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■コングスガード・シャルドネ”ジャッジ”2008カリフォルニア最高峰のシャルドネ「コングスガード・ジャッジ」。のっけからこれはスゴイです。まさにモンラッシェ、それも「ル・」のつく‥。石のような凝縮感とミネラル感の一方で白花束を思わせるようなフローラルなニュアンスやキラキラとした張りのある酸があります。力強さと繊細さを高次元で両立させた実にに精妙なシャルドネです。熟成させたものも飲んでみたいですね。自分のセラー用にも欲しくなりました。★楽天でコングスガードを探す★■コルトンシャルルマーニュ90(ボノー・デュ・マルトレ)コングスガードのあとでは、どんな銘柄をもってきてもキツイだろうなぁと思っていましたが、ところがどっこい。これがまた凄かった。モカやヘーゼルナッツ系のピュアで汚れなき芳香、グラマラスで厚みのある果実味、決して強くはなく、それでいて緩さは微塵も感じさせない酸、ツルリとした球体のようなテクスチャー。それに加えてこのボトル、とにかく状態がいい。聞けばフランスからの直送品のようで、さもありなんという香味でした。★楽天でマルトレのコルシャルを検索★期せずして加仏対決となりましたが、年代もベクトルも全く異なるこの2本、早くも2011年の白ワインの年間トップの有力候補になりそうです。
2011年01月11日
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今日は朝から幕張メッセでした。歩き回って足が棒になりました。さて、ダラダラと書いてきたレヴェレンス編、今回が最後になります。Ch.オーバイィ90ペサックレオニャンの目立たない格付けワインですが、これがすばらしい熟成状態でした。皮革やスーボワ系の心地よい熟成香。ふくよかで丸く甘く、それでいて目が詰まった酒質。非の打ち所のない熟成ボルドーです。あらためてパーカーさんのレビューを見てみると、93年時点の評価は91点/飲み頃1995-2005、97年時点の評価は92点/飲み頃1997-2012、09年では90点/飲み頃2009-2019になっています。ということは、常に「飲み頃に差し掛かったところ」と感じていたということなんでしょうか?たしかに、まだ当分持ちそうですけどね。やっぱり90VTは偉大です。Ch.ラフィットロツィルト86泣く子も黙るPP100点ワイン。自分の記録を見ると、01年4月と00年11月に飲んでいますが、最近はとんとご無沙汰。というか、この頃の値段を思うと、もう飲む機会もないかもしれません。で、このラフィット、香りが閉じもこり気味で、なかなか全貌を表わしてくれないもどかしさはありましたが、濃縮された緻密なテクスチャーはさすが1級と思わせる風格がありました。前に飲んだときにかなり木質的なニュアンスを感じたのを覚えていますが、今回も傾向は似ていて、10年分の熟成にふさわしい枯れたニュアンスが感られました。会の最後の方まで残しておいたら、香りもかなり出てきていました。上記のオーバイィと同じく長年光弘さんが自宅で寝かせていたボトルだそうですが、手元で長年寝かせたワインというのも格別なものでしょうね。光弘さん、へんさんはじめ、みなさんどうもありがとうございました。
2010年11月19日
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またまた順不同となりますが‥。*ニュイサンジョルジュ・プルミエクリュ99(プリューレ・ロック)おお、99年のプリューレ・ロックですよ。ラベルはまだ以前のものです。オレンジの見える色調。よく言えば松茸、悪く言えば漬物系が支配的な香りはやや疲れ気味の感がありますが、飲んでみるとまだまだ元気で、綺麗に熟成しています。タンニンは溶け込んで、酸のエッジもとれて、なめらかで丸みのあるテクスチャー。いやあ、プリューレ・ロック、好きなんですよねぇ。次回欧州から調達ときに何本か買い増そうかなどと企んでみたり‥。★楽天のプリューレロック。タマ数ありますね★*リュシュットシャンベルタン04(ジョルジュ・ミュニュレ)先日欧州のショップから届いてまだ1ヶ月経っていないので、状態が落ち着いていないかも、という一抹の不安がありました。ひと口飲んでみると、木屑のようななニュアンスがトップノーズにあって、こりゃダメかな、と思いましたが、時間とともに赤い果実やミネラルやスパイス的な香りに置き換わってくれました。04年の特徴なのか、茎のような青っぽさをかなり感じますね。味わいはこの作り手のフラッグシップらしく、果実味の凝縮感と透明感を両立しており、各要素のバランスもよく、レベルの高いものでした。もう一本買ってあるので、こちらはたっぷり寝かせて見ようと思います。★ジョルジュ・ミュニュレを検索★*クロヴージョ02(シャルロパン・パリゾ)会も終盤になって、みなさんまだ飲めそうでしたので、予備に持参したワインを開けてもらうことにしました。いつもながらのパリゾ節で、パンと張った酒質の中に、甘く凝縮された果実味と豊かな酸、よく熟したタンニンがせめぎあうようにバランスをとっています。シナモンなどの含み香も豊かで、まさにピークのときに開けたということなのでしょう。持参した私自身の予想を上回るビックリワインでした。このところ持参ワインの不調が続き、凹むことが多かったのですが、今回は2本とも喜んでもらえてホッとしました。2本目のパリゾは本当にまぐれのような当たりワインで、同じ銘柄を今開けても、おそらくこうはいかないだろうという香味でした。持ち寄り会ではいつもパリゾに助けられています。★楽天のパリゾ。もっと人気が出てもいい生産者と思いますが‥★
2010年11月18日
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*ピコ・マダマ 2005本当は、もっと後の方に飲んだのですが、写真のカップリングの関係でここで紹介します。スペインはフミーリャ産で、値段は3K前後なのにPP95点という驚きのハイCPワインです。品種はプティヴェルドとモナストレル。飲んでみると、とにかく濃い!すごい凝縮感です。アルコール度も高く、他のワインをしこたま飲んだ後には、正直ちょっと飲み疲れする強さです。それにしてもこのワイン、これで05年って‥。まだまだリリースしたてのような若さです。機会があれば、自宅で数日かけて飲んで、変化を確かめてみたいと思いました。★楽天で検索。セラー専科さんの煽りがスゴイ(笑)★*ドメーヌ・トレヴァロン・ルージュ99かつて一世を風靡したトレヴァロン。最近時折バックビンテージを見かけるようになって、私も熟成したものを飲んでみたいと思っていたところでした。10年の歳月のおかげか酒躯が柔らかくなっています。鮮烈な赤系果実の含み香。たっぷりの旨みと伸びやかな酸とで、ピノっぽい透明感とトマトジュースのような独特のフレーバーがあります。これは面白いワインですね~。たまに80年代のものも見かけますが、20年保つワインではないでしょうね。このぐらいで飲んでよかったのではと思います。★トレヴァロンを楽天で探す。ラベルもオシャレですね。★へんさん、師範、ごちそうさまでした。(断続的に)続きます。
2010年11月17日
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ヴィルマール・グランキュベ・ブリュットバランスのよいシャンパーニュですね。みずみずしい果実味。酸は豊かですが、エッジは丸く、味わいはなめらかです。自宅にも1本欲しくなりました。★ヴィルマールを楽天で検索★ピノグリ2009(城戸ワイナリー)これがファーストビンテージだそうです。なぜにピノグリ?と思いますが、土壌や気候との相性とかあるのでしょうか。飲んでみると、凝縮感はさほどありませんが、かといってシャバシャバな感じもなく、どことなくオイリーな雰囲気も。ピノグリらしいかといと微妙ですが、なかなか美味しく飲めます。市場に受け入れられるかは値段次第でしょうね。ムルソー・ティレ2008(ヴェルジェ)教科書的な、実によくできたシャルドネです。黄桃やグレープフルーツなどの果実に心地よいオークがアクセントを添えます。味わいはコッテリ系かと思いきや、思いのほか酸がスマートでミネラリーです。果実味も瑞々しく、素直に美味しいといえる味わい。ヴェルジェというと、最近はギュファンエナンのドメーヌものに目が行き勝ちですが、こちらも相変わらず手堅いですね。★ヴェルジェを楽天で検索★断続的につづきます。
2010年11月16日
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ジョルジュ(クリストフ)ルーミエを嫌いなブルゴーニュ愛好家というのはあまりいないかと思います。かくいう私もルーミエ好きのはしくれと自認しておりまして、子どもの生まれ年には結構な数のボトルを買い込んだものです。ところが、日ごろの行いが悪いのでしょうか、スカスカで全然ダメ、というボトルこそ滅多にない代わりに、飲み頃、状態など、微妙にスイートスポットを外れているなぁと感じるボトルに当たることが少なくないのです。(単に我慢が足りないだけかもしれません。)私の場合、単純な「打率」でいうと、アルマン・ルソーやデュジャックのほうが素直に感動できるワインにめぐり合える場面が多いように感じています。(あくまで私の経験に限っての話です)しかし、今回飲んだ89アムルーズは、まさに完璧な1本でした。オレンジ色のニュアンスが顕著な、艶々としたガーネットの色調。グラスに鼻を近づけると、リキュール状のカシスやラズベリー、ダージリン、ミネラル、黒蜜、皮革、スーボワなどが押し寄せるように立ち上がり、この時点で、直前まではあれだけ美味しいと感じていた02トルショーのグラスには戻れないことを悟ります。飲んでみると、甘く旨味の乗った、エキス分タップリの果実味が口の中に広がります。状態もよいのでしょう、酒質のクリアさとミネラル感が際立っています。球体のような構造と延々と続くアフター。もはや酸がどうタンニンがどうなどといっている次元ではなく、完全にノックアウトものです。ひれ伏して飲むべきワインです。この先、同じ銘柄を飲む機会はまずないだろうとは思いますが、おそらく同一銘柄を飲む機会があったとしても、このボトルのような次元までは期待できないのではないでしょうか。もともとのポテンシャルに加えて、保存状態や飲み頃などの偶然が重なって、まさに山の頂のようなピーク時に出会うことがかなえられた、一期一会という言葉がまさにあてはまるような会心の一本でした。
2010年10月31日
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私が赤白持ち込んだうちの白は、少し捻ってこのワインにしてみました。ルーミエのコルトンシャルルマーニュ。ただ、このルーミエ、持ち込むにあたって、ちょっと心配な面もありました。通常、ブルに関してWA誌の点数を気にすることはないのですが、たまたまこの銘柄の点数を調べてみたところ、この年だけ妙に低いのです。2006 94-952003 942001 90-912000 911997 93といった中で、なぜか2002年だけが88点。もともとペルナンベルジュレス側のあまり恵まれない立地ということで、ぶっ飛ぶような点数がつく銘柄ではありませんが、そこは腐っても02ルーミエだし、試飲時のボトルがたまたま機嫌が悪かった可能性もあるだろうし、と額面どおり受け取りはしませんでした。結論から先に言うと、このWA誌の評価はかなり的を得ている感じでした。かなり麦わら色がかった濃いイエローの色調。シレックスの後だけに余計麦わら色っぽさが目だちます。香りは白桃や黄桃、黄色い花、ミネラル、マロン、それにほんのりモカっぽいニュアンス。飲んでみますと、酒質はなめらかですが、全般にこじんまりとしており、特に中間部の細さが顕著です。悪いワインではありませんが、ルーミエのネームバリューを背負ってしまうとかなり苦しいかな、というところ。前飲んだ別のビンテージはもっと素晴らしかったんですけどね。今回ばかりはWA誌の点数を信じるべきでした。
2010年10月29日
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久しぶりに飲むシレックスです。といっても、今までは試飲やブラインドなどの場が多く、じっくりと飲む機会はあまりありませんでした。中程度のイエローで、かすかにグリーンがかった色調。シトラス、青リンゴ、レモン、ミネラル、それにハーブなどの清々とした香りは10年の熟成をあまり感じさせない若々しいものです。飲んでみるとミネラリーで、みずみずしく、それでいて凝縮された果実味がすばらしい。酸にはキレがありますが、エッジはどこまで丸くなめらか。繊細さと構造の大きさ、なめらかさとシャープさという一見二律背反するような要素を高い次元で両立させているのはさすが。過去に飲んだすべてのソーヴィニヨンブランの中でも最高峰の味わいでした。ご当主ディディエ・ダグノー氏が08年に飛行機事故で亡くなったのはまだ記憶に新しいところですが、若干21歳の息子さんがドメーヌを切り盛りしてるとのこと。がんばって欲しいですね。★楽天でシレックスを検索★
2010年10月28日
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昨晩は滅多に経験できないようなすばらしいワインたちをお相伴に預かりました。■アムール・ド・ドゥーツ・ブランドブラン99ドゥーツのブラン・ド・ブラン。飲むのは初めてです。すばらしく綺麗な作りですね。エレガント。99年とかなり年数を経過しているはずなのですが、気泡も勢いがあり、味わいも若々しいものです。適度なコクとブランドブランらしい爽やかさが高い次元で両立しています。雪が溶けてゆくような静かで調和のとれたフィニッシュ。例によって、断続的につづきます。
2010年10月27日
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新型MacbookAir 安いですね。11インチVer欲しいかも‥。http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101021/1033409/?ST=yahoo_headlines&P=2さて、表題の会の続きです。ジョルジュ・ミュニュレとの比較で出されたのがコチラ。ルーミエがメタヤージュで作る、ボンヌフォン名義のリュシュットシャンベルタン。いいですねぇ。果実は赤と黒の中間ぐらいでしょうか。紅茶や枯葉、スパイス、皮革にまじって、ややワイルドな獣臭を強く感じる香り。口に含むと、力強く凝縮された果実味をまず感じますが、酒質はどこまでもなめらかで角がとれています。ルーミエらしく旨み感の乗った、ナチュラルで官能的、かつスケールの大きな味わいです。実のところ、私自身少々意外でした。天下のルーミエといっても、ボンヌフォン名義のリュシュットということで、ジョルジュ・ミュニュレの看板銘柄にはかなわないだろうと思っていたのですが、なんのなんの、十分互角に渡り合っているどころか、こと酒質のなめらかさやナチュラル感に関しては、ジョルジュ・ミュニュレを上回っていると感じました。唯一、惜しかったのは、このボトル、微妙に菌(おそらくブレタノ)に犯されたニュアンスがあったんです。香味を大きくスポイルするほどではなかったのですが、この点だけが返す返す惜しい。「画龍点睛を欠く」とでもいうのでしょうか。それさえなければ、一緒に飲んだジョルジュ・ミュニュレを完全に凌駕して、私が過去飲んだ全ワインの中でも屈指の経験になっていたと思うのですが‥。
2010年10月22日
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昨日一日中ずっと、右目にもやがかかったような違和感があり、網膜剥離再発の兆候かと、どんよりした気分になっていたのですが、夕方になって、ふと気づきました。「コンタクトレンズを左右逆にしているのでは‥??」ビンゴでした私の場合、左目の方が2段階ほど度が強いのです。それにしても、今までも左右逆に入れたことは何度もありますが、装着後すぐに気づきました。夕方まで気づかなかったのは今回が初めて。目よりもむしろ脳味噌の方が問題なのかもしれません。さて、表題のワイン会。メイイベントはリュシュットシャンベルタンの飲み比べです。リュシュット・シャンベルタン90(ジョルジュ・ミュニュレ)全ブルゴーニュの中でも、私の最も好きなアイテムのひとつ、ジョルジュ・ミュニュレのリュシュット・シャンベルタン。それも90年を飲むのは初めてです。状態いいですね。赤い果実のリキュール、枯葉、紅茶、下草、ミネラル。味わいはクリーンで凝縮された果実味が印象的です。酸もしっかりしており、立体的な構造が見事。ほぼピークに近い熟成段階ですが、まだ余力を残していそうです。あえてケチをつけるとすれば、想像したほど官能的な要素が出ておらず、やや優等生的な面も感じますが、それは次の銘柄と比べた場合の、きわめて高い次元の話。年に一本飲めるか飲めないかというレベルの文句なくすばらしいワインです。もう一度飲む機会は、ないでしょうねぇ。。つづきます。★楽天でジョルジュ・ミュニュレ/ミュニュレ・ジブールを検索★
2010年10月20日
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ブラインド。ただし、90年の村名、というヒントあり。濃いです。濃厚なガーネット。リキュール的な赤い果実が鮮烈で、紅茶や枯葉、スパイス、それに下草系の熟成香が絡みます。飲んでみると、果実味に凝縮感があり、まだ熟成しそうです。オークはよく溶け込んでいますが、リリース時にはかなり強めにかけられていたのだろうなという片鱗を感じます。ブルゴーニュ、コートドニュイというところまでは出てくるにしても、そこから先がさっぱりわかりません。ニュイサンジュルジュ?‥だとすると作り手が見えてこないなぁ。ルジェ?ルロワ?→正解:シャンボールミュジニー90(コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ)なんと、ヴォギュエの村名でした。それにしても濃かったなぁ。90村名にしてこの強さ。ヴォヴォギュエってこういう香味でしたっけ?正直、このボトルの味わいは、私の頭の中にファイリングされていない類ものものでした。通常銘柄がオープンになると、えもいえぬ敗北感(笑)を感じるのですが、今回はそれすら感じませんでしたね。学生のとき、テストの問題が難しすぎて、出来なくて当然でしょ、と開き直っているような気分。★楽天のヴォギュエ。タマ数ありますね。★
2010年10月19日
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またまた古新聞になってしまいましたが…。90年のブルを絶賛する人は少なくないとますが、かくいう私もその一人です。豊かで密度感のある果実味、スケール感のある構造、それでいて各要素が丸く、マスキュランというよりは総じてフェミニンな味わい。いつ開けても美味しく飲める点もいいですね。ただ、そんな飲みやすさが災いして、我が家の90年のストックもセラーから消えて久しいものがあります。20年経過した今となっては、たまに出物があっても高いし、出所がしっかりしていないとリスキーだし、ということで、なかなか飲む機会もなかったところに表題の会にお誘いいただいたので、二つ返事で申し込ませていただきました。■シャサーニュモンラッシェ・モルジョリュシュット90(ラモネ)←誤記訂正しました。Charさんご指摘ありがとうございました。のっけからノックアウトされてしまいました。黄金色がかった、充実した色調。リンゴや白桃のリキュール的な果実、ミネラル、シナモン、それに重油香的なニュアンスがあります。飲んでみると、クリーンで凝縮された果実味をエッジのとれたなめらかな酸が支え、エッジのとれた丸いテクスチャー。口中で含み香が波が寄せるように広がります。熟成したシャルドネでよく見られるモカっぽい香味でなく、なんというか青リンゴのような、リキュールのような、どことなくリースリングっぽいような、独特のフレーバーを感じます。って、うまく表現できるだけのボキャブラリーがないのがもどかしいのですが、とにかくこのボトルはすばらしかった。今年飲んだ白の中では文句なく一番でした。★ラモネを楽天で探す■クリスタル9090年のクリスタルといえば、10年ほど前にロゼをワイン会に持ち込んだことがありますが、それを最後に口にしてませんでした。今となっては、おいそれと買えるようなプライスではないので、また飲む機会に巡り合えたのは幸運でした。やや麦わら色がかっているものの、まだまだ若々しい色調。ただし、気泡は穏やかになっていて、年月を感じさせます。口にしてみると、思いのほか若々しい味わいなのが意外。といっても豊かな含み香や抑揚、質感のある酸など、さすがというか貫禄の味わいです。そういえば、今の自宅に引っ越した時、お祝いに飲んだのがクリスタルの2000年でした。さすがに90年というわけにはいきませんが、ユーロ安ということもあり、安く出ているのがあれば、記念日用に1本セラーに常備しておいてもいいかな、なんて思いました。★楽天でクリスタルを検索★断続的に(笑)続きます。
2010年10月16日
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赤はルロワの赤キャップばかり3本。■2003 Nuits Saint Georges/Dom.Leroy■2003 Savigny les Beaune Narbantons/Dom.Leroy■2003 Chambolle Musigny les Fremieres/Dom.Leroyどのボトルも、赤いフルーツのコンポートや花束、シナモンなどの香りに、凝縮されたクリーンな果実味と奥深い構造があり、すばらしいです。まだ若さを残しつつも、下草や皮革っぽいニュアンスが加わり、飲み頃に入っていることを伺わせます。やや意外なことに、この中では、サヴィニー・レ・ボーヌのナルバルトンが一番の味わいでした。他の2本はおそらく単体で飲めば十分すばらしかったのでしょうけど、比べて飲むと、香味に雑味感がなく、どこまでもクリーンなナルバルトンに抜きん出たものを感じました。これは、ナルバルトンがもっとも熟成のピークに近かったのかもしれませんし、あるいは流通経路とか、たまたまその時点のボトルの機嫌?とか、そういった違いによるものと思われます。まあ、赤がルロワだけでしたので、一般化して語るのには厳しいものがありますが、白でもアンリ・ボワイヨのようにすばらしい仕上げのボトルもありましたし、03年もなかなか捨てたものではないなと思いました。「作り手を選べば美味しいものがある」というのでは、あまりに総花的な結論ですが、まあ結局そういうことなのでしょう。我が家のセラー用にと、帰宅してさっそくドメーヌ・ルロワの在庫を検索してみましたが、価格を見てすぐに断念したことは言うまでもありません。★ドメーヌルロワを楽天で検索★
2010年10月11日
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だいぶ古新聞になりますが、以前伺ったワイン会の感想です。昔からのワイン仲間のしまパンダさんのワイン会で直前にキャンセルが出たというので、潜り込ませてもらいました。テーマは03&ルロワ。場所は白金「OREXIS」。03年というと、WA誌の点数こそ高いのですが、「酸が緩い」「焦げたフレーバー」など、ブルゴーニュ愛好家にとっては評判のよくない年です。おそらく市場に出物があっても、積極的な購入候補にはなりにくい。そんなビンテージではないでしょうか。一方で03年という年は私にとっては特別な年なのです。何度もブログに書いてあるとおり、下の子の生まれ年だからです。ブルの有料年ということで大量に買い漁った上の子のVT(2002年)と違ってこちらは、在庫の本数も少なく、そのほとんどを寺田に預けっぱなしのため、家のセラーにもほとんど03年のワインはありません。そのうしろめたさのため、というわけでもありませんが、最近、ユーロ安のためか、安く見かける03年のバックビンテージの追加購入も視野に入れて、03年の育ち具合を確かめてみたいなと思いつつ、参加してみました。■NV Champagne Krug Grand Cuveeウマイです。としか言い様がありません。日頃飲んでいる安泡とはやはり別の次元ですね。(一流どころをめったに飲まないこともあり、実のところ、私の泡モノに対するボキャブラリーは貧困です。)■2003 Puligny Montrachet 1er Cru Clavoillon/Dom.Leflaive■2003 Bienvenue Batard Montrachet/Dom.Leflaiveビアンビニュ・バタール・モンラッシェがすばらしい。凝縮された果実味とそれを支える(豊かな、とまでは言いませんが)必要にして十分な酸。クラヴァイヨンの方は、それと比べてしまうとやや凝縮感と酸の力強さに欠ける印象で、ややビンテージのネガティブな要素が反映されている感がありました。★ルフレーブを楽天で検索★■2003 Corton Charlemagne/H. Boillotアンリ・ボワイヨの03年。楽しみにしていたボトルですが、案の定、すばらしかったです。ピンと張った力のある酸とキラキラしたミネラル感。それでいてエッジのとれた酒質。バランスよくまとまっていて余韻も長い。この日の白の中で個人的にもっとも気に入った一本でした。★楽天でアンリ・ボワイヨを探す★■2003 Corton Charlemagne/Faiveley残念。痛恨のブショネでした。ただ、アンリ・ボワイヨがまだ若々しい色調だったのに比べて、こちらはかなり麦わら色がかっていて、熟成が進んだ印象でした。もしブショネでなかったとしても、アンリ・ボワイヨのレベルを超えられたかというと微妙かもしれません。状態の問題なのか、この年のフェブレイの造りがこうだったのかはわかりませんが。赤に続きます~。
2010年10月10日
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さて、次は一杯500円のニュイ・サンジョルジュ2007ジョルジュジャイエ畑(ルジェ)です。一杯500円というと安いなあと感じるかもしれませんが、まあテイスティンググラスですからね。決して濃くない色調。香りは還元的なニュアンスもありますが、スワリングするとカシス、ダークベリー、紅茶、スパイス、それにややトーンの高いオークなどが感じられます。味わいはCNVよりもさらに各要素がしっかりしているのですが、エッジは丸く、瑞々しさを失わないところがすばらしいし、何より口の中での抑揚や含み香の豊かさが出色。いや、これはイイですわ。店の方も前の週の試飲で開けたエシェゾーより今はこちらの方が美味しいと言ってました。★★★★☆当初はここで終わりにする予定でしたが、隣でやっていた17種2000円の試飲に目が行ってしまい、こちらも試してみることにしました。というのも、ここまで読まれて気づかれた人もいると思いますが、出口屋さん、フィネスを扱うようになったおかげで、試飲アイテムはフィネスものとマキコレものが共に並んでいるんですよね。愛好家的にはなかなか嬉しいアイテムたちです。5種類飲んだあとでしたので、さすがに17種類全部は飲みませんでしたが、たとえば、*ブルゴーニュ・ルージュ2007(デゾネ・ビセイ)*ブルゴーニュ・ルージュ2006(フォンテーヌ・ガニャール)*アリゴテ2007(ドメーヌ・ラリュー)*アリゴテ2007(エマニュエル・ルジェ)*アリゴテ2007(リュシー・エ・オーギュスト・リニエ)*アリゴテ2007(クロード・マレシャル)*ブルゴーニュ・ルージュ2007(クロード・マレシャル)*Ch.レストリーユ2009などがあって、なかなか楽しい試飲でした。アリゴテ4種の比較はなかなか興味深いものでした(これはまた別の機会に書きます)し、フォンテーヌ・ガニャールやクロード・マレシャルのACブルもレベルの高いものでした。また、Ch.レストリーユ2009というのは、フィネスさんが扱っているアントル・ドゥ・メールの白なんですが、これがまた美味しいかった。結局、夕方からしたたかに酔って帰りましたが、気づいたらフォンテーヌ・ガニャールの07ルージュとルジェのアリゴテを抱えてました。(^^;★楽天でフォンテーヌ・ガニャールを検索。★
2010年06月29日
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この週末も家ではワインを開けませんでしたが、土曜日に散歩がてら池尻の出口屋さんの試飲に出かけてみました。まずは4種1500円のアイテムから。目当てはもちろんルジェの初物CNVでしたが、アランジャニアールのHCN06年も悪くなかったです。最近は大きなグラスにドボドボ注いで飲んでばかりなので、たまにINAOのググラスで試飲すると、香りがとれなくなってきてます。テイスティング力が明らかに退化してるなぁ‥。オーコートドニュイ・ヴィラージュ2006(アラン・ジャニアール)儚げな色調んがら、柔らかく旨みの乗った味わい。なめらかなタンニン。寝かせられるワインではないが、今の時点でバランスよく美味しい。★★★コートドニュイヴィラージュ2005(アラン・ジャニアール)格上のCNV、それも05年ということで期待したが、イマイチ。ややタニックでぎごちない味わい。密度感はこちらのほうがあるんですけどね。カシス、ダークベリー、乾いたスパイス、紅茶などの香り。★★☆ニュイサンジョルジュ2006(ジャン・ルイ・ライヤール)赤系果実。。皮膜のようなタンニン。トラディショナルで中庸を得た味わい少し時間が必要ですかね。★★☆コートドニュイヴィラージュ2007(エマニュエル・ルジェ)カシス、ダークチェリー、紅茶、枯葉、それに揮発性の塗料のようなニュアンスが少し。なめらかで緻密な味わい。含み香が豊か。さすがルジェですね。値段はともかくやはり巧い、じゃなかった旨い。★★★★ルジェは、ぜひ息子さんのニコラ・ルジェの同銘柄と比べてみたいですね。★ルジェのコートドニュイヴィラージュを楽天で検索。★つづきます。
2010年06月28日
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5連休初日。いい天気です。子供たちがカミサンの実家に泊まりに行くことになったので、渋谷までウォーキングがてら東急本店試飲に。ムルソー・ペリエール99(アルベール・グリヴォー)先日飲んだ02クロデペリエールが素晴らしかったので頼んでみたのですが、これはちょっと冴えない味わいでした。かなり濃いイエローの色調。黄桃、マロン、ハチミツ、金木犀などの甘い香り。飲んでみると、酸が神経質で果実にも集中力がなく、やや緩さを感じる味わいです。フィニッシュ少し苦み。★★☆NSGロンシエール93(R・シュヴィヨン)コクのある黒系のリキュール的な果実味が印象的です。スーボワ、丁子、ナツメグ、乾燥イチジクなどの熟成した香り。フィニッシュにかけてやや乾いたタンニンが顔を出すあたりはVTの畑の限界でしょうか。★★★Ch.ラミッションオーブリオン76しんみりとした香りが素敵です。ドライレーズン、イチジク、プルーン、タバコ、腐葉土。口に含むととても繊細で、各要素が優しく丸くなっています。大きくはないが滋味深い味わい。たまに飲む熟成したボルドーもいいものですね。★★★★帰りはお決まりのパク森カレー→マンガ喫茶という黄金ルートで、久々のフリーな一日を満喫しました。唯一の心残りは、マンガ喫茶に老眼鏡を持っていくのを忘れたことでしたが。ハハハ。
2010年05月02日
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カレラ・ジェンセン2001ツイッターで話題になっていましたが、持参したのはたまたまです。(^^;カレラは熟成させるとよいですね。カシスや黒系果実のリキュール、スパイス類、鰹節、皮革系などの力強い芳香。味わいはブルゴーニュ的で、力強い構造があり、湿ったタンニンがアフターに残ります。もう少し寝かせてもよかったかもしれません。オーガストウエスト・ロザラズヴィンヤード2006同じカリフォルニアといっても、カレラとは全く違うベクトルです。はちきれんばかりの健全でジューシーな赤い果実味。ゴムやシナモンのようなニュアンスもあり、タンニンはよく熟していて、ジンジンとした酸が果実の甘みと心地よく拮抗します。良い意味でカリフォルニア的なピノです。結局3人で4本。こんなに飲むつもりじゃなかったんですが、持参すると、結局開けてしまいますね。なんだかんだで人数を超える本数を飲んでしまいがちなのが持ち寄りワイン会の難しいところです。翌朝は案の定二日酔いでした。
2010年04月30日
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この日は某氏が購入してくれた「石垣島ラー油」を引き取りがてら、ワインでも飲みましょうかということで、三軒茶屋の「きゃんどる」さんに伺いました。http://r.tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13010742/ワインは持ち込みで。ムルソー・リムーザン05(ファビヨン・コシュ・ブイヨ)アラン・コシュビズアールのネゴシアンブランドで、中身は紛れもなくコシュビズアールのドメーヌものというボトル。平野弥さんのワイン会の際に購入してきたものですが、さすがに状態イイですね。香りは柑橘系果実、ミネラル、白い花、シナモン。それにオークが絡みます。飲んでみると、厚みはそれほどではないものの、清々とした果実とそれを支える酸が心地よく、無難な仕上がりです。まだオークが強めに感じられましたので、1級銘柄を開けるのは数年待とうと思いました。ムルソー・クロ・デ・ペリエール02(アルベール・グリヴォー)久しぶりに飲むアルベール・グリヴォー。こちらは古きよきムルソーといった趣です。色調からしてかなりイエローの強い色合い。香りも黄桃やパイナップル、キンモクセイ、バニラなどに加えて、ナッツやノワゼット的なニュアンスも出ており、当日ハンドキャリーとは思えないような芳香を放っていました。味わいは02年らしく、パンと張った果実味があり、コッテリ系ですが、といって酸も不足することなく、しなやかに構造支えます。持ち込んだご本人は謙遜されてましたが、いいワインです。赤はまた後ほど。
2010年04月30日
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マキコレ銘柄とはあまり接点がないので、こうして週末開催される近隣の出口屋さんの試飲はよい出会いの機会になります。この日はフォラン・アルベレ数銘柄を比較することができました。アロース・コルトン村でフランク・フォラン氏とクリスティーヌ夫人で営むドメーヌ。地質学者だったフランク氏が奥さんの親からこのドメーヌを引き継ぎ、代々続く伝統的なコルトンのワインを昔のまま現在に伝えている。蔵のカーヴを訪ねると18世紀に作られた、深く掘られた地下カーヴ(クロ・ド・タールと並ぶほど深い)が広がる。この深さで蔵の温度は年間を通して安定している。そのため、ワインはゆっくりと熟成し、瓶詰めされてもここを出ていないものは中々熟成しないまま、まるで、時が止まってしまっているよう、白ワインはこのカーヴで小樽内で自然発酵させるため、ゆっくりと発酵し、年によっては一年以上発酵しているときもあるが、この長い発酵が彼の白ワインに厚みと緻密さを出してくれる。超クラッシックな造りが生み出す、昔のブルゴーニュのグラン・ヴァンにタイムマシンで再び出会えたような感動を約束してくれるワイン。ピノ・ノワールのあるべき姿が堪能できるひと時です。 (かない屋さんHPより引用)ペルナンベルジュレス・ブラン04(フォラン・アルベレ)グレープフルーツや黄桃、パイナップル、キンモクセイ、花の蜜。味わいは果実味甘く外向的で、ややシンプルながらナチュラルで明朗な美味しさ。アロース・コルトン06(フォラン・アルベレ)淡めのルビーにややオレンジのニュアンス。フレッシュな赤い果実やオレンジの皮、スミレ、紅茶、枯葉などのクラシックな香り。味わいはみずみずしく外向的な果実味をしなやかな酸が支え、力強さはないがナチュラルな味わい。いいワインだけど6Kを超える値段はやや割高感があるかな。アロース・コルトン1er・ヴェルコー06(フォラン・アルベレ)村名よりワンランク濃厚な色調。赤と黒の中間ぐらいの果実、シナモン、中国系のスパイス、オーク。乾いたスパイス香が前面に出てくるが、大きなグラスならもっとウエットな香りになりそう。味わいは村名をそのままスケールアップした印象。密度感もあり、いいワイン。村名との価格差が1500円程度であることを思うとこちらの方がオススメ。アロース・コルトン1er・ヴェルコー01(フォラン・アルベレ)ボトルコンディションがイマイチ。熟成が進んでました。コルトン03(フォラン・アルベレ)黒みがかった濃厚なルビー。オーク、焦臭、火を通した黒い果実、スパイス類などの深みのある香り。03年らしく、酸がやや不足気味で焦げたようなフレーバーもあるが、果実がよく熟して甘く、リッチなボディ。まだ熟成しそうだけど、今でも充分に美味しい。12K程度のプライスもまあ妥当。#来週はコルトン・ブレッサンドが出るそうです。BAE EXITのブログ試飲スペースにも使われる店内のミニバー。
2010年04月19日
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メインに飲んだパリゾ2本の報告を間違えて先にエントリーしまいましたが、金曜日に某フレンチに行ったときのラインアップです。まずはお店のリストから‥。アンリ・ジロー・キュベ・フランソワ・エマール細かく豊かな気泡。鼻を近づけなくても、グラスに注いだ瞬間それとわかるブリオッシュやよく焼いたトースト、白桃、カリン、ミネラル、白い花などの香り。味わいはリッチでコクがありながらも爽やかで張りのある酸と豊かな炭酸のキレにより、しつこさはなく、調和の取れたフィニッシュをもたらします。コンディションもよく、上質なシャンパーニュでした。★楽天でアンリ・ジローを検索。★アルベール・ボクスレー・リースリング・ゾマーベルグ豊かな柑橘とミネラル、アカシアなどの華やかで豊かな香り。味わいは思いのほかリッチで、中盤に果実由来の甘みを強めに感じますが、フィニッシュはドライなので、食事ともよく合いました。だんだん暖かくなってくると、アルザスが恋しくなってきますね。ここまでで4人で4本でしたが、参加者のおひとりが、予備に持参したものをもう1本開けてくださることになりました。(つづきます。)
2010年04月12日
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つづきです。赤はすべて持ち込みで。※先日某フレンチに行ったときのものなんですが、間違って白泡より先にこちらをアップしてしまいました。白泡は後ほど。エシェゾー2002(シャルロパン・パリゾ)子供のVTの02年のパリゾはかなり買い込みましたが、グランクリュを開けるのはこれが初めてです。01年ですら、相当な濃さと凝縮感だったのでさぞやと思いましたが、思ったほど濃くないのはエシェゾーだからでしょうか?香りは凝縮した赤い果実のコンポートや皮革、バラなどの複雑でうっとりするような香り。味わいはバランスがよくリッチで、イチゴゼリーをほおばっているような透明で甘い果実感や含み香の豊かさがすばらしい。やはりパリゾは外しませんね。ワタシ的に、持ち寄りワイン会の「アタリ」打率トップの作り手です。シャンベルタン2000(シャルロパン・パリゾ)申し合わせたわけでもないのに、なんとご一緒した方の持参ワインもパリゾでした。シャンベルタンとはいえ2000年ということで、凝縮感では02の方が一歩上を行っている感もありますが、口の中での抑揚や表情の豊かさ、含み香のすばらしさ、余韻の長さなどはさすがです。10年経過して下草っぽいよい熟成香が出ている一方で、フローラルなニュアンスも残してますしコンディションがよかったのでしょう、獣っぽさが出ていないところもいいですね。ちなみにシャンベルタンの畑は、88年以降、ラトゥール一族のマダム・ジョスリーヌ・バロンから0.21ヘクタールの区画を任されるようになったそうです。★楽天でパリゾを探す。★つづきます。
2010年04月10日
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■シャルムシャンベルタン2002(アルマン・ルソー)私の持参品ですが、これはアタリでした。リキュール的な赤い果実やダージリン、梅、シナモンなどに加えて、皮革やスーボワ香が。味わいは上位銘柄のような力強さはないものの、クリーンな果実と伸びやかな酸があり、現時点で非常に美味です。ルソーの下位?グランクリュって、色も薄くてこれで長持ちするのか不安になりますが、よく熟成するものですね。状態も良好。■デル・ボンディオ・カベルネソーヴィニヨン99デル・ボンディオは、3代に渡ってブドウ造りをしてきたファミリーが3年前より始めたワイナリーで、1997年(1,600ケース)が初ヴィンテージ。 畑は、ロバート・モンダヴィやコッポラ等があるナパ・ヴァレーの中央に位置しており、ワインはオーパス・ワンやインシグニアのような高品質なワインに匹敵する、重量感とうまみの両方を兼ね備えた一級品です!自分ではまず買うことのない銘柄ですが、なかなかどうして。リッチで豊かな、それでいて隙のない、よく出来たカベルネ。99でもまだまだ若々しいです。■Ch.コスデストゥルネル95私の持参ボトル2本目。10年近く前に購入したものです。う~ん、どうなんですかねぇ。前のルソーに比べるとかなりガッカリな味わい。香りがまず立たない。飲んでみるとこなれてはいるんですが、重奏的な味わいに乏しく単調。95のコスってこんなものじゃないはずなんですが‥。劣化ボトルとまではいいませんが、暑い中を長いこと旅してくたびれてしまったような酒質です。同じ経路で買ったボトルまだあるんだよなぁ。鬱だ‥。出てくる料理はどれも美味しく、ワインとの相性も良好。私の同僚、伺うたびに料理の腕を上げてます。旦那様がこれだけ料理が出来れば奥様も楽でしょうね。すっかりご馳走になりありがとうございました。
2010年03月16日
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■ファーニエンテ・シャルドネ96これは珍しいですね。カベルネで一世を風靡したファーニエンテの96年です。春のこの時期にふさわしい華やかなラベル。抜栓してみると、コルクがボトルの側面に貼り付いていて、ボロボロに砕けてしまいます。いったんこして、デキャンタで飲むことになりました。ややヒネ香入っていますが、マロンやモカのフレーバーの充実した酒躯でした。もう少し早く飲んでやったほうがよかったのかもしれませんが、なかなか貴重な体験でした。★正規の輸入元ついてないんでしょうか?楽天にもタマ数ありませんね。★■プリュール・ド・メイネイ2000Ch.メイネイのセカンド。正直愛好家の興味をそそる銘柄ではありませんが、このボトルの特筆すべき点は、フランスからのハンドキャリーであること。構成要素は少ないものの、柔らかい果実味と穏やかなタンニン、しなやかな酸とがよくバランスされています。それに、現地ハンドキャリーもので常々感じていることなんですが、熟成しても動物的な要素があまり出てこずに、フローラルなニュアンスが残っているんですよね。美味しいです。さらに続きます。
2010年03月15日
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昨日は会社の仲間のホームパーティにお招きいただきました。奥様はオメデタでもうすぐ臨月。しかも双子とのことでお腹はパンパンです。歩くのも大変そうなのに押しかけてしまって恐縮至極でした。元気な子が生まれることを祈って、みなで乾杯しました。■ドゥ・スーザ・キュベ・コダリー初めて飲む銘柄ですが、コレ、滅茶苦茶美味いです。上品で高級感のある泡立ち。ヘーゼルナッツやクロワッサン、白い花などの優雅で奥深い香り。飲んでみると、すべての要素のエッジが丸く、球体のような味わい。フィニッシュは調和がとれていて、フワッとした心地よい余韻を残します。さっそく自宅用にも買おうと思いましたが、結構なお値段なんですね。まあ、この実力なら納得ですが。★ドゥ・スーザを楽天で検索。★■シャトー・カルボニュー・ブラン2002ホタテやイカなどにあわせて。カルボニューの白は久しぶりです。かなり熟成を感じる色調ながら、香味にヒネたようなところはなく、ミネラリーで心地よい酸に食が進みます。なかなか自分から進んで飲むことのないボルドー白ですが、こうしてたまに飲んでみると、目からウロコ的な美味しさがありますね。★Ch.カルボニューを楽天で探す。★まだまだ続きます。
2010年03月14日
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週末、隣駅の出口屋さんで試飲をやってたので、ウォーキングがてら行ってみました。■ヴォルネイ2007(カトリーヌ・エ・クロード・マレシャル)透明感のあるルビーの色調。芳香力が豊か。赤と黒の中間ぐらいの果実香、スミレ、ミネラル。赤身肉のような還元香も。味わいはバランスがよく端正。含み香も豊かで余韻も長い。07村名としてはとてもよくできている。★★★☆■ペルナンヴェルジュレス・プルミエクリュ・レ・フィショー2006(フォラン・アルベレ)やや淡い色調。カシス、ダークベリー、スミレ、紅茶。タンニンがなめらかで酸もやわらかく、甘い果実が前面に出た外向的な味わい。今飲んで美味しい。★★★■ボーヌ・プルミエクリュ・レ・トゥーロン2005(ミッシェル・マルタン)透明感のあるルビーで、濃さは中程度。カシスリキュール、リコリス、紅茶、皮革のニュアンスも。タンニンウエットで重く、色調から想像するよりも粘度を感じる。トラディショナルなよくできたピノ。★★★☆■ボーヌ・プルミエクリュ・レ・トゥーロン2002(シャトー・ド・ショレイ)中程度の色調でエッジにはオレンジが見える。カシス、ダークベリー、紅茶、赤身肉、スパイス。閉じている時期なのか、果実味が出てこずにタンニンが目立つ。ザラザラとしたテクスチャー。これが実力とは思えないが…★★☆■モレ・サンドニ・プルミエクリュ・レ・シュヌヴリー2005(アラン・ジャニアール)中程度からやや淡いぐらいのルビー。赤と黒の中間ぐらいのコンポート状の果実、紅茶、ミネラル。果実味に透明感があり、なめらかなタンニンとあいまって、しなやかな味わい。余韻も長くエレガントなワイン。★★★☆なかなか興味深い銘柄もありました。ただ、試飲の量がテイスティンググラスにほんの申し訳程度だったので、じっくり向き合うところまではいきませんでしたが。カトリーヌ・エ・クロード・マレシャルあたり次回購入してみようかと。※写真を撮るのを忘れて、出口屋さんのBLOGから拝借しました。
2010年01月25日
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yohさん主催の「新春ブラブル会」に久しぶりに参加させていただきました。会場は丸の内の「オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール」。こちらも久しぶりの訪問です。■Q1:ブル白同じ畑で、ビンテージ/生産者違いのブル白が2本。次のうちどれでしょう?・ムルソーシャルム・ビアンヴニュバタールモンラッシェ・コルトンシャルルマーニュ*一本目:かなり麦わら色がかっています。洋ナシや塩ビ的な酸化香が少し。味わいもそんな感じ。銘柄生産者まったくわからず。*二本目:こちらは打って変わって凛々しい色調。ところが、「こちらの方が古い」とのことでますます「???」。綺麗な酸があり、口中での抑揚や含み香も豊かで立体的な味わいです。いいワイン。グランクリュの風格十分です。作り手はわからず。個人的にはあまり経験したことない香味です。→答え:ムルソー・・・かなぁ。微妙です。正解:1本目=ビアンヴィニュ・バタールモンラッシェ95(ソゼ) 2本目=ビアンヴィニュ・バタールモンラッシェ87(ラモネ)ソゼはやや酸化傾向でしたね。例のpremature oxidationでしょうか?95年についてはあまり聞いたことありませんが‥。ラモネはなぜか縁のない生産者なんですが、すばらしいですね。今度意識して飲んでみようと思います。って、AOC外したことはスルーですか。オイ!■Q2:ブル赤同じビンテージで、畑/生産者違いのブル赤が2本。次のうちどれでしょう?・エシェゾー・ミュジニー・クロドベーズ*一本目:あまり濃くない色調ですが、口に含むと粘度があります。ツルンとしたテクスチャー。ミネラル感。伸びやかな酸。ただし構造はそれほど大きくはないですね。*二本目:濃厚。豊かに凝縮した果実味を支えるやわらかなタンニンと酸。スワリングすると皮革などの官能的な香りが立ち上ってきます。表情が豊かですばらしいワインです。→答え:どちらもわからず。一本目はミュジニー?でしょうか‥。生産者はわからず。いずれにしてもあまり飲んだことのないドメーヌでしょう。二本目はクロドベーズ?こちらも生産者見当つかず。ビンテージは97年‥ですかね。正解:1本目ミュジニー95(フレデリック・ミュニエ) 2本目エシェゾー95(エマニュエル・ルジェ)う~ん、2本目はルジェでしたか。いわれてみれば、まさにルジェらしい味わいでしたよ。って、オイ!冗談はともかく、95ルジェ、すばらしかったです。95のミュニエももちろんよかったですが、ルジェには圧倒されました。■Q3:ブル赤ブル赤が1本。ノーヒント。*中程度のガーネットの色調で、オレンジ色がかっています。香りは赤系の果実やシナモン、花束、マツタケなどの華やかなもの。口に含むと、熟成のピークをやや過ぎたあたりでしょうか。やや細身ながら旨みたっぷりでバランスよい味わいです。すばらしい。→答え:メオのリシュブール?正解:ボンヌマール87(デュジャック)‥って、大ハズレでした。あははははははは。デュジャック、大好きな生産者なんですが。いわれてみれば典型的なデュジャックの味わいですよ。ってオイ!#会話の中で、yohさんが「デュジャックとルロワはもういい(飲み飽きた)。」というようなことを仰っているのを聞いて、候補から外してました。邪念が入るといけませんね~。まぁ、それがなくても当たらなかったと思いますが。■Q4:ボルドー赤右岸or左岸か?勢いで、予備のワインをyohさんが供出してくださいました。濃い色調のガーネットでエッジにややオレンジ。黒い果実のコンポートや杉の木、スパイス、皮革などの「らしい香り」。味わいはそれほど凝縮しているわけではありませんが、外向的な果実味があってなめらかなバランス。心地よい熟成度合いです。順当に考えれば右岸ですが、左岸だといわれても納得してしまいます。って、どっちなんだ、オイ!正解:Ch.コンセイヤント89いやはや豪快に外しまくりましたが、まあ私の場合、ブラインドは外すのがデフォですので。当たり外れはともかく、すばらしいワインと料理を堪能させていただき、ありがとうございました。
2010年01月20日
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続きます。今回、痛恨だったのは、デジカメを忘れたことです。写真はすべてiPhoneでとりましたが、照明が少し暗めだとやっぱり辛いですね。なお、今回の銘柄については、owl1925さんがすでに全銘柄分アップされています。あれだけ飲まれて、メモもとられていなかったのに、1本1本詳細なコメントされるなんてスゴイです。私にはとてもとても‥。ということで、各ワインについての的確なコメントはそちらを参照していただくとして、私は思ったことをダラダラと書かせていただきます。■エシェゾー99(エマニュエル・ルジェ)私が持参したもの。本当は水曜日に飲んだコンフュロンのRSVをこちらに持参するつもりだったのですが、ちょっとした時間差で逆になりました。で、こちらのエシェゾーですが、一言で言うとまだ早かったですね。リリース当初のすさまじい凝縮感は一歩後退して、酒質はすでに和らいきていますが、豊かなブーケが出てくるには今一歩というもどかしい状態。99ビンテージって、いつ飲んでも比較的開いているように思ってましたが、前回のJJコンフュロンといい、このワインといい、大物グランクリュはまだ時期尚早なんでしょうね。どうも私は我慢が足りなくていけません。■ロマネ・サン・ヴィヴァン96(DRC)本日のメイン、RSV、しかも96年。私自身の記録を紐解いたところ、実に3年半ぶりのDRCでした。以前は近所の信濃屋さんの試飲アイテムなどでも時々出てたんですけどね。最近は有料試飲などでもグラス1万とかしますからねぇ。黒っぽい果実に紅茶や枯葉、ミネラル、それにさまざまなスパイス香が入れ替わり立ち代り出てきます。まさしく芳香「力」と言いたくなるような、芯が強くて複雑な比類なき香りです。味わいも豊かな構造あり、実に大きなワインです。これも上り坂のボトルで、熟成とともにさらに豊かなブーケが乗ってくるのでしょうけれども、今の時点で開けても後悔はないと納得させるだけのすばらしい味わいでした。★96年のDRCを探す。★■ミュジニー01(ドルーアン・ラローズ) 98年のミュジニーをワイナートの某氏が試飲したときにたまたま同席していたのですが、しばし瞑目した後「これはいい。」と呟いていたのを思い出します。後日記事を見たら、この98ミュジニーがトップの点数でした。赤い果実やオレンジピール、シナモンなどの鮮烈な香りにクラクラします。酸は強めですが、決して攻撃的でなく、じわじわと染み入るような酸です。「金持ち喧嘩せず。」と評されたように、酒躯にはどこにも不自然なところや無理をしたようなところがなく、どこまでもナチュラルなバランス感。フィネスを感じるワインですね。このあとのジャドの方がワインとしてのポテンシャルは上ですが、現時点ではこちらの方がよく開いて外向的な表情を見せてくれています。‥って、私ごときがミュジニー同士の比較なんてしてしまっていいのでしょうか。(^^;★楽天でドルーアン・ラローズを検索。★■ミュジニー97(ルイ・ジャド)ジャドのミュジニーですよ。この銘柄、9年前に飲んだことあります。「ストラクチャーがすごくしっかりしているので、熟成後の味わいはきっとすばらしいものになるだろう。」なんて書いてますが、10年近く経ってどうかといいますと、「老いた」という感じは全くなくて、健全に成長したというイメージです。香りには複雑さが加わり、ガチガチだった味わいは強い凝縮感を保ちながらも輪郭がふくよかになっています。ポテンシャルでいえば、96DRCにも匹敵するレベルですね。さすがジャドのミュジニーです。■シャンボール・ミュジニー78マグナム(ヴォギュエ) 78年のヴォギュエのマグナム、こんなワイン飲めるとは思いませんでした。長年動かされなかったボトルなのでしょう、驚くほど綺麗に熟成しています。リキュール的な赤い果実やバラ、香水などのピュアな香り。味わいも村名とは思えないほどふくよかで果実感がしっかり残っており、タンニンも綺麗に溶け込んでいます。「良年のヴォギュエ+マグナム+良好な保存環境」という好条件が重なれば、村名でもこれだけの味わいが実現するんですねぇ。★楽天でヴォギュエを検索。★■シャトーヌフデュパプ・ピニャン04(ラヤス)宴もたけなわ、すでにベロベロでしたが、OWLさんが最後にもう一本ボトルを差し入れてくださいました。まだ若く、赤系の果実や花の強い香りがあります。味わいも力強く、長期に亘って向上しそうなポテンシャルを感じます。ご当主の死後、一時低迷を伝えられたラヤスですが、近年はすっかり復活しているようですね。OWLさんはご自身のブログであまり良い評価をされていませんが、ローヌをあまり飲みつけていない私には新鮮な味わいでした。★ラヤスも以前よりは買いやすくなりましたね。★#それにしてもよく飲みました。料理の素晴らしさと相まって、竜宮城に招かれた浦島太郎が過ごしたような一夜でした。S'sWine本館的に言えば、この日飲んだうち、DRCサンヴィヴァンとラローズのミュジニー、78ヴォギュエの3本は間違いなく【大吉】レベルでしたね。他にも今回のワイン会で思ったことがいくつかありましたので、それはまた追々書いていきます。(別に変な事やネガティブなことではありません、念のため。)zzz.santaさん、owlさん、参加者のみなさま、どうもありがとうございました。
2009年12月07日
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前のエントリーの写真ですが、最後にowlさんのご好意で出していただいたピニャンの04年が抜けていました。また、一番右のヴォギュエはマグナムでしたので、トータル6人で11本分飲んだことになります。5時間近くかけて飲んだとはいえ、帰宅後の記憶がなくなるはずです。というわけで、飲んだ感想もかなり怪しいのですが、まずは泡、白から。■アラン・ロベール・メニル・トラディション90軽く熟成の入ったナッティなニュアンス。泡はキメ細かくエレガントです。味わいはミネラリーで、十分なコクがありながらもしつこくならない非常にバランスのよいもので、口の中で抑揚や調和のとれたフィニッシュはさすが。こんなに美味しいシャンパーニュ、久しぶりに飲みました。ちなみに私、何を勘違いしたか、これをずっとセロスだとばかり思い込んでいて、帰りの電車の中の会話で誤りに気づくという体たらく。ラベル全然違うのにね。★楽天でアラン・ロベールを検索。★■サントーバン・レ・シャルモワ07(ヴァンサン・モレ) ベルナール・モレのご子息のものだそうです。地味なアペラシオンですが、バランがよく、外向的な味わいで、今の時点でとても美味しく飲めます。ランクを考えれば、非の打ちようのないシャルドネですね。序盤からおかわりしてかなり酔いが回ってしまいました。■ブルゴーニュ・ブラン01(ヴォギュエ)私が持ち込んだものですが、グラスに注いでも香りが全然立たない。う、やってしまったか、とかなり焦りました。味わいからすると劣化という感じではなかったのですが…。時間とともにミネラルやクリーミーなニュアンスが出てきましたが、かなり消化不良のまま終わった感じです。もっととことん寝かせたほうがよかったんでしょうかねぇ?■ルフレーヴ バタール・モンラッシェ98口に含むと、液体にみなぎるような力を感じます。よく熟した黄色い果実や金木犀、ナッツ、花の蜜などの香り。さすがルフレーブの特級です。スケールの大きなシャルドネ。皆さん閉じ気味と仰っていましたが、私のヴォギュエに比べれば…(笑)。赤に続きます。
2009年12月06日
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前回のハーラン会に引き続き、麹町オーグードゥジュールに行きました。今回のお相手は、前回ルジェのエシェゾーと間違ってACブルを持参するという大失態を犯した時の方々だったので、慎重には慎重を期して、フランス直送のボトルを2本持参しました。■コルトンシャルルマーニュ88(ボノー・デュ・マルトレイ)フランス直送のボトル。状態いいです。開けたては閉じ気味でしたが、だんだん開いてきて、最後の方はモカフレーバー満開。やや細身の体躯ながら、ミネラリーで繊細な酸とあいまって、なかなか素晴らしい熟成状態でした。■ニュイ・サンジョルジュ・オー・プリュリエ85(マーシャル・ド・グラモン)ピークを過ぎて下り坂に入っている味わいですが、構造は思いのほかしっかりしています。ドライフルーツ系の果実やいちじく、ヨード、土などのしんみりした香り。この季節にふさわしい滋味深い味わい。■ロマネ・サンヴィヴァン99(J.J.コンフュロン)これもフランスより直送のボトル。ということもあってか、かなり開けるの早かった印象です。黒い果実やスパイスとともにミネラルやフローラルなニュアンス。力強くはありませんが、目の詰まった緻密な酒質でタンニンのキメが細かいため、口の中をスーッと通り過ぎます。やや地味な生産者ですが、いいですね、J.J.コンフュロン。★楽天でJ.Jコンフュロンを検索。★04などですと、RSVも結構安く出てますね。なんとこの日は、隣でY君主催のグロフィエ垂直会が行われていまして、87のクロドベーズとボンヌマールのお裾分けをいただきました。どうもありがとうございました>Y君。そんなこんなで一人一本以上。平日ど真ん中だというのに飲みすぎました。いい気分で帰ったあと、気絶するように寝てしまい、今朝は5時に目が覚めてしまいました。さすがに今晩は禁酒することにします。
2009年12月03日
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■ボンド・セント・ヘレン01ハーランエステートの経営者であるビル・ハーランが、ナパの地でカベルネを使って、テロワールの違いを表現したいと考え、立ち上げたのが、このボンド。つまりハーランがクラシック・ブレンドのボルドータイプなのに対し、ボンドは単一葡萄、単一畑のブルゴーニュ方式をとっているということ。5つのシングルビンヤードがあるそうですが、今回の01セントヘレンはWA誌で最高点(97点)を獲得しているそうです。とにかく濃い、グラスに残る脚がこれほどはっきりとしているのも珍しい。ヨードやインク、ブラックチェリー、エスプレッソなどの黒々とした香り。口に含むと果実の厚みがスゴイ。巨大なワインですが、単にファットなワインというわけでなく、良い意味でカベルネらしい峻険さも感じます。熟成はまだまだ。01とは思えませんね。もっと寝かせたほうがさらに複雑さを増して良くなりそうです。■メイデン02「ハーラン」のセカンド。といっても、市場価格はこちらも20K超ですね。初ビンテージは95年。セパージュはハーランと同じなれど、ハーランに比べてカベルネ・フランの比率が高くなっているのが特徴だそうです。私のテイスティング能力では、正直フランの比率の高さは実感できませんね。ボンドよりもスリムで、その分緻密さがあり、アタックは静かにスーッと入ってきますが、中盤から豊富なタンニンと果実味が広がります。全方向に広がるボンドに対して、こちらは縦方向の伸びとでもいいましょうか。飲むときは、セカンドという先入観は捨てたほうがよいでしょうね。それぐらいすばらしいワインです。■ハーランエステート02ヘビー級銘柄が続いて、実のところかなり酔いが回ってしまっていたのですが、いよいよ真打ちの登場です。グラスに注がれた液体を一口飲んで、みな押し黙ってしまいました。いや、前の2銘柄もすばらしいものでしたが、これはもう別格ですね。とにかくタンニンの緻密さ、酒質のシルキーさが半端でありません。濃いのだけれもサラリとしていて、重たいのだけれども軽やか、テクスチャーは一見メタリックな感じでひんやりしていますが、決して愛想がないとか無表情ということはなく、口の中でさまざまな表情を見せてくれます。色にたとえると、一点の隙もないほど均一かつ緻密に塗りこめられた黒ですが、ただ真っ黒なだけでなく、かすかな光の反射によって万華鏡のようにで変化するような、そんな感じでしょうか。ボルドーでいいますと、明らかに最良年の1級銘柄に比肩しうる出来栄えだと思います。跪いて飲むべきワインです。02年といえば、わが上の子の生まれ年。一瞬、わが家でも、と思ったのですが、市場価格は15万超ですか…ムリ。昨今の不況の余波で、どこかで安く出てこないですかね。(笑)★楽天でハーラン・エステートを検索。★
2009年11月14日
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■オベール・ワインズ・ローレンヴィンヤード・シャルドネ2007野菜のテリーヌに併せて。「ピーターマイケル」「コルギン」「ブライアントファミリー」のワインメーカーをつとめるスター醸造家マーク・オベール氏のプライベートブランド。ローレンはオベールが自社所有する畑。毎年PP90点台後半常連ですが、この07年も97-99点という評価だそうです。すごい凝縮感と果実の厚み。アルコール度が高く、酔いが回りそうです。スケールの大きなシャルドネですが、ひと世代前のような単にマッチョというのではなく、各要素のナチュラルなバランス感やミネラリーな感じがすばらしいですね。■ブラインド濃厚な色調ですが、ややくすんだガーネットで、年代を感じます。香りもリキュールのようになっています。20年ぐらい経っていそうですね。ブルゴーニュ、それもニュイというところまでは絞れますが、そこから先はさっぱり。味わいはまだ硬い印象です。90年のエシェゾーとか。生産者は‥‥聞かないでください。(笑)正解:ミュジニー91(ヴォギュエ)おお、ミュジニー、久しぶりに飲みました。91年にしてこの濃さ、硬さ。スゴイですね、ヴォギュエ。ついでに相変わらずヘナチョコですね、私のブラインド。ワインビッドものということで、状態がイマイチとの声もありましたが、やや酸が強くでていた以外は、すばらしかったと思います。■レクストラヴァガン・デ・ドワジーデーヌ03ソーテルヌ2級のCh.ドワジーデーヌが良年に少量だけ作るトップキュベ。フォアグラに併せてだされたのですが、この組み合わせがすばらしいのなんの。まさに甘露。口の中での抑揚と表情の豊かさが半端じゃありません。液体の密度感や厚みもスゴイです。自分でも欲しいと思いましたが、結構なお値段なんですね。★楽天でレクストラヴァガン・デ・ドワジーデーヌを検索。★後半はハーラン3兄弟です。
2009年11月13日
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そろそろボジョレー予約しないと解禁日に間に合わなくなりますね。今年は40年に1度とか50年いに1度とか言われてますが、どうなんでしょうか?プロ野球の大型新人とボジョレーの出来は、毎年○年に一度とか言っている気がします。★パカレのヌーヴォーを楽天で探す★★私の好きなマルセル・ラピエール。★★ドミニク・ローランもヌーヴォー出してます。★★フレデリックコサールの「ラパン」。★★あまりタマ数ありません。ルロワのボジョレーヴィラージュプリムール。★なんだかんだでいろいろな銘柄を飲んできた中、ハーラン・エステートだけは縁がなかったのですが、今回ようやく飲むことが出来ました。PP100点の2002年。凄いワインでした。感想は後ほど改めて。
2009年11月12日
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自宅待機ですることもないので、夕刻から昨晩の残りのマニヤンを飲んでます。心配した翌日の香味ですが、香りもしっかり出ていますし、味わいがヘタッた様子もありっません。酒質についても、テクスチャーが毛羽立ったようなところやイガイガした感じ、果実のヘタリ感などもなく、このボトルについては、やはり健常な状態だといってよいと思いました。VTは古いけれども、意外に最近入荷したものなのかもしれませんね。あとは、04のサンセールや06ジャン・リケールあたりがどうかです。週末あたり飲んでみようと思います。さて、表題の感想でした。シャトー・ド・ボーカステル88のっけからすばらしい香味です。オレンジがかった濃いめのガーネットの色調。深く染み入るような、カシス、ダークベリー系の果実、スーボワ、黒土、それにバラやファンデーションなどの華やかで甘いニュアンスが感じられます。とてもよい熟成を遂げているなと感じさせる香りです。口に含みますと、しっかりした酸のバックボーンがあり、タンニンも溶け込んで、各要素が高次元でバランスが取れています。含み香に、この作り手にありがちな馬小屋的なニュアンスを感じないでもありませんが、他の要素がそれを覆い隠しています。久しぶりにすばらしい熟成ローヌを飲みました。シャトー・ド・ボーカステル90ビンテージ的にもPP的にも、前の88よりこちらのほうが上のはずなんですが、ワインとは面白いもので…。オレンジがかっあ濃いめのガーネットですが、前銘柄と比べると若干濁りを感じます。腐葉土、黒土、カイス、ブラックベリー、プラムなどの香りに88ほどのシャープさはなく、アーシーな要素が勝って、ややドロンとした印象。味わいはさすがのボリューム感で、果実味と酸とが渾然一体となっています。フィニッシュにやや藁っぽいフレーバー。これ単体で見れば、十分なんですが、いかんせん88がよすぎただけに、やや影が薄くなってしまいました。I氏曰く、「ボーカステルはこの年から除梗するようになった」とのことですが、それが熟成のポテンシャルに影響を与えているということもあるのでしょうかね。シャトー・ド・ボーカステル98これで終わりと思っていたところ、なんとI氏が、ご自分のストックの98年を提供してくださいました。歴史的良年の98年、88年とは10年の開きということで、興味深く飲ませていただきました。濃いガーネットの色調。エッジにはすでにオレンジが見えるものの、前二つよりはずっとしっかりした色合いが残っています。プラム、ブラックベリー、バラ、それに焦臭や木質的な香り、スーボワなど、複雑で華やかな香り。口に含みますと、十分熟成しているとはいえ、甘く力のある果実味は健在で、上質な酸、タンニンとなめらかにバランスがとれています。まだまだ熟成しそうですが、今の時点で飲んでも、これはこれでピークといえるすばらしい味わいです。ボーカステルの3ビンテージ垂直、なかなか貴重な経験でした。ボーカステルというと、偏見なのかもしれませんが、どうしても「臭い」というイメージが私の中にあって、長らく敬遠していました。しかし、今回飲んだボトルからは、ムールヴェードル由来と思われる動物臭は感じられたものの、いわゆる馬小屋的なネガティブな要素はそれほど感じられませんでしたし、香味の複雑さや熟成のポテンシャルに、あらためて目から鱗が落ちた思いでした。熟成させると消えていくのか、あるいは作りが変わったのか…。いずれにしても、ブルなどに比べると、まだまだ価格も穏当なので、いまさらですが、子供のVTの03年とか、良年の05年など、徐々に買い足していこうと思います。★楽天でボーカステルを探す。★
2009年10月20日
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子供がインフルエンザということで、出社に及ばず、ということになり、自宅でのんびりしております。(診断キットでは陽性反応はありませんでしたが、医師がインフルであろうと診断して、タミフルを処方した時点で、感染の扱いとされるそうです。)さて、前回の会の続きです。■コーディエ・ブルゴーニュブラン・ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ06ロゼとボーカステルの会ということで、本来前座扱いの銘柄ですが、これがイイんですよね。黄金がかった濃いめのイエロー。黄桃、マロン、パッションフルーツ、ナッツ、ミネラル、それにバニラの樽香。味わいは厚みのある蜜っぽい果実味としなやかな酸、ミネラル感などがうまく調和して、インパクトがある中にももなめらかな味わいです。後半には果実由来の甘みも感じられます。全体を通じたキラキラとしたミネラル感は状態のよさのなせる業でしょう。・サンヴェラン・アン フォー06前銘柄よりも若干濃いめのイエロー。全般に黄金色のニュアンス。黄桃、パッションフルーツ、ミネラル、金木犀、バニラ。同系統の味わいですが、ミネラル感と酸とが際立ち、味わいの輪郭がキリッとした印象になります。フィニッシュもこちらのほうが豊かですね。★コルディエのワインを楽天で検索。★なにはともあれ、本日の会のメインです。■シャトー・デスクラン・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ06グルナッシュ58、サンソー31、ロール6、シラー5(%)オレンジのニュアンスの強いサーモンピンク。輝きのある色合いです。アセロラやラズベリー、ミネラル、それにフローラルなニュアンス。口に含むと、液体に密度感というか粘性感を感じます。酸は豊かで、果実味はわずかな甘みを伴います。野外でワイワイと飲むようなタイプとは一線を画す、繊細なロゼです。値段は5000円とのこと。ラベルや瓶もカッコイイので、もう少し安いと贈答用に重宝しそうです。・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ・レ・クラン07グルナッシュ78、シラー12、ロール10。前銘柄よりサーモンピンクの色調が濃くないます。香りは前銘柄と同系統ですが、香水やバラのニュアンスが強くなり、それにSEIさん曰く、ザクロを割ったときのような香りもあります。味わいはなめらかで密度感のあるものですが、口の中でギュッと広がるというよりは、縦方向に伸びるスマートな味わいです。酸も豊かで香水のような含み香。余韻も長く、一般的なロゼの概念を覆す完成度の高さと豊かさを感じます。12000円也。・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ・ガリュ07グルナッシュ90、ロール10。以前東急でも試飲した銘柄です。ボトル18000円とのこと。さらに液体の密度感が高まり、香水的な含み香がすばらしい。前銘柄との大きな違いは、後半にかなりタンニンを感じることです。このような薄い色調の中に、これだけ豊かなエキス分を備えているのですから、不思議なものです。少し寝かせて、変化を試してみたいものですが、さすがにこのプライスは高すぎだと思います。デスクランのロゼは、前評判にたがわず、従来のプロヴァンスのロゼの尺度では測れないようなすばらしいものでした。ただ、いくらすばらしいといっても、さすがにお値段はオーバープライスだと思いますし、非常に繊細なワインなので、状態管理の要素が大きく影響しそうです。あと、グラスはあまり大ぶりのものよりもほどほどの大きさのほうが香味が散漫にならない印象でした。これにあわせて、A.K.の木村さんが出してくれたのは群馬産のサツマイモをシンプルにローストしたもの。ほのかな甘みがロゼワインと実によく合っており、南欧風にアレンジされたタルトフランベとともに、マリアージュの妙を愉しませてもらいました。↑楽天にはまだあまりありませんが、armadilloさんやフィアンワインさんで扱っているようです。続きます。
2009年10月19日
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久しぶりの平野弥さんの会です。<ワインリスト>■コーディエブルゴーンニュ・ブラン・ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ06サンヴェラン・アン フォー06■シャトー・デスクラン・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ06・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ・レ・クラン07・コート・ド・プロヴァンス・ロゼ・ガリュ07■ドメーヌ・ペラン・シャトーヌフ・デュ・パープ・シャトー・ボーカステル88・シャトーヌフ・デュ・パープ・シャトー・ボーカステル90 ・シャトーヌフ・デュ・パープ・シャトー・ボーカステル98 ※※ボーカステルの98年はI氏提供。少し遅れて到着すると、見知った顔が。ローヌに関しておそらく国内屈指の知識と経験とノウハウの持ち主I氏。ちょっと前のワイナート誌にも登場されてましたね。お会いするのは数年ぶりです。さらに、平野さんを挟んで右手に座ったいた方。会ったことはないのですが、お話を聞いていると、どうも以前communicateしたことがあるような‥。なんと、当サイトからもリンクさせていただいている、「DABUN.ORG」のSEIさんでした。ネット上では10年来の知り合いなのに、お会いするのは初めてです。いや~、こんなこともあるんですね。平野さんに加えて、上記両巨匠のお話を伺いながらの会は、実に内容の濃いものになりました。個別の感想は次エントリーにて。
2009年10月17日
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■ヴォーヌロマネ・シャン・ペルドリ90(ブリュノ・クレール)中程度のガーネットの色調。エッジははっきりとオレンジが見てとれます。イチゴやラズベリーのコンポート、バラ、シナモン、ダージリン。味わいは厚みのあるリキュール的な果実味の第一印象。酸にこのあとのポンソほど張りはなく、ややグリップが乏しい面もありますが、村名とは思えない酒肉の厚みがそれを補っています。■シャンボールミュジニー・シャルム90(ポンソ)オレンジがかった中程度のガーネット。香りがすばらしい。赤い果実のリキュールやバラの花束、ムスク、ミネラルなどのうっとりするような芳香。口に含むと、オレンジピールっぽい果実味としなやかな酸があって、甘くクリアで旨みの乗った、繊細な味わいです。一方で、酒躯は儚げになってきているので、スワリングすると、一気に酸化が進んでしまいそうな危うさも感じます。ポンソは88年からSO2を排除している(代替に窒素ガスを使用)そうですが、SO2添加/無添加の長期熟成に対する影響ってどうなんでしょうね?それにしても、20年を経過した村名、1級でこの香味。やはり90年はすばらしいです。近年のVTでこれに匹敵する年といえば、結局05年ということになるわけで、10~15年後の自家消費用に、これからもチマチマと05年を買い足していこうと思っている今日この頃です。グランクリュでなくてもいいんです。村名、1級でも90年はこれだけ保っているわけですから。
2009年09月21日
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連休二日目。午前中、ウォーキングがてら渋谷の東急のテイスティングに出かけ、午後は近所の世田谷公園に子供たちを連れて行ったり、ミスドに行ったり、夜は近所の「大樹苑」に焼肉を食べに行ったりと、まったりと過ごしました。東急で飲んだ銘柄です。■ドーマス・ガサック88エッジにはっきりとオレンジが見えるガーネットの色調。赤い果実のドライフルーツ、干しプルーン、枯葉、腐葉土、麦わら、ヨード、スパイス。口に含みますと、ややドライな果実味の第一印象。タンニンはややウエットながらよく溶け込んでおり、高めの酸が構造を支えます。鄙びた感じの熟成ですが、酒躯は緻密で充実しています。私のグラスは抜栓後最初の1杯でしたので、おそらくボトルの中盤以降はさらにすばらしい味わいになったのではと思います。★MARUYAMAYAさんにバックビンテージいくつかあります。★つづく。
2009年09月20日
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*コンドリュー・キュベ・エクセプショナル”アリアンス・ジャズ・エ・コンドリュー”キュイヨン、ガングロフ、ジュラン、ジョルジュ・ヴェルネ、ガイヤール・エ・ヴィラールの各ドメーヌがそれぞれ1樽持ち寄って造った銘柄とか。少し黄緑がかった色調。ミント、ジャスミン、アンズのコンポート、それに麝香などのニュアンスがあり華やかな香り。味わいは厚みのある果実とエッジのとれた丸い酸とで、ヌメッとしたテクスチャーがこの品種らしい。★★*コンドリュー2006オレンジ、アンズ、ジャスミン、金木犀、花の蜜、味わいは果実味が凝縮されていて、アルコール感があり、ネットリとしたテクスチャー。フィニッシュに少し苦味も加わり、複雑で長めの余韻。★★☆*コートロティ”ラ・バルバリーヌ”04濃いめのルビーでエッジピンク。カシス、ダークベリー、木質、丁子などのスパイスにやや汗っぽいニュアンスも。伸びやかな酸があり、エッジはやわらか。熟成途上でやや中途半端な感じの味わい。★★*コートロティ”ラ・バルバリーヌ”05エッジはまだ赤紫。カシス、ダークベリー、スパイスに加えて、若くフローラルなニュアンス。酸はしっかり。タンニン豊富だが緻密でよく熟した印象。シラー100%のスレーヌ・ノアールに比べて香味が華やかな印象がある。★★★*コートロティ”ラ・スレーヌ・ノアール”04濃いルビー。エッジはやや緩んできている。カシス、ダークベリー、木質、スパイス、それにやや動物臭。味わいはバルバリーヌより骨格があり、伸びやかな酸が好印象。もう少し寝かせたものを飲んでみたい。★★☆*コートロティ”ラ・スレーヌ・ノアール”05カシス、ダークチェリー、血、黒胡椒、木質。凝縮された、力のある果実味。タンニン豊富。バルバリーヌに比べるとストレートな力強さがある。ブラインドだと少し熟成したボルドーと間違えそう。個人的にはバルバリーヌの方が好みだが、こちらも美味。★★★いい生産者ですね。バルバリーヌは、砂質の花崗岩主体で、ヴィオニエ7~8%混醸。スレーヌノアールは、シスト土壌でシラー100%。ギガルの単一畑でも感じましたが、ヴィオニエを混ぜているかどうかで、かなり味わいに違いが出ますね。それになにより、平野弥さん扱いの状態のすばらしさ。ただ、今回飲んだ04年は、時期的に難しい時期なのか、ややピントがぼけたような味わいでした。これに対して、05年は、非の打ち所のないような鮮烈な香味。これがはたして閉じる前からなのか、それともビンテージの差なのか、おそらく両方なんでしょうけど、そんなことを確認する意味も込めて、ぜひ定点観測的にまた飲んでみたいと思いました。
2009年09月14日
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近所の出口屋さんで試飲会があったので、ウォーキングの合間に寄ってみました。全部で17アイテムあったのですが、時間の関係で3アイテムのみ、それも駆け足のテイスティングでした。*サヴィニー・レ・ボーヌ・ブラン07(カトリーヌ・エ・クロード・マレシャル)輝きのあるグリーンイエロー。白桃、カリン、アカシア、それに蜜っぽい香り。厚みのある味わいで、果実味は甘く凝縮されてますが、全般にややボッタリ感があります。フィニッシュには柑橘類の皮のような苦みが感じられ、余韻も価格相応というところ。*ムルソー・レ・コルバン07(ヴァンサン・ダンセール)淡い色調のグリーンイエロー。白桃、ミネラルなどに加えて、ヘーゼルナッツのような独特の香りがあります。口に含むと果実味がネットリと凝縮していて、目の詰まった感じは前銘柄とは比べ物になりません。酸も綺麗で、奥行きのある味わい。★ヴァンサン・ダンセールを楽天で検索★*ピュリニーモンラッシェ07(ジャン・マルク・ボワイヨ)これもどちらかというと淡い色調のイエロー。レモンやシトラス、ミネラル、それに硝煙のような還元香?があります。口に含むと、前銘柄に比べて、スッキリしてスマート、それでいて抑揚のある味わいです。構造を支えるしなやかで力のある酸がすばらしい。★ジャンマルク・ボワイヨを楽天で探す★
2009年09月13日
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前回のエントリーで、一本書き忘れました。リストになかったボトルなんですが、F巻さんからこれはスゴイと薦められて飲んだワイン、なんとロゼです。写真を撮り忘れたので、Armadilloさんのところのを(説明も含めて)引用させていただきます。■シャトー・デスクラン コート・ド・プロヴァンス ロゼ 「ガリュ」2006「シャトー・プリューレ・リシーヌのオーナー、アレクシス・リシーヌの息子、サシャ・リシーヌは2006年に投資家のグループと一緒に、プロヴァンスの中央に位置するシャトー・デスクラン(d'Esclans)を購入しました。 247haの敷地のうち44haがブドウ畑で、グルナッシュ、ロール、ムールヴェードル、シラー、そしてサンソーを栽培しています。中には宝石とも言えるような樹齢80年を超える古樹も存在します。粘土石灰層から砂とグラーブの地層へと変化する多様な土壌がアサンブラージュでの繊細なバランスを生み出します。「太陽に恵まれた素晴らしい土地で最高のロゼを造る為に、彼がパートナーとして選んだのが20年以上ムートン・ロートシルトでエノロジストとして手腕を振るったパトリック・レオン(alar注:パトリック・レオンは他にダルマイヤック、オーパス・ワン、アルマヴィーヴァなども手がけています)。巧みなアサンブラージュによって作られる4つのロゼは、既存のロゼ・ワインのイメージを覆す、世界でも他に類を見ない至高のプロヴァンス・ロゼです。」今回飲んだのは、エスクランのトップキュヴェ(シャトーで直接の販売価格でも約72ユーロ)。グルナッシュ90%(樹齢80年)、ロール10%。一段と低い10度でマセラシオンを施し、アロマを抽出。プレス前のフリーラン・ジュースだけを使用。500リットルの木樽発酵。熟成も同様に木樽で、定期的にバトナージュを施しながら8ヶ月間。(インポーターさんの資料による) オレンジよりもピンクが勝った色調。サーモンピンク。赤い果実、ミネラル、それに花束のような、えもいわれぬフローラルな香りがあります。口に含むと、薄い色調からは思えないようなエキス分があり、厚みのある酒質。飲み込んだ後のやや乾いた渋み感がありますが、余韻の長さ、香りのすばらしさは比類ないものです。私が今まで飲んだ中で、最高のロゼ。まあ、値段が値段なので、あまり誉めすぎるのは控えますが。★楽天でシャトー・デスクランを検索。★2000円台の銘柄もありますね。こちらも飲んでみたいところです。
2009年08月30日
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この日はカミサンが子供たちを連れて、あちらの親御さんと伊豆に一拍旅行に行きましたが、私は翌日仕事なので留守番。ということで、昼は東急の試飲に出かけました。■リースリング”キュベ・テオ”07(ヴァインヴァック)品のよい溌剌とした酸。みずみずしい果実味との繊細なバランス。好きな作り手。美味しいです。★ヴァインバックを楽天で探す★■ローテンベルク2001(マルセル・ダイス)ペトロール、杏、マロングラッセ、ミネラル。果実味に厚みがあり、遅摘みっぽい甘さがフィニッシュに感じられる。充実した味わいだが、押し出しの強さが災いしてか、正直杯が進まない。■サヴァニエール・クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン04(ニコラ・ジョリー)この銘柄、久しぶりに飲みます。濃いイエローの色調。マロンやミネラルなど、あまりシュナンブランらしからぬ香りに戸惑います。味わいはドライで、やや苦みを伴う。酸がヌルリとした不思議なテクスチャー。自然派上級者向け?■シレックス07(ディディエ・ダグノー)ダグノー氏のラストヴィンテージですか。ニコラジョリーとは対照的ともいえる、淡い黄緑がかったイエロー。グレープフルーツ、レモンなどに加えて、パキパキのミネラル。スマートで酸が引っ張る味わいは雑味感がなく力強さと繊細さを両立させている。熟成させてみたいワイン。★シレックスを楽天で検索。結構タマ数ありますね。★■バロン・ド・エル05(ラドゥーセット)最初ピピ臭があるが、そのあとから、柑橘、グレープフルーツ、ミネラル。果実に厚みがあり、しっかりした丸い酸がそれを支える。鋭角的に迫ってくるシレックスに対して、こちらはどこまでもエッジの丸さが印象的。いいワインです。ビンテージが同じなら、さぞおもしろい比較試飲になったでしょう。★ラドゥセットを楽天で検索。★ブルやボルドーの比較試飲はよくやりますが、シレックスとバロン・ド・エルを並べて飲んだのは初めてかもしれません。貴重な機会をありがとうございました。帰りは、三軒茶屋の自宅まで歩いて帰りました。(約45分)夜ですか?夜は、例によって、漫画喫茶にお籠もりでした。
2009年08月30日
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なんと、この日は、同じ場所で、平野弥さん主催のワイン会と重なってしまいまして、あちらは2階、こちらは1階での開催となりました。■クレマン・ド・ブルゴーニュ(シュブロ)さわやかなでバランスのよい泡。状態良好。■デュモル・シャルドネ・クロエ2005分厚い果実味をしっかりと支える張りのある酸。ミネラリー。90年代のラフォンを彷彿とさせる味わい。すばらしい。★楽天でデュモルのシャルドネを検索。★■モンラッシェ88(バロンテナール)よい熟成香が出ていますが、ややヘタッてきているというか、酸に腰砕け感があるのが残念。モンラッシェという名前を知らずに飲めば充分満足できる古酒なんですが。■カレラ・ジェンセン90きれいに熟成しています。黒い果実のリキュールやスパイス。フィニッシュには、強めの粘っこいタンニン。★楽天でカレラ・ジェンセンを探す。★結構タマ数ありますね。■シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ06(アルマン・ルソー)まだまだ若いですが、今の時点でも飲めてしまう懐の広さ。バラのような芳香と品のある果実味、しなやかな酸。★アルマン・ルソーのワインを探す★■マコン・ヴィラージュ・セレクション・ド・サンドレ99(グイユモ・ミシェル)ミシェル家が自宅で愉しむプライベートワインとして造った甘口ワイン。日本へは僅かに60本のみの入荷とのこと。甘く凝縮した果実味を豊かな酸が支える、立体的な味わい。マコン地区でこんなに美味しい甘口ができるんですね。★グイユモ・ミシェルのワイン。楽天にはあまりありませんね。★1年半ぶりぐらいの開催でしたが、次回はぜひ1年以内にといって散会となりました。
2009年08月30日
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*ドビ・ブリュットグレープフルーツ、カリン、白い花、ミネラル、クロワッサン。力強い炭酸。酸もしっかりしていますが、適度なコクも兼ね備えています。*サントーバン・アミリ07(マルク・コラン)黄桃、パイナップル、白い花、ミネラル、ナッツ。しっかりした酸のアタック。その奥から甘い果実味が広がる。ミネラリーで豊かな酸と、ファットな果実味による外向的な味わい。*サントーバン・アミリ07(ミシェル・コトー)黄桃、ミネラル、ナッツ、オーク。豊かな果実味のアタック。酸のエッジが丸く、オークが綺麗にアクセントを添えている。力強さと優美さを兼ね備えたシャルドネ。*シャルムシャンベルタン07(ダヴィッド・デュヴァン)ご存じ、トルショーさんが作っていた畑です。ほどよい濃さのルビー。イチゴ、ラズベリー、ミネラル、紅茶、それにスパイス類。味わいはやわらかかくなめらかな果実味の第一印象。じんわりとした旨みが心地よく、酸はしっかりしているが、エッジが丸く、タンニンもきめ細かいため、今でも飲める。トルショーさんとの優劣は別として、これ単体でみても実にいいワインです。もっとオークの強い味わいを予想していたが、意外にナチュラルな作りでした。この日飲んだのは、シャンパーニュ以外、前日抜栓でしたので、やや香りが弱っているボトルもありましたが、味わいなどは逆にこなれていて美味しくいただけました。サントーバンの2銘柄は期せずして同じ畑でしたが、作り手によるアプローチの違いが際立って、面白い試飲でした。
2009年08月17日
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最近はメモとらなくても、大体飲んだワインの印象を覚えているのですが、宴席つづきで「お疲れモード」のこの日ばかりはダメでした。特に後半のワインの印象が、かなり希薄です。料理やボトルの写真も撮り忘れているものがあるし…。とりあえず飲んだ銘柄を挙げておきます。■ボランジェ・グランダネ99いつもながら、すばらしいバランスで味わい深いシャンパーニュです。ボランジェ、個人的に大好きです。★ボランジェ、タマ数はかなりありますね。★■ルネ・コラール・キュベ・ド・レゼルヴ・ブリュット・ミレジム85■ルネ・コラール・キュベ・ド・レゼルヴ・ブリュット・ミレジム76ナッツ、クルミ、漢方薬。かなり古酒はいってますが、泡は元気で、少しヒネた感じもまたよし。★楽天でルネ・コラールを検索。★■ヴォルネイ・サントノ95(メゾン・ルロワ)すばらしい熟成状態。赤い果実やオレンジピール、ミネラル、スパイスなどのいい香りが出てます。こういうのを飲むと、メゾンも捨てたもんじゃないな、と思いますね。★メゾン・ルロワを楽天で探す★■ジュブレイ・シャンベルタン・オーコンボット97(デュジャック)バラやファンデーションなどの芳香。余韻のトーンの高さがうなぎのそれとまるで調律したかのように合っています。見事なマリアージュ。★楽天のドメーヌデュジャック★■Ch.テルトルロートブッフ01まだまだ強いですが、口の中での表情の豊かさやフィニッシュの長さが只者ではありません。テルトルロートブッフって、飲むたびに凄いワインと思います。★テルトルロートブッフを検索。★■ドミナス89私が持参したもの。めくるめく熟成というわけにはいかず、年を経て緩やかに下っている印象で、しんみりした味わいです。こんなものですかねぇ。★ドミナスを検索。最近のVTは安くなっていてお買い得です。★■ルイ・ロデレール・ブリュット・ロゼ目鼻立ちのくっきりしたロゼ。〆に飲むには贅沢な一本でした。(Sさん、ゴメンナサイ。実は酔っていてあまり覚えてません…。)★慶事などに。ルイ・ロデレールのロゼ。★
2009年08月08日
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サンセール2007(アンリ・ブルジョワ)ラベルが変わりましたね。グレープフルーツや柑橘類、ハーブ、ミネラルなどのアロマチックな香り。口に含みますと、伸びやかで綺麗な酸と瑞々しい果実味とのバランスがさすがです。よく「酸が綺麗」といいますが、優秀な生産者のサンセールを飲むと、まさにそういう表現を使いたくなりますね。。★アンリ・ブルジョワを楽天で検索。★ピノ・ノワール "ラ・ネブリーナ" ソノマ・コースト2006(ラジオ・コトー)おそろしくリッチで厚みのある酒躯。口の中で、一瞬「熱い」感じがするので、さぞアルコール度が高いのではと、ラベルの裏を見たら、案の定14.4度でした。それでいて、エッジは丸く、やわらかなテクスチャーを楽しめます。抽出の具合が丁度よいのでしょう、適度なグリップを保ちながらもスルスルと喉元を通り過ぎるなめらかさが秀逸。まあ自分で買うかと問われると買いませんが、よいワインだと思います。恥ずかしながら、この生産者のこと全く知りませんでした。以下、紹介文の引用です。葛飾北斎の浮世絵をモチーフとするラベルに表されるように、オーナー兼醸造責任者のエリック・サスマン(Eric Sussman)はワインに調和を求めます。高度な次元でそれを自らの手で実現させる為に、2002年、彼は北カリフォルニア太平洋沿岸に備わる理想的な葡萄栽培環境にフォーカスしたワイン造りを目的とて、自身のブランドであるラジオコトーを立ち上げました。サスマン氏の生まれはニューヨーク。知的な学生時代を送った彼はワインの魅力に取り付かれやがて渡仏し、ワイン造りの場に身を置くこととなります。その際に選んだ先が、既出の通りブルゴーニュではポマールの定評あるドメーヌ、コント・アルマン、更にはミュジニーやモンラッシェをも造るジャック・プリウールでも研鑽を積みます。後に帰国したサスマン氏は、自国のワイン産業の中心地である西海岸へと飛び、デリンガーを含めた幾つかのワイナリーを経て、自身のブランド設立に至ります。ちなみに“Radio Coteau”とは、フランス語による「口コミで広がる」という意味。
2009年06月29日
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カミサンと子供たちがあちらの実家に行っている間、東急の試飲に出かけてみました。この日のテーマは新着ブルゴーニュで、赤はポンソがメイン。カウンターでたまたまF巻さんとブログのことを話していたら、お隣に座っていた方が、ここを読んでくださっているとのこと。最近はワインのことよりも金魚やら園芸やら、もっぱら自分の趣味の日記になっているこんなブログですが、お読みいただいてありがとうございます。さて、この日はなんといってもポンソでしょう、ということで、グリオットとシャペルをまず注文してみました。シャペルシャンベルタン06(ポンソ)グランクリュとしては中程度の、やや濃いめのルビーの色調。ブルーベリーやカシス、スミレ、ミネラル、それに乳酸系の香り。加えて、生肉のようなニュアンスもあります。味わいは、細身ながらも張りのある酸のアタック。エッジのとれた丸い味わいはさすが特級と思わせますが、05年ほどのコンセトレーションはなく、おだやかでおとなしい酒質です。時間とともに、果実味が開いて、旨みが乗ってきました。グリオットシャンベルタン(ポンソ)シャペルよりもこちらのほうが構造があります。タンニンは豊かですが、きめ細かくなめらかで今でも飲めてしまう懐の深さに感心します。ブルーベリー、カシスなどのジャム、スミレ、ミネラル、鉄サビ、生肉などの香りは複雑ですが、なんというか、やや「きわどさ」も感じます。まあ、もう少し寝かせると落ち着いてくるのかもしれませんが。06のポンソ、どうなんでしょうね?正直、今回の2杯からは02や05で感じたような圧倒的な存在感は感じられませんでした。市場価格を考えると、ちょっと微妙な感じもします。他にもクロサンドニとかクロヴジョ、ロッシュもあったのですが、試飲1杯あたりのお値段もかなりのものですので、これで打ち止めにして、フェブレイのCCを久しぶりに頼んでみました。★楽天でポンソを検索。★タマ数はかなりありますね。コルトンシャルルマーニュ07(フェブレイ)いやあ、久しぶりにこの銘柄飲みましたが、相変わらず「絶品」ですね。輝きのあるイエローの色調からして、美味しそうだなと期待を持たせます。金木犀や白桃、黄桃、グレープフルーツ、ナッツ、花の蜜、バニラ、それにミネラルなどのむせかえるよう芳香。口に含みますと、押し寄せるような含み香とともに、キラキラとした酸となめらかで品良く、分厚い果実味とが、見事にバランスがとれて、球体のような味わいです。いや、これはすばらしい。プライスもブル高騰の昨今にあって、昔と大して変わらず20K弱ですから、割安感(というのも妙ですが…)すら感じます。↑楽天ではこの02しか見つかりませんでした。他にも、ソゼやギイ・アミオのモンラッシェもありました。ソゼは先日ワイン会でいただいたので、ギイ・アミオを試してみたい気もしましたが、1杯8K近いお値段を見て断念。天気がよかったので、帰りはブラブラと歩いて、ほどよく汗をかきました。
2009年06月21日
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前のエントリーからのつづきです。■2問目同じ作り手同じビンテージの今度は銘柄違い。どちらかがリシュブールとのことで、まあそうなると、作り手はメオ・カミュゼあたりかと邪推。Aのグラスはイイ香りが出ています。味わいもバランスよくまとまっていて、綺麗な熟成感。フィネスを感じる仕上がりです。ほんの気持ちばかりコルキーなニュアンスもありますが、まあご愛敬というレベル。Bのグラスもいいですね。濃縮感はAよりもむしろこちらの方があるかも。スパイス香にまざって、土っぽいニュアンスを感じます。片方はNSGのミュルジェあたりですかね?VTは95年ぐらいでしょうか?<正解>A:リシュブール97(メオ・カミュゼ)B:コルトン97(メオ・カミュゼ)Bもグランクリュだったんですねぇ。それにしても、97年が熟成して、今こんな良い状態になっているとは…。クロヴジョを早々に飲んでしまったことが悔やまれます。yohさん曰く、以前飲んだリッシュはこんなものじゃなかったとのことですが、今回のボトルも十分すばらしかったです。★楽天でメオ・カミュゼを検索。★■3問目どちらかが右岸、どちらかが左岸。左岸は1級というヒントもあり。どちらもよく熟成していて飲み頃です。Aのグラスはすっと伸びやかさのある香り。口に含んでみますと、実になめらかにバランスがとれており、球体を思わせるバランス。Bも厚みがあって堂々たる体躯。豊かな含み香と抑揚のある味わいがすばらしい。香りではAが左岸と思いましたが、飲んでみると、よりタニックなBの方かな?A:Ch.テルトルロートブッフ88B:Ch.オーブリオン92右岸左岸を間違えたとあっては、お粗末な気もしますが、まあこれが実力です。1級の銘柄名についても92のオーブリオンとは思いもつかなかったですね。92年は以前は安かったこともあり、ずいぶん飲みましたが、あれがこれほどすばらしい熟成を遂げるのかと、目からウロコでした。★Ch.オーブリオンを探す★★テルトル・ロートブッフを検索★6人で6本。久しぶりの豪勢なワイン会でした。すばらしい料理ともども堪能させていただきました。どうもありがとうございました。>yohさん&みなさまp.s.会の前に「ウコンの力」顆粒2袋とアミノバイタルプロを服用していきましたら、これだけ飲んでも翌日に全然残りませんでした。恐るべしアミノバイタル&ウコン。
2009年06月06日
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久しぶりにyohさんのワイン会に参加させていただきました。場所は丸の内「オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール」。表題は「ブラインドブルゴーニュ会」の略だったりします。まあ、ブラインドといっても、このところ系統立てて試飲する機会やスタードメーヌを飲む機会のほとんどない私が当てられるはずもありません。そういう意味では、変に気負うこともなく参加できましたし、主催者のyohさんも心得ていて、わかりやすいヒントと(それをいただいてもなお間違えたりするのがアレですが…)、早めの銘柄オープン(銘柄を知ったあとで、改めて味わってみたいという心情をよく理解されてます)といった、ソフトタッチ?のブラインドでした。ブラインドも最近はめっきりやらなくなりましたが、銘柄を隠してまっさらな状態で飲むと、いろいろと勉強になることも多く、当たったはずれたというのとは別の次元で、改めて面白いなぁと思いました。(なんてエラソーに書いてますが、実態は、中盤以降ベロベロでした。)ブラインドは2アイテムずつ比較しながら。■一問目同じ作り手のモンラッシェと、1級(ただしVT違い)という明解なヒント。ところがこれが意外に難問でした。並んだブルゴーニュグラス二つ比べてみると、どちらがどちらだかわかりません。オークの効いたすばらしい芳香が出ているAのグラスと、香りはやや閉じ気味で寡黙ながらも、厚みのある味わいのBのグラス。香りの壮麗さから単純に推し量るとAですが、若いモンラッシェとなるとガチガチに閉じている可能性もあります。味わいについては、若いせいか、どちらかが圧倒的にすばらしいとは(このときは)わかりませんでした。<正解>A:モンラッシェ2007(ソゼ)B:ピュリニーモンラッシェ・ペリエール2005(ソゼ)05年というVTの賜でしょうか、Bが予想以上によかったですね。なにもつかないモンラッシェを飲んだのは、超がつくほど久しぶりです。当初はあまりスゴみを感じませんでしたが、グラスに少し残しておいた分を会の後半にさしかかるころに飲んでみたら、モンラッシェの名に恥じない、素晴らしい香味になっていました。★楽天でソゼを探す。★後半につづく~。
2009年06月06日
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