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【送料無料選択可!】夜をぶっとばせ (単行本・ムック) / 井上荒野/著 井上さんの最新刊(多分)。タイトルはローリングストーンズの曲です。 ダメ夫との関係から抜け出そうとネットの世界に浸る主婦、たまき。ここまではよくあるというかもう使い古された設定なのですが、さすが荒野さん、空気が違います。 別々の短編が2編かと思ったら、今度はそのダメ男が語り手。いきなり黒人の大男が「私の妻を知りませんか?」と現れたり、同棲中の女性のライブに行ったら息子や娘が太鼓を叩いていたり、単なる偶然ではないことは、その同棲している女性がはじめの編にも登場してくるから想像がつきます。 一夫多妻制の人間もこの世にはいるのですよね。狭い世界で夫婦のもめごとに悩んでいるときに読むと考え方が変わってくるかも。 荒野さんは自分とほとんど同世代ですが、若い人とも話ができそうですね。これからもお願いします。
2012年06月24日
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【送料無料】ある少女にまつわる殺人の告白 2010年「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作。表紙があまり好きじゃないのですが、内容は読み応えがありました。 児童虐待がテーマです。児童相談所にしても貧困家庭にしてもかなりリアルです。リアルすぎて余談が続くインタビューにはちょっとイライラするほどでした。 十年前に起こった事件とは何なのか、なかなか真相が語られません。妻や連れ子を殴るどうしようもない男が悪いことは分かるのですが、かなり終盤になるまで何が起こったのか分かりません。そして衝撃のラスト。なるほどねえ~。怖さに余韻が残ります。 さて、この後このインタビュアーはどうするのか。そこも興味あるところです。それをあえて書かなかったのがよかったな。
2012年06月17日
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【送料無料】 飼い喰い / 内沢旬子 【単行本】 もうずっと前から枕元にあったのですが、他の本を読むのに忙しくて昨日やっと読み終えました。Zさんがアマゾンで買ったのですが、例によって彼は読んでいないのでした。 自分で子豚を育てて出荷して食べるという衝撃的な体験を淡々とユーモラスに描いたノンフィクション。筆者はどんな図太い神経をしているのかと思いきや、一枚だけあった写真には理知的な美人と豚の頭蓋骨が写っていました。 「命を頂く」という言葉にすら違和感を抱いてきた(その言葉が免罪符になるというおこがましさ)という内沢さんは、巷のエセ博愛主義者たちに自らを実験台にして立ち向かったとも言えるかもしれません。 豚に名前をつけて毎日糞掃除と小屋の修理にあけくれ、マウンテンされながらの飼育日記は読む側にはおもしろいのですが、この華奢な体でよくやれたものだと感心します。 家畜であるからには、りっぱな肉となるだけ太らせてあげたかったというのが内沢さんの唯一の後悔です。 食べる会では美味しい美味しいと大好評だったとか。あんなに反対していた母親が「もっとないの?」と電話してきたというのも笑えます。 それより何より一番びっくりしたのは、乾燥したとはいえ蛆を手づかみで食べて美味しいという下り。畏れ入りました。私など絶対にそれはできません。それができる人だから、できたんだなあと改めて内沢さんの偉大さを感じ入った次第です。
2012年06月17日
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【送料無料】贖罪の奏鳴曲 「さよならドビュッシー」がいまいちだったので、予約していたことも忘れていました中山さん。こっちはかなり話題になっただけあって、なかなかの出来映えでした(あくまで上から目線)。 少年時代に凶悪な犯罪を犯した男が凄腕の弁護士として活躍します。 まあ、はじめから多分あれだとうと予想しながら読んでいたのですが、作者はあくまで「怪しさ」をちらつかせたいようですし、それにしては医療少年院の記述が長すぎて、いったいどうしたいのかなあと思っているうちにページは残りわずか。ラストでそこまでやっちゃいますか!ちょっと飛躍がすぎるんじゃありませんかね。 読んでいない方には何を言っているのか全く分からないと思います。まあ、けっこう中山さんにやられたってことはありますね。 でも、はじめに読者ありきで、人間が書けていない(まるで直木賞選考委員のコメントだ笑)。そんなものを期待しないでエンターティメントとして読めばけっこう面白いです。 自分としては、罪を犯した人間がどうしたら立ち直れるのか、それは無理なのかということに興味があったので、題名の「贖罪」がかえって嘘くさくなってしまったと思うのでした。ところであのソナタはあれっきりでしたか。 ドラマも不作が続く昨今ですが、これぞというものは出てこないのかしらねえ。
2012年06月09日
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【送料無料】ルポ子どもの貧困連鎖 共同通信社の配信記事をもとに刊行されたノンフィクション。うちで取っている新聞にも掲載されたはずなんだけど、いまいち記憶がないのです。新聞読んでないってことだあ。 今話題の生活保護家庭がたくさんでてきます。あの騒動でますます本当に困っている人たちが苦しむことになるのではないかと心配です。 夜間高校、中学、小学、保育園と取材を重ねたわけですが、題名の「連鎖」に違和感がありました。それぞれの貧困層を描いているだけで総合した解決策が述べられているわけではないのです。そこが説得力に欠ける最大の要因だと思われます。 それにしても腹が立つのは小泉内閣の政策です。規制緩和とか個人の責任とか、あのとき騙されて奴を応援した方々は今はどんな思いでおられますか、と訊いてみたい。 大阪維新の会の例の人も、十年後には「この荒廃の要因」とされることでしょう。
2012年06月03日
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