風雲 いざなみ日記

2005年10月12日
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昨年1月に、92歳で他界した祖母は、最期に「ヤ・タ・ガ・ラ・ス・・・」と一言発して、息を引き取りました。 49日の法要の際、集まっていた一族の年寄り連中にその話をしたところ、不思議な話を聞かされました。


それは、ちょうど私が生まれた時間(午前2時22分)だったそうです。 まるで、そのことを知らせるかのように、祖母の家の庭と数軒の一族のところに八咫烏が姿を現して、真っ暗な空を本宮の方角へ飛んで行ったそうです。 何より不思議なことは、父と駆けつけていた親戚数名は、母の病状の都合で手が離せず、誰にも連絡が出来なかったのですが、私の誕生は、すでに親戚中が知っていたというのです。


この話を聞いたとき、私は内心思いました。「 コイツら、イカれてる・・・ ^.^;」




牟婁の真砂(まさご)といえば、以前書いた清姫の故郷ですが、この真砂に千代包(ちよかね)という猟師がいました。 山で猪を追っている途中、彼は道に迷い、どうしたものかと思案していたところへ、八咫烏が現れます。
疑いながらも、漁師は八咫烏が先に立って、静々と歩くあとをついて行くと、八咫烏は金色に姿を変えまました。 


驚きながらもさらについて行くと、曾那恵(そなえ)というところに出て、漁師が一日中追っていた獲物の猪も、そこに倒れていたといいます。
気がつくと、いつの間にか八咫烏の姿は見えなくなり、辺りを見回して探していると、少し離れたところにあるイチイガシの巨木の上に光る物を見つけます。 猟師は恐ろしくなり、大きな鏑矢をつかんで、発光物を射落とそうと狙います。


すると、光は3枚の鏡に別れ、猟師に向かってこう言いました。 「我らは、この地に代々伝わり、王や万人を守る者なり。 熊野権現として現れるのも我等らなり。 此度は宿縁によって汝に姿を見せたり。」猟師は弓矢をうち捨て、地面に伏して無礼を詫びました。そして、イチイガシの下に3つの祠を用意しました。 すると鏡は、その3つの祠に移ったといいます。



狩りの途中で、山中に迷っているところに八咫烏が現れ、猟師を神のもとへと導いたというお話しは。 バックボーンに「古事記」や「日本書紀」に記された神武東征説話に登場する八咫烏が天から下り、神武天皇を先導して熊野から吉野への道案内をする逸話に由来すると思われていますが、八咫烏は熊野の神の使いとされ、もともと熊野地方の狩猟する人々が信じていた守護霊だったということです。



八咫烏は熊野本宮大社の紋章で、古来、重要な約束を記した証文は、この八咫烏の紋章の証文で交わされ、八咫烏の紋章のもとに交わされた約束を違えることは許されず、と血を吐いて死ぬとされています。


そういえば、現代でも有名なものでは、サッカーの日本代表のシンボルマークが八咫烏ですよね。



もしかすると、祖母の臨終の床には、八咫烏が迎えにきていたのかも知れませんね。 私が死ぬときもきっと、八咫烏が迎えに来てくれると信じたいです。 




何? お前は死んだら 「火車」





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最終更新日  2006年02月09日 12時55分59秒
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