殿上人日記

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2009年07月25日
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カテゴリ: 長野、山梨の旅

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  こう見えてアニメ黄金期に生まれ育った私は、ロボットアニメが
  お気に入り少女で、コンバトラーV、ボルテス5、ダンガードA
  そして。。。。生誕30周年を迎えた「機動戦士ガンダム」も
  タイムリーに見ており、ヤマト共々、友達と映画館に駆けつけた


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  当時、宇宙戦艦ヤマトの真田さん、ドカベン(野球だけど)は
  土井垣さんという、しぶいキャラがお気に入りで、ガンダムでも
  シャアでもなくアムロは論外、ブライトさんがお気に入りだった

  朝日系列の名古屋テレビ(メーテレ)で、そのガンダムは制作
  放映を始めたのだが、その局でやっている人気の旅番組が
  土曜の午前にキャイーンのウド鈴木が、中部地方などを紹介を
  する「ウドちゃんの旅してゴメン」で、今朝は中津川坂下だった


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  その番組で、ここでもよく登場をする信州の辰野町を紹介すると
  いうので見たら、前々から行きたかった横川渓谷~。くっそ~!
  ウドちゃんに、先を越されてしまったのか。なんだか悔しい

  という訳で、早速、旦那や娘と辰野町の横川渓谷へGO!!


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  天然記念物にも指定されている「横川の蛇石(じゃいし)」は
  粘板岩に貫入した閃緑岩の岩脈だそうで、その岩脈に直交して
  等間隔に石英脈が入っており、蛇腹のようにも見えるので蛇石
  というそうだ


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  昔、2匹の兄弟竜が喧嘩をした為に、横川川が氾濫してしまい
  下流の集落が鉄砲水に襲われそうになったのを、母子の2匹の
  蛇が、自分の身を犠牲にして救ったそうである

  その心に打たれた熊野権現様が母子の蛇を蛇石にかえ、2匹の
  竜は喧嘩が出来ないように、上流にある大滝に閉じ込められた


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  木地師(きじし)とは、全国の山々をブナ、ナラ、ケヤキなどの
  良材を求めて移動しながら、素材を切り出して、ロクロを使い
  お椀やお盆、コケシなど木工製品を制作をして暮らす山の民だ


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  木地師の発祥は、滋賀県愛知郡小椋村(現・東近江市)だそうで
  権力争いに敗れて、小椋の山里に移り住んだ小野宮惟嵩親王
  (文徳天皇の皇子)は、法華経の巻物のひもを引くと巻物が
  回転するのを見て、ろくろ技術を発明したそうで木地師の
  始祖と言われている


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  木地師は親王の流れをくむものとして、朝廷の保護のもとに
  あるとの由来書と、全国どこの山であっても七合目以上は
  自由に伐採が出来るという許可書を、持ち歩いていたという


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  様々な特権を持ちながらも、厳しい山深い里を転々としながら
  漂泊の民として、土地も故郷も持たない彼らの心の支えは
  皇室にも繋がる、随臣の末裔であると信じる誇りであって
  この横川の大樹の根元にある木地師の墓石にも、皇室と
  同じ十六弁菊紋が刻まれている


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  蛇石は紹介をしても、そんなマニアックな木地師の歴史や
  このかわいらしい滝も、ウドちゃんの旅番組では、紹介は
  されなかったけど・・・・


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  第三セクター経営のふるさと農村公園「グリーンビレッジ横川
  かやぶきの館」は、高さ13メートル、横幅43メートルを誇る
  日本一のかやぶき屋根を持つ施設で、宿泊や日帰り温泉も
  楽しむ事が出来る


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  天然温泉ではないが、薬草風呂とハーブ湯も楽しめる大浴場も
  開放感たっぷりで、なにより価格が400円と安いのが魅力で
  その日も沢山の人でにぎわっていた。桃の湯だった


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  そして、二八の手打ち蕎麦!! 信州ではお蕎麦を食べなくちゃ
  お試しで、大好きなとうがらし梅茶も楽しむ事が出来てラッキー

  伊那谷から松本平に抜ける、今も車の交通量も多い道はかつては
  古代の東山道、のちには中馬街道であった。その道脇にあるのが
  「今村の徳本水(とくほんすい)」で、旅人が休息をする水場だ


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  当時は岩間より水がこんこんと湧いており、味噌のしこみに
  使うと味噌がかびず、飲むと歯痛が治ると評判だったそうだ

  小屋場と呼ばれる崖上の平は、徳本が草庵を結んだ所と伝え
  戦国時代に、この山に築かれた龍ヶ崎城の水の手であったと
  思われる


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  徳本とは、甲斐の武田信虎と信玄父子二代の侍医で、武田家
  滅亡後は東海から関東諸国を巡り、貧しい人には無料で薬を
  与えたり、報酬は16文以上の金を受け取る事はなかった為
  「十六文先生」と称された、永田徳本である


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  徳川将軍秀忠の病いを治癒して、報酬を受けずに立ち去ったと
  いわれており、晩年は長野県岡谷で過ごしたそうで、余談だが
  製薬会社「トクホン」の社名は、永田徳本にちなんで命名された
  ものだが、直接の関係は無いようだ


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  また江戸近郊の農村を中心に、関東、北陸、近畿まで念仏講を
  行い、諸大名や大奥女中までもから支持をされ、「流行神」とも
  称された江戸末期の名僧、徳本上人こそが草庵を結んだ徳本では
  ないかとも言われている

  無論、ウドちゃんからは、マニアックな徳本水は紹介はされず
  手打ち蕎麦は食べていた

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         平成21年7月12日に信州辰野町で撮影







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最終更新日  2009年07月25日 17時44分20秒 コメント(47) | コメントを書く


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