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事前の天気予報で23日が雨と分かり、1日繰り下げて5月24日出発とした。前日の残り雨が心配だったが、朝から快晴。吉備SAに午前5時30分集合なので気を引き締めて走っていると、左眼に何が入ったようでコロコロする。手袋で擦っているうちに直ったようだ。この小さな出来が後で思いもよらない事になるとは、この時は分かるすべもなかった。今回はディアベル、ZZR1400、V7ドンキーの3台が参戦。2台がうだうだとレシーバーのペアリングなどをやっている内に、15分程経過してしまった。今日は暑くなるようだが、極暖の長袖にフリースのハイネックを着ているのに少し寒いくらいだ、バイクの温度計は16度を表示している。
今日は3月に開通したばかりの、新名神(神戸JCT~高槻JCT)を初めて走るので、楽しみでもあった。宝塚と大阪の街を迂回して天王山トンネルの手前までショートカットとなるので時間の短縮と通行車両の減少が期待できるのだ。神戸JCTから新名神へは直進でスムーズだが、大阪方面は分岐となるので、見落としとなりやすい。実際、見落として高槻まで行ってしまった経験談を聞いている。
新名神に乗り入れて直ぐの宝塚北SAで休憩。駐車場も休憩所や売店も大きくモダンな感じでピカピカである。小腹が空いたので朝ご飯代わりに掛けそばを食す。
滑走路のような新名神は快適である。もう大阪の街は見ることが出来なくなったが、それを差し引いても魅力に余りある道路である。京都の渋滞も無く、草津SAに到着。V7はまだまだ走れるのだが、他の2台に合わせて給油。
目指す松本はまだまだ遠い。彦根を越えて関ヶ原、一宮と東進を続けると名古屋が近づいて来るのが雰囲気で分かるようになる。小牧JCTでいよいよ中央道に分岐。初めて走る中央道はかなりクネクネとカーブが多い。ZZRがガンガンと走り出し、それにディアベルが続く。排気量が半分でカウルも無いV7ドンキーは追従する事も叶わず、マイペースを維持するしかない。降りるICは駒ヶ根なので、呪文のように駒ヶ根。駒ヶ根。と唱えながらアクセルグリップを捻る。駒ヶ根の手前で突然雪渓の残ったアルプスが新緑の山から突き出ているのが見えた。来た。来た。とうとう信州に来たのだ。しかもまだ昼前。ICを出るとカッ飛び2台が待っていた。直ぐのところにソースカツ丼が美味いと評判の明治亭があった。迷い無くカツ丼普通盛りを頼んだら、蓋が閉まらないほどにカツが乗った丼が運ばれて来た。ご飯の上にキャベツの千切り、その上にカツが乗り、ソースを掛けてある。キャベツの量も多いがご飯も多い。やっとの思いで完食。小にすれば良かったと後悔する。後悔はもう一つ朝、異物が入ったと思われる目の周りが炎症を起こし赤く腫れて来たのだ。手袋で擦ったのがまずかったのか。
駐車場でアルプスの写真を撮っていると、ZZRとディアベルが65歳位のおばさん3人組にナンパされていた。恐ろしいので早速退散。城マニアのZZRの要望で高遠城を目指す。高遠城は城趾で建物はない。ディアベルは休憩すると言うので、ZZRと2人で城趾を歩く。この城趾は桜の名所でもあり、立派なコヒガン桜の大木が林立してしている。この城に携わった武将の名前を機関銃のように喋りまくるZZR氏の知識は専門家以上だ。
次は山越えで諏訪に出て高速で松本入りをする予定で、清涼飲料水を求めて新緑の山道を走る。頂上付近でレストハウスを見つけ停車。民家の屋上に善意で作られた展望台に上ってみると、諏訪湖を一望する大パノラマが開けた。新緑の山には今日から鳴きだしたという春蝉の大合唱も聞こえる。
レストハウスにも展望室があり、摺り下ろしリンゴジュースを飲みながら、ママさんとの会話を楽しみなら、絶景を満喫する。
バイクに戻って出発準備をしている時に、今朝発覚した右シリンダ付近からの少量のオイル漏れに加え、カルダンギアからのオイル漏れが発覚したのだ。こちらはホイールに漏れたオイルが飛び散った痕跡が確認出来るほどの漏れだ。慌ててドレンボルト付近を確認するも、漏れている箇所を特定できない。工具袋を引っ張り出して、モンキーでドレンボルトを締めてみるが、緩んでいる手応えもない。不思議だ。ドレンボルトを触ってみるとオイルが付着するが垂れ落ちるような事では無いので、現段階では補充する程でもないと判断。3人の共通意見では、イタリア車だからしょうがない。との結論に達した次第である。帰るまで停車後に確認する事になってしまったのは仕方が無い。
諏訪ICから中央道、長野道と乗り継ぎ松本ICで本日の寝床、ホテルブエナビスタに無事到着。ディアベルさんの計らいで安心の地下駐車場とディスカウントの高級ホテルに大満足。荷物を部屋に運び込み、着替えて急いでタクシーに飛び乗り松本城へ。4時30までに到着しないと拝観できないのだ。関ヶ原の戦い直前に建てられた本丸には沢山の火縄銃が陳列してあり、ZZR氏の歴史話しが炸裂したのは言うまでもない。帰りは、松本の街を見学しながらホテルまで歩いて帰り、夜のスペシャル大宴会に備えるのだが、精悍な男前の顔が段々と酷くなる目の腫れで台無しである。
松本駅近くにあるウサギを食べさすという卯屋に6時30分到着。先ずは地ビールの「気の里ビール」で乾杯。間髪を入れずにウサギを注文したのだが、ウサギは冬しかないとの事。卯屋は名前倒れかと思いきや、熊の立田揚げ、鹿の陶板焼き、馬タンの燻製、虫セット、山菜の天麩羅などメニュー豊富で、山の幸を食しながら、地酒に移行して、松本の夜は更けて行った。
翌朝、7時30分出発が、一夜明けて直っている筈の目の腫れが更に広がり、痒みも加わりとうとうお岩の顔のようになってしまった。幸い視力には問題ないのだが、気になる。目を冷やして、うだうだしているうちに、30分遅れの8時出発。カルダンギアのオイル漏れは止まっているように見えたので、そのまま通勤で混む市街を抜け、上高地に向かう。道幅が狭い上に大型バスやトラックが通り、オマケにトンネル工事もあってなかなか進まない。昔の上高地はクルマも入れたようだったが、今は混雑の為か、バスとタクシーしか入る事が出来なくなっているので、手前の駐車場にバイクを駐めてタクシーで大正池まで向かう。大正池からは焼岳が迫り、芽吹いたばかりの灌木の遊歩道を3キロ程進むと河童橋に出る。懐かしい光景である。河童橋から仰ぐ穂高連山は実に雄大だ。数十年前の記憶が甦るほどの迫力がある。梓川の清流と水量にも圧倒される。実に爽やかで気持ち良いのだが、ここにも例の観光客が押し寄せてアイスクリームが注文品と違うと店員を吊し上げて怒鳴る無粋な一行には幻滅した。
河童橋から再びタクシーに乗車して、バイクの駐車場まで引き返す。往復とも運転手は観光客に慣れているのか、観光ガイド風に饒舌となる。
これで目的の上高地と城巡りが終わったので高山に向かって帰路につく、上高地ではトンネル内の最低気温が16度だったのだが、峠を下って昼食の信州そばの大盛りを食す頃には30度近くに跳ね上がる。ジャンパーのファスナーを少し下げて走らないと暑い。
高山から東海北陸自動車道に乗って南下するのだが、対面通行なのでスピードが上がらない。片側2車線化の工事も佳境を迎えていたので、もうすぐ追い越しの出来る広い道路になることだろう。郡上八幡からは広い片側2車線になり快適に走れる。名神高速までV7のペースで車両が少なく気持ち良く適度に高速カーブの続く東海北陸自動車道を堪能する。一宮JCTで名神に合流し、関ヶ原の手前付近で、追い上げて来る白いワンボックスに危険を感じディアベルが走行車線に避ける。その時前方から茶色の厚手の大きな神が、いや紙が縦になって飛んできた。一瞬で何とか当たらずに済んだが、後続のZZRは路面に落ちた紙を踏んづけた。その紙が舞い上がって後続の白いワンボックスのフロントグリルに貼り付いた。大きな紙をグリルに貼りつけたままの間抜けなワンボックスは強引に抜いて行ったが、気づいていないので、オーバーヒートするかもと思ったが、強引な運転をするヤツには教えてやらないのだ。
名神から新名神の滑走路道路に入ると、ディアベルとZZRが戦闘モードに入り、瞬時にいなくなった。日が傾く頃にやっと走り慣れた山陽道に入り、龍野SAで最後の休憩をとり、岡山に着く頃には日も暮れかかり寒くなって来た。到着は7時45分。朝、ぐずぐずしていて30分遅れでスタートしたので、キッチリ30分遅れのゴールとなった。それにしてもディアベルさんの立てる計画は何時も予定通りとなる事に感心する。2日間で千キロは流石にくたびれた。正確には走行距離1143.8キロ平均燃費24.6/Lだった。アコウの煮付けとカンパチのタタキで晩酌をやって風呂に入ったら即熟睡であった。今回のツーリングで一番爽快だった東海北陸自動車道はもう一度走ってみたいものだ。オドメーターが1万300キロとなったので、エンジンとミッション、カルダンギアのオイル交換を行わなければならない。それとオイル漏れの原因究明もやらねば、止まっているTYの組み立てと、お岩の顔の治療とやることがいっぱいである。
駒ヶ根から見えるアルプス
ソースカツ丼
杖突峠
展望台からの諏訪湖
V7のカルダンギアからのオイル漏れ発覚
松本城
ジビエ料理卯屋
熊の立田揚げ
鹿の陶板焼き
虫セット
大正池
河童橋
信州そば(大盛り)
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