青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2026.05.23
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NHKの番組で列車ななつ星の誕生秘話を見ました。

JRがまだ国鉄の時代、九州は赤字経営で
住民達からもあまり良いイメージがなかったところを、
九州新幹線の開業時に当時の社長が
オリエンタル急行のような豪華列車を作ろうと
力を入れて出来たのがななつ星だそうです。

その誕生秘話で4つ印象に残ったところがあります。

1. まず、オリエンタル急行を実際に経験し
その豪華さとサービスに圧倒され、

どうしたらこのような列車が作れるか質問したところ、
「豪華な素晴らしいホテルのようなものを目指すのではなく
日本ならではの素晴らしさを表現しなければいけない」
と言われたそうです。

これって何にでも言えますよね。
コピーだけじゃ真似たもののままなんですよね。
唯一無二にならなければ長続きしないんです。
それでななつ星は
沢山の九州の伝統を取り入れているんですが、
でもそこがななつ星の
一番素晴らしいオリジナルではないんです。


2.列車が完成し、選りすぐりのスタッフが準備万端で
素晴らしいサービスを整えて、選りすぐりのコースを
試走したのですが、
お客さんとして試乗している開発メンバーが、
出発してすぐスタッフに


沢山の資料を読んで、各地の名所を頭に叩き込んでいた
スタッフでしたが、その質問に即答できなかったそうです。
なぜなら、次の名所は、何時間も先にあって
出発してしばらく走るのは、ガイドブックに載っているような
観光名所ではないから、何の説明も見所も考えられない、
これでは駄目だとわかったそうです。
それでコースを通る九州の各地を訪問し、
その土地土地の人と出会い、特色を学んでいったそうです。

九州を回る列車だから、
九州の魅力を伝えなければならないけれど、
伝える側が、九州の本当の魅力を見ていなかったことに
気がついたというところが素晴らしいと思います。

これは私だけが思っていることではないと思うんですけど、
九州の方に出会うと、福岡出身の方はものすごく
福岡の自慢をして、福岡出身ということに
強~いプライドをいつも感じます。

ところが、福岡の方は気がついてないようなんですが、
九州圏外の人達には、福岡=九州の一部なので、
福岡がどんなに素敵なところか聞いた後は
他の九州の魅力も知りたいのに、福岡の人は
福岡がどんなに都会で美味しい物が多いかばかりで
他の県の事を聞いても全然説明できない。

正直、都会は全国各地にあるから、
九州圏外の人が知りたいのは、他の県にない
九州の魅力なんですけど、なぜか知らないけど
福岡以外の九州出身の方達は、ものすごく控えめで
聞くのは福岡のお国自慢ばっかりなんですね。

福岡は行ってみたら、確かにとても素敵な街で
人も感じがよくてすごく好印象でした。
でも、九州はとても広くて特色もそれぞれで、
九州の魅力をもっと知りたいんです。
福岡もいいけど、熊本も大分も宮崎も福岡と同じ位に
すごく良い、と思うのに、なぜかそれがないんです。

だから、ななつ星のスタッフがそれに気がついて
沿線の小さな街のひとつひとつを大切に思い始めたのは
素晴らしい気づきだなと思いました。

ななつ星に乗る人は九州を知りたいんです。

3.そしてそのスタッフの各地を知る努力があったから、
ななつ星沿線の人達が、ななつ星を歓迎しようという
暖かい気持ちが生まれてきて、
沿線の人達がななつ星に手を振るし
乗客も手を振って答えてそれが乗客に見えるから
お互いが歓迎し合って
心の交流がうまれているそうです。

新幹線みたいに高速で通る列車ではないから出来た
その地域を感じられる良さなんでしょうね。

4.ななつ星の九州の伝統を活かした調度品に一つに
九州が誇る有田焼の名窯柿右衛門の
洗面ボウルがあります。
ななつ星のスタッフが
人間国宝の14代酒井田柿右衛門(正さん)に
断られるのを覚悟で作品を依頼した時、
九州の為にと思われたんでしょうね、
ご体調が悪いのに仕事を受けて、
洗面ボウルを製作されたそうですが、
その絵柄は、九州に自生する野花、植物だったそうです。

ななつ星の本当の魅力=九州の魅力を
正さんはよくご存知だったのでしょう。
さすが、物事の本質がよくわかっていらっしゃる方
だったんだと思います。
正さんの遺影は優しいお顔をされていらっしゃいます。

ななつ星は世界的な旅行雑誌で
オリエンタル急行を押さえて1位になったこともあるそうで、
スタッフの方達はどれだけ驚き喜ばれた事かと思います。

こんな素晴らしいななつ星、一つ問題があるとすれば
それは多分、料金がとても高くて、沿線の方達全てが
気軽に乗れないことだと思います。

もう既に実行されていらっしゃるかもしれませんが、
沿線の方達が気軽に乗れる特別価格を
年に1度でも設定したり、
子供が経験することも大事だけれど、
収入の少ないお年よりを招待して
地域の名もない方々も楽しんでほしいなと思います。


画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2026.05.23 07:05:01
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