テープ起こし(録音反訳)のHP

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落語の反訳をしています。落語と反訳(正確には速記ですが)との関係については、11月11と12日の過去日記で語っていますので、ぜひお読みになってみてください。意外な関係があるんです。

中身に出てくる固有名詞で確認したいところがあったので、念のため、昨日図書館で本を借りてきました。「古典落語大系」(三一書房・全8巻)。
読んでみたら、ありゃりゃ。
あらすじはそのとおりなのですが、細部を比較すると随分違うんですね。
マクラが違うはもちろんですが、はしょったり、順番が変わったり。オチはさすがにそのままですけど、脇役の名前が変わっていたり、換骨奪胎。
同じ演目でも案外違うものなのね、と面白く比較をしました。

だからこそ、噺家さんの個性が生きるものだし、例えば円生の何々がよかったとか、小朝の「時そば」がよかったとか、そういう評価になるわけですね。
歌舞伎も同様。同じ「助六」でも、団十郎と仁左衛門では全然違うし、狐忠信だって、勘九郎と猿之助では全く変わってしまいます。

(無理やりですが)テープ起こしだって、同じ録音テープでも、原稿を起こす人によって、全く変わってきてしまいます。点の打ち方、かさなる言葉の処理の仕方、口調の生かし方、などなど。

ただ、その道がもしも開かれているとしたら、「聞き書き」の分野だと思います。
「どこかで誰かが見ていてくれる」というタイトルの本があります。日本一の斬られ役、福本清三さんの本ですが、珍しく「聞き書き 小田豊ニ」と名前が入っています。これ、これです。この方の一連の著作を拝見すると、「聞き書き」専門なんですね。もしも、「おれ、しゃべりは得意で本を出したいんだけど、書くのはいま一つなんだ」という方がいらしたら、ぜひ、反訳を外注に出してまとめることをご一考ください。昨今、対談本だの、インタビュー本だの、やわらかい、話し言葉で書かれた本があふれています。
きっと、いい反訳者に出会えれば、ご自分の意図するようにまとめてリライトしてくれるはず。そして、反訳の人も、「記録性」よりも、表現を重視して書き上げる楽しさを味わえるはずです。
もちろん、小田さんのように著作と名乗れるようになるは、ライターとしての修行も必要になるのでしょうが、方向性としては、ありえる。できれば、「聞き書き」よりは「反訳」のほうが・・。あ、でも、これはちょっとニュアンスが違うなあ。うーん、難しい。
おっと、またテープ起こしのコマーシャルになってしまいました。
でも、少しでもたくさんの人に、こんな仕事があるんだよって知っていただきたいなと思って書いているんです。

こうしてみると、一言で「録音反訳(テープ起こし)」とくくっているものに、いろんな需要があることが判ります。既にちまたで言われていることも含めて、自分なりに整理してみるとこんな感じになりました。

1 (官公庁などの)議会議事録系
2 講演会、シンポジウム系
3 新聞・雑誌・マスコミ系
4 市場調査系

6 裁判系

それぞれに単価、納期、起こし方、表現の方法、いろいろ異なります。
記録性重視で順番に並べれば6・1・4・2、
納期のきついのは3・4、比較的楽なのは1・2
逐語重視は6、要約重視は4・5

などなど。(お気づきの点はどうぞご指摘くださいませ)
そうそう、最近は、テレビの字幕作成の前段階もあるようです。

どれも満遍なくやってみたいと思っていたら、そういう一定規模の反訳専門会社に所属すればいいわけですし、そして、ある程度基礎ができあがったところで、これらの中から自分の好きな方向性を探っていくことも可能でしょう。
そして、気付かぬところで、もっと需要は転がっているかもしれません。

もしも「反訳家」の道があるとすれば3の部分になるのでしょうね。
これから先、私にもどんな仕事が待っているのか、今からとっても楽しみです。
え?家事や育児はどうしたって?
ちゃんとやってますよー♪







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Last updated  2004年04月13日 16時12分35秒
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