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保険の異端児・オサメさんComments
仔猫"まーる"の突然の死から3日。助けてあげられなかったことの無念さ、一人ぼっちで死なせてしまった哀れさ、その悲しみを心の片隅に置いて、今日も会社での一日を過ごしていた。
家内はというと、帰る途中、ペットショップに立ち寄って、いろいろな飼い猫グッズを見てみたり、ネットで情報収集して、何かしてあげられなかったものか、と調べてみては話を聞かせる。テラスに設けた仮の祭壇に線香を捧げ、そして黒い仔猫の人形にキャットフードを供える。まさに死んだ"まーる"と重なるような、雰囲気の人形。傍らには花一杯の花瓶。
あの日の朝、埃にまみれた身体を温水で洗い落してあげていたその傍らを、この夏初めてだろう、大きなトンボが飛んできたのを覚えている。トンボには、霊が乗り移ってやってきたのではないか、と思わされる時もかつてあり、あの時のトンボは神様の遣い、伏線だったのかなあ、と今に思ったりもするのである。
黒猫が住みつくとその家に幸運がもたらされる。 黒猫は魔除けや厄除けとして家を守ってくれる。また黒猫は病気を吸い取るとして結核の患者がよく飼ってて、沖田総司も黒猫を飼っていたとか、。。。そして、夏目漱石の「吾輩は猫である」も黒猫が主人公。また黒猫は温厚で人なつっこい。等々。それを知って態度を変えるわけではないが、なぜもっと大事にしてあげられなかったか。仔猫への思いやりが欠如していた自分が、こういう結果になっただけに悔しい。
夏の熱中症のことは多く語られているし、目や皮膚の病気についても、家にある薬でそのまま動物病院で猫に処方される薬もあったことを知り、もし事前に知っていれば、ということは、今となっては遅すぎるのだが、枚挙のいとまがない。人間に処方されている薬の多くは、動物で効能を確認されているので、共通して使われるものも珍しくないようである。
あの夜以来、母猫も仔猫の死を受け入れたのか、このテラスを訪れることはない。合掌。