フク爺さん、顔が赤くなっちょるよ」フク爺「ああ、もう言うな、アチアチアチーッ、ギンナン、まだ熱いっち」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.12.02
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、今日から十二月っち」サチ婆「そうやな。今年もひとつきなくなったんやな」フク爺「月日の流れっち早いえもんっち」サチ婆「フク爺さんや、あんたあまり大分弁話さん方がいいでえ」フク爺「なぜや」サチ婆「昨日んコメント見たかえ」フク爺「ワシはコメントなんか見らんっち」サチ婆「ふふふ、フク爺さんの真似をしちょったで」フク爺「なんっち、ワシの真似をするっち」サチ婆「そうそう、そん語尾に『っち』っち言うじゃねえか」フク爺「サチ婆さんも言うじゃねえかっち」サチ婆「あれっ言うたかっち」フク爺「ほれ今も言うたっち」サチ婆「そうかいな、そりゃ強く言われんっち」フク爺「そうじゃ、方言っち言うもんは使えばいいっち」サチ婆「しかし、北海道の女の子が使うのはどうかっち思うっち」フク爺「ハハハハ、可愛いよ」サチ婆「そう、北海道っち言うたらBurnet姉さんっちいう人と、 女の子の会話でわからんことがあったっち」フク爺「どんな言葉っち」サチ婆「あずましい?」フク爺「ああ、わからん、わからん、サチ婆さんや十二月や走らんと」サチ婆「走るのは先生や」フク爺「誰でもいいっち、ああ忙しいな」サチ婆「ああ、十二月やな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.12.01
コメント(5)
フク爺「ああ、お茶がおいしいなあっち」サチ婆「おいしいかな」フク爺「ああ、おいしいっち、気持ちが落ち着くっち」サチ婆「ふふふ、フク爺さんからお茶を褒められるとは……」フク爺「ワシはいつもおいしいっち思うちょる」サチ婆「ハイハイ、いつもありがく思ってますよ」フク爺「お茶がおいしいっち思えるのは幸せじゃよな」サチ婆「そうですよ。お茶がおいしい、健康っていうことですからね」フク爺「ふむふむ、健康ってやっぱりいいよな」サチ婆「そうですよ。フク爺さんが元気、私が元気、みんな元気っちいうことや」フク爺「サチ婆、ありがとうさん」サチ婆「なにを今さら神妙な顔で言うかいのう」フク爺「ふふふ、サチ婆さんとこうして話せる、ワシは幸せっち」サチ婆「私も幸せですよ」フク爺「ふふふ、幸せっちこういうことかもしれんのう」サチ婆「そうですよ。やはり健康でいつも元気ということですよ」フク爺「サチ婆さんや、いつまでも元気でな」サチ婆「フク爺さんもな」フク爺「サチ婆さんや、今年も残り一ヶ月となったわい」サチ婆「ああ、今年も終わりますかいのう」フク爺「来年がいい年でありますようにな、ふふふ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.30
コメント(2)
フク爺「サチ婆さんや、最近の耶馬溪は美しいな」サチ婆「そうやな、紅葉の終わった耶馬溪も美しい」フク爺「なにかひとつん仕事を終えた美しさがあるんや」サチ婆「ふふふ、フク爺さんらしくない言葉じゃな」フク爺「うんにゃ、キイチロウ爺さんの真似じゃねえけんどな」サチ婆「……」フク爺「自然の美しさは人間が判断するなっちこっちゃ」サチ婆「……?!」フク爺「自然は自然あるがままに生きちょんっち、キイチロウ爺さんは言いよった」サチ婆「ふ~ん」フク爺「だけんな、美しく紅く燃えた後の自然の後の何ともいえない枯れた光景」サチ婆「……」フク爺「そん枯れた光景、キイチロウ爺さんは一番好きやっち言うちょったわ」サチ婆「爺様がのう」フク爺「そう思っち、今ん耶馬溪を見ると愛おしくなっちくる」サチ婆「そうやな」フク爺「紅く燃えて燃えて後の耶馬溪、冬を静かに待つちょる」サチ婆「そうやな、何とも言えなくなるわな」フク爺「そう、そうや、そん黙って見るしかない耶馬溪、 それだけ美しいっちこっちゃ」サチ婆「そう言わるると、今ん耶馬溪が愛おしくなるわな」フク爺「ああ、サチ婆さんや、耶馬溪のなんと美しいことよ」サチ婆「フク爺さん、あんがとうさんよ、ああ美しいな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.29
コメント(2)
サチ婆「フク爺さんや、お元気ですか?」フク爺「ふふふ、サチ婆さんと電話をするのは久し振りやな」サチ婆「仕方がないもん、フク爺さんが顔を見らんからな」フク爺「わるいな。風邪をひいて腰が痛いんや」サチ婆「今年の風邪は腰にくるようやな」フク爺「そう腰どころか節々が痛いのなんの」サチ婆「そりゃ大変やな」フク爺「熱が出たりとか鼻水は出らんけんどな」サチ婆「お酒も呑まれんのやろ」フク爺「うん、呑む元気もねえ」サチ婆「酒を呑まんのは淋しいな」フク爺「うん、早う元気になっち酒をゆっくり呑みたいよ」サチ婆「寝ちょるんかい」フク爺「寝るまではねえ、椅子に座っち本を読みよる」サチ婆「そうやな、安静が一番や、お大事にな」フク爺「ああ、汗が少し出よんけん治りよんのやろうよ」サチ婆「そんな自分勝手な判断せんで、病院に早よう行きよ」フク爺「ああ、サチ婆さんから叱られた、嬉しいな」サチ婆「何をつまらんことを言いよんの、早く治してよ」フク爺「ハイハイ、では切りますぜ」(ガチャン)人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.27
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、昨日ん夜は突然に電話しちっゴメン」サチ婆「驚いたよ、寝ようかと思っていたからね」フク爺「うん、ちょっと散歩に出てみたら、月があんまり美しかったけんな」サチ婆「ちょっと散歩、酔いさましでしょう?」フク爺「ふふふ、サチ婆さんにはみんなバレバレか」サチ婆「ハイハイ、フク爺さんのことはすべてお見通しですよ」フク爺「ふふふ、でもな、昨日ん満月はすげえきれいやったんや」サチ婆「お電話をありがとうございますよ、ひ孫と見ましたよ」フク爺「なななな、きれいやったろう」サチ婆「ええ、とてもきれいでしたね、静かにぽっかりと浮かんでいましたよね」フク爺「サチ婆さんや、あん後、すぐに寝て、また目を覚ましたんや」サチ婆「それで……」フク爺「明るいんで、部屋の電気を消し忘れたと思ったっち」サチ婆「電気のスイッチをね」フク爺「違った。カーテンの隙間から月の光が差し込んでいたんや」サチ婆「そりゃ美しかったやろうな」フク爺「ワシ、起きて窓に近寄ってカーテンを全部開けたっち」サチ婆「明るうて眠れんかったやろう」フク爺「ふふふ、月ん光を身体ぜんぶに感じて眠ったっち」サチ婆「ふふふ、フク爺さんもロマンチックなことを考えるんやな」フク爺「ロマンチツクかどうか知らんけれどな、そうするとな」サチ婆「そうすると……」フク爺「婆様から見られているようで嬉しかった」サチ婆「フフフ、オキヨさんからかね、それは良かったですね」フク爺「ワシ嬉しかった。婆様に言ったっち……」サチ婆「オキヨさんに何っち言うたんや」フク爺「ワシ、もう少し生きちっみるけん、もう少し待っちくりいとな」サチ婆「フク爺さん、いい夜、いい満月でしたよね」フク爺「ああ、サチ婆さんや、もうすぐ新しい年やな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.25
コメント(6)
フク爺「サチ婆さん、おまえの母さんデベソっちいう歌、覚えちょるかいのう?」サチ婆「ふふふ、フク爺さんたちワルガキがはやしたてよったよな」フク爺「ふふふ、そうだべえ、それがこのまえ思わず口に出て驚いたっち」サチ婆「何年前じゃろうかね」フク爺「うん、さよなら三角またきて四角」サチ婆「そう、四角は豆腐、豆腐は白い、白いはウサギ」フク爺「ふふふ、ウサギは跳ねる、跳ねるはカエル、カエルは青い」サチ婆「青い葉っぱ、葉っぱは光る」フク爺「光はオヤジのはげあたま」サチ婆「デベソはどこにも出てこないんじゃ」フク爺「おりゃ??」サチ婆「ふふふ」フク爺「そうじゃ、バカ、カバ、チンドン屋、オマエのかあちゃん、デベソ」サチ婆「それがどうしたんじや?」フク爺「なんか変……そうそう……ついでにオマエもデベソかな?」サチ婆「ハハハハ」フク爺「喧嘩別れしても、また次の日には何もなかったように遊ぶ」サチ婆「そうイジメなどなかったですよね」フク爺「それが田舎やったもんな」サチ婆「今はどこにでもイジメがあるようだな」フク爺「ワシに話してくれたら、ワシは言っちゃる」サチ婆「何と言うのかね」フク爺「イジメられて泣くな、泣いたら、相手の思うツボじゃ」フク爺「自分の人生、自分の夢をしっかり持てばイジメなんぞ関係ないイッ」サチ婆「フク爺のような先生が多くいればいいのにな」フク爺「ふふふ、昔はガキ大将やったからな」サチ婆「そう、今は本当のガキ大将がいなくなりましたからね」フク爺「ああ、昭和が消えていくわいな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.22
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、さびいなったな」サチ婆「そうですね。もうすぐ十二月ですからね」フク爺「紅葉が終わると、落ち葉の季節やな」サチ婆「今年も慌ただしく過ぎていきますね」フク爺「なんかせかされよんち気がするっち」サチ婆「ふふふ、フク爺さんらしくないですね」フク爺「今年ん秋はなんとなく落ち着かんかった、なぜやろう」サチ婆「四国八十八カ所に行かなかったからではないですか」フク爺「おう、そうじゃ、なにやらあれやらで行かれんやった」サチ婆「歳をとったらゆっくりしてなくちゃいけませんよ」フク爺「うん、そりゃそうやけんどな」サチ婆「何か含みがありますよね」フク爺「うん、ワシん回りんヤツが亡くなるんじゃ、サビシイな」サチ婆「それが人生、生きることかもしれませんよ」フク爺「うん、わかっちょるつもりじゃがサビシイ」サチ婆「そうですよね、特に秋はね」フク爺「美しい紅葉の後に、落ち葉、サビシクもなるよ」サチ婆「落ち葉、でも春になると、新芽、若葉の季節ですよ」フク爺「草木は春になると甦るけんど、亡くなったヤツは……」サチ婆「フク爺さんを見守っていますよ」フク爺「そうかな、そうやと嬉しいけんどな」サチ婆「ふふふ、そうですよ。新しい年が明けますよ。来年も頑張って下さいよ」フク爺「新年か、そうやな、頑張らんとな」サチ婆「そうです。その前、師走を風邪をひかないように頑張って下さいな」フク爺「ああ、秋が過ぎていくよな……冬か」■耶馬溪の紅葉観賞においでなさいまし。 お帰りには『しゃらの木』にちょこっとお寄り下さいな。人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.21
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、今年の新蕎麦は戴いたかな」サチ婆「ええ、戴きましたよ。 先日、フク爺さんのお孫さんが持ってきてくれましたよ」フク爺「ふふふ、そうやったかな。ワシの打った今年の蕎麦の味はどうやったかな」サチ婆「キイチロウ爺様が言っていたことに間違いありませんよ」フク爺「何じゃろうかな」サチ婆「ふふふ、村一の蕎麦打ちはフク爺さんということよ」フク爺「そうか、ワシの腕はまだ落ちていないんかな」サチ婆「キイチロウ爺様が驚いていたからね」フク爺「何んっち驚いたんかい」サチ婆「力持ちのフク爺さんなのに、蕎麦を打つ場合の力加減が微妙だとね」フク爺「微妙ね……ふふふ」サチ婆「その微妙さが蕎麦をおいしく打つコツなんだとね」フク爺「キイチロウ爺さんはさすが博識だね」サチ婆「ふふふ、蕎麦が好きだったということよね」フク爺「キイロウ爺さんにも食べて欲しかったな」サチ婆「……そうですね……そしてお酒もね、一緒に呑みたかったでしょうね」フク爺「うん……サチ婆さんや、そろそろ紅葉や」サチ婆「そう、今年の耶馬溪の紅葉はきれい」フク爺「蕎麦もおいしい」サチ婆「おやきもおいしい」フク爺「美しい耶馬溪、おいしい耶馬溪、さあ、週末はお客さんが来るぜ」サチ婆「なんだかふたりで耶馬溪の宣伝をしてしまったわいな」フク爺「おお、帰りにはちょこっと『しゃらの木』に寄っち欲しいな」サチ婆「おいしいお茶とおやきが待ってますよ」フク爺「田舎の耶馬溪を感じて欲しいっち」サチ婆「ああ、今年の秋が過ぎていきますよ」耶馬溪の紅葉観賞においでなさいまし。そのお帰りに『しゃらの木』にちょこっとお寄り下さいな。人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.20
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんは『しゃらの木』に行ったことがあるんかい?」サチ婆「『しゃらの木』、車がないけん行ったことがないんや」フク爺「そうやもんな、国道沿いやもんな」サチ婆「歩いて行くにはちょっと距離があるけんな」フク爺「うん、今度、ワシが案内しよう」サチ婆「フク爺さんの軽四輪に乗せてもらえるんじゃな」フク爺「フフフ、乗り心地はあまり良くはねえがな」サチ婆「ふふふふ、楽しみやな」フク爺「『しゃらの木』で、お茶を飲みながらおやきを食べようや」サチ婆「おやきか、昔はおやつに良くつくったもんや」フク爺「そうやな、今はどこでもつくらんようになった」サチ婆「子供が甘いお菓子ばかり欲しがるけんな」フク爺「ふふふ、おやきもおいしいのにな」サチ婆「そうだよ、おやきを食べて田舎の味を知るんや」フク爺「田舎の味、そうやな、確かに田舎の味やもんな」サチ婆「田舎の味で子供を育てると田舎を愛する子供に育つ」フク爺「オッ、サチ婆さん、いいことを言うちょりますな」サチ婆「ふふふ、キイチロウ爺様の受け売りよ」フク爺「ふふふ、それでは今度いつか『しゃらの木』でおやきをな」サチ婆「ああ、楽しみや、ああ秋が過ぎていくよな」フク爺「うん、耶馬溪も紅葉が深くなりよるな」サチ婆「ああ」■紅葉の耶馬溪、そろそろ見頃です。みなさん、是非おいで下さいな。 お帰りの際には「しゃらの木」にちょこっとお寄り下さいな。(フク爺)人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.19
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、今朝の耶馬溪はきれいやったな」サチ婆「うん、とてもきれいやった」フク爺「霧雨ん中に、紅葉が少しずつ始まりよん」サチ婆「来週あたりが見頃かな」フク爺「そうやな、でも紅葉の始まりが一番好きや」サチ婆「そうかいな」フク爺「うちん婆様がよく言っちょた」サチ婆「なんて?」フク爺「始まりん時、今年はどんな彩りで見せてくるんかドキドキがあるっちな」サチ婆「そうやな、ワシもドキドキするわな」フク爺「こん時になると、婆様、よく蕎麦を打ちよった」サチ婆「そう耶馬溪の蕎麦はおいしいもんな」フク爺「親類のヤツら紅葉もあるけんど婆様の蕎麦も目当てやった」サチ婆「ふふふ、美しい耶馬溪を見ておいしいお蕎麦を戴ける、幸せや」フク爺「そうそう、子供には『おやき』をつくっちあげよった」サチ婆「ふふふ、大人も子供も楽しめる秋の耶馬溪やな」フク爺「そうそう、今、耶馬溪には蕎麦屋もおやきを売りよる店もあるっち」サチ婆「みんな、楽しめるっちことやな」フク爺「そうちゃ。『しゃらの木』も忙しるっち」サチ婆「そうですよね。お茶を飲んでおやきを戴く」フク爺「そして耶馬溪を眺めて蕎麦を戴けるっち」サチ婆「ああ、今年の耶馬溪も美しいでしょうね」フク爺「そして、おいしいっちいうことちゃ……ああ」■美しい耶馬溪、「しゃらの木」へも是非お立ち寄りくださいな!!!人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.17
コメント(6)
フク爺「夕焼け空がまっかか、鳶がくるりと輪を描いた」サチ婆「フク爺さん、何を朝から唄いよるんや」フク爺「うん、稲尾選手のことを思い出しよったらこん歌を思い出したんや」サチ婆「ふ~ん、どうしてや」フク爺「あん日本選手権は昼間ありよったんや」サチ婆「そうや、稲刈り前の忙しい時やった」フク爺「稲尾が投げて勝った日の作業は楽しかった」サチ婆「そりゃそうやろう、帰って呑もうと考えちょるんやけんね」フク爺「それもあるけど、生きているのがなにか嬉しくなってな」サチ婆「生きているのが嬉しい?」フク爺「婆さんも元気、ワシも元気、米も採れる、西鉄も勝つ」サチ婆「ふふふ、そりゃ嬉しかろう」フク爺「そう思うとな自然とこん歌を唄っちょったんや」サチ婆「ふふふ、フク爺さんらしな」フク爺「昨日ん夜、呑んで唄ったっち」サチ婆「また呑んだかい」フク爺「うん、しかし、婆様はいねえ、稲尾は死んだ」サチ婆「……」フク爺「そう思うとサビシイなっちな、泣きながら唄っちょった」サチ婆「ああ、フク爺さんや」フク爺「それが人生やんなや、生きるっちことなんやな」サチ婆「今年の秋も終わりよるわい」フク爺「ああ、今年の秋もな……」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.15
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、おはよう」サチ婆「はいはい、フク爺さん、おはようさん」フク爺「サチ婆さんや、ワシは昨日ん夜は酒を呑んだ」サチ婆「酒を呑んだ、フク爺さんは、毎晩、呑んじょるんやろう」フク爺「うん、そやけんど、昨日はもっと呑んだ」サチ婆「イ・ナ・オ・選手??」フク爺「そうじゃ、稲尾が亡くなったんじゃ」サチ婆「そうやな、男んしは、みんなで応援しよったもんな」フク爺「稲刈りがあったけんど、ラジオにかじりついてな」サチ婆「三連敗の後の四連勝、男んしの喜びよう、凄かったなもん」フク爺「そうや、田舎んチーム西鉄が都会んチーム巨人に勝ったんや」サチ婆「三連敗した時はションボリしちょったもんな」フク爺「そうや、稲尾で二敗したけんな、もう駄目やと思うちょった」サチ婆「それから稲尾さんは四試合投げ続けたんやろう」フク爺「そうや、投げて投げて投げ続けて四連勝」サチ婆「そりゃ凄いことはおなごしにもわかったわい」フク爺「そうじゃろうな、それが七十や、ワシよりもずうっと若いんや」サチ婆「九月には別府に来ていたそうやな」フク爺「昔ん人間らしい人がみんな消えていくわい」サチ婆「フク爺さん、元気でな」フク爺「サチ婆さんもな、風邪をひくな」サチ婆「ああ、秋が過ぎていくわい」フク爺「そうやな……ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.14
コメント(2)
フク爺「サチ婆さんや、元気ですかな?」サチ婆「ああ、元気や」フク爺「そりゃ良かった、元気が一番や」サチ婆「フク爺さんはお元気ですかな?」フク爺「ああ、元気や」サチ婆「そりゃ良かった、お元気が一番や」フク爺「サチ婆さんが元気」サチ婆「フク爺さんがお元気」フク爺「ふたりが元気」サチ婆「ふふふ、みんなが元気」フク爺「それでみんな幸せじゃ」サチ婆「そうじゃな」フク爺「それにしてもサビイなったっち」サチ婆「そうですよね。もう今年も、ひと月半ですよ」フク爺「ひと月半かえ、ああ一年が早えな」サチ婆「そうですよね」フク爺「稲尾が死んだっち、まだ七十やったっち」サチ婆「フク爺さんは西鉄ライオンズのファンやったけんな」フク爺「ふむふむ、淋しいな」サチ婆「フク爺、今年の秋が過ぎていくわいな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.13
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、最近、夜は何をしよるんや」サチ婆「そうやな、テレビも面白くないけんな」フク爺「最近んテレビはなんかせわしいな」サチ婆「せわしくてうるせえ」フク爺「そうそううるせえ、タレントの言う言葉がはっきりせんもんな」サチ婆「昔のクイズ番組なんか静やったな」フク爺「そうそう『私の秘密』っちいう番組を覚えちょんかい」サチ婆「高橋圭三アナウンサーやったわな」フク爺「なにか三つのヒントで誰かを当てるんやろう」サチ婆「そうそう、黒いマントを羽織っている人も出たわな」フク爺「何か単純なクイズ番組やったな」サチ婆「それでん結構ハラハラドキドキしながら見たもんや」フク爺「何もヒントを言わんでも当てよった。おかしいと思ったわい」サチ婆「ゲストの人の知恵が働いたんじゃわい」フク爺「杉浦洸とかいう顔のやけに長い人がいたよな」サチ婆「藤原あきさんという女性もいたんよね」フク爺「みんな、静に話をしていたよな」サチ婆「みなさん、頭が良かったんですよね」フク爺「そう言うと、今のテレビに出ている人がバカに見える」サチ婆「そうですよ。あんなに騒がなくてもいいと思いますよ」フク爺「そうや、日本人らしい慎ましさがないわな」サチ婆「ああ、この国はどうなるのでしょうかね」フク爺「謙虚さなど微塵も感じられん」サチ婆「謙虚ちいう言葉も使わんようになったね」フク爺「ああ、雨が降りよん、秋が過ぎていくわい」サチ婆「そうですよね。寒くなりますよね」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.06
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんよ、おはようさん」サチ婆「ああ、フク爺さんや、おはようさん」フク爺「今朝は雨模様じゃな」サチ婆「これで秋も深まるじゃろうな」フク爺「そうじゃな、雨んせいか温けんな」サチ婆「そうじゃな、しかし、昨日は寒かった」フク爺「うん、さびいかった、毛布一枚多くしたもんな」サチ婆「そうそう、フク爺さんからもらったチナゲンサイん中に大根があった」フク爺「そうかいのう、大根も採ったけんな」サチ婆「水炊きに大根も入れたんや」フク爺「それは身体が温まったやろう」サチ婆「うん、チンゲンサイもおいしかったけんど大根がおいしかった」フク爺「ふふふ、そりゃ良かった」サチ婆「しっかりとした味じゃったな」フク爺「ふふふ」サチ婆「フク爺さんはやはりプロのお百姓さんやな」フク爺「ワシじゃないわい。土がいいんじゃ」サチ婆「ふふふ、その土は、フク爺さんがつくったんやろう」フク爺「ワシじゃないわい。季節が自然がつくっちくれるんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「落ち葉が土をつくっちくれるんや」サチ婆「そうじゃのう」フク爺「そう思うと、秋がより素晴らしく思えちくるわい」サチ婆「ふふふ、秋が過ぎていきますね」フク爺「ふふふ、おいしい秋が過ぎていくわい」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.05
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、これ持って帰りな」サチ婆「おっ、立派なチンゲイサイやな」フク爺「裏ん畑で採れたんや」サチ婆「フク爺さんの裏ん畑は立派っちいう噂じゃ」フク爺「なあに、今は裏ん畑しか働かしてくれんからな」サチ婆「そりゃ、息子さん夫婦がフク爺さんを思ってのことやないか」フク爺「なんだかわからん」サチ婆「ふふふ、照れて、嬉しいんじゃろう、いい息子さんとお嫁さんじゃ」フク爺「そげなこと、それより、チンゲンサイ、蒸して、塩をパラパラでいい」サチ婆「ふふふ、そりゃ、お酒においしいじゃろうな」フク爺「新しいけん、チンゲンサイそのものに味があるんや」サチ婆「茎が太いなあ、味がよく出るやろうな」フク爺「うん、葉も歯ごたえがあるんや」サチ婆「水炊きをしようかな」フク爺「そうやな、豆腐もちゃんと買ってな」サチ婆「ふふふ、杏任豆腐と間違えんようにな」フク爺「てへへへ」サチ婆「新鮮な野菜を戴ける、秋はいいよな」フク爺「ヨシッ、大根と茄子も持っちきちゃる」サチ婆「ああ、フク爺さんや、ありがとうさん、ああ秋やな」フク爺「そうやな、秋が過ぎていくよな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.04
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや冷えたな」サチ婆「そうやな、寒くなったもんや」フク爺「最近は氷るっちいうことがなくなったな」サチ婆「そう、水道や水たまりが氷るっちなくなった」フク爺「ふふふ、道ん水たまりがよう氷ったもんやな」サチ婆「ふふふ、男の子の遊び場になったんよね」フク爺「学校に行くっちいうのに夢中になっちな」サチ婆「ふふふ、面白かったみたいやね」フク爺「そう、氷が割れるか割れんか恐る恐る氷ん上に乗るんや」サチ婆「割れんかったら、どうするんや」フク爺「そん上で滑るんや」サチ婆「狭い水たまりでんか」フク爺「狭くたっち滑るんや」サチ婆「ふふふ、割れたら」フク爺「割れたら割れたっち遊ぶんや」サチ婆「何でも遊ぶんやね」フク爺「割れた氷を靴の下に置いて滑るんや」サチ婆「危なくないんけえ」フク爺「ふふふ、転ぶやつもいたな」サチ婆「どうしたんや」フク爺「そりゃ痛いけん泣きよるわい」サチ婆「そりゃ大変じゃ」フク爺「泣きよるけんど泣きながら笑うんじゃ」サチ婆「泣きながら笑う?」フク爺「うん、それしかねえ、泣きながら笑う、いつんまにか学校に着く」サチ婆「ふふふ、昔ん子供は強かったな」フク爺「そうや、子供は風ん子っち言うちょたもんな」サチ婆「ふふふ、そうやな、ああ、もうすぐ冬や」フク爺「ああ、サチ婆さんや風邪には注意をせんとな」サチ婆「そうですよ。老人は風邪ん子ですよ。ふふふ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.03
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、さびいぃなったっち」サチ婆「うん、寒くなりましたね」フク爺「冬がきよん」サチ婆「冬が来ますよね」フク爺「しんけん、さびぃいな」サチ婆「ハイハイ、とても寒いですね」フク爺「サチ婆さん、そげえ、せがうんや」サチ婆「そんなにからかってませんよ」フク爺「ワシがゆうたことをくりかえしちはがいい」サチ婆「フク爺さんの言ったことをくり返して腹立たしくありませんよ」フク爺「ああ、せちいな」サチ婆「そんなにめんどくさくありませんたら」フク爺「ああ、サチ婆さん、どうくんない」サチ婆「いえいえ、ふざけていませんよ」フク爺「ああ、だいーいな」サチ婆「おやおや、疲れましたか」フク爺「そーちゃ、秋が過ぎちぃいきよん」サチ婆「そうですよね。秋が通り過ぎていきますよね」フク爺「うん、さびーいな」サチ婆「ハイハイ、寒いですね」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.11.01
コメント(6)
フク爺「最近、賞味期限問題で老舗が大変じゃな」サチ婆「フク爺さんもそう思うかいな」フク爺「ふふふ、政治にや興味はないけんど喰いもんにはな」サチ婆「辛党のフク爺さんがお餅にな関心があったんや」フク爺「赤福っちいうたら伊勢のお土産やったもんな」サチ婆「そうやな、お伊勢さんにお参りした人はみんな買ってきよったね」フク爺「賞味期限が切れたら切れたっち安く売りゃいいんや」サチ婆「ふふふ、食べる時に匂ってね」フク爺「うん、こりゃまだ喰えるっちいうてな」サチ婆「昔はみんなそうやったわな」フク爺「賞味期限が来るのを待っちょったヤツもいたよな」サチ婆「八つ橋なんか割れたものを買う人がいたもんな」フク爺「そうそう味は変わらんのやけんな」サチ婆「田舎では食べられる食べられんは、人それぞれや」フク爺「そう、人それぞれの賞味期限があったんや」サチ婆「フク爺さんはどんなん食べてもあたらんかったよな」フク爺「おいおい、ワシは賞味期限のない人間か」サチ婆「そうそう、いつも新しい、いつまでも若いということですよ」フク爺「ふふふ、いつまでも若いか……ああ」サチ婆「フク爺さんや、秋が過ぎていきますよ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.31
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、昨日ん夜は水炊きにしてくれた」サチ婆「水炊き、そうやな温かいお鍋も良うなったな」フク爺「ちゃんと豆腐も用意しちくれた」サチ婆「ふふふ、杏仁豆腐じゃなかったかいのう」フク爺「テヘヘヘ、隣りん村の佐藤さんちの木綿豆腐じゃ」サチ婆「そう、豆腐はやっぱり佐藤豆腐屋の豆腐じゃもんな」フク爺「そうだよな、佐藤さんちは豆腐屋を何年やっちょるんやろうか」サチ婆「そうやな」フク爺「ワシら子供の頃からやんけんな」サチ婆「佐藤さんの婆様が造る豆腐がおいしかったもんな」フク爺「隣りやうちん村んしみんながつくっちくりいち頼んだのが始まりやったらしいな」サチ婆「婆様が亡くなっち、息子んトシさんが後を継いだんやろう」フク爺「そうや、トシ兄が隣り村のガキ大将で、ワシの喧嘩相手やった」サチ婆「へえっ、そうやったん」フク爺「そうか、トシ兄が豆腐をつくりよったんか」サチ婆「トシさんは器用やったんやろうな」フク爺「まあおかげでおいしい豆腐が食べらるんちこっちゃ」サチ婆「オマチのデパートで売ったりもしよったな」フク爺「しよった」サチ婆「今は歳やけん無理がきかんち、隣りとウチん村んしためにだけ造りよる」フク爺「そうか、トシも歳をとったんやな、今度、遊びに行っちゃろう」サチ婆「そうそう、それがいい、喧嘩はすんなよ」フク爺「まさかなあ、でもなあ、喧嘩してえよな」サチ婆「ああ、フク爺さんの秋が過ぎて行きよんな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.30
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、今朝は霧が濃いかったっち」サチ婆「うん、やっと秋らしい霧やったな」フク爺「散歩しよっうち思うたら、前が全然見えんかったっち」サチ婆「そうやろうな」フク爺「今日は暖かくなるじゃろうな」サチ婆「そうやな霧が出ると日中は暖こうなるけんな」フク爺「そうやって冬に近付くやな」サチ婆「そうやな。霧が冬を教えちくるんのや」フク爺「そうそう、冬支度は終わったかなっちな」サチ婆「そう、今日は暖かいけん、冬支度をしなさいよっちな」フク爺「歳とると何もせんでようなる」サチ婆「何もせんでいいっちいうことはないっち」フク爺「へーえっ?」サチ婆「元気で生きっちいかんいいけんよ」フク爺「ふふふ、元気でな、そりゃワシは大丈夫じゃ」サチ婆「元気なのも困るっち、深え霧ん中を散歩しちゃいけんち」フク爺「おう、誰から聞いたっち?」サチ婆「ふふふ、誰に聞かんでも、フク爺さんのことは何でもわかる」フク爺「それじゃ、霧で迷って溝に落ちたこともか」サチ婆「それは聞いとりゃせん、そんなことになるけん無茶しちゃ駄目だっち」フク爺「あちゃ、言わんことを言うちしもうたわい」サチ婆「ああ、お陽様が顔出したわい、ああ暖きいな」フク爺「ああ、秋が過ぎちいくわいな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.29
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや井戸ん水がぬきいなったんや」サチ婆「そうやな、フク爺さんとこはまだ手押しポンプやったな」フク爺「そうや、朝の散歩が終わった後は、井戸の水で水浴びをするんや」サチ婆「フク爺さんの健康の源やな」フク爺「そうや、手押しポンプを押すのもひとつん運動や」サチ婆「そうやな、あれも結構キチイもんな」フク爺「昔はあんなもんキチイと思わんかったけんどな……」サチ婆「けんどな……っち?」フク爺「最近、息切れするようになったわい」サチ婆「フク爺さん、あまり無理はせんことやで」フク爺「ふふふ、井戸水は気持ちいいけんな」サチ婆「そりゃ、いいかもしれんけんどな」フク爺「夏は冷てえし、冬はぬきいけんな」サチ婆「そりやそうけんしれんけんどな」フク爺「朝の井戸水、今日も元気や」サチ婆「ふふふ、フク爺さんらしいや」フク爺「井戸水がぬくうなった、ああ秋やな」サチ婆「そうですよ。秋ですよ」フク爺「静やなあ」サチ婆「ああ、静かな秋ですよ。ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.28
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、昨日ん話は嘘やったんや」サチ婆「嘘?」フク爺「そうなんや」サチ婆「嘘とはどういうこっちゃ」フク爺「豆腐を買っちくるっち、孫は出て行ったんやけどな」サチ婆「ふむふむ」フク爺「杏仁豆腐を買ってきたんや」サチ婆「ふふふ」フク爺「孫は豆腐っち名前がついたらいいち思うたらしい」サチ婆「ほう、そうかね」フク爺「孫も、そうやけど、最近、若いしは豆腐を食べん」サチ婆「そうやな、コーヒー、パン、揚げ物が多いもんな」フク爺「それからお菓子、そうそう杏仁豆腐もデザートなんか言うらしい」サチ婆「私しゃあ、杏仁豆腐よりは、蜜豆が好きやな」フク爺「そうそう、昔は缶詰の蜜豆が女の子のおやつやったな」サチ婆「デザートなんか、言葉なかった」フク爺「ふふふ、今日は豆腐をこうちょるはずや」サチ婆「そりゃ、月見で一杯も良かろうな」フク爺「それが雨で、お月様も見えんやろうな」サチ婆「闇夜のお酒も、いろんなことを思い出すやろう」フク爺「闇夜、そう不思議やな、静かな気持ちになる」サチ婆「そうそう、朝採った生姜があるけん持っち帰るかい」フク爺「ふふふ、ありがてえ、生姜、カツオブシ、ネギをたっぷりかけてな」サチ婆「ふふふ」フク爺「醤油、そしてカボスをギューッち絞っちな」サチ婆「ああ、フク爺さんの秋が行くわいな」フク爺「ああ、サチ婆さんの秋もな」注)ふふふ、この話に持って行こうちしちょったんじゃが、 昨日の写真でわかっち、みなさんから杏仁豆腐を指摘されちしもうたいわ。 サチ婆さんだけが話に乗っちくれた。サチ婆さん、可愛い。ふふふ。(フク爺)人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.26
コメント(6)
フク爺「昨日ん晩夜、冷や奴を食った」サチ婆「湯豆腐でなく冷や奴?」フク爺「そう冷や奴」サチ婆「秋なら湯豆腐じゃろう」フク爺「十三夜の月を見ちょったらな」サチ婆「そうやな、昨日ん十三夜の月は美しかったもんな」フク爺「突然、豆腐が食べたくなったんや」サチ婆「ふふふ、豆腐はもう売っちょらんやったろう」フク爺「売っちょらんかったより店は閉まっちょった」サチ婆「どうしたんか」フク爺「豆腐が喰いてえとぼやきよったら、孫が街まで行ってきてくれた」サチ婆「そうやの、フク爺思いのお孫さんばかりやけんのう」フク爺「コンビニで買っちきてくれた」サチ婆「コンビニでのう」フク爺「コンビニじゃけん、パックに入った豆腐やった」サチ婆「お孫さんがわざわざ買ってきてくれたもんじゃろう」フク爺「そう、それがのう、そんパック入りの豆腐がうめえかったんじゃ」サチ婆「そりゃ良かったのう」フク爺「うめえっち孫にお礼言うたら孫も喜びよった」サチ婆「ふふふ」フク爺「ぬるめの燗をした酒を呑みながらて、氷水に浸した冷や奴を喰った」サチ婆「おいしそうやな」フク爺「カツオブシをこれでもかっちかけて、細葱をどさーっち入れて」サチ婆「ふふふ」フク爺「醤油を少し垂らして、そん上からカボスをギーユッち絞った」サチ婆「ふふふ」フク爺「ガブリっち喰った、うめえかった、十三夜の月が美しかった」サチ婆「ふふふ、フク爺さん、秋が過ぎていきますよ」フク爺「ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.25
コメント(8)
サチ婆「フク爺さんよ、ススキがきれいじゃな」フク爺「ああ、穂がすっかり開いたな」サチ婆「朝陽を浴びたススキもいいが、夕陽の中のススキも美しい」フク爺「そうじゃ、秋んやもんな」サチ婆「そうじやね、昔のフク爺さんはススキの中で遊んじょったもんね」フク爺「そうじゃ、ススキはワシたち男ん子の遊び場じゃった」サチ婆「そうやね、私らは羨ましかった」フク爺「ふふふ、ススキの葉でようすり傷をつくったもんや」サチ婆「そうやね、昔ん子供は傷だらけやったもんな」フク爺「ふふふ、ヨモギを叩いてそん汁をつけよったら治ったもんや」サチ婆「そうやね、昔ん子はたくましかった」フク爺「遊んで怪我して遊んで怪我して遊びよった」サチ婆「ズボンなどよう破りよった」フク爺「ふふふ、ケツなどにはアテをしてもらったもんや」サチ婆「そうそう、昔は服でも大切に使いよった」フク爺「ああ、サチ婆さんや、ススキの穂が揺れよる」 サチ婆「そう、さやさやと、秋の音をたてながらな」フク爺「サチ婆さんや、今夜は十三夜や」サチ婆「今夜も晴れや、きれいやろうな」フク爺「ああ、秋が過ぎちいくな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.24
コメント(4)
フク爺「サチ婆さんや、サビイナ」サチ婆「うん、サビイナ」フク爺「今朝なんか、ぐーっと冷えたな」サチ婆「うん、冷えた」フク爺「秋っちいうより、冬やな」サチ婆「うん、冬やな」フク爺「夏と思うちょったら冬や」サチ婆「うん、夏と思うちょったら冬や」フク爺「これじゃ体調も壊すわな」サチ婆「うん、体調も壊すわな」フク爺「サチ婆、お茶がおいしいな」サチ婆「うん、お茶がおいしいな」フク爺「暑くてん寒くてん、生きないけん」サチ婆「うん、生きていかんといけん」フク爺「ああああーっ、サビイナ」サチ婆「うん、サビイナ」フク爺「あああ、今年も残り二ヶ月あまりや」サチ婆「あああ、一年も終わりや」フク爺「あああ、淋しいな」サチ婆「うん、今年の秋も終わりやな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.21
コメント(4)
サチ婆「フク爺さんや、どうして眼鏡をしないでいいんやろうね」フク爺「ふむふむ、ワシにもようわからんべえ」サチ婆「うちん近くの男んしも眼鏡をしちょらんわい」フク爺「サチ婆さんや、どうしても知りてえんかい」サチ婆「うん、一度気にかかると、そんために眠れんのや」フク爺「サチ婆さんが眠れんっちゃ困るな」サチ婆「そうなんや、ふふふふ」フク爺「あんな、これはワシが思うちょることなんや」サチ婆「はいはい」フク爺「ワシら男んしは畑ん作業をしていちな」サチ婆「作業していち」フク爺「時々休むためにひと息をつくんや」サチ婆「ひと息をな」フク爺「そん時、遠くの山や空の雲を見つめるんや」サチ婆「山や雲をな」フク爺「うん、じっとな、長い間、何も考えずに見つめるんや」サチ婆「ふ~ん」フク爺「それを何十年かもくり返してきた」サチ婆「ふむふむ」フク爺「遠くを見る、それが目のために良かったかんしれん」サチ婆「そうやな、今でん、フク爺さんは遠くを見よんものな」フク爺「オナゴしは、ひと息つく時、お茶などの用意をしよったしな」サチ婆「お茶を飲みながら近くの草花を眺めよったからな」フク爺「眼鏡をせん理由、それしか思いつかん」サチ婆「それでいいっちゃ、そうかいのう、遠くを見るっちこっちゃな」フク爺「そういうことや、暇があると遠くを見るんや」サチ婆「ああ山が見える、ああ雲が流れる、ああ秋やな」フク爺「ああ、秋やな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.20
コメント(2)
サチ婆「フク爺さん、どうして眼鏡をしなくていいんだよ」フク爺「眼鏡をしなくてもいいからさ」サチ婆「どうして眼鏡をしなくていいんだよ」フク爺「目がいいからさ」サチ婆「どうして目がいいんだよ」フク爺「そんなこと考えたことないよ」サチ婆「そうだろうね。目がいい人は目のことは考えないよね」フク爺「そうだよ。歯がいい人は歯のことは考えんもんな」サチ婆「病気になって初めて身体のことを考える」フク爺「そんなもんや、人間っちもんはな」サチ婆「ふむふむ」フク爺「お金もなくなっちお金のことを考える」サチ婆「ふむふむ」フク爺「女房も亡くなっち、女房の大切さを知る」サチ婆「ふむふむ」フク爺「ワシがいなくなっち、ワシの大切さを知る」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんや、どうしたんや」サチ婆「フク爺さん、好かん」フク爺「なななぜや?!?!サチ婆さんや、どうしたんや」サチ婆「フク爺さん、哀しくなることばかり言うやもん」フク爺「ふふふ、ワシは元気、サチ婆さんも元気、それが一番」サチ婆「ふふふ、秋やな」サチ婆「そうですよ、秋ですよ……フク爺さんの目はどうしていいん?」フク爺「ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.19
コメント(2)
サチ婆「フク爺さんや、おまえさんは眼鏡はかけんのかいのう」フク爺「かけん」サチ婆「新聞を読む時もか」フク爺「かけん」サチ婆「本を読む時もか」フク爺「かけん」サチ婆「見えるんかい」フク爺「見える」サチ婆「フェーツ」フク爺「田舎ん男しは眼鏡かけたら仕事できんけんな」サチ婆「キイロウ爺様はかけちょった」フク爺「キイチロウ爺さんはインチェリやったけんな」サチ婆「ふむふむ」フク爺「田舎ん男しは汗を出す、身体を動かす、眼鏡は邪魔じゃ」サチ婆「そりゃそうだわさ」フク爺「それに田舎には眼鏡屋なんかねえ」サチ婆「そう言われたらそうやわな」フク爺「買わん使わん、それが一番や」サチ婆「ふむふむ、フク爺さんの話のとおりやわな」フク爺「ああ、秋やな」サチ婆「そうやな、秋やな……ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.18
コメント(4)
サチ婆「フク爺さんや、やけに眠たそうな顔じゃないかいな」フク爺「うん、怖くて、昨日ん夜、全然、眠れんかった」サチ婆「眠れんかった、一体、どうしたんや」フク爺「うん、読書の秋やけん、本を読んだんや」サチ婆「それでなくてフク爺さんは本を読むのが好きやけんな」フク爺「キイチロウ爺さんも『本を読め』っち、よく言いよったけんな」サチ婆「本を読んで、それで眠れんかったかいのう」フク爺「ううん、本を読んでいちっ、知らん間に眠ちょった」サチ婆「そりゃ良かったじゃねえかいのう」フク爺「うん、それがのう読みよった本が推理小説じゃったんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「こげえ夢を見たんや」サチ婆「怖い夢、ふむふむ、どんな夢や」フク爺「ワシ、こんワシが警官から追われたん夢や」サチ婆「ふむふむ、フク爺さんは何の悪さをしたんや」フク爺「ワシは何もしちょらん」サチ婆「何もしちょらんのに、フク爺さんはどうして逃げちょるんや」フク爺「それがわからんけん怖いんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「とにかくワシは逃げちょるんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「警官が大勢になるんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「振り返って見ると、なんと犯人も追っちきよるんや」サチ婆「犯人もか」フク爺「警官も、犯人も、ワシを追っちくるんや、怖かったな」サチ婆「……」フク爺「怖くて、眠れんかったんや」サチ婆「ああ、フク爺さんは幸せやのう」フク爺「サチ婆、ワシ、本当に眠れんかったやけんな」サチ婆「フク爺さんの幸せな秋が過ぎていくわいのう」フク爺「ああ、眠れん秋がのう……ふふふ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.17
コメント(6)
サチ婆「ハイッ、お茶のおともに、食べて下さいな」フク爺「オッ、とんがらしの葉っぱじゃな」サチ婆「そうですよ。最近の若い人は赤い実をとったら葉っぱは捨てるんですよ」フク爺「ふふふ、サチ婆さんのような方が少なくなりましたよ」サチ婆「このように煮るとおいしいのにね」フク爺「ファーアッ、熱いお茶を飲んで、とんがらしの葉っぱ……ああ」サチ婆「なんとなく秋という感じがせんかね」フク爺「ふふふ、お酒が欲しくなるね」サチ婆「ふふふ、それは晩酌の時にね」フク爺「でも、サチ婆さんはつくるのが上手じゃ」サチ婆「なあに葉をつんでゆでこぼし刻むだけじゃ」フク爺「ふむふむ」サチ婆「そしてなあ、後はみりんや赤酒で煮詰めるだけじゃ」フク爺「そんなに簡単にできるのかい」サチ婆「簡単じゃ、ヘイコラホイだわい」フク爺「サチ婆さんは料理の天才じゃわいな」サチ婆「少しの工夫で秋がおいしくなるじゃわい」フク爺「サチ婆さんや、今年の秋が過ぎて行くわい」サチ婆「そうですね、秋がね、ハイッ、お茶をもう一杯いかがですか?」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.16
コメント(5)
フク爺「ほらっ」サチ婆「おお、むかごやな」フク爺「今年の山芋はおいしいぞ」サチ婆「むかごも茹でたてはおいしいな」フク爺「そうやな」サチ婆「あんがとうさん」フク爺「昔はよう食べたもんや」サチ婆「今の子はむかごを食べんな」フク爺「食べんね菓子ばかり食べよん」サチ婆「菓子の方がおいしいやろうね」フク爺「昔はむかごを食べると秋やと思うた」サチ婆「そうやね、山に採りに行って自分でゆがいたものや」フク爺「そうや、秋ん山は子供の宝の山やった」サチ婆「あけび、ざくろ、野いちご、みかん、いちじく」フク爺「そうそう、そうやな、それらを喰い厭きたら……」サチ婆「むかご」フク爺「そうそう、むかごやったな」サチ婆「むかごを食べながらいろんな夢を話したね」フク爺「そうむかごを前にすると、なぜか話もゆっくりなったな」サチ婆「厭きるほどあったから慌てんでよかった」フク爺「ふふふふ、今日もいっぱいあるで、慌てんでいい」サチ婆「ふむふむ、慌てることのない歳ですよ」フク爺「ふふふ、ああ、秋が過ぎていくちゃ」サチ婆「そうですね、静かやな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.15
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、さびいな」サチ婆「寒いですよ、秋ですもん」フク爺「それにしち、さびい」サチ婆「気持ちがいい」フク爺「うん、気持ちがいいけんど、さびい」サチ婆「こん寒さを味わんと、秋やけんな」フク爺「味わう?うん、ワシは味わえん、さびい」サチ婆「もっと寒くなりますよ」フク爺「これ以上さびいなったら、ワシは表に出れん」サチ婆「フク爺さんは寒さに弱かっんだ」フク爺「アチイッんのはどんなにアチイッくても我慢できる」サチ婆「寒さは我慢できん」フク爺「そう、さびいんは耐えられん」サチ婆「立ち話もできんなるな」フク爺「サチ婆さんが、ワシん家に来ちくりい」サチ婆「ふふふ、立ち話は外でするもんや」フク爺「ふーうっ、たまらんち」サチ婆「ふふふ、ひなたぼっこの立ち話もいいさ」フク爺「ひなたぼっこか……ああ」サチ婆「それそれ、フク爺さん、秋が過ぎていきますよ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.14
コメント(4)
フク爺「サチ婆さん、みょうがのお裾分けじゃ」サチ婆「みょうが?」フク爺「そうじゃ、秋みょうがじゃ」サチ婆「そうかい、秋みょうがじゃな」フク爺「梅の木の根元になっちょった」サチ婆「梅の木?」フク爺「うん、梅の木から落ちる下露がみょうがいにいいんや」サチ婆「そうかい。梅の木の下がいいんかいのうフク爺「雑草を刈って、梅の木の根元に置いちょった」サチ婆「ふむふむ」フク爺「その枯れ草の中から、みょうがが顔を出しちょった」サチ婆「フク爺さんや、みょうが、私が好物と知っちょったんやな」フク爺「ふふふ、キイチロウ爺さんも好きやったんやろう」サチ婆「うん、少し焼いたり、揚げたり、煮たりとな」フク爺「キイチロウ爺さんは村長していて、忘れたいことが多くあったけんな」サチ婆「ふふふ、私にも忘れたいことがあっよ」フク爺「ワシなんか、みょうがを食べんでも忘れるわい」サチ婆「ふふふ、これで秋を味わえますよ」フク爺「サチ婆さんが喜んでくりち良かった」サチ婆「ハイハイ、食欲の秋ですよ」フク爺「ああ、秋が過ぎていくわい」サチ婆「ふふふ、秋ですよね」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.13
コメント(8)
フク爺「サチ婆さんや、おはようさん」サチ婆「フク爺さん、少し元気がないな」フク爺「そうなんや、寝不足でな」サチ婆「寝不足?」フク爺「そうや、なかなか寝れんのや」サチ婆「おやおや、それはいけんわな」フク爺「うん、夜中にな、目がなぜか覚めるんじゃ」サチ婆「ふむふむ」フク爺「目が冴えて眠れんのじゃ」サチ婆「ふむふむ」フク爺「ぼんやりと過ごすんじゃが、困ったもんじゃ」サチ婆「ふふふ……」フク爺「サチ婆さん、何を笑うんじゃ」サチ婆「眠れんかったら寝らんかったらいいんじゃ」フク爺「寝らんかったらいいんや?」サチ婆「そうや、眠ろうとするから寝れんのじゃ」フク爺「ふむふむ」サチ婆「オキヨ婆様のことを、楽しい想い出ばかりを考えるんじゃ」フク爺「ふむふむ」サチ婆「するとな、寝れん時間でなくて楽しい時間となるんじゃ」フク爺「なるほどな」サチ婆「もっと考えたいと思っても、いつの間にか眠ってしまうんじゃ」フク爺「サチ婆さんは賢いな」サチ婆「ものごとは悪くとらんで、いつも良いことと思うのじゃ」フク爺「そうじゃな、そうじゃな」サチ婆「そうじゃとも、フク爺さん、秋を楽しまんとな」フク爺「ああ、秋じゃな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.11
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや」サチ婆「何や」フク爺「うん、何でもない」サチ婆「おかしいな、フク爺さん、どうしたんや」フク爺「ふむふむ」サチ婆「どうしたんや」フク爺「う~ん、サチ婆さん、う~ん」サチ婆「どうしたんや、変なフク爺さんや」フク爺「どうもせん、ただ……」サチ婆「ただ……どうしたんや」フク爺「うん、サチ婆さんや、あんがとうさん」サチ婆「驚いた、フク爺さんからお礼を言われるっち」フク爺「サチ婆さんや、あんがとうさん」サチ婆「驚いた、そうあらたまっち言われると怖ろしいわ」フク爺「ふふふ、昨日ん夜、ひとりで酒を呑みよったんや」サチ婆「ひとりで酒を呑む、フク爺さんの晩酌やねえのか」フク爺「ひとりで呑みよったら淋しいなっての」サチ婆「淋しい、そうやの秋やけんな」フク爺「そしたら、毎日、サチ婆さんと話ができることが嬉しいち思うた」サチ婆「フク爺さんと話ができる。私も楽しいよ」フク爺「そうかいのう」サチ婆「だから、私もフク爺さん、ありがとうさんです」フク爺「ふふふ、ワシもあんがとうさん」サチ婆「ふふふ、フク爺さん、これからも仲良くな」フク爺「ああ、秋やな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.08
コメント(6)
サチ婆「フク爺さん、秋祭りが近づきましたよ」フク爺「ふふふ、そうだよな」サチ婆「今年はどうするのですか?」フク爺「秋祭りもあるし、四国にも行かんとならんしな」サチ婆「それはお忙しいことですよね」フク爺「それがなんだかよだきいうてな」サチ婆「よだきい……身体がおかしいんか?」フク爺「うんにゃ、体調はすこぶるいいんや」サチ婆「それがどうしてよだきいんや」フク爺「いろんなことを考えたくないんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「ぼんやりとゆったりとしておりたいんや」サチ婆「なんとなくわかるな」フク爺「穏やかにしておくとな、なにかいろんな想い出が甦るんや」サチ婆「そうやな」フク爺「オキヨ婆さんとも想い出ん中でなら語れるんや」サチ婆「ふむふむ」フク爺「今年ん秋は静かにしようと思うちょる」サチ婆「それもいいやろうな」フク爺「静かに、ゆったりとな」サチ婆「そして、チビリチビリとお酒をな」フク爺「ふふふ……チビリチビリとな」サチ婆「ああ、今年の秋が過ぎていきよん」フク爺「ああ……ゆっくりとな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.07
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、おはようさん」サチ婆「ああ、フク爺さんや、おはようさん」フク爺「おっと、今朝はちゃんと挨拶してくれたわい」サチ婆「ふふふ」フク爺「サチ婆さん、今朝の御飯はおいしかったかいのう」サチ婆「ハイハイ、とてもおいしいございましたよ」フク爺「朝御飯がおいしい、それが一番じゃ」サチ婆「来週あたりは今年の新しい御飯が戴けそうですよ」フク爺「稲刈りも終わったからな」サチ婆「新米を戴ける、ありがたいことじゃ」フク爺「そうじゃのう、おいしい御飯、おいしい味噌汁、おいしい漬け物」サチ婆「そう、茄子の一夜漬けがおいしいわいな」フク爺「ふふふ、秋は何でもおいしいのう」サチ婆「本当ですわい。歳をとっても、秋だけはおなかがグーとなりますわい」フク爺「エッ、サチ婆さんでも腹がグーっちなるかい」サチ婆「ふふふ、おなかは正直ですよ」フク爺「ふふふ、秋やけんな」サチ婆「フク爺さん、お茶をどうですか?茄子漬けもありますよ」フク爺「ああ、こりゃ、たまらんわ」サチ婆「フク爺さん、秋ですよ」フク爺「ああ、秋じゃな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.04
コメント(7)
フク爺「サチ婆さんや、おはようさん」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんや、おはようさん」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんや、どうしたんや」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんや、おはようさんっち言うとんのや」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんやどうしたんや」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さんや、どこかおかしうなったんかい」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さん、お・は・よ・う・さ・ん」サチ婆「……」フク爺「サチ婆さん、ギヤャアーーーーーーーーアッ!!!」サチ婆「……プッ、ああ疲れた」フク爺「サチ婆さん、どうしたんや」サチ婆「今日一日、話をしまいと考えてみたんや」フク爺「なんや、馬鹿馬鹿しい」サチ婆「フク爺さん、おはようさん」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.03
コメント(6)
フク爺「サチ婆さん、今年の柿はおいしいな」サチ婆「夏が暑かったからな」フク爺「そうやな、暑かったものな」サチ婆「暑かった夏の柿はどうしておいしいのやろう」フク爺「サチ婆さんは知らなかったのかい」サチ婆「暑かった夏の柿はおいしい、それは知っちょっるけれどな」フク爺「ふふふ」サチ婆「フク爺さんは理由を知っちょるんかい」フク爺「夏が暑い、それで鍛えられたけんおいしいんや」サチ婆「へえーっ」フク爺「人間も鍛えられたヤツが頑張られるんや」サチ婆「まあ、そうやろうけど」フク爺「人間も柿も変わらんちいうことじゃ」サチ婆「ふむふむ」フク爺「今年の栗も、みかんも、みんなおいしいでえ」サチ婆「今年のフク爺さんはどうや」フク爺「ゲエッ、うん、今年は鍛えんかったけんな」サチ婆「ふふふ」フク爺「ああ、秋やな」サチ婆「はいはい、食欲の秋ですよ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.02
コメント(8)
サチ婆「フク爺さん、何をぼんやりしちょるんや」フク爺「うん、そうやな」サチ婆「どうしたんや、元気がないんか」フク爺「うんにゃ、元気じゃ」サチ婆「それんならどうしたんじゃ」フク爺「うん、そうやな」サチ婆「なにかはっきりせんな」フク爺「うん、詩をつくろうと考えていたんや」サチ婆「詩ちいうと、あん詩か?」フク爺「そうあん詩や」サチ婆「プフゥ、何でフク爺さんが詩をつくる気になったんや」フク爺「ふふふ、秋やけんな」サチ婆「……」フク爺「どうしたんや」サチ婆「うん、秋っちフク爺さんも変えるンやな」フク爺「ふふふ」サチ婆「ところでその詩はできたんかい」フク爺「できん、ひとつも浮かばん」サチ婆「ああ、秋やな」フク爺「ああ、詩ができん秋が過ぎちいくわい」サチ婆「詩ができん秋が過ぎていく……それが詩じゃ」フク爺「ゲエッ、詩ができん秋が……はははは」サチ婆「ああ、気持ちがいい朝じゃのう」フク爺「そうやな、今日も頑張るかな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.10.01
コメント(8)
サチ婆「フク爺さん、起きて下さいよ」フク爺「……」サチ婆「フク爺さんよ、朝からうたた寝をしていては風邪をひきますよ」フク爺「……」サチ婆「フク爺さんよ、おはようさん」フク爺「……」サチ婆「フク爺さんよ、小川の水をかけますよ」フク爺「アッ、冷たえなアッ」サチ婆「ふふふ、やっと目が覚めたようじゃね」フク爺「おっと、いつん間にか眠っちょった」サチ婆「朝から居眠りをしてどうしたんや」フク爺「うん、夜、目が覚めたら、寝れんなっちな」サチ婆「ふふふ、お酒を呑まんかったけんやろう」フク爺「うん、たまには身体を休めちゃろうと、酒を抜いたんや」サチ婆「そりゃ、感心やわ」フク爺「でも、目が冴えて眠れんかったから台所に行った」サチ婆「酒を呑んだ……ああ」フク爺「つまみがタクアンしかなかったけんどおいしかった」サチ婆「ふふふ、オキヨ婆様直伝のタクアンやもん、おいしいはずや」フク爺「焼酎を呑みながらタクアンを食べよったら……」サチ婆「お酒を呑んでタクアンを食べよったら?」フク爺「オキヨ婆さんのことを思い出しち、ますます眠れんなったんや」サチ婆「秋やもんな」フク爺「秋はどうして遠い昔を思い出すんやろうな」サチ婆「昔を思い出して、冬を越す元気をもらうんや」フク爺「ああ、また冬が来るんやな」サチ婆「フク爺さんや、冬が来る前に、秋を楽しみましょうよ」フク爺「そうやな、オキヨ婆さんやキイチロウ爺さんの想い出とともにな」サチ婆「そうそういっぱいの想い出とともにな」フク爺「ああ、秋やな」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.09.30
コメント(6)
フク爺「サチ婆さんや、雨やな」サチ婆「そうやな雨や」フク爺「秋の雨は静かやな」サチ婆「そうやな」フク爺「なぜに静かなんやろう?」サチ婆「うん、そうやな」フク爺「そうやな?」サチ婆「春や夏ん雨は作物を育むんや」フク爺「ふむふむ」サチ婆「秋ん雨はな」フク爺「ふむふむ、秋ん雨は?」サチ婆「人を憩おわせる雨なんや」フク爺「ふむふむ」サチ婆「そんなに働かんで一日ぐらいゆっくりせよということよ」フク爺「サチ婆さん、凄いことを知っとるんやな」サチ婆「だから明日は晴れる、今日は静かに身体を横たえたらいいんや」フク爺「ふむふむ、サチ婆さんは哲学者かいな」サチ婆「ふふふ、キイチロウ爺様がよく言ったことよ」フク爺「ああ、やっぱりそうか」サチ婆「テヘヘヘ……フク爺さんや、秋やな」フク爺「うん、秋や、秋ん雨が降りよる……ああ」人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!
2007.09.29
コメント(4)
全165件 (165件中 1-50件目)