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仕事が決まり、働き始めて約2カ月。毎日ばたばたで、とっても忙しいけれど、とても充実している。働き始めてよかったのは、通勤時に読書の時間が出来たこと。また本を読むことが大好きになった。まず始めに読んだのが、これは面接用に読み始めた、「地図を読めない女、話を聞かない男」。もう2年ぐらい前に買ったのだが、まだ読んでいなかった。これは、結婚している人、または結婚しようと思っている人は絶対に読むべき。ほんとに、なぜこんなに私たちのことを知っているの?というくらい、私たち夫婦に当てはまることが多くて、読んでいるときにやにやにやにやしてしまい、電車の中で読んでいたので、抑えるのが大変だった。夫にも読ませたら、「ほんとに俺たちのことだね」と言っていた。我々の喧嘩のほとんどが、これで解決できるようだけれど、それでもやっぱり繰り返してしまうんだなぁ。でも、ああ、男だからしょうがないのね、男だからしょうがないだろ、といい合えるようになったのは進歩かな。次に読んだのは、これは夫から薦められた「7つの習慣」。ちょうどフランクリン・プランナーのことを某コミュニティで話題になっていて興味を持っていたところで、この7つの習慣も読んでみたいと思っていたのだった。こういう本て、今まではほとんど読んでみたことがなかった。「地図~」しかり、その前に夫に薦められた「賢いカップルは最後に笑う」しかり。でもこれはほんとに読んでよかった。そして、この本と、「賢い~」を読むことによって、夫が私たち夫婦がうまくやっていけるよう、ずっと仲良くやっていけるよう、と考えてくれているのがうれしい。私はほんとにわがままだけど、一生懸命直すから、ずっといっしょにいようね。結婚して、すぐ子供が出来てしまったから、2人で過ごす時間が余りなく、だからこそ、いっしょにいる時間は大事にしたいと2人で思っています。「7つの習慣」は、ある意味当たり前のことが書いてあるんだけれど、自分の考え方によって、まわりから受ける影響を変えることができる、というのはひとつの発見だった。それと、これは自分でも夫とも、よく話していたことだけど、日々の生活に追われがちだけれど、将来的にはこうしたい、こうなりたい、という目標を明確にもち、それに向かって具体的な計画を立て、実践していく、というのがはっきりとし、改めてそうしていこう、と思えたこと。次に読んだのは「はてしない物語」。「ネバーエンディングストーリー」として、映画化されたあのファンタジー小説の金字塔です。物語にでてくる「はてしない物語」と同様、あかがね色の表紙で、二匹の蛇が表側についているというにくい装丁。7cmぐらいもあるぶ厚いものなので、これを電車の中で読んでるとさすがに重かった。ある日、高校生か大学生ぐらいの男の子に電車の中でそっと、「僕もその本読みましたよ」とささやかれた。最初「えっ!?」と思ったが、あとから、きっと彼もこの話をとっても楽しんで、それを読んでいる人を見かけたから、ついうれしくなって声をかけてくれたのかな、と思った。なんだかうれしくて、いろいろな人に話をしてしまった。物語の中で、ファンタージエンにくる人間はほとんどいなくなってしまった、というのと同様、本を読む人が少なくなってきているのかもしれない。読書率低下については、しょっちゅう話題になっているほど。特に若い人の間ではそれが顕著だと思うから、友だちとこのほんの話を出来ないのかもしれないね。ファンタージエンに行ったもの同士だものね!その次は同じくミヒャエル・エンデ原作の「モモ」。こちらもずっと読んでみたかったが、やはり読み始めると夢中になってしまい、あっという間に目的の駅に着いてしまい、降り損ねそうになってしまうことが何度かあった。こちらは不思議な少女、モモが、灰色の時間どろぼうたちから、人間の時間を取り戻してくれる、というファンタジー。時間どろぼうに時間を盗まれていく人間たちの様子が、実に現代社会の人々そのままなのでぞっとしてしまった。そして自分自身も反省。「時間がない、暇がない」と言い、ゆとりがない。忙しいから子供たちにはおもちゃを与えておいて、子供たちと接する時間を節約する。。。私もついついその常套文句を口にしてしまい、子供たちにもついつい「早く!」、「自分でやって!」と言ってしまう。仕事を再開したばかりで、あせっていたときは、ほんとに上の子によくあたってしまっていた。まだ下の子は自分のことは自分で出来ないから、上の子ができるのにやらないと、ついつい怒ってしまう。まだ3歳なのにね。甘えたい時期なのに。憎い、かわいくない、とまで思ってしまっていたほど。それが、「はてしない物語」や「モモ」を読んで子どもの気持ちを知り、やさしい気持ちになり、そして自分自身の余裕のなさを反省し、前のように子どもと、特に上の子と接するようになれた。この2冊、児童文学とあなどるなかれ。とてもたくさん考えさせられること、深い人生に対する示唆がいっぱいあった。早く子供たちにこの本を読ませてあげたい。昨日からは宮本輝の「ドナウの旅人」を読み始めた。宮本輝作品は始めて。夫がほとんどすべての作品を持っている。いままでは海外作家の人たちものもばかりよんで、日本人の作品て、いわゆる文豪と呼ばれる人たちのものや、大好きな江戸川乱歩、そして阿刀田高ぐらいしかあまり読んだことがなかったんだけど、読み始めてすっと中に入っていけちゃうのがびっくりした。目に浮かぶというか、まるで自分がそこにいるかのように感じられる丁寧な描写はすごい!まだ上巻の1/5しか読んでないけど、先が気になる!早く読みたい!!そういえば、超お気に入りの阿刀田高のうんちく文学解説シリーズのひとつ「シェイクスピアを楽しむために」も読んだのだった。シェイクスピア、一応主要な作品はすべて読んだのだけれど、あまり楽しめない。もちろんおもしろいんだけれど、なぜ楽しめないのかがよくわかった。そしてやっぱりたくさん読んだの時のように、いや読んだときよりもしっかりとその作品について知ることが出来た気になった! さすがです。でも、私が近年見た映画で結構上位にランクする「恋に落ちたシェイクスピア」を駄作、とまでは言わないけどあまり評価が高くなかったのがびっくり。彼は総じて、文学作品の映画化、またはそれにまつわるものの映画化作品に対する評価は低いようだ。ああ早く、子供たちも本を読んで、感想を言い合ったりしたいな!
2003年11月29日
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今日は保育園で行なわれた「平和のつどい」に参加した。20分ぐらいの原爆に関する人形アニメ「おこり地蔵」を観たあと、実際に広島で原爆を体験された方お二人の話を聞いたのだった。戦争なんて、この世からなくなればいい、それに対して何か貢献がしたい!と強く願った大学生時代。結局その時思っていたのとは、まったく違う職業に就き、結婚し、子ども2人もいて平和な日々を過ごしている。でも、過去にはこんな悲惨な戦争があり、そして現在も世界の各地で実際に起こっているのだ。とてもそんな年齢には見えないほど、おきれいで若々しい、来年80になるという女性もいらしてくれた。彼女は当時20数歳で、挺身隊で広島から少し離れたところにいたという。原爆が落ち、皆が広島に家族の安否を知りに戻っていった。上半身はだかの人ばかりがたくさんあるいていて、普通の爆弾じゃない、なにが落ちたんだろう、と思ったという。そして、リュックの上に子供を乗せて歩いていたが、子供があまりに泣くので、そのリュックがいやなのだろうと、リュックを火の中に投げ入れてしまった。泣きやんだのでそれで満足したのだろうと思っていたら、それはリュックではなくて子供だったのだ、と訴えて悲しんでいる女性がいたのだという。みな自分の家族が心配で、その女性に優しい言葉をかけたり、慰めてあげられず、彼女も「ごめんね」と言って立ち去ってしまったが、50年経ってもそのことが忘れられないという。そんな壮絶な体験をした人がいる。彼女の話を聞いて、実は自分の母も被爆者だ、という保育園の父兄がいた。でも、彼女の母はほとんどその体験を話してくれないのだという。すると被爆体験をしたその女性は「体験を語るのは辛いからです」と言った。辛いけれど、それを乗り越えて話してくれる人がいる。少しでも世界が平和に向かってよくなるようにと。私たちは、その話に耳を傾けなければいけない。そのつどいに参加して家に帰ると、夕刊の1面にブッシュ米大統領がイスラエルを訪問、感謝祭の七面鳥を自ら持ち、兵士たちを鼓舞、という記事が写真といっしょに載っていた。選挙戦のためのパフォーマンス、ということも書いてあった。選挙のために、自分の政権を安定させるために、戦争をしていいのか!私の友人が今米国に在住していて、米国人の米国第一主義というのに辟易しているけど、どうしてあんなに思い上がった態度なのだろう。それから、原爆被害の認定が、非常に厳しく、原爆被害者のたったの0.8%しか認定を受けられないと言う。それは、原爆の被害というのを極力少なくみせないと、開発するのにそんな危ないものは作るな、という反対が起きるせいだからだと言っていた。厚生労働省は、放射能被害は、3日で消えると言っているのだという。ずっと0.8%で増減しないのも、予算の範囲でしか認定をしないからだそうだ。被爆したことにより、たくさんの差別を受け、結婚・就職、居住などでも苦労をしてきたそうだ。遷るのではないか、と思われるからだそうだ。子供が出来た今だからこそ、こういう話をきちんと聞き、子供にも伝え、少しでも平和な世界になればいいな、と思う。昨日参加した人たちは、いつもの保育の延長で、保育園で子供を見ていてもらったので参加しやすかった。私は子供が小さいから、抱っこしたままだったけれど、先生方が気を使ってくれたし、まわりもうるさいと言わないから、参加が出来た。こういう機会を作ってくれた保育園の先生方に感謝!こんな保育園に子供を預けられて、とてもよかったと思う。
2003年11月28日
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