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Feb 9, 2007
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=良く出来た、おもちゃの様に=

 松島さんは深いため息をついた。
そして、
「解った。それじゃあ、涼子ちゃんの護衛の数を揃えよう。
連中も何十人で押しかければ、さすがにやばいことは出来ないだろ。
何してる高梨、さっさと招集かけろ!。」
 と高梨に命じた。
高梨は素早く
「はい。」

涼子は
「高梨くん、待って。私、1人で行くつもり。」
 と言った。
松島さんは
「はっ?。」
 と驚いた。
 詩織と高梨と長老の視線も、涼子に集まった。
 涼子は
「今にも死にそうな人の所に、大勢で押しかけたら迷惑だし、礼儀に欠ける。それに私がびびってるから、大勢で押しかけたと思われるのは嫌。」
 と言った。
 涼子の発言に、松島さんは失笑した。

「そこ、笑わない。」
 と松島さんに言った。
松島さんは
「だって・・・あんな連中に対して礼儀って。襲って来た連中だぜ。」
 と言いながら失笑を続けた。

 詩織は
「あの人たちは、すでに権力の座から滑り落ちた人たちよ。人を殺して平然としていられる状態じゃないはず。」
 と分析した。松島さんは
「言っただろ!
 夜、奴らを俺を殺す気で襲って来たって。奴らは今でも平然と人を殺すさ。」
 と言った。
詩織は
「あんたは、ケダモノでしょう。ケダモノと人を殺すのとは訳が違う。」
 と言った。
 松島さんは
「この女、人をケダモノ扱いしやがって!。」
 と言った。

 詩織は松島さんを無視して
「権力の座から滑り落ちた、いわば敗軍の将だからこそ、礼儀を尽くすべきでしょう。私は涼子ちゃんの考え、嫌いじゃない。」
 と言って、涼子・高梨・長老の順に視線を送った。
長老は詩織の視線に答えて
「いいんじゃない。」
と言った。

 詩織は
「それで、いつ行くの?。」
 と涼子に聞いた。涼子は
「出来るだけ早くがいい・・・今すぐにでも。」
 と言った。

 つづく


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最終更新日  Feb 10, 2007 12:49:11 AM
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