ほんの150年くらい前まで
我が国では
飢饉がたびたびありました。
そうでなくとも
農作物が採れない冬などは
毎日が食糧危機との隣りあわせでした。
そこで人々はさまざまな知恵を絞って
「いざという時」の備えをしてきました。
加藤清正公は
ほかの大名と同じく
米や雑穀はもちろん
食糧庫に十分備えていましたが
さらに
飢饉や籠城戦に備え、
ある食物を
熊本城を築城する材料として利用
しました。
それは、
「ずいき
」です。
里芋の茎を乾燥させたもので、
芋がらともいいますね。
これをなんと
城の畳の芯や
壁材のつなぎに使ったのだそうです。
すごいところに備蓄しましたな(^0^)。
芋がら。
食物繊維やカルシウム、マンガンなども豊富で
疲労回復効果もあるといいます。
備蓄食としてはまさにうってつけです。
昔、母がたまに煮てくれて
あのシャキシャキした食感が好きだったなあ。
でも、
料理をほとんど教わらないうちに
母はかなり早くに他界してしまい、
扱い方が分からぬ(^-^;)
こういうとき、ネットって便利だな~。
調べてみると、
<戻し方>
1.たっぷりの水に漬けて数時間~一晩置く。
2.鍋に芋がらとかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら10分ゆでる。
3.冷水に取って10分ほどさらす。
少し食べてみて、えぐみが残っているようなら、2と3を1~2回繰り返す。
4.水気をよく絞って、3~4センチくらいに切る。
これは1年ほど前に買ってすっかり忘れ去られていた芋がら(^-^;)。
もうだめかなー、でも捨てる前に試しに戻してみよう!と
4本ほど抜いて戻してみたら、
まあ、大きくなるなる(^0^)
なので芋がら1束持ってるだけで、
かなり膨れて、何食も食べられちゃうぞ。
確か母の煮物には、油揚げとにんじん、こんにゃくが入っていたけど
今回は冷蔵庫にあったちくわとにんじんを使い、
ごま油で炒め煮してみました。
水をひたひたに加え、
味付は、だいたいいつもの合わせ調味料。
しょうゆ:みりん:酒=1:1:1に合わせたもの。
(あらかじめ作っておくと便利なのだ)
テキトーに煮汁がほとんどなくなるまでざっと煮ただけ。
まあ、きんぴらみたいなもんだな。
そしたらね、美味しかった!
そうそう、このシャキシャキがいいの。
甘辛で、
ごはんが進むくーん。
ほったらかしで長期備蓄できて
コンパクト、
いざというときには数十倍にふくらんで使い出が半端ない。
城内の人々の腹を十分に満たすことができたでしょう。
さすが加藤清正、
目の付け所がすごい。
季節になると
農産物直売所などで見かけますが、
ネットでも手に入ります。
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