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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2017年09月09日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
はちがつの鯨.jpg
【スタッフ】
監督=リンゼイ・アンダーソン  脚本=デビッド・ベリー
撮影=マイク・ファッシュ    編集=ニコラス・ガスター
音楽=アラン・プライス

【キャスト】
ベティ・デイビス  =リビー・ストロング
リリアン・ギッシュ =サラ・ウェバー
ビンセント・プライス=ミスター・マラノフ

ハリー・ケリー・Jr =ジョシュア
メアリー・スティーンバージェン=娘時代のサラ
マーガレット・ラッド     =娘時代のリビー
ティシャ・スターリング    =娘時代のティシャ

【あらすじ】
「サラ」と「リビー」の姉妹は60年来、夏ごとにメイン州の小さな島にある
「サラ」の別荘にやって来る

八月になると入江に鯨が来るので、少女の頃、よく鯨を見にいったものだった
「リビー」は、第1次世界大戦で「サラ」の若い夫が死んだ時「サラ」の面倒を
 みたが、「リビー」は病のため目が不自由になり、今度は「サラ」がみている

「リビー」は徐々にわがままになり、言葉にトゲが出る


別荘には幼馴染みの「ティシャ」や修理工の「ヨシュア」、近くに住むロシア
移民の「マラノフ」らが訪ねてくるが「リビー」は無関心を装う

ある日、「マラノフ」が釣った魚を持ってくる 「サラ」は「魚をさばいて
くださるならご招待しますわ」とマラノフを夕食に招いた

スーツを着て花を摘んできてくれた「マラノフ」

「サラ」と「マラノフ」は お互いの昔話に時がたつのを忘れた

だが「マラノフ」は、「リビー」のトゲのある言葉に傷つき腰をあげる 
「サラ」は妹のことを詫び「貴方は一人かも知れないけれど、自由でうら
やましいわ」というと「貴方はロマンチストだ」と笑って帰って行った

リビーは何よりもサラが去って一人ぼっちになることを恐れていたのだ
   ------------------------------
この映画の魅力は 八月には鯨の泳ぐ姿がみられるという 
入り江を見下ろす崖の上に建つ 古い別荘の佇まいと

そこから見える穏やかな海、砂浜から100mほどの所に浮かぶブイに
乗ってる鐘 波に揺れるたびに周りにある4ッつのハンマーがカーンと
叩く 波の音との絶妙な感じで マッタク煩くない 程良い音で鳴る

岩場に打ち寄せる幾重もの白波 澄み切った空にカモメがゆったりと舞い 
時折ミャー ミャーと鳴く 遠くの水平線に続く白い雲 暖かい日差し 
なんともいい風が吹くテラスで揺り椅子に揺られて 日がな一日を過ごす

別荘と言っても質素でA・ワイエスの絵を思い出させるシンプルな建物で 
家の中は 煉瓦造りの暖炉があり 煤けた木材の壁にレースのカーテン 

花の絵が背もたれに描かれた安楽椅子 年代物の柱時計に置時計 
ランプ式の電気スタンドに 旧式立型ラジオ 沢山の写真立て
玄関わきの壁には 広いつばの麦わら帽子が5ツも掛けてある

これらの 絵に描きたくなる様な風景や 室内の小物等
これらを5分間隔で写してみせ 気の利いたセリフが幾つもあって
監督の意志や 意図は十分伝わってきた

映画の筋書は老姉妹の日常を淡々と綴ってみせてくれる
視力を失った、気難し屋の姉『リビー』(ベティ・デイビス)
人に依存しなければ生きていけない自分への腹立たしさが人を傷つける様な
とげとげしい嫌味溢れる言葉や 悪態で 人を寄せ付けない

その姉の世話をしている、しっかり者の妹『サラ』(リリアン・ギッシュ)
家の掃除をし、食事を用意し 花を摘み、絵を描き、亡くなった父や母
そして夫の写真に向かって 何かあるごとに話しかける

観てる側からは 姉が妹を苛めてる風に見えるが 長年一緒に暮らしてる
二人には そんな意識は無いのだろう 姉の美しい真っ白な長い髪を
海の見えるテラスで梳いている姿は なんとも仲の良い姉妹に見えた

「ベティ・デイビス」と「リリアン・ギッシュ」老女二人の演技に釘付け
そして、少し癖のある、心優しき来訪者たち
太めで お節介の幼馴染み『ティシャ』(アン・サザーン)
やたらと騒々しい 修理工の『ジョシュア」(ハリー・ケリー・ジュニア)
ロシア移民で 浮浪の身のダンディ『マラノフ』(ヴィンセント・プライス)

俳優陣は、この時、
「デイビス」が79才 「ギッシュ」は なんと93才 「サザーン」78才
 あの「ハリー・ケリー・ジュニア」が66才 「プライス」は76才だった

往年の名優たちの 夫々の過去の名画を思い出しつつ観賞できた
年寄り映画ファンにとっては なんともいえぬ味わい深いものとなりました 





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最終更新日  2017年09月18日 09時54分10秒 コメントを書く


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