[My Watch Impression] カテゴリの記事
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良い懐中時計を買いました。その３
さて、アガシの機械を少し細かく見ていきましょう。 真っ先に目に飛び込んでくるのは、やはりビス止めのゴールドシャトンだと思います。二番車から四番車までが、ビス止めシャトンになっています。 軸受のルビーを収める穴を受板に開け、そこにルビーを入れます。その上からやや柔らかい素材のシャトンをかぶせ、それをネジで固定します。これはルビーの位置決めや傾きの調整がしやすいということで、こういう構造になっているのですが、技術が進歩し加工精度が上がってくると、この方式は廃れていきます。 まずシャトンが単なる圧入方式になり、最近ではシャトンもなくなって、ルビーを直接受板に圧入するようになっています。ルビーの適正な位置と傾きが、そういう単純な構造でも出せるようになったということでしょう。 ですから、ビス止めシャトンだから「高級」であるとは必ずしも言えないのでしょう。ルビーのセッティングに高い技術を持っているメーカーは、かなり早い時期からビス止めシャトンがなくなっていっているようです。 また、この機械では、ガンギ車受はシャトンではなくキャップ式になっています。これは、保油性を高めるための工夫だそうで、回転数の高いガンギ車とアンクルの軸受に採用されることが多かったようです。 ただ、この手法も、揮発しにくい潤滑油が開発されてくると、必ずしも必要というわけではなくなってきます。 まぁ、ビス止めシャトンにしてもキャップ式ガンギ車受にしても、技術的に進んでいなかった時期の機械だからこその工夫なのですが、良い時計を作ろうとする涙ぐましい努力が垣間見られる技術ではありますね。 今の機械よりも趣深い風景です。
2007.05.18
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良い懐中時計を買いました。その２
ということで、肝心のムーブメントがこれです。 「AGASSIZ Watch Co.」製21石８調整ムーブメントです。アガシというメーカーについては、釈迦に説法かと思いますので、あえて詳しくは記載しませんが、最終的にロンジン社に吸収されるまでは、当時の最高級メーカーの一つに数えられる会社でした。 なるほど、このムーブメントも当時のスイス製最高級品の特徴を数多く備えています。 ざっと挙げてみると次のような感じです。１.石数が多い。 （21石。当時の普及品は15石ぐらいが多い。）２.調整が多い。 （８調整＝温度×２、等時性×１、姿勢差×５。パテックの高級品も同等。）３.ビス留めのゴールドシャトンを使っている。 （ただし、技術が進むと必ずしも必要ではなくなる。）４.キャップ式のガンギ車受け。（同上？）５.腎臓型ヒゲ持ち。 （今でもパテック等が採用している。）６.巻上ヒゲ。７.バイメタル切りテンプ。 （これは当時、それほど高級でなくても採用されていたような・・・。）８.丸穴車と角穴車のウルフティース歯車。 （生産性が悪く、また今では他の歯型で代用が効くので、現在は採用されなくなった。）９.スワンネック緩急針10.（多分）ゴールドトレイン。 いやぁ、萌え萌えポイント満載ですね。 次回からもう少し細かく見ていきます。請うご期待！（笑）
2007.05.17
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良い懐中時計を買いました。その１
某オークションで先日落札した懐中時計が届きました。 1920年頃のものと思われ、多分、宝飾店のオリジナルウォッチなのでしょう。文字盤には「CHESTER BILLINGS & SON」と入っています。 文字盤には、外周・内周・スモセコと３段に段差がつけられ、オーソドックスで落ち着いた雰囲気になっています。インデックスの数字の微妙な乱れから、手書きの文字盤ではないかと想像されます。 ケースは14KのYG無垢で、この頃の高級懐中時計としては標準的な素材です。裏蓋には、最初のオーナーであったであろう人物のイニシャルらしき飾り文字が彫られています。当然、ダストカバー付です。 スモセコ軸あたりの文字盤に小さな修正跡がある以外は、ほとんどキズもなく、良い状態です。 さて、肝心の機械ですが・・・。 つづく（笑）
2007.05.16
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アンティーク懐中時計を買おう その４
これはシチズンの1970年頃のものと思われる懐中時計です。 使用されているムーブメントCal.0200は本来は腕時計用のムーブメントなのですが、これくらいの時代になるとウォッチの主流は完全に腕時計になっているので、おそらく既にシチズンは懐中時計用の大きなムーブメントを作っていなかったのでしょう。 大きな懐中時計ケースに小さな腕時計用ムーブメントが収まっている姿は、少し情けないものがありますね。（笑） ただ、これくらい時代が下ってくると、テンプの受け等に耐震装置が入ってくるので、日常使いでの安心感が高いです。 オシャレに使い倒すのが吉かと。
2007.05.15
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アンティーク懐中時計を買おう その３
先日落札した懐中時計は今週水曜日に到着することが確定しました。そういう訳で、到着前に私が現在所有している懐中時計をいくつかご紹介しておきたいと思います。 昨年末のこのブログで、モバードの1920年頃のものについては一度ご紹介しました。今回は、セイコーの1930年頃のものと思われる「エンパイア」です。 文字盤に「SEIKO」と入っていないので、一瞬どこのメーカーのものなのか分からなかったりしますが、当時はシリーズ名だけを文字盤に入れて、「SEIKO」とは入れないことが多かったようです。（「SEIKO」を意味する文字が二つも三つも文字盤に入る今のGSシリーズとは正反対ですね。（笑）） 「エンパイア」のシリーズは、これよりもっと古い時期に作られたものと、この1930年頃のものと二種類があって、新しい方のコレは「新エンパイア」なんて呼ばれてもいるようです。 造りとしては・・・、う～ん、まぁ、標準的と申しましょうか・・・、真面目に作られた普及機といったところでしょうか。 今でもオークションでよく見かけますので、かなりの量が作られたようです。 セイコーの懐中時計と言いますと、一番人気はやはり国鉄や他の鉄道会社向けに供給された「19セイコー」だと思うのですが、それに飽きたらこの辺にいってみるのも悪くないのではないでしょうか。
2007.05.14
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エポスの精度
ゴールデンウィークの間に、先日購入したエポス「3366ASL」（５振動手巻きCal.ユニタス6497）の精度を計測しましたので、報告します。 計測は、電波時計を用いて、前日計測時からの進み具合を毎朝確認するという単純なものです。進み具合を確認した後、一度ゼンマイを一杯に巻いて、昼間は着用して使用、夜間は文字盤上で平置き保管しました。この計測方法では、実使用での誤差を測定する訳ですから、測定値の信頼性は良くないですが、現実的な値が得られる方法だと思っています。 一週間の測定の結果は以下の通りです。 １日目：＋13秒 ２日目：＋11秒 ３日目：＋12秒 ４日目：＋14秒 ５日目：＋10秒 ６日目：＋10秒 ７日目：＋９秒 週間トータル誤差：＋79秒 平均日差：＋11.29秒 最大日格差：５秒 時計の価格を考えると、なかなかの精度ではないでしょうか。 特筆すべきは、ここでの数値には出てきませんが、昼間着用時（朝から夕方までの間）には、ほとんど誤差が出なかった（半日で＋１秒以下）ことです。日差のほとんどは、夜間の平置き時に出ているようでした。 今回の測定に先立って、簡単に姿勢差を見てみたのですが（12時下、３時下、６時下、９時下、文字盤上、文字盤下の各姿勢）、それぞれの姿勢で歩度の違いはほとんど確認できませんでした。ですから、昼間に比べて夜間が進み勝ちになるのは、手巻きゼンマイのほどけ具合によるトルクの変動によるものか、または温度によるものかということになると思います。ただ経験上、昼と夜の温度差が原因にしては差が大きいので、ほとんどがトルク変動によるものだと思います。 つまり、この時計は、ゼンマイが巻き上げられて、駆動トルクが十分にある時は、非常に正確に時を刻んでいるということです。 さて、今回のエポスでは、最初から緩急針がややプラスよりにセットされていました。これはおそらく、工場出荷前調整によってなされたものだと思われます。この時計の工場出荷前調整では、ゼンマイを一杯に巻いた状態でのみ歩度を測定しながら簡易に調整したのでしょう。時計の価格帯を考えると、それだけでも良い方だと思います。むしろ、その限られた調整の範囲では＋１秒以内/半日の歩度に仕上げている訳ですから、非常に良心的なメーカーだと言えるのではないでしょうか。 エポス偉い！（笑）
2007.05.07
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セーム革
時計を使い終わって収納する際、汚れをセーム革などで拭き取ってから収める訳ですが、このセーム革というのが結構イイ値段しますよね。 時計コーナーなどにあるセーム革は、一枚が100×150mmくらいの大きさで、だいたい税別500円前後の値段で売られています。左の写真の商品のように、まとめ買いで少々安くなるくらいでしょうか。 ところが、イエローハットなどの自動車用品店に行くと、同じ天然セーム革でも、遥かに大きなものが安価で売られています。右の写真のものは、380×600mmですから、上の写真のものの約15枚分の面積で値段は３枚分でしかありません。 自動車用だからと言って、目が粗いとか、そういうことはほとんどありません。同じモノです。もし粗い部分があれば、元が大きいですから、その部分を避けて使えばイイですし、大きくて使いにくいと感じれば切っちゃえばイイ訳です。 ん？ 待てよ。自動車用を買ってきて、小さく切って時計用として売れば、商売ができるな・・・。（笑）
2007.04.28
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ケースホルダー
先日購入したエポス君は順調に慣らしが進んでいます。歩度が安定してきたので、そろそろ歩度測定をしようと思っているのですが、今のところの感じでは、昼間の着用使用の半日で＋１秒程度、平置き状態の夜の間に＋10秒程度進んでいるようです。ちゃんと歩度測定をした後に、少し精度を追い込んでみようと思っています。 さて、精度を追い込むには、裏蓋を開けて緩急針を動かす必要があるのですが、その作業の際、時計本体を固定しなければなりません。でないと、作業が上手く運ばないばかりか、時計を傷付けてしまう可能性があります。また、裏蓋を開ける際だけでなく、ベルトを交換するような場合でも、時計本体を固定できると楽に作業ができます。 時計本体を固定するための道具が写真の「ケースホルダー」ということになりますが、まぁ、バイスみたいなものです。 私は以前、上の写真のケースホルダーを使っていたのですが、実はコレ、あんまり良くありません。時計のリューズの位置によってはホールドすることができませんし、材質が固くてツルツルのため、作業中に時計が外れてしまうことが度々ありました。 今使っているのは、下の写真のセイコー純正ケースホルダー（型番：S-212）です。値段は5,000～6,000円くらいしたと思います。 このホルダーは、時計をホールドするための四つの柱の位置が、上下左右に自由に動くので、リューズがどんな位置にあってもホールドできますし、直径50mmオーバーの懐中時計でも対応できます。更に、その柱の材質が比較的柔らかく、また微妙に逆テーパーがかかっているようなので、作業中に時計が外れることが滅多にありません。 残念ながら、楽天内で見つけることはできませんでしたが、セイコーの時計を取り扱っているショップさんでなら購入可能かと思いますので、時計いじりを頻繁に行なう方は、一個持っておくと重宝すると思います。
2007.04.27
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エポス 3366ASL
えー、コレクションケース話でウダウダやっている間に、実は時計が一つ増えました。(^^ゞ 以前に「欲しい！」ということで取り上げたエポスの「3366ASL」（下の写真）（ベルトは社外品に交換済み）です。まだ慣らし中なので精度についてはコメントできないのですが、軽～くファーストインプレッションをば。 ムーブメントは、ほとんど素のユニタス6497（５振動）を使っていますが、受板および地板に施された装飾磨きと青く着色されたネジが綺麗です。このクラスの価格帯で、地板まで装飾磨き（ペルラージュ）が施されている時計は少ないと思います。良心的ですね。 ケースは直径43mmですから、少し大きいです。でも、青く着色された太目のリーフ針とアプライドのアラビア数字インデックスがラブリーな雰囲気をかもし出していて、嫌味な感じはありません。ダイヤルは上の写真では白に見えますが、実際はシルバーです。中心付近の装飾模様が上品です。 眺めて、そして音を聞いて、なかなか癒される時計です。 さて、この時計、ネット通販で購入したのですが、注文前に楽天およびYahoo!のショップさんに片っ端から在庫確認をしたのです。ところが、「在庫なし」となっていないショップさんにも軒並み在庫がありませんでした。 しかも輸入元にも在庫がないとのこと。エポスの場合は、国内在庫がなく本国発注になると、入荷までに２～３ヶ月かかるということは以前から聞いていましたので、ポイント獲得は諦めて、楽天・Yahoo!以外のネットショップさんで、たまたま在庫を持っていたところから購入しました。 ショップHPの管理ってのは意外といい加減なもんです。在庫確認をした各ショップさんのHPを先ほど確認しましたら、つい一週間前は「在庫あり」だったのが軒並み「在庫なし」に変っています。 注文か問合せが入らなきゃ「在庫あり」のマンマだったのかよ！？(-_-ﾒ) 注文前の在庫確認は必須です。 （上の写真は、現在は「在庫あり」になっているブレスタイプの「3366ASM」ですが、本当に在庫があるのかどうかは分かりません。）
2007.04.26
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コレクションケースに悩む その１０
次も着用する予定の時計を夜間等にはずして置いておくのに、皆さんはどのようにされてますでしょうか。コレクションケースに収めますか？ それとも机の上とかにポンと置いておきますか？ 私は、写真のトレーを使っています。 厳密に言うと、これはコレクションケースというわけではないですが、一時的に時計を置く（一時保管）という意味で、流れで記しておきたいと思います。一時的に置く場合も、多少は気を使うと「時計を大事にしてます」感が強くなって、時計趣味人としては嬉しいものです。（笑） こういうトレーに時計を置くようにすると、置いた際に時計にキズが入りにくいですし、間違って机の上から転げ落ちるなんてことも少なくなります。 ただ、この写真のトレーそのままの場合、時計を置く面の材質が化繊とは言え、比較的柔軟性に欠ける感じなので、細かいゴミが入った場合、時計にキズが入る可能性があります。できれば、細かい起毛がしてある布かセーム皮などを敷き詰めて貼っておくと良いと思います。そうすれば、少々のゴミが入っても、それによる凸凹を底面が柔軟に受け止めて、時計にキズが入りにくくなると思います。 まぁ、安いモノですから、一つ持っておくとソレっぽくてイイです。（笑）
2007.04.23
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コレクションケースに悩む その９
時計用革ベルトというのは、ブレスよりも価格が安いですし、気軽に時計の模様替えができるのでイイです。で、まぁ、ついつい革ベルトをチョコチョコと買ってしまうわけですが、そうなると当然のように使っていない革ベルトも増えてくるわけです。これの保管をどうするか・・・。 いや、3,000円とかの安いベルトばかりであれば、何か適当な箱にでも入れておけばいいのでしょうが、万円単位の価格のベルトが増えてくると、それに見合ったコレクションケースが欲しくなる訳です。 でも、無いんです。革ベルトだけを入れるコレクションケースなんて、滅多にお目にかかることはありません。 ですから、オーダーメードで作ってもらいました。 行き付けの時計店さんに相談すると、コレクションケースをオーダーメードで作ってくれるところがあるみたいで、そこに時計店さんを通して作ってもらいました。 外面革張り、内面はスエードっぽい布張り、革ベルト10本入りの専用ケースです。10本入りと言っても、ベルトを重ねたり立てて入れたりすると、実質的に30本近く入ります。 この造りのオーダーメードで税別２万円でしたから、意外と高くないなぁというのが実感です。 ・・・まぁ、革ベルトの保管だけに２万円も使うということ自体が、どうかしていると言ってしまえば確かにそうなんですが・・・。（笑）
2007.04.22
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コレクションケースに悩む その８
さて、ここまでは腕時計用のコレクションケースについて見てきましたが、もう一つの「Watch」＝懐中時計のためのコレクションケースはどうなのでしょう。 多くの方が、大型の腕時計用コレクションケースなどに備えられた引出に、数少ない懐中時計コレクションを収納しているというのが実態なのではないかと思うのですが、それは実は、懐中時計用のコレクションケースというものがほとんど市販されていないからだと思うのです。 私の知る限り、懐中時計専用の市販コレクションケースは、写真のコレしかないです。これは、ルイ・エラールなどを輸入販売しているCBS社さんが市販しているもので、かなりのイイお値段です。(T^T) ガラス窓付きのケース本体は木製で、懐中時計６本入り。懐中時計の形に刳り抜かれた中敷（取り外し可能）が、懐中時計の転がりを防ぎます。価格が価格だけに、表面塗装も厚塗りで、非常にしっかりとした造りになっています。 まぁ、こういう専用ケースを買うぐらいなら、自分で箱とフォームを買ってきて自作した方が良いような気がしないでもないですが、将来的には非常に高額なアンティーク懐中時計を購入する野望を抱いているのであれば、こういう立派な専用ケースを持っててもいいかもしれません。 え？ 私ですか？ 大した野望は抱いてないですが、アイテム小僧なので買っちゃいました。（笑）
2007.04.21
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コレクションケースに悩む その７
先回の携帯ケースに加えて、もう一つ使っている携帯ケースがあります。カミーユ・フォルネ製のものなのですが、楽天では売られていないようなので、写真は似たようなタイプのアルカフトゥーラ製です。 私は２本の時計を運ぶ際には、こちらの方を使っています。 カミーユ・フォルネは時計用革ベルトでも有名なメーカーですが、携帯ケースの革もかなり立派です。ただ、これもやはり欠点はあって、中仕切りが良い作りになっていないため、中に収めた時計がケースの金具にあたってしまいます。この欠点は最近の同社製では改善されているかもしれませんが、私の場合は自分でケースを改造して当らないようにしました。 写真のアルカフトゥーラの製品は、中仕切りが大きくちゃんとしているので、良さそうです。 また、こういう二つの時計を向かい合わせにして収納するタイプの携帯ケースは、ケースとしてデブった造りになってしまうのも欠点です。これを鞄の中に入れると、けっこうかさばるのです。ですから、カミーユ・フォルネ製の比較的ハードな革を用いたものより、アルカフトゥーラ製のようなソフトな革を用いたもののほうが使い勝手は良いのではないかと思います。 まぁ、しかし、何ですな、たかが時計用ケースのことで、「その７」までネタが続いてしまいました。（笑） ・・・まだ続きます。(^^ゞ
2007.04.20
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コレクションケースに悩む その６
さて、ここで一つ息抜き（？）に、時計を持ち歩くための携帯ケースのことなど。 腕にはめている時計だけでは十分でないと感じる時というのがあります。旅行の時とかもそうでしょうし、例えば外回りの営業職なら客先毎に時計を換えるということも考えるかもしれません。そういう時に重宝するのが携帯時計ケースです。 これもいろいろなタイプがあって、私が使っているものの一つが、写真のモレラート製２本入りのものです。 素材になかなか風合があって、且つ本体が比較的柔らかく薄いので良いのですが、欠点があります。このケースのように、二つの時計を並べてバンドで固定するタイプは、持ち運び時に中で二つの時計がぶつかってキズが入る可能性があります。本体同士がぶつからないように互い違いに入れるのですが、それでも時計本体と隣の時計の尾錠・バックルが当ってしまうことになります。 ですから、この携帯ケースの場合は、例え2本入りでも、時計は１本と他付属品等を入れるのに留めておいた方が良さそうです。そういう使い方をする分には、なかなか良いケースだと思っています。
2007.04.19
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コレクションケースに悩む その５
まぁ結局のところ、私が現在メインで使っているケースがこれです。３個も持ってたりします。（笑） 持っている時計は革ストラップのものばかりなので、ケースもこういう革張り（合皮？）タイプが似合います。内張りも柔らかい素材を使っているので、時計をぶつけてもキズが入りません。また、底面には足の類がないので、複数を積み上げても安定します。値段も、高くありませんし。 ただ、ガラス窓については、私も迷い所かなと思っています。長期にわたる保管を考えると、時計にはなるべく光を当てたくないと思うからです。紫外線で文字盤が日焼けしますので。 でも、蓋を開けなくても時計を眺められるというのも、また捨て難い魅力なんですよねぇ。 それと、時計を装着して収めるための“枕”のことなんですが、このコレクションケースに付属しているのは、スポンジを左右から板で挟んだタイプになっています。実は、これはやや使い勝手がよくありません。時計をはめるのに、腕にはめるのと同じ動作をしなければならない場合があるからです。ベルトを締めた状態からでも楽に“枕”を装着できる、スポンジだけのクッションタイプの方がイイように思われます。 10本入りという設定も人によっては意見の分かれるところでしょう。私の場合は、時計の生産国毎に分類して収納したりしますので、この程度の収納本数で支障はありません。また、もっと少ない収納本数のものになると、積み上げた時に安定しないので良くありません。 まぁ、このケースが完全な理想的タイプかと言うと、私も実はそうは思っていないわけで、もうしばらくケースの話題を続けたいと思います。
2007.04.18
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コレクションケースに悩む その４
こんなケースも試してみたことがあります。コレクションの増加に伴って買い足していけば、合体してタワーのようになっていくというシロモノです。一瞬、便利ではないかと思って、１個買ってみたんです。 ・・・プラスチック部品が多く使われているクォーツには似合うかもしれませんが、金属素材の味わいを楽しむという側面もある機械式時計には似合わないような気がします。 それと、重たい機械式時計を満載して積み上げていくと、３段も積んだら倒れてしまいそうな気がします。 同じ形状でも、金属とガラスでできていたら、雰囲気はかなり違っていたのではないでしょうか。高価なものになるでしょうけど。 我家のコレは、今は数少ない廉価クォーツの保管用になってます。（笑）
2007.04.17
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コレクションケースに悩む その３
昨日ご紹介したアルミケースの５本入り版です。私、これも持っていたりします。 こういう一列に時計を並べるタイプの時計ケースは、奥行きのない机の上などに据えるのに向いているのだと思います。比較的じゃまにならないですから。 ただ、まぁ、時計の本数が増えてくると、一列で終わらせることができなくなってきますから、このケースの実使用上の引退期は意外に早くやってきます。 また、５本くらいまで時計の本数が増えてくると、既に趣味で時計を集める領域に到達していると言えますので、時計は多分もっと増えます。そうすると、前から持っていたケースと合わせても足りなくなるのは必至です。 ５本入りケースを導入する段階まで至ったら、すぐに次の段階を考慮することになると思います。恐ろしいお話ですね。（笑）
2007.04.16
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コレクションケースに悩む その２
アルミのコレクションケースにはこういうのもあります。実は私はコレを三つも持っていたりします。しかも全部、時計購入時のお店からのもらいモノ。（笑） 作りとしては悪くないです。とても丈夫そうな感じがしますし、ガラストップなので蓋を開けなくても時計を眺めることができます。取っ手は付いてないので、ハンドキャリーには向いてないです。 私が持っているのは古いタイプなのか、写真のような仕切りタイプではなくて、時計の形にフォームが刳り抜いてあるタイプです。そういうタイプは、時計が軽く固定されて一瞬イイように感じますが、刳り抜かれている型より大きな時計だと収納時に見苦しくなるので、あまりお勧めとは言えないです。 こういうタイプは、やっぱりブレスの時計に似合うのでしょうね。時計を収めた時の姿が、とってもメタリックな感じでカッコイイです。逆に革ベルトの時計だと・・・、まぁ、気にしなければ普通かな？ 時計のコレクションが増えてくると、こういう３個しか収納できないケースは、速攻引退ということになる場合が多いとは思いますが、モノは考え様で、例えば、時計を分類して収納するのとかに使えると思います。わざわざ買い足すほどのことでもないですが、捨てるのももったいないです。
2007.04.15
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コレクションケースに悩む
手持ちの時計が増えてくると、その日使わない時計を保管するためにコレクションケースが必要になってきますが、このコレクションケースというのも選択が悩ましいものです。 何個入りがいいのか？ 素材は？ リーズナブルにいくかリッチにいくか？ 据置ケースにするか持運びケースにするか？ 窓付きにするかどうか？ ・・・etc.etc. 私が使っているケースの一つに、写真のアルミアタッシュケースタイプがあります。18本入りでたくさん入りますし、持運びがしやすいので、持って逃げる時は重宝しそうです。（笑） このケースの欠点は、ケースが大きいので、保管時はケースを立てた状態で置かれることになるということです。この立てた状態というのは、中の時計が12時を下にした状態になるということです。これは、腕時計の保管方法としてはベストとは言えないような気がします。できれば腕時計は平置き（文字盤上）で保管したいですから。 それに、アルミは趣深さに欠けますね。私のように、中身の総額とのバランスが取れていればイイのですが。（笑）
2007.04.14
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ユニオン・グラスヒュッテ
私が現在所有している時計の中で、今最も良い精度を出しているのが、このユニオン・グラスヒュッテ「アビエーター・オートマティック」のCal.26です。実使用の日差で－1～＋１秒を平均的に出しています。 ユニオン・グラスヒュッテは、現在は日本に正規輸入されておらず、この時計もネットで海外から個人輸入したものですので、ご存知の方はあまり多くはないと思います。 ユニオンは、グラスヒュッテ・オリジナルのディフュージョン・ライン、言わば廉価版的な位置付けのブランドで、ロレックスに対するチュードルのような存在です。でも、チュードルと大きく異なるのは、ユニオンで使用されるムーブメントはすべて自社（というよりグラスヒュッテ・オリジナルとユニオンのブランドを有するGUB社）製だということです。当然、生産もグラスヒュッテ・オリジナルと同じ工場の中で行なわれています。 ユニオンCal.26は、グラスヒュッテ・オリジナルの一昨年までの主力自動巻ムーブメントCal.39の簡易版にあたり、輪列構造は同じだと思われます。異なっているのは、受板のカットが直線的になされていて生産コストを抑えてある点と、緩急針がスワンネック型ではなく、カム式になっていることです。ですから、ムーブメントの素性としては良い部類に入るのでしょう。精度の良さがそれを示しています。 時計としての「アビエーター・オートマティック」はユニオンの時計の中でも最もベーシックなタイプで、値段も1,300～1,500ユーロとあまり高くはありません。私が購入した２年ほど前ですと、今よりユーロが安く、またショップのディスカウントもあって、送料等もろもろ含めて20万円ほどで購入できました。自社ムーブ搭載の時計としては、最も安い価格帯の時計だと思います。 こういう時計がもっと日本に入ってくるとイイのになぁと、いつも思います。
2007.04.06
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鳩時計を買いました。その３
先日購入した鳩時計のカッコー君が出てきたところを激写！しました。（笑） 白い体に青い羽、黄色いくちばしに、下あごが赤です。カワイイやつです。 時間になると、パッと現れ数取りし、鳴き止むとササッといなくなります。かなりの早業です。 その鳴き声なのですが、「カコー、カコー」と「ホホー、ホホー」の中間ぐらいの声で、確かに鳩の声ともよく似ています。これが日本で「鳩時計」と呼ばれる所以だとの説があるようですね。 カッコー君が数取りをすると同時にチャイムもなるのですが、その音も「ボーン、ボーン」と「ビヨーン、ビヨーン」の中間ぐらいの音で、趣深いものがあります。 時計としての精度は、木製振り子の錘の部分を上下させて調整するのですが、なかなかイイ感じで調整できそうです。半日かけて微調整しましたが、たったそれだけで気にならない程度のレベルには持っていくことができました。まぁ、秒針もありませんし、ダイヤル面の視認性も良くありませんから、時報の音を楽しむレベルとしては全く問題がないという感じです。 ま、そういうことで、我家にチクタクチクタク・ボーンボーン・カコーカコーと、なかなか騒がしい仲間が増えたと、そういうお話でした。（笑）
2007.03.19
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鳩時計を買いました。その２
フーベルト・ヘル社製の世界最小機械式鳩時計が到着しました。 イイ！です。癒されます！ 精度計測はこれからになりますが、機械としては1.5振動くらいでしょうか。小さいだけに、ちょっとリズムが速いかな。でも、時を刻む「チッコ、チッコ・・・」という音は、以外に軽々しくなく優しい音ですので、うるさい感じはしません。 カッコー君の鳴き声も、イイ感じです。カッコー君が鳴くのと同時に、「ボーン、ボーン」とチャイムもなるのですが、電子音ではない時報というのは、やはりイイもんですね。 駆動は重錘式で、巻上げは鎖を下に引き下げることによって行なうのですが、この時の「キリキリキリ・・・」という手応えが、また趣深い・・・。 次はカッコー君を激写して見たいと思います。
2007.03.18
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鳩時計を買いました。
えー、以前にご紹介したフーベルト・ヘル社の世界最小の機械式鳩時計を注文しました。 日曜日中には到着するかと思いますので、詳細インプレッシャンを追って書きたいと思います。 フフフフフ・・・。|電柱|ー￣）ﾆﾔﾘ
2007.03.17
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スイス最廉価マニュファクチュール
自社でムーブメントの製造ができる時計メーカー＝「マニュファクチュール」。マニュファクチュールの時計となると、どうしても価格が高くなって、なかなか手が出せないというのが実情です。かと言って、「マニュファクチュール」という言葉の魅力にはなかなか抗い難いものがあります。 スイスのメーカーで最も安く購入できるマニュファクチュールの時計は何でしょう。それは多分レビュー・トーメンの時計です。 前にエアスピード・シリーズで言及したレビュー・トーメンなのですが、このメーカーには自社ムーブを使用した時計があります。この「レビュー・スポーツ50's」もその一つで、実売10万円以下で購入することが可能です。 使われているムーブメントは、「Cal.GT55」と呼ばれる11.5リーニュ27石5.5振動両方向巻上げ自動巻です。1960年代に開発されたムーブメントを、バリエーションを加えながら現在も作り続けているというものです。 機械を見ると、緩急針の微調整機構も備えていますし、仕上げもなかなか綺麗です。そして何と言ってもムーブメントの半径いっぱいいっぱいまで大きく作られたテンプがとってもラブリーです。（笑） 5.5振動のロービートの音は心地良いですし、精度も割りと良いです。 世の中、マニュファクチュールが持て囃されてはおりますが、実際に持て囃されているのはメジャーなメーカーばかりで、レビュー・トーメンのようなマイナーなメーカーが注目されることはほとんどありません。ですからマイナー好きの天邪鬼には、これほど面白いメーカーはないです。
2007.03.10
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魚革の時計ベルト
ベルト・ネタがまだ続いてたりして。（笑） 時計用ベルトの素材には、いろいろとあります。牛を始めとする哺乳類系、ワニを始めとする爬虫類系、ダチョウの鳥類系などなどありますが、サメを始めとする魚類系も面白い素材の一つです。その魚類系の革ということでは、サメ（シャーク）とエイ（ガルーシャ）が特にメジャーですが、パーチ（スズキ）というのもあります。 パーチ革の時計ベルトはモレラートから発売されていますが、モノとしては悪くないです。 裏面はカーフのフランス仕立で、厚みは4mmくらいです。割りと固めのベルトで、馴染むまで多少時間がかかるでしょうか。肝心のパーチ革の質感は・・・、う～ん・・・、とても個性的です。（笑） いやぁ、まさに魚の鱗の模様でして、かなりケバケバしてます。付ける時計も押し出しの強いデザインでないと負けそうです。それでも、さすが魚革だけあって、パーチ革の部分の防水性はなかなかで、よく水を弾きます。とは言え、裏面がカーフなのであまり意味はありませんが・・・。 万人にお勧めという訳ではないですが、目先を変えるということでは面白いのではと思います。（下写真ご参照方）（ところで、革を採った後のスズキの身は、誰かが食べるんでしょうかね？）（笑） ・・・あとは・・・、両棲類系のカエル革の時計ベルトも存在するのですが・・・。いつか挑戦してみます。
2007.03.08
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センザンコウのベルト
ベルトはベルトでも、ベルトが違いまんがな！＼(-O-;) 時計用ベルトの素材というのも、いろいろレアなものがありまして、このセンザンコウの革で作られた時計ベルトというのも、非常に入手しにくいベルトの一つではないでしょうか。 センザンコウという哺乳動物は、既にワシントン条約で輸出入が禁止されているようで、その革製品は、禁止される以前に輸入されたデッドストック革を使用したものということになります。 革質は比較的しなやかで、且つ結構丈夫そうです。菱形を連ねたような模様は、このセンザンコウ特有のもので、毛が変質してウロコのようになったものの跡なんだそうです。 私がたまたま見つけたベルト（下の写真）は、ベルトに熱心な時計店さんに、やはりデッドストックのような感じで残っていたもので、価格は約２万円しました。メーカー等は不明です。 使用感は割りとイイのですが、柄が柄だけに、付ける時計を選びますね。ベルトの柄に負けないくらいの押し出しの強い時計でないと似合わないような気がします。 まぁ、わざわざ探して買うほどのモノかと言うと・・・。（笑）
2007.03.07
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モレラートの厚手アリゲーター
えー、しつこくベルト話です。（笑） 私のお気に入りのベルトの一つに、モレラートの「TIPO BREITLING マットアリゲーター」というのがあります。 艶消し竹符クロコ（アリゲーター）の白ステッチ、厚みは約4mm、半ヘリ返し仕立で、親側の長さが約80mmあります。裏面は牛革で、断面形状は三ツ山タイプになります。作りもしっかりしてますし、厚手の割にはワニ革素材のしなやかさを活かした良品に仕上がってます。 全体的にタップリとした雰囲気で、さほど堅苦しい風でもなく、カジュアルにもフォーマルにも使えそうですが、厚みからして、スポーツ系の時計に一番似合うのではないでしょうか。 以前の価格は２万円台の前半だったのですが、おそらくユーロ高の影響を受けたのでしょう、今では約３万円の値段がついています。半ヘリ返し仕立ということを考えると、少し高いかもしれません。 ここ数日、急に円高が進んでるので、あるいは値下がりしてくれれば・・・。って、こういう輸入物って、レートが有利になっても値下がりしないものなんですよね。(T^T)
2007.03.06
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バンビのオーダーベルト
時計用ベルトの国内最大手は、やはりバンビだと思うのですが、楽天内で「バンビ」で検索してもほとんどヒットしません。世間的にあまりにありふれてて、しかもかなりの投売り状態なので、ネット通販での採算が悪いのかもしれません。 そんなバンビでも、オーダーメイドでベルトを作ることが可能で、私も一度作ったことがあります。（下の写真） 仕様は、艶消し黒色の竹符クロコで、厚み4mmのヘリ返し仕立て、裏面は合皮でステッチは白、剣先は丸型でオーダーしました。 それで、出来はどうだったかと言うと・・・。う～ん、今一つ気に入らなかったんですよねぇ。まず、断面形状は長方形で、表が割りとペタンとした形になりました。心材は剣先の方まではほとんど入っていないようで、剣先がペラペラな感じになってます。艶消し黒と言っても、塗料が多いようで、けっこう艶があります。尾錠の付く辺りにはステッチが入っておらず、将来的な強度に多少の疑問があります。そして価格は約2.5万円と・・・。 出来上がりサンプルを見ながらオーダーができれば良かったのでしょうが、そういうものも特には準備はされていないようで、割りと冒険的なオーダーになってしまいます。完成までにだいたい一ヶ月くらいかかりましたが、待った甲斐があったかと言うと・・・。 オーダーベルトを作るときは、本当に細心の注意が必要ですね。
2007.03.05
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バンビの松阪牛ベルト
先日少しだけ言及したバンビの松阪牛ベルト「さとり」ですが、これも専用紙箱に入った状態で購入する高級革ベルトです。 私は白色ハンドステッチのバージョンを持ってますが、モノはなかなか良いです。 親側70mm・剣側115mm、厚み最大約4mm、ヘリ返し仕立ての台形断面（平甲丸）、裏面は牛革という仕様なのですが、やはり最大の特徴は、松阪牛特有の革の質感です。コードバンにも似た非常に基目の細かい光沢のある革で、しっとりとして、且つ張りのある感触を楽しむことができます。 ベルトの光沢が、付ける時計を選ぶという面がありますが、それなりの高級感が漂う良い雰囲気のベルトです。 また、標準で装着される尾錠は、このベルト用に新規開発されたもので、ベルトを傷め難い形状になっていて、これもなかなか良いです。 松阪牛というのは、コードナンバーから牛の来歴を追いかけることができるようになっているのですが、このベルトもそれができます。ベルトの裏面にコード番号が刻印されており、それを三重県松阪食肉公社のHPの検索にかけると、元の革の持ち主（牛ちゃん！）を知ることができます。私のベルトは、兵庫生まれの松坂育ち、黒毛和種の肉用雌牛「るな」ちゃん（当時３歳前）の革でした。 ・・・合掌(-人-)
2007.03.04
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松重商店のオリジナルベルト ３
さて、私が購入した松重商店さんのオリジナルベルトは、次のような仕様のものです。 素材：竹符クロコダイル 色：マットチョコ（艶消しこげ茶） 形状：平甲丸（台形断面） 仕立：ヘリ返し ステッチ：白色 サイズ：カン幅18mm・尾錠幅16mm 長さ：親側80mm・剣側115mm 厚み：時計側4.5mm・剣先3mm 裏材：牛革 ステッチは手縫いなのか微妙にラインが乱れておりますが、太目の糸を使用している分、ラインの乱れが力強い雰囲気を演出しています。 厚みデータが示す通り、心材は剣先の方までしっかり入っていて、剣先のペラペラ感はありません。また、クロコ特有の適度な柔らかさはしっかり活かされていて、厚みの割りにしなやかな装着感です。 通常こうした仕様のベルトですと、価格は国産あるいは中国製で２万円前後以上、欧州製で３万円前後以上となるのですが、このベルトは12,800円です。これは非常に低価格なのではないかと思います。 残念なのは、人気があるからなのか、元もとの生産量が少ないからなのか、いつでも全てのサイズ・色が揃っているわけではないということです。ただ、松重商店さんは、楽天店の他にYahoo!店と独自ネットショップがあって、それぞれ掲載されている商品が微妙に異なっているので、欲しい仕様のものは問い合わせてみれば意外とあるのかもしれません。 ということで、ベルトとしては久々のヒット作に出会ったというレポートでした。m(__)m
2007.03.03
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松重商店のオリジナルベルト ２
昨日からレポートしております松重商店さんのオリジナルベルトなんですが、その梱包には非常に驚かされてしまいました。 下の写真をご覧いただければお分かりになると思うのですが、何と専用の紙箱に入れられて送られてきたのでありました。箱の中には、ビニールパッケージに入れられたベルト本体と、バネ棒２本が入っておりました。（写真に移っているバネ棒外しは、初めてのお客様全員に差し上げている初回特別添付品なんだそうです。） 紙箱に入れられてくるベルトは、他にはバンビの松阪牛ベルト「さとり」ぐらいしか私は知りません。有名なモレラートの高級クロコでも、こんなことはありません。随分と贅沢な梱包です。 まぁ、梱包に凝るぐらいなら商品の値段を下げて欲しいというような意見もあるとは思うのですが、松重商店さんのオリジナルベルトは、竹符クロコのベルトとしては既に十分に安いと思いますので、野暮なことは言わないことにしましょう。逆に、こんなにまでして、収益的に大丈夫なのかなと心配になってしまいます。（笑） さて、次回はいよいよモノの使用インプレッションです。請う、ご期待！！ （・・・テレビドラマじゃないんだから・・・。ヾ(-_-;)ｵｲｵｲ）
2007.03.02
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セイコー・ファイブの恐怖（笑）歩度調整
ブログ開設100日目記念！！ ・・・なんてものはありません。悪しからずご了承下さい。m(__)m で、例のファイブ君を自分で歩度調整したのですが、なかなか良い結果がでました。ここでは歩度調整後の一週間の日差計測結果を、まずご覧下さい。昼間：着用使用、夜間：文字盤上で放置（通常の使用状態で計測したということです。）計測期間中はゼンマイを故意に巻き上げる作業は無し。１日目＋６秒２日目－６秒３日目－６秒４日目－６秒５日目＋２秒６日目＋３秒７日目－５秒週差－12秒 平均日差－1.7秒 いやぁ、みごとにクロノメーター風（笑）精度が出てますねぇ。日差がプラスに振れたりマイナスに振れたりして、やや安定性に欠ける（何せ使用状況が安定してませんから）ところはありますが、ファイブでこれだけの精度が出れば文句はないでしょう。 で、また微妙にマイナスってのがポイントだったりします。このファイブ君は、朝一番でゼンマイを巻き上げるためにブンブン振り回すと、その場で数秒進むことが経験上分かっていますので、日差が少しマイナスになっている方が、秒単位で時間を合わせるのに都合がイイです。 日常使用にとても都合の良い時計に仕上がりました。＼(^o^)／
2007.02.25
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アリスト・ブループラネット
先日アリストの「アワード2003」という機種をご紹介しましたが、実はアリストには同じムーブメントを使用した更なる限定品があります。それがコレ「ブループラネット」です。 「アワード2003」は500個限定ですが、「ブループラネット」は50個限定で、日本には正規輸入されていないようです。 ムーブメントは例によってロンダのCal.2538マイクロローター。ムーブ表面はペルラージュ仕上げにされ、ローターはきれいに青焼きになっています。 装飾仕上げの違いなので、性能的に「アワード2003」と違いはないのですが、やはりキレイな装飾が入っているとうれしいものです。 私はこれをドイツの通販サイトから購入したのですが、まだ在庫はあるようです。気になる方は「タイムデザイン」を覗いて見てください。
2007.02.24
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セイコー・ファイブの恐怖（笑）結果
というわけで、手元に届きました。セイコー・ファイブSNK797J1です。ベルトはモレラート製薄茶カーフ型押し生成りステッチ厚手切落し仕立（既に廃番ですが後継モデルが最近発売になってます。）に変更してあります。 直径が37mmありますので、ファイブにしては大ぶりですが、私としてはベストサイズです。ケースはとてもしっかりした作りで、本体はヘアライン仕上げ、ベゼルがポリッシュです。ムーブメントとケース内壁との間はプラスチックではなく金属のスペーサーが入っているようで、ファイブにしては重量感があります。 ダイヤルは、最外周が梯子インデックスに、毎正時に夜光のドット。内周のインデックスはアプライドです。盤面色は薄いベージュですが、良く見るとキャンバス地のような細かい模様が入っています。夜光は時分針にも入ってます。 ４時位置のリューズは小さく、半分埋没しているので、操作性は良くありません。まぁ、手巻きのできない時計なので、許容範囲でしょう。 で、まぁ、この時計にこういう革ストラップをつけると、パッと見、ファイブには見えませんね。（笑） このデザインで、スピリット・メカニカルのCal.6R15を搭載すると、もっと萌え萌えな時計になりそうです。
2007.02.05
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セイコー・ファイブの恐怖（笑）その後２
まぁ、結局、楽天での購入を諦めた後、地元の時計店に注文したのですが、これも入荷見込み無しということで、ヤフー・ショップで購入することにしました。 在庫はあるようなので、今度は大丈夫でしょう。今週中には到着する見込です。 で、革ベルト派の私は、ブレスレットを外して革ベルトに変更する予定です。今のイメージでは、茶色厚手マットクロコ（or型押しカーフ）白ステッチ、親側の長さ80mmを候補にしています。まぁ、ファイブなんで、値段的に釣合う型押しカーフにするか、ベルトの方が高くなる本クロコにして遊ぶか迷うところなんですが・・・。（笑）
2007.02.04
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セイコー・スピリット・メカニカル
一昨年の年末に、セイコーが久々に国内向け低価格機械式時計を発売しました。スピリットのメカニカルシリーズです。私も発売直後に飛び付きました。 使われている6R15という機械は、ファイブの7S36の高級版という感じで、受板の面取り、表面装飾、テンプ周辺の高級化、主ゼンマイの高級化が施され、精度も日差＋10秒程度まで良くなっています。 で、やはりモノの割りに価格がとても安いです。コストパフォーマンスという意味では、最高の部類に入るのではないでしょうか。気に入ったデザインのモデルがあったら、買うことを躊躇する理由はないと思われます。 このスピリット・メカニカルはヒットしたのでしょうか、セイコーはこれに引き続いてリーズナブルなメカウォッチを国内向けに続々と販売しています。どれもなかなかの良品です。 あとは、惚れるデザインのモデルが出るのを待って・・・。
2007.01.20
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シチズン セブン
同じアジア製海外向け自動巻ローエンドモデルでも、セイコー「ファイブ」に比べて、シチズン「セブン」は輸入量がとても少ないです。オリエントの逆輸入モノよりも入荷量は少ないような気がします。 しかも、裏スケモデルは中でも非常に少ないようで、それに出会えた私はラッキーだったのかもしれません。下の写真が、私が購入した逆輸入「セブン」です。そこそこの出来です。 「セブン」に使われているCal.8200系のムーブメントは、片方向巻上げの自動巻なので、巻上げ効率は少々劣るかもしれませんが、手巻きができるので、停止状態からの再起動は、こちらの方が楽です。 また、シチズン・グループ以外の時計メーカーへの供給も盛んに行なわれているムーブメントのようなので、シチズンそのものよりも、他メーカーの時計に入っているものの方が入手がしやすいかもしれません。しかも、他メーカーの時計の方が「セブン」より良さげな時計が多いという・・・。（笑） 電波時計などのハイテクに傾注するシチズンですから、企業戦略上しかたないことなのかもしれませんが、個人的には、シチズンさんにはもっと機械式に力を入れて欲しいなと思っています。
2007.01.13
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今年の１本・買った時計編
今年買った時計の中で、最も満足度が高かったもの・・・。 うーむ・・・、モバードの古い懐中時計かな？ 独特のマイクロレギュレーターに、ビス留めシャトン、面取りした受板・・・。実は、私の持っている時計の中では、最も充実した内容になってます。（笑） いやぁ、しかしヤバイですねぇ。こんな中古の、しかも懐中時計が、今年買った時計の中で一番だなんて・・・。こっちの世界に足を踏み入れるつもりはサラサラなかったのに。（笑） えー、まぁ、そういうことで、来年もよろしくお願いいたします。m(__)m
2006.12.31
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マーチン・ブラウン NBY
マーチン・ブラウンさんは、近々スイスに引っ越すという噂が流れてますね。スイスに引っ越すと、時計のクォリティーも変ってくるのでしょうか。 この「NBY」は、マーチン・ブラウンさんのサブ・ブランドということになるのでしょうか。ETAポンのパイロット風ウォッチです。 特にどうこう言うような中身があるわけではありませんが、デザインは注目すべきところなのではと。 パイロット・ウォッチあるいはミリタリー・ウォッチを作ろうとすると、デザイン的には似たり寄ったりになりがちなのですが、この時計のダイヤルデザインは、見事にオリジナリティーを発揮しています。単純に、カッコイイですよね。 マーチン・ブラウンさん本人がこのデザインを考えたかどうかは分かりませんが、時計師系小工房からこうした時計が産まれてくるというのも、意外とレアなパターンなのではないかと思います。
2006.12.27
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ティソ PRS516三針
意外にイイんですよ、このティソの「PRS516」。 訳あって、持っていた黒文字盤カーフベルト仕様のやつは手放してしまいましたが、できることなら今度は白文字盤のが欲しいなと思っています。 機械はETA2836-2と普通ですし、機械の仕上げも精度も価格なりなんですが、全体の質感は、値段の割にはとても良いです。 で、この時計の見所はやっぱり「インデックスの下を針が通る」ことだと思うんです。文字盤の端から逆Ｌ字型のインデックスが突き出ていて、ちょうどインデックスと文字盤との間に空間ができています。そこを針が通過していくというわけです。 こういう立体的な文字盤デザインのために、時計の厚さはそこそこになってますけど、それが程よい押し出しの強さになってて、イイ感じです。大きく肉抜き穴の開いたペルトも、車のハンドルを模した裏面の装飾も、楽しさを感じさせます。 何も、マニュファクチュールや有名時計師の時計ばかりが、良い時計というわけではないと思います。この時計のように、比較的リーズナブルな価格の時計でも、けっこう楽しめるものです。
2006.12.19
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オリエント スリースター
オリエントの逆輸入ローエンドモデルは、仕向地の好みに合わせてあるのか、キンキラキンのモデルが多いですよね。でもタマに少しは落ち着いたモデルも出ます。 私が持っているモデルも、シルバーとブルーのグラデーション文字盤で、かろうじてキンキラキンになり過ぎるところを抑えてあるという感じです。インデックスを金色にしなかったのが功を奏しているのかなと。 精度も質感も価格なりといったところでしょうか。オリエントの癖として、巻きが甘い時に外乱に弱く、かなり進むという傾向は、この機種でも健在です。（笑） あと注意すべき点は、カン幅が17mmであるということと、ケース本体とバネ棒との間隔が狭いことで、ストラップに付けかえる場合はストラップを選びます。私の場合、18mmのストラップを無理クリ突っ込んでいますが、厚みがあるために、平置きする時にストラップがまっすぐには伸びません。 グラデーション文字盤にカットガラスと、全体にキラキラした感じで、なかなかキレイです。明るい気分になりたい時には、よい時計なのではないかと思います。
2006.12.17
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オリエント レトロフューチャー・バイク限定
オリエントというメーカーはとても面白いメーカーで、このレトロフューチャー・シリーズのように、いわゆる「ご乱心」なデザインの時計を頻繁に発売しますよね。 私も、こういう遊んだ時計というのがけっこう好きで、このレトロフューチャー・バイクモデルが発売されると同時に、青文字盤モデルに飛びついてしまいました。加えて、半年後に黒文字盤＆黒ストラップのバイク限定モデルが発売になると、それにも飛びついてしまいました。（笑） デカイ直径、分厚いケース、６時位置スモセコ、12時位置パワーリザーブ計、９時位置オープンハートに、巻き真部分もスケルトン、加えてインデックスの一部が風防の内側にプリントしてあるという、本当にコテコテな仕様です。 時計としての性能は、まぁ、オリエントスターとしては並で、例によって、パワーリザーブが少ない時には外乱の影響を大きく受けて、進みがちになります。 で、まぁ、人様にお薦めできる時計かと言うと・・・、「腕時計で遊ぶ」という感覚を持てる人でないと厳しいですよね。（笑）
2006.12.05
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モルニア3603
このブログのトップページで使われているこの写真は、ロシア製「アビエーター」モルニア3603ムーブ使用モデルです。 ここで「ポレオット」と表現した方が通りが良いかもしれませんが、時計には「ポレオット」とは書かれていません。この「アビエーター」と、「シュトゥルマンスキー」「ブーラン」の三つの“ブランド”は、もともとポレオットのモデル名もしくはシリーズ名だったと聞いていますが、現在は、おそらく企画会社であると思われる「Volmax」が展開している時計のシリーズ名のようになっています。 ですから、「ポレオット」商標の時計は、また別にあるというわけです。 さて、この時計で使われているモルニア3603ムーブは、機械式時計の全盛期にフランスのリップ社から当時のソ連に技術供与された「R36」というムーブメントの末裔です。懐中時計用ですので直径は16リーニュもあり、５振動のロービートでノンビリと時を刻みます。 ユニタス6497/8と同じような存在ですね。 工作精度とか材質の課題はあるのでしょうが、曲線でカットされた受板などは、むしろユニタス6497/8よりも味わい深いものがあります。 クォーツショックが世界を席巻していた時、ソ連はまだ健在で、ソ連の機械式時計産業も幸いにも難を逃れたようになりました。で、結果として古いムーブの生産が継続されたわけです。 そして、機械式時計が再興してきた今になって、生きた化石とも言えるロシアの機械式時計が世界に浸透しようとしています。 ま、こういう時計がとても安く買えるのですから、ロシア時計というのも、なかなか捨て難い魅力がありますよね。
2006.12.01
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シャウアーのエッジに萌え萌え！
シャウアーです。 これは、日本向け限定の最廉価モデルの「コンセプト１」という時計になります。残念ながらシャウアーは「Tic Tac」さんが独自に輸入販売されているので、楽天で正規モノ新品は購入できません。(T^T) で、このシャウアー、この手の超マイナー時計ブランドの割には、不思議と飲み屋のお姉ちゃんの受けがイイです。もっぱら「カッコイイ～！」という評価を受けます。中には、ブランドそのものを知っているお姉ちゃんもいました。 確かに、カッコイイです。オーナーのヨルク・シャウアーさんは、時計師というより本来は彫金師さんでいらっしゃるので、金属部分の仕上がりに対する拘り様は、並ではないです。 特に、シャウアーさんが自ら手仕上げすると言われるケースのエッジ！ ポリッシュ仕上げのケースのエッジ部分はそれほどでもないですが、つや消しヘアライン仕上げのケースのエッジ部分といったら、もう触ると切れそうです。 まぁ、ムーブメントについては、一部の機種でドイツ製デッドストックムーブを使う程度で、ほとんどが現行ETA製ですから、特に多くを語るべきような内容はないですが、ケースあるいはデザインだけで買ってもイイかなと思わせる時計です。 因みに、ヨルク・シャウアーさんは「シャウアー」ブランドの他に、「STOWA」と「Durowe」というブランドを所有しています。 STOWAは元々ドイツ・シュヴァルツヴァルトの老舗時計メーカーだったのですが、近年の経営難の中で、創業家からシャウアーさんに譲られたブランドです。大戦中はドイツ軍へ時計を納入したメーカーの一つです。 今はシャウアーさんの元で、比較的リーズナブルな時計を順次発売し、再興を目指しています。「シャウアー」ブランド同様、Tic Tacさんが輸入しています。 Duroweは、元々は、やはりドイツ・シュヴァルツヴァルトの老舗時計メーカー「ラコ」のムーブメント部門が独立したムーブメント・メーカーでした。で、「ラコ」同様に、何たらカンタラで、あっちに買収され、こっちに買収され、で、最後にシャウアーさんが買取ったと。 今は、新ムーブメントの開発中ということになってるようですが、シャウアーさんが忙しいので、ほとんど進んでいないという状況のようです。でも、ここが本格稼動すると、シャウアーさんは独自ムーブを手に入れることになるので、将来的には重要な要素になってくると思われます。
2006.11.23
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アルブータス
アルブータスです。ニューヨークの時計なのだそうです。 でも、こういう商売って、どうなんでしょう？ ムーブメントは中国の「天津海鴎手表集団公司」（シーガル）製ですし、組み立ても多分、中国で行なわれているのではないでしょうか。 メーカー希望小売価格を過剰に高く設定しておいて、そこからの値引率の大きさで値頃感を出して売る・・・。８割引きとかもバンバン。あとはデザインと、カッコイイ名前で勝負と。 この手の時計ブランドは、最近とても多いですよね。ジョルジオ・ロッシ、エンポリオ・アルマーニ機械式、コグ、etc.etc.・・・。 一頃の中国製機械式時計と言えば、精度が悪い、すぐ壊れる、メンテナンスは全交換、機械が美しくない、パクリの横行等など、本当に悪名高いものでしたが、最近はだいぶ良くなってきているようです。 特に「天津海鴎手表集団公司」（シーガル）は、トゥールビヨンさえ製造できるようになってますし、最近の新品がすぐに壊れたという話も、あまり聞かなくなってきました。 ただ残念なのは、せっかくの「シーガル」ブランドは、中国国内向けにしか販売されておらず、輸出用は中国色の全くないブランド銘でしか売られていないことです。あえて中国人がそのようにしている場合と、中国外の時計企画販売会社がOEMという形で利用している場合の、両方があるのでしょう。 中国メーカーが誇りをもって、自社ブランドで世界に対して時計を売る時代が来るまで、もう少しかかりそうです。 私が買ったアルブータスも、なかなか頑張った質感に仕上がっていると思います。裏スケから奥に見えるプラスチック・スペーサーには萎えてしまいますが、まぁ、価格を考えれば・・・。（笑） 精度は・・・、割り切って考えれば支障がない程度です。 でも、私、本当は、「シーガル」ブランドの時計が欲しいんですけど・・・。
2006.11.21
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ユングハンス・ピアッツァ
ユングハンスの機械式時計と言えば、最も有名なのは「マックス・ビル」のシリーズだと思います。でも実は、それ以外にも機械式時計のラインアップは存在して、特に去年からは、かなり力を入れて取り組むようになっています。 このピアッツァという時計は2005年に発売になった新作で、かなり気合の入った仕上がりになっています。ムーブメントはETA2824-2と、実にありふれた物ではありますが、精度の追い込みをかなりしてあります。私のは、買った当初、平均日差-1.6秒を記録しました。この記録は多分「たまたま」ではないと思われます。なぜなら、私のピアッツァは、最初から緩急針がセンターになっておらず、すこしずれたところになっていたのです。これは多分、出荷前に調整されたということなのでしょう。ドイツ人、恐るべし！（笑） 残念なのは、楽天内にあるユングハンス輸入元直営店では、現在のところ、このシリーズは販売されていないのです。この輸入元は、ユングハンスが属する資本グループの日本法人であるのに、もったいないことです。でも、注文すれば、入れてくれるかもしれません。 逆に、すぐに買えるとしたら、ココでしょうか。（並行輸入かもしれません。） さて今年、ユングハンスは機械式腕時計のラインアップを更に拡充し、このピアッツァも「アンバサダー・オートマティック」と名前を変えました。今後の展開が楽しみです。マックスビルオートマチック
2006.11.20
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ノモス タンジェント・スポーツ
私、個人的には、ノモスのノーマルのタンジェントよりはタンジェント・スポーツの方が、ダイヤルデザインは好きだったりします。でも残念なのは、スポーツは裏スケではないんですよね。最近のノモスは、ケースも自製していると聞きますが、たかだか100m防水でも裏スケのケースを作る技術はまだないようです。 マットシルバーの文字盤、少し太めで夜光の乗った針、やや厚めのケースと、全体的に少し力強いイメージに仕上がっています。実はベルトもちょっと厚いらしいです。 私のスポーツは、ムーブメントの受板が分割プレートだった時代のものなのですが、裏スケではないので、あんまり関係ないです。（笑） 現物を手に取っていただければ分かるのですが、これだけの質感の時計が、この値段で買えるというのは稀有なことだと思います。デイト付モデルでは日付の早送り機構は付いていませんが、ハックは標準装備ですし、精度もかなりイイです。 ドイツ・グラスヒュッテ産の時計の入門としては、絶好でしょう。長い期間にわたる愛用にも耐える、良品だと思います。 でも、楽天でノモスが買えるショップって、ココとココの二つだけなんですよね。(T^T)
2006.11.19
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ランゲンドルフ
以前とある時計屋さんで格安にて購入したランゲンドルフの古い時計です。 調べてみると、おおよそ100年前の時計だということが分かりました。ランゲンドルフというメーカーも1970年代に消滅したものと思われます。 この時代はまだ腕時計というものが男性向けには普及しておらず、もっぱら女性用の装飾品のような存在だったようです。男性に腕時計が普及するのは第一次世界大戦が終わった後からだったらしいです。この時計も多分、女性用だったのでしょう。 買った時点で錆の類は浮いてましたが、OHしてもらうと快調に動きました。日差で多分＋30秒くらいでしょうか。休日なら、実用でもいけます。 まぁ、何がスゴイということもないのですが、100年前の時計を持ってるって、何となくイイですよね。 飲み屋の姉ちゃんにも受けますし。（笑）
2006.11.19
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